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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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夕凪の街 桜の国

佐々部清監督。原作こうの史代。田中麗奈、麻生久美子、藤村志保、境正章ほか出演。

広島のある
日本のある
この世界を愛する
すべての人へ

昭和33年、広島。小さな建設会社で働く平野皆実は母と二人暮らし。お金を貯めて水戸の叔母夫婦のところに疎開し、そのまま養子になった旭に会いに行くのが目下の夢だ。けれど、彼女には、いいや、この町の人たちには誰も敢えて触れないことがある。13年前、ピカが落とされたこと、そのために傷を負わされ、肉親や知り合いを殺されたことだ。皆実はその時以来、「死ねばいいと思われるような人間に自分が本当になっとることに気がついてしまうこと」をいちばん怖いと感じ、自分はピカのために亡くなった父や妹の代わりに幸せになってはいけないのだという強迫観念にかられてしまい、同僚の打越から寄せられる思いも拒絶してしまう。皆実がそのことを忘れて幸せになろうとすると、どこからともなく背中で亡くなった妹が自分を呼ぶ声が聞こえるような気がするのだ。おまえの住む世界はそっちではないと言われているような気がするのだ。しかし、打越にそのことを打ち明けた皆実に、彼は「生きとってくれてありがとうな」と温かく抱きしめる。だが、その翌日から皆実は体調を崩し、13年も経って原爆症が発症したことを知る。愛する打越と水戸から会いに来た旭を見守りながら、崩れ落ちる皆実。
時は変わり、平成19年、旭は娘の七波、息子の凪生と3人で暮らしていたが、退職したばかりの父の挙動に不審な点が多いことを七波は心配し、ある夏の日、自転車で出かけた父の後をつける。途中の駅で小学校時代の親友、利根東子に遭った七波は、「遭いたくなかった」とも言えなくて、彼女に促されるまま、電車に乗る父を尾行、さらに東京駅から広島行きの夜行バスにも東子にお金を借りて乗ることになってしまう。東子とは小学校5年生の時に七波が引っ越したために離ればなれになっていたが、その前に弟の凪生を見舞いに行くのにも、お金を借りたことがあったのだった。広島に着いた旭は、七波の知らぬ人たちを訪ね歩き、初めて広島に来たという東子は平和資料館に行くと言って別行動をとる。旭が最後に原爆ドームに近い川のほとりで遭ったのは、いまはすっかり老いた打越であった。そうとは知らぬ七波は祖母フジミや母、京花の死にも思いを寄せる。そして、東子と凪生が同じ病院に勤めていて、二人がつき合っていたのに東子の両親の反対に遭ったことをも知るのだった…。

キャスティングが発表された時にどうかと思いましたが、絶妙でした。特に「姉は今も昔も元気です」と弟に言われる七波、姉二人と父を原爆で失い、母も妻も被爆者、というこの話でいちばん重い部分を背負っていながら、飄々とした好々爺(にはちと早いんだけど)の旭が、素晴らしく良かったです。もうほかの何かを演じていたとか、バラエティがどうとか気にならんくらいでした。たきがはは顔を知らなかったのですが、皆実、打越、若いころの旭、凪生もGJ! フジミ役の藤村志保さんも、さすがベテラン、芸達者、フジミって目立たないんですよ、原作でも。被爆後、2週間、目が開かなかったので「あの惨劇を見ていない」という設定なもんで、「夕凪の街」でも、どうしても惨劇を知っていて、幸せになれなくて、でもやっと幸せになろうとした矢先に命を奪われてしまう皆実の方に目が行ってしまいますし、「桜の国」でも原作は1があります(七波の子ども時代。東子はこの時にも出る)ので、そちらではすでに母を失った七波たちの母親代わりとして重鎮な役なんですけど、出番は多くないし、「桜の国2」(映画はこっちが主)ではすでに亡くなってますが、ピンポイントで七波の心に深い傷を残しているシーンがあるんすよね。そこらへんがやっぱうまいなぁ。もう、あれだけの台詞なのに、すげぇ怖かったもんなぁ。実の孫に「あんた、誰ね? 翠の同級生? 翠はまだ帰ってこんのよ。あんた、どこにいたの? どうして助かったの?」って言うんですから。翠は皆実の妹で、どうやら皆実はその死の様を母に打ち明けてないっぽい。原作だと実は皆実には姉がいまして、その姉が皆実より先に原爆症で亡くなって「長生きしぃね」と言う。で翠は行方不明になってます。だから家族は誰もその死に様を知らない。ピカで最後まで生き延びた母のフジミにとって、娘の死がどれだけ深い傷痕を残したのか、死の間際になるまで誰も気づかない、というすご〜く深いシーンなんですな。映画だとこれが妹になってて、その死を観客と皆実は知ってるんで、そこだけ、原作好きのたきがはとしてはフジミの台詞がずれてるような気がして、残念でした。そこはフジミが意図せずして、七波を傷つけてしまったシーンでもあるわけですから。
しかし、それ以外は素晴らしかったです。わしゃ、何度も泣きました。打越に自分の思いを打ち明ける皆実、優しく受け止める打越、皆実の死、50年後に再会する旭と打越、もういくつものシーンで泣けました。勢いでサントラとパンフも買うてきましたが、サントラ聞いてるだけで昨日の感動がひしひしと甦ってきてまた泣けます。
原作ですと、皆実は旭が会いに来た時にはもう起き上がることもできず、目も見えません。打越が会いに来たことも知らず「夕凪が終わったんかねぇ」とつぶやくシーンで終わっておりますが、映画では皆実と旭を会わせてくれ、そこに打越もやってきました。ああ、そうです。皆実がかなえられなかった夢、旭に会いに水戸に行くという夢を映画の中では旭が会いに来てくれることでかなえてくれるのですよ。
そして「桜の国2」には旭の回想シーン、といいますか、京花とのなれそめが綴られていくんですが、ここに七波がいるのは良かったね。ラスト、たきがはのいちばんつぼな「このふたりを選んで生まれてこようと決めたのだ」と七波が、結婚して東京に移り、七波の立っているその橋の上で同じように見下ろしている両親を見ながら言う台詞に、見事につながっとりました。もう泣けた。ぼろぼろに泣いた。映画館でほかに人がいたから頑張ったけど、一人で見てたら声をあげてるぐらいに泣いた。原作を初めて読んだ時もここがつぼで、いつもここで泣ける。それぐらい大事な、この物語をまとめるクライマックスなんですけど、ここの台詞が外されたらすべてがぱあ。全部だめ。いままでの感動台無し。そんな心配も吹っ飛んだですね。最初、見てて「なんでここに七波がおんねん」とか思ってたんですけど、もうあの台詞をああ聞かせてくれたから文句なし。すごいよ!

ぜひ原作ともども見て欲しい。そして忘れないでほしい。あの時代、あの戦争を。広島の被害者、10数万人が、ただの数字ではなくて、わしらと同じ人たちであったこと、一人ひとりの顔があることを知ってほしいと思う。

ところで打越役の吉沢悠氏、「青の時代」に出てたんですって〜?! たきがは、あのドラマ、好きなんだけど。全部見てたんだけど。いったい何の役だったのか知りたい。さらにさらに若いころの旭役の伊崎充則氏、「夢」と「八月の狂詩曲」に出てたそうな。全然気づかなかったけど、子役かなぁ。気になりますです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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忘れないでいよう

日航機墜落事故から22年。つい8月13日と覚えてしまうのだが、8月12日夕方が正しいのだね。

だけど、あの事故のことは忘れたことがない。ことあるごとに思い出し、また追悼する気持ちになり、そうして1年が巡って、鎮魂の夏が来る。日本の夏は夏至直後の沖縄慰霊の日(この日も、ほんとは牛島司令官が自殺した日だというだけで、その後も戦闘は続いていたのに)から敗戦の日まで、気分的に大勢の人が殺された、亡くなった日がいくつかあるので、開けっぴろげに明るい夏でなくて、どこかもの悲しい夏だなぁと思ったりする。

