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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ただ涙を流すのではなく “分断する世界”とアウシュビッツ

twitterで流れてきたので見てみました。放送は2017年2月26日なので1年以上前ですね。



アウシュビッツ・ビルケナウ博物館で働く、ただ一人の日本人ガイド、中谷さんという人を中心に今の世界にも疑問を呈するドキュメンタリー、と言いたいところですが、正直、中谷さんのクローズアップばかりでタイトルほどではないと感じました。
どうも、最近のNHKのドキュメンタリーは「日本人が〜」という意識が強すぎて、そこから離れられないので駄目駄目過ぎです。

あと、中谷さん、50歳なんだけど、意識高い系で25歳で東欧に行ったわりには日本人が第二次世界大戦においてドイツの同盟国だったという認識がなさすぎるのはどうかと思いました。
直接にユダヤ人ほかを加害したという事実はなかったとしてもドイツの同盟国であり、中国などでそれ以上のことをしている日本人がそれでいいのかと聞きたい…

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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(追悼)

たきがはの大好きな香港ノワール「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」で主演されたジョニー=アリディさんが2017年12月5日にお亡くなりになっていたそうで、ちょうど同映画を見たところだったので驚いています。

アリディさん演ずるコステロと、彼に雇われた3人のヒットマンとの友情がクールに描かれた名作でした。同映画がアリディさんの遺作ということになるようです。
娘一家を殺されて復讐に立ち上がったコステロの、それなのに過去に受けた銃弾がもとで記憶を失いつつある寂しさや、それでもコステロと交わした約束を貫こうとする3人がとても格好いい映画でした。

アリディさんのご冥福をお祈りします。

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恋多き女

監督:ジャン=ルノワール
出演:エレナ=ソロコフスカ(イングリッド=バーグマン)、アンリ=シュヴァンクール(メル=ファーラー)、ロラン将軍(ジャン=マレー)、マルタン=ミショー(ピエール=ベルダン)、ミアルカ(ジュリエット=グレコ)、ほか
見たところ:川崎市アートセンター・シネマアルテリオ
フランス、1956年

ポーランドからパリにやってきたエレナ=ソロコフスカ未亡人を巡る3人の男性との恋のやりとりを描くロマンチック・コメディ。

ロベルト=ロッセリーニ監督を追って家族を捨ててローマに行き、ハリウッドから追放も同然になったバーグマンを迎えて、「どん底」「大いなる幻影」「フレンチ・カンカン」などで知られるフランスの名匠ジャン=ルノワール監督が撮った映画ですので、全編これ、バーグマンに捧げる賛歌に満ちあふれているのが潔いです。わしもバーグマンは大好きな女優さんなのでお気楽極楽に楽しみました。むしろ、エレナが最後に誰を選ぶのか、まぁ、選択肢でいったら、アンリがいちばん妥当な線なんでしょうけど、中盤までは財産目当てで富商ミショー(靴屋)と結婚しそうだったんで、そこがいちばんはらはらしました。ここに途中から英雄ロラン将軍が加わって男たちのエレナを巡っての三つどもえが繰り広げられるんですけど、そこはロマンチック・コメディ、泥沼劇には間違ってもなりませんで、フランスの政情とか、ドイツに不時着した軍人の問題とかが絡んで3人は協力し合う関係になり、まぁ、最後はめでたしめでたしな終わり方でした。

ジプシーの歌姫ミアルカ役のジュリエット=グレコさんは本物の歌手で、ラストに見事な唄声を披露、ほかにもオペラ歌手のおばちゃんとか、新聞売りのおねいさんの唄声とか、いきなり踊り出しこそしませんが、かなりミュージカルに近い映画でもありました。
しかし、わしの私論ですが、ミュージカル映画というのは本物のスターがいないと成り立たないジャンルなので、大輪の薔薇のように光り輝く美貌と笑顔で皆を虜にするイングリッド=バーグマンという大女優にはふさわしい映画だったと思います。
たぶん、見に来た人のほとんどがバーグマン・ファンとみたね。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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創氏改名

水野直樹著。岩波新書刊。

サブタイトルが「日本の朝鮮支配の中で」となっておりまして、創氏改名について広まっている誤解とか曲解を、豊富な史料をもとに経緯から影響までを丁寧に解説した本です。

相変わらず日本による植民地支配の時代の朝鮮について知識が乏しいので目から鱗の事実がざくざく登場で調子に乗って読破しました。

あとは東洋文庫とかに収録の朝鮮関係の本も読みたいんですが、行きつけの図書館だと取り寄せになるからめんどくさい…

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フランクル回想録

ヴィクトール=フランクル著。山田邦男訳。春秋社刊。

「夜と霧」で世界的に有名なユダヤ系オーストリアの精神医学博士の唯一の自伝です。

わりと詳細なご両親のことから4、5歳で「医者になる」と決心したこととか、学生時代のこととかが豊富な写真も交えて綴られてまして読み応えがありました。何よりフランクル博士の文は訳が入っているのは否めませんが、小難しい専門用語のオンパレードではないのですらすらと読めました。

驚いたのは子どもの頃から「医者になる」という決心をして、その道に進んだ成熟ぶりです。頭がいい人というのはやはり違うもんだなぁと自分を振り返って、しみじみとしてしまいました。

また元ナチスや戦後のドイツに対して共同責任という考え方を捨てるよう一貫して主張される姿は収容所からの生還者ならではの説得力に満ちていました。

一方で自分一人だけはアメリカのビザをもらって強制収容所に行かなくても良かったけれど、その機会を捨てて年老いたご両親とともに行くことを選んだことを誰にも非難させないという信念も、いざ、自分が同じ立場に立たされたらどうするかと考えずにいられない昨今、考えさせられました。実際のところ、フランクル博士とご両親が強制連行されたのは強制収容所のなかでも特異な位置にあるテレージエンシュタット強制収容所(ナチスが唯一、外部に公開していた)だったわけですが、だからこそ高齢のご両親もすぐにガス室には送られないで済んだのでしょうけど、最終的にはお父さんは博士自身の手によって安楽死させられ、お母さんはテレージエンシュタット強制収容所からアウシュヴィッツ絶滅収容所に送られ、ガス室にて殺されたそうなので何百万人ものユダヤ人やロマほかを襲った死からは逃れられなかったわけです。

あと、精神病の方たちがナチスによって安楽死させられていた頃、フランクル博士らによって数少ない抵抗もあった(精神病患者たちをユダヤ人専門の病院に転院させたとか)ことは初めて知りました。

フランクル博士の著作、真面目に読んだのは「夜と霧」ぐらいなので、もっと読んでみようと思いました。

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