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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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街角のドラゴン

ゆいレール・県庁前駅から福州園に行く街角にあった龍です。こういうご当地物はたきがはの大好物です。



こちら、中国と琉球の交易があった時代に建てられたもの(の、たぶんレプリカ)で、「くにんだ」というのは久米村の呼び方だそうです。近くの福州園は中国の福州市の設計、建築、技術指導で建てられたのも福州との貿易が盛んだったからだとか。

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通堂(番外)

10年以上前にラーメン博物館で食べて以来、ずーっと食べたかった沖縄ラーメンです。



ゆいレールの小禄(おろく)駅前にありますが、夜に行くと暗くてわかりづらい。琉球銀行の先のビルの向こう側でした。あと入り口が階段なんで、是非、バリアフリーにしてもらいたいです。

写真は女味で、塩ラーメンです。わしは塩は醤油以上に難しい味だと思ってるのですが、合格です。いちばん上手かったのは洞爺湖畔のドライブインで食べた塩バターラーメンです。
今度は男味食べてみようと思います。

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ながい坂

山本周五郎著。新潮文庫刊。全2巻。

上下巻で著者の最後の長編です。

平侍で従士(かち)組の子に生まれた阿部小太郎が8歳の時に味わった屈辱のために学問に励むようになり、立身出世していく様子を、架空の小藩の三世代に及ぶいざこざなどにもからめて描いた物語。

「明智光秀と徳川家康を書いたら時代物は終わりにして現代物に専念したい」と言っていた周五郎さんが、寄る年波にそれがかなわぬことを悟り、自身の徳川家康の物語として書いた小説ではないかということです。
なのでタイトルの「ながい坂」というのは家康の「人生とは重き荷物を背負って坂道を登るようなもの。 忙ぐべからず」によると思われます。

樅ノ木は残った」で描いた原田甲斐や、「虚空遍歴」の主人公・中藤冲也と異なった理想の人物を描いた話だったんですが、正直、理想的過ぎてあんまり魅力的じゃありませんでした。まぁ、立身出世のビルドゥングスロマンとして見れば、屈辱あり、挫折あり、取り立てあり、嫉妬もあり、実家の落ちぶれありとてんこ盛りのサービス満点な話なんですけど、終盤がうまくいきすぎるというか、主人公に人間くささがあんまり感じられなくて読んでて退屈でした。なにしろ母親が死ぬと言われても「あれは自分の実の親ではないような気がしていた」とか言って見舞いに行くのも断っちゃうような御仁です。この母親も確かに母親らしいことはしてませんが、見舞いぐらい行こうよと思いました。むしろ、侍で名家の出でありながら、自分には合わないと言って百姓になってしまう津田大五の方がずっと好感が持てました。

あと、今作も「風流太平記」に続いてダブルヒロインなんですけど、妾とも言える立場のななえは典型的な待つ・尽くすタイプの女で好感が持てず、正妻のつるは父親に「鷲ッ子」と呼ばれるような強気な女性だったのに主人公と和解してからはごくふつうの嫁になっちゃった感じで、ここら辺もおもしろくなかった理由かも。特に中盤、政敵から逃れるために百姓に身をやつす主人公と一緒にいるななえが、流産した子どもをいつまでも思ってめそめそしている辺りなんかは登場するたびにイラッとするという…

名君て感じの描かれ方の主君、飛騨守昌治は傑物という感じがおもしろかったですが、好きかと言われると逆に周五郎さんらしくなくて特に好きでもないという。

原田甲斐の、史実から抜けられないなかでの新しい人物像に比べると、作者の自由になるノンフィクションの方がおもしろくないというのはわしの好みの問題もありますが、皮肉な話です。

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もう一度子供になれたら

ヤヌシュ=コルチャック著。近藤康子訳。萱慶子画。図書出版社刊。

コルチャック先生の著作です。

希望がかなって、もう一度子どもになれた著者が子どもの大変さについて大人の視点で綴った小説とでもいいますか。生涯、子どもに寄り添い、孤児院を運営し、ともにトレブリンカ絶滅収容所で亡くなったコルチャック先生らしい話でした。

挿絵が漫画っぽかったのは逆効果な気がするので、むしろコルチャック先生が生きていた時代のポーランドの写真とか入れてほしかったと思いました。

コルチャック先生の書いたという童話も読んでみたいと思います。

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青木雄二の世界文学講座 罪と罰

青木雄二著。講談社刊。

「ナニワ金融道」で有名な漫画家の青木雄二氏がドストエフスキーの「罪と罰」を「唯物論」の視点で解釈した本。

「罪と罰」は手塚治虫の漫画で読んだことがあるんだけど、原作に登場するドゥーニャとかルージンは出てこないので、かなり子ども向けに翻案したのだと気づきました。まぁ、いなくても話が成り立っちゃうのが手塚治虫が凄いのか、原作が凄いのかと思うんですけど、「白痴」は読んだんだけどやっぱり黒澤版の方が数倍おもしろかったんで好みもあるんでしょう。

そのうちに読んでみようと思いますが、その前に手っ取り早く読める本でした。

宗教=阿片とかは何を今更な話。

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