明後日には62年目の敗戦記念日が巡ってくる。
忘れないでいよう。大勢の人が殺された、あの戦争のことを。
忘れないでいよう。自分の国がさらに大勢の人を殺した戦争だったことを。

そしていまも、多くの人が苦痛を抱えている水俣で、自分ができることを探していこうと思うのだ。

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滝のような汗

今日は「夕凪の街 桜の国」を見に、熊本へれっつごー。電車で行こうかとも思ったけど、足がないのも不安だったんで車を走らせた。

暑かった。なんですか、全国的に猛暑だったそうで、運転しながら汗だく。シャツなんか汗が絞れたんじゃないかと思うぐらいびっちょり。そのうちに尻は痛くなるわ、意識は朦朧としてくるわ、熱中症になる時ってこんなかな〜とか思いますた。

疲れたんで感想は明日書きます。
原作ファンにも自信を持ってお薦めできる、傑作です。漫画や小説の映画化にはこと、原作のファンだったりしますと懐疑的なたきがはですが、これは原作の味をしっかり生かし、残した上で、映画ならではの味つけもなされた素晴らしい映画です。特に主要なキャラのキャスティングが原作のイメージまんまなのも嬉しい。
たきがは、ラストで号泣しました。「私は確かにこの二人を選んで生まれてこようと決めたのだ」
原作未読の方、既読の方もぜひぜひ。最高の1本になります。

公式サイトはこちら。
http://www.yunagi-sakura.jp/

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復讐者に憐れみを

パク=チャヌク監督。ソン=ガンホ、シン=ハギュン、ペ=ドゥナ出演。

監督は「JSA」「オールド・ボーイ」「親切なクムジャさん」など。
ソン=ガンホ氏は「シュリ」「JSA」「反則王」「クワイエット・ファミリー」などなど。
シン=ハギュン氏は「JSA」や、最近だと「ブラザー・フッド」とか。
ペ=ドゥナ嬢は初めて見た。

聴覚障害者のリュは、腎臓を患う姉と二人暮らしでヨンミという彼女がいる。姉を救うには腎臓移植しかないが、リュは姉と血液型が違うので移植できず、順番待ちを告げられる。職場から解雇されたリュは、臓器密売組織に1000万ウォンと自分の腎臓1つで姉に腎臓をもらおうとするが、金と腎臓を取られただけでだまされてしまう。その直後、1000万ウォンの手術費で姉に適した腎臓が見つかることを医者に知らされ、彼女のヨンミにそそのかされて、自分の雇い主と知り合いのパク社長の娘を誘拐する。金は奪い取ったものの、姉に誘拐を知られ、自殺されてしまい、リュは故郷に姉を埋めに行くが、パク社長の娘も事故死してしまう。パクは会社を辞め、豪奢な自宅も売って、誘拐犯への復讐を企てる。娘にリュの姉が渡した電話番号からリュの住所が知られるが、リュは引き払っていた。しかし、パクはリュがラジオ番組に投稿した話などから徐々に彼に近づいていく。一方、リュはヨンミの助けも借りて臓器密売組織に復讐を果たすが、同時にヨンミがパクに殺されてしまう。復讐が復讐を呼び、この事件の結末は?

