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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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水俣-患者さんとその世界(完全版)

土本典昭監督。

前に見たのは2時間版。いろいろと前に見なかった影像が加わって、ほんとに長かったのだが、途中で眠くなったので2日にわたって鑑賞。

前に「川本輝夫さん 井戸を掘った人」という映画を見て、別のブログで感想書いたんだけど、未発掘の水俣病患者さんたちが川本さんに言ったのは「申し訳なくて」じゃなくて、「厚かましくて」であった。ほかならぬ、その「厚かましい」と思ってしまう行政の不作為のために自分も娘さんも水俣病に苦しめられているというのに、「厚かましい」はないだろうと思う。そう思わされてきた人びとがいたという事実を考えさせられた。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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訃報 小田切みきさん

といっても、たきがは以上の年代の人でないと知らない人のが多いかも。実は、たきがはもこの人の映画は一本しか見たことがない。「生きる」に登場する、主人公の部下であり、市役所に不満を覚えてウサギのおもちゃを作る工場に就職しなおしてしまう女性である。彼女の持つ生きていくエネルギーに惹かれて、胃ガンで死を宣告されたような主人公は、彼女のそのエネルギーがどこから来るのか知りたいと思い、彼女に無理を言って何回か出会う。彼女はウサギのおもちゃを作ることが楽しいと言う。「まるで日本中の子どもたちと友だちになったようだ」と。そんな生き甲斐のある仕事を市役所に求めてもないと諦めかける二人、その時、主人公が思い出したのは、自分が数多の書類の中に放り込み、いろいろな部署をたらいまわしにされた、汚いどぶ川を埋め立てて、公園を作るよう誓願する主婦たちの陳情書だった。

彼女の出番はそれで終わり、物語も一挙に終盤、主人公の葬式へ動く。けれど、彼女との出逢いがなければ、「生きる」という物語はそれ以上先へ進むことはなかった。

その小田切みきさんがお亡くなりになった。ご冥福をお祈りする。

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写真集「水俣」

W.ユージン=スミス、アイリーン・M.=スミス。

世界的な報道写真家、スミスご夫妻の水俣の写真集。胎児性患者の娘さんを抱いて、お風呂に入っているお母さんの写真を見た人は多かろう。その写真を撮られた方である。

たきがはがまだ子どもだった頃の水俣と、水俣病と、その周辺の風景。チッソと行政の振りかざす補償金という金の力が、患者さんたちを分裂させ、水俣の地縁を踏みにじった。その罪の重さ。
患者さんの側から写真を撮り続けたユージン=スミス氏が、チッソの社員に暴力を振るわれ、傷つけられ、カメラを壊され、後にそれがきっかけで失明することになっても「原告であると同時にジャーナリストではいられない」と言って、チッソを控訴しなかった、その冷静さ、公平さ。

ここには無数の証言と記録がある。けれど、「字に書かれたものだけで患者さんたちを見てはいけない」と言われたことを肝に銘じて、生の水俣に飛び込んでいこう。

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蟻の兵隊

あれだけくそみそに言ったくせに、ネタ的には見逃せないと思うし、近くで公開したんでまた行きますた。

もういいや。

2回目の鑑賞ではさすがにカメラワークにも慣れたと見え、酔いませんでした。しかし、いろいろとこの映画の欠点が、前回指摘しなかったところも含めて目につきました。

1.監督の奥村さんとの応答が聞きづらい。
監督という存在を隠したいなら、そもそも応答することが不自然。奥村さんだけを徹底して追えばいいし、監督を奥村さんと対話する者として表わしたいならちゃんと声を録ってほしい。半端な存在がいちばん困る。これは、一連の土本典昭監督の水俣シリーズを見てて思ったこと。あのシリーズでは土本監督はちゃんと出てるよ。患者さんや関係者と対話してるよ。

2.音声と周囲の雑音のバランスが悪いところがある。
周囲の雑音は効果音と違うで。冒頭の靖国神社に初詣に来た若い娘さんたちと奥村さん、というシーン、周囲の雑音がうるさくてそうでなくても聞き取りにくい奥村さんの声をちゃんと拾ってない。それではいけない。素人の撮影じゃないんだから、雑音カットしないでも、もっと小さくしてよ。雑音多いよ。

3.クライマックスがやっぱり不明。
私的には靖国神社だと思う。その後、だらだら影像をつなげるのはどうか。映画として切るべきところで切ってほしい。この題材を映画に選んだ以上、見せることを考えてくれにゃ。それはやらせとは言わんだろう。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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水俣の図・物語

きつねのご機嫌が直った。よかったよかった。

土本典昭監督。

「水俣・和光大学展」で見た「水俣の図」のビデオはダイジェスト版だったのだな。そして、水俣の図にまだ続きがあったとは知らなんだ。丸木美術館になかったと思うんだがなぁ。どこにあるのか、描かれたのならぜひ見たいものだ。
水俣の図を描いて、もっと明るい、希望の持てる絵を描くために再度、水俣を訪れたお二人、俊さんが患者さんたちの似顔絵を描くシーンがいい。最初、堅い表情で描かれていた患者さんたちが似顔絵を見せられて嬉しそうに笑う。その笑顔がいい。また、明水園という水俣病の認定患者さんばかりがいる施設では堅い表情をしていた胎児性の患者さんが、日曜日にうちに帰ってきて、俊さんがその友だちの似顔絵を描く傍ら、位里さんに海の絵を描いてくれとねだる、その柔らかい娘らしい表情もいい。
この二人をモデルのように、次の絵に取りかかった丸木夫妻。その絵は最後まで描かれたのか、どこにあるのか、続編はあるのか、知りたいなぁ。

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