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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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北斎を見に行く

八代市立博物館に富嶽三十六景で有名な葛飾北斎の版画やらがやってくるし、その近くで「不都合な真実」を見せてくれるというので、水俣から一時間車をすっ飛ばして八代へ行った。よく考えたら新水俣駅前で肥薩オレンジ鉄道に乗って八代まで行ってもよかったんだけど、目的地が駅からけっこう歩きそうだったのと、今日は暑くなりそうで暑い中、歩く気はさらさらないのだった。

その前に映画を見たので都合、一時間ぐらいしか北斎は見られなかったけど、その多才さに驚かされることしきり。富嶽三十六景は版画なんだけど、ほかにも浮世絵あり、洋画のような遠近感を取り入れた絵あり、鳥瞰図あり、美人画あり、武人図あり、幽霊画あり、動物も描く、水墨画っぽいタッチもある。何でもありありでその1つ1つが水準が高く、「天は二物を与えず」とはよく言われるが、北斎の場合は当てはまらないんじゃなかろうかと思うような多才ぶりであった。しかも売れっ子である。北斎が挿絵を描いたり、請われるままに描いた漫画(いわゆる「漫画」ではなく、いろいろな題材の絵)の本も残っている。生きていたころのゴッホが貧乏だったのとえらい違いだ。

期待に違わず、楽しい展覧会だったなぁ。

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羽のないゴキブリ

が水俣、というか南九州にはいるのだ。そうだ、と言わないのはすでに職場に2度3度と出現してて、ネットでぐぐったら「ゴキブリの飼い方」を紹介したページがあって、サツマゴキブリとかいうのが羽のないゴキブリなのだ。うわぁ〜お

いわゆるチャバネゴキブリが立派な羽をはやして、まるで燕尾服のような出で立ちであるのに対し、サツマゴキブリというのは羽がないものだから胴体なのだが、ゴキブリよりもちょっと丸い。丸いと言っても平べったく丸い。で頭がちょっと白い。
しかし、チャバネゴキブリが素早くしぶとく、しかも時には人間にさえ手向かってくるのに対し、サツマゴキブリはとろい。ちっとどころでなく、かなりとろい。先日は玄関を掃除していたらこのサツマゴキブリを見かけたので外に追い出したが、簡単にほうきで掃き出されてた。出てからは急いで逃げてった。でも、その翌日、またしてもサツマゴキブリを見たけど、今度は「こいつ、死んでるのかな〜?」と思ってしまうぐらい動かなかった。生きてたけど。
で今日も仕事をしていたら出てきて、人の周りをとろとろ走ってたが、追い出された。

ちなみにサツマゴキブリを紹介したページは下記。マダラゴキブリ属に属するそうである。ゴキブリをペットとして飼うことを紹介してるページなんで、ゴキブリの写真満載。自己責任でよろしう。

http://members.at.infoseek.co.jp/dentan/
ゴキブリ秘法館

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海の牙

水上勉著。角川文庫。

1964年初版とあるように、石牟礼道子さんの「苦海浄土」(旧題「海と空のあいだに」1965年連載開始。苦海浄土は1972年刊)より古い。著者が1959年に水俣市へ行き、その時の見聞をもとに書いた中篇にさらに書き足したのが本作、だそうである。
舞台となる水潟市は、チッソと同じような工場が新潟にあるのを知って、水俣+新潟で水潟(みながた)としたのも有名な話だが、1959年といえば、まだ第二水俣病も発見されていなかったころであり、改めて著者の先見の明に驚かされる。水俣では1959年の悪名高い見舞金契約が年末に結ばれて、被害者は以後、9年間の沈黙を強いられる。
話は推理小説仕立てで、冒頭は奇病にかかった少女の話、その患者を診察する地元の医者の話から、水潟市に奇病の調査にやってきた保健医が行方不明になるところで一気にミステリになるも、水潟病と名づけられた奇病はこの物語の中ではスパイスに近く、その結末も現実よりもずっと甘い。さらに、物語の核となる推理小説の部分も、水俣病の部分を消してしまうと高度経済成長を一手に引っ張っていたとも言えるチッソの可塑剤(これを作る触媒に水銀が使われ、その過程で有機化して排水となって不知火海に流された)にまつわる産業界内の殺人事件にしてはいささか弱く、動機も少々弱いような気も。それにチッソの城下町である水俣にあって、水俣病患者家族が圧倒的な少数派であり、有志を名乗る市民によって沈黙させられたり、差別されたりしたのも事実であり、この物語の主役である開業医の木田と勢良警部補の漁民や患者を心配する気持ちもどこか上すべりするように感じなくもない。ここらへん、事実は小説よりも奇なりとはよくぞ言ったものだと思ったりした。

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キミよ歩いて考えろ

宇井純著。ポプラ社刊。

「公害原論」の著者、宇井純氏が子ども向けに書いた本で「のびのび人生論」というシリーズの1冊。知ったタイトルだと田辺聖子さんの「欲しがりません勝つまでは−私の終戦まで」というのがある。たきがは、田辺聖子さんはこれしか読んだことがないがこの本が好きなんである。空想好きな大阪の聖子ちゃんの話は、ともすると自分がもしも戦争中に生まれ、青春時代を送っていたら、と思わせる内容でもあり、薄いこともあって(新潮文庫に収録)何度も読み直しては、愛国少女だった田辺さんが、大阪大空襲と敗戦を境に戦争のおかしさ、愚かしさに気づき、というくだりで下手な「美しい国」だの「戦争ができる日本」だのという阿呆な論をぶつ政治屋どもの言い分よりもずっと納得できるものがあるよなぁと頷かされるのであった。おすすめ。

閑話休題。

その田辺さんより少し後の宇井さんの子ども時代から東大自主講座「公害原論」をやるまでを、ユーモアも交えた文章で軽妙に綴った1冊。実はタイトルだけ知った時に、とかく屁理屈をこねるのが癖で頭でっかちなたきがはは、なんか自分のことを指されたみたいに感じたものであったが、そんなちっぽけな話ではなくて、これからの時代を担う若者たちに自分の足で歩いて、考えて、できることをしていこう、同じ研究をするのなら人のためになる研究をしてみよう、失敗を恐れるな、といった人生論を説教臭くなく語った本であった。なにしろ文章がおもしろい。そして何でも経験として自分のものにしていくところはさすが、宇井純氏であるなぁと思う。

少し時代が古い(1979年刊行)のはあるかもしれないけど、学歴社会をユーモア混じりに批判する内容は全然古びていないのが悲しいところ。つい最近のライブドア事件とか、日本は宇井さんの願った方向とは全然逆に進んでいるように思う。これからの時代を担う若者、必読の書であるぞよ。

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不思議なお風呂

お風呂の中には蜘蛛が1匹♪
も一度はいると蜘蛛が2匹♪
またまたはいると蜘蛛が3匹♪
お風呂に入るたび蜘蛛が増える♪

という感じに蜘蛛さんがあちらこちらで見られるようになりました。
先日はたきがはがパソコンたたいていたら、10cm近くのかなり大きな蜘蛛さんがカーテンを上り下りして、たきがはの布団に乗り、正面の襖を渡り、となかなかどきどきな移動をしてましたが、布団には入られないで済みました。
しかしこんなに蜘蛛を養えるほど餌が多いということでつね。すでに蚊に刺されたという話も聞きますし、山を歩くと蝮だのスズメバチだのダニだの蛭だのツツガムシだのとなかなかやる気をそいでくれる生き物のオンパレードでございます。
なかなかスリリングな水俣でございますよ。

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