前に「JSA」で、たきがは、2つのエンディングがあり、実際に採用されなかった方がいいと思ったことがありますが、その時は映画の意図を考えて、それもありか、と書いたことがあります。でも、今回のエンディングは監督は気に入ってるようですが、その前で切ってよかったんじゃないかな〜と思いました。
復讐が復讐を呼び、不運な人間はますます不幸に陥るという悪循環は、かつて日本映画でも見たもんですが(こんなに陰惨なネタじゃないですが)、まぁ、興行的に大失敗、と言ってるように、確かに売れんだろ、この映画。万人が喜ぶネタじゃないもん。かといって、上でエンディング云々と書きましたが、そっちのエンディングを採用したらどうだったかと言えば、たぶん、どっこいどっこいでないかと。こういう連鎖反応的に不幸が不幸を呼ぶような映画は見て「おもしろかった〜」と言われないから受けないだろうなぁと。単館でかけて、口コミで広がってロングヒット、というのはあり得るかもしれませんが、「JSA」自体、韓国では「シュリ」以上のヒットを飛ばしてますが、日本じゃそれほどでもなかったはずなんで、たぶん、それほど息も長く続く話ではないだろうなぁと思います。見直しているとするめのような味わいが出るかもしれませんが、何回も見たい話ではないしなぁ。同じ陰惨ですが、「カル」の方が何回も見た。全然路線違うけど。
「オールド・ボーイ」がたきがは的には何が言いたいんだかわからねぇよヽ(`Д´)ノ!な映画だったもんですが、こっちのがわかりやすいね。これと「親切なクムジャさん」とあわせて復讐三部作だそうです。「クムジャさん」未見。そのうちに見るかもしれない。

なんですか、東京で日本では未公開の韓国映画フェスがあるそうで。福岡とか佐賀とかでもかかるそうで。ハン=ソッキュ氏の未見のもかかるそうで。まさかホモねたか? 佐賀では今年、一ノ瀬泰造氏(「地雷を踏んだらサヨナラ」)の写真展やるんで、そのついでとか見られたらいいけど…遠いorz。一ノ瀬氏、生きてたら今年、還暦だそうな。芥川仁氏(水俣や土呂久での写真が有名)と同年か。見たいなぁ。そのついでに映画もかけてくれると最高なんだが。有休ぶち込んで行きたいんだが。

レンタル版とはいえ、特典映像も盛りだくさん。インタビューやメイキング、漫画ちっくな絵コンテが楽しかったです。SONYにはこの姿勢を見習ってもらいたいね、うん。本編以外は宣伝ばかりのDVDって萎えるよ、実際。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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リーンの翼 第6話 リターンズ

桜花嵐。粗筋をメモしながら見たさ。いや、いろいろと勘違いあるもんですね。でも、大筋の感想は変わってないんで、駄作作ってんじゃねぇぞ、ごるぁヽ(`Д´)ノ!という結論はそんまんまです。

以下、粗筋を書きながら突っ込んでみます。突っ込みの文字は色を変えてあります(やりたいほーだい)

オウカオーはナナジンを攻撃。
2機がフガクに近づいてき、リュクス、コドール、マキャベルらが甲板へ。驚くマキャベルにコドールは「あれが我らの秘密兵器」とうそぶく。
そうと気づかず、オウカオーとナナジンは上空へ。コンクリートで覆われて窒息しそうな東京に絶望するサコミズにエイサップは「そのおかげで人がたくさん住めて、満州にも侵略しなくていい」と主張。満州の名を出されて驚くサコミズ(話の中で使ってるのと、歴史的なネタの場合、満州とか昭和は使いますけん)。

ここらへんね、まだ第5話引きずってまして、サコミズの怒りとそれを治めようとするエイサップという対立は悪くなかったのよ。エイサップが珍しく主人公してたし。しかし、それはそれとして東京に人間が多すぎて住むところがないのは、それだけ地方の過疎化が進んでるわけで、日々人口の減ってる水俣市に住んでいると本来、岩国に住んでた(しかし、引っ越してきたばかりとも聞くので本来は東京にいたのか?)エイサップが東京の理窟をこねるのはおかしいと思う。その延長に「東京は電力をいっぱい使う。だから原発が必要」な論理が見えてきそうで。

マキャベルはレンザンに戻る。
通信が復活して、アマルガンと通信、リュクスは攻撃をやめるよう言うが、コドールは「地上でなら部族の恨み晴らすがよい」とそそのかす。

この台詞、不明。第3話あたりで昔のサコミズとアマルガンが出てきたが、反乱軍になってからの因縁か? 自分たちのが侵略者、異邦人て自覚あるか? ここはおまえらの住んでたバイストンウェルじゃねぇぞ。場所考えろ。

「ここはニューヨークではない」と言ってサコミズは東京を攻撃。ビルを潰す。

特攻兵がニューヨーク知ってんのか? 郎利とかに教わったのか? なんでアメリカの都市を引き合いに出すのか不明。東京でしょ?

ナナジンはオウカオーを止めようとし、オウカオーは墜落。
反乱軍の戦艦が砲撃を開始し、ナナジンは反転して止めようとする。
オウカオーは東京駅前に下り、サコミズはそこが皇居の近くであることに気づく。
「天皇はいらっしゃらぬのか?」と叫ぶが、戦闘機に攻撃される。サコミズはそれを米軍機と思ったが実は自衛隊機だった。自国の戦闘機から攻撃されてショックを受け、オウカオーの羽は巨大化。

特攻兵が天皇を呼んだだけで会えると思っているのか、サコミズ? その時代の人間なら「拝顔するのも恐れ多い現人神」てなもんでないのか? わしらだってそんな危険なところに顔を出すとは思わんぞ。絶対にいちばん安全なところに避難してるぞ。
で、東京を先制攻撃しておいて、逆襲されてショック受けるなんて自分勝手な話ありか。ホウジョウ軍は日本軍じゃねぇだろ? この世界の自衛隊の扱いは置いておくとしても、日の丸から攻撃されたorzって、自分はぶっ殺しておいて、なにぬかしとんねん、たこ。


ジャコバアオン、サコミズに介入しようとする。
羽、ますます巨大化。
マキャベル、フガクに時限爆弾をしかけてヘリコプターで逃げる。
フガクの足は止められるはず、とアレックス。
ヘリを追うナナジン、エイサップは父アレックスと対面。
空母はナナジンを攻撃し、エイサップはサコミズに「この空間には何かあります」と警告。
オウカオーはフガクに戻る。
「日本の国防に戦闘機はいらねぇ」と戦闘機をぶった切る郎利。
カスミとムラッサに東京殲滅を指令する郎利。
アプロゲネは混乱中。
郎利、水爆を奪おうと企む。
反乱軍、フガクに攻撃。
ムラッサ「反乱軍などいつでもたたける」と、一転してオウカオー攻撃を指示。

変わり身早いよね。70年前に平定、ホウジョウを起こしたという設定があったと思ったが、70年もいたのに、全然信頼されてないわけ?

フガクで爆発。
サコミズはコドールに指揮をとるよう命じ、リュクスには消火を命じる。
コドールがキントキのコットウと、と言ったら、コットウに不信感を示すサコミズ?
エイサップ、郎利を止めようとする。
空母を攻撃するオウカオー。
サコミズ対マキャベル。
マキャベルの言葉の裏から、日本がアメリカの植民地になることを案じたサコミズは、東京制圧後、空母もホウジョウ軍に組み入れると宣言。
アプロゲネ、ともかくオウカオーを攻撃。
エイサップはそれを止めようとしたが、リュクスから通信が入り、一転してフガクへ戻る。
リュクスに羽の巨大化を止める方法を聞こうとするエイサップだが、リュクスは混乱して、結局わからず。

この後、エイサップはアマルガンにも巨大化を解く方法を聞いている。おいおいおいおい。そんなに受け身でいいのか、鈴木くん。
このシーン、リュクスの株、地に堕ちる。こんなヒロインいらね。短い話で主人公が二人とも受け身では話が動かん。


砲撃だけでもやめさせて、と言うエイサップにコドールとガルン司令がいるから無理なニュアンス。
そのコドールは手が痙攣。

このシーン、説明なし。ガロウランになりかけたわけですか? 特になんかの伏線でもないし。

空母に近づくナナジンを攻撃する戦闘機。
戦闘機を切るナナジン。エイサップはフェラリオの唄(第2話で流れたやつだろう)を聞く。
コドールは町もオウカオーもつぶせと命令。サコミズは妄執に呑み込まれたので、このままだと自分たちもガロウランになってしまうと言う。

もうなってます。

そこにやってきたサコミズ、コドールがコットウと姦通していたことに気づく。「聖戦士を攻撃するなど」と言って欺こうとするコットウだったが、ばればれ。
反乱軍は「サコミズを倒せばホウジョウ軍なんて」とオウカオーを攻撃。
カスミ、ムラッサもサコミズを襲う。
老いたサコミズ。
妻の姦通、部下の裏切りと四面楚歌の状況に憎悪のオーラエナジーを発し、オウカオーの巨大化に伴い、老いてゆくサコミズ。
アマルガンは「オウカオーだけを狙うのだぞ」と砲撃させる。

もう無茶苦茶。ここがどこだろうとサコミズいるから、サコミズ倒せってか?

「それが聖戦士のやることなんですか」とサコミズに迫るエイサップ。

で、おまいがとどめと。もうどっちが主人公だかわからないよ、ママン。しかし、リュクスだけサコミズを裏切ってない。彼女にこそサコミズを救わせてやってほしかったなぁ。

オウカオーを落とすとリーンの翼も失われる。バイストンウェルに帰れないと言う反乱軍にアマルガンは「やむをえん」と攻撃決定。
「血族も浮かばれよう」と進言する者もある。
でも砲撃がきかず、体当たりしようとするアマルガン。

ミサイルだった当たらないのに戦艦が当たると思っているのか、アマルガン。かつて「ダンバイン」でゴラオンがゲア・ガリングに特攻したのは、戦艦同士だから成り立ったのだぞ。

郎利、空母から核を強奪。
リーンの翼も巨大化。
「父上はすさまれた」とつぶやくリュクス。

ここで娘にも見放されたか、サコミズ。

エイサップはアプロゲネへ。
アマルガンも巨大化を止めるすべは知らない。
エレボスをナナジンへ。
苦しい時のジャコバ頼み。ジャコバになんとかしてもらお。
アレックスは郎利に「1千万は殺す」と言うが、「まだ1億人もいる」と答える郎利。

てめぇがいちばん「平和ぼけ」。こういう数の論理を振りかざす奴に限って、何の根拠もなく自分は数に入れない。

「ホウジョウより簡単。首都機能が麻痺したら、この国は自分のもの。加害者はオーラバトラーだから自分は無関係。落とさせちゃえ」とマキャベル。
アレックス、自分はワシントンを諫めるためのクーデターに賛同したのであって、敏子さんの国を破壊するためじゃない、と反逆。
マキャベルを拘束。アレックスに同意する部下多数。

マキャベル、以後、出番なし。どーでもいいけど。それにしても人望ない。みんなにガロウラン呼ばわりされたしなぁ。意外とアレックスのが人気あったり。しかし、「ワシントンを諫めるため」とかぬかしてるあたり、マキャベルと五十歩百歩な気もする。だって敏子さん(エイサップの母)いなかったら、気にせんとやろ? これだけのためにエイサップの両親の出番ってやっぱり無駄だと思う。

「核爆弾を捕獲したか」とサコミズ。

原爆投下を止めた奴の台詞とは思えん。おまえ、広島で何を見た? 沖縄に背を向けてきたのはあんた自身じゃないのか? なんだ、その無神経な台詞は。

「命の形を見せるんだよ」byジャコバ。
「ここは郎利の好きにさせろよ。エイサップだって差別されてたんだろ?」と金本。

金本の論理は、自分は差別された→だから日本人嫌い→郎利が水爆持ってる→爆発させたがってる→なのだな、とわかった。いや、だったら郎利いらねし。金本にさせりゃあええやん。金本にいくら正当化できる理由があったって、それを郎利が遂行する理由にはならねだろ? どんな理由があっても水爆使う理由とは認めんけどな。

「地上界は命の遊び場かい。祈れ。念じよ、エレボス」byジャコバ。
エイサップ対金本。
オウカオーにつかまる郎利。
止めようとするエイサップ。
小倉の原爆阻止を説くエイサップ。
オウカオー、郎利を放す。

ここ、逆。エイサップの説得、全然、役立たずですた。

「天皇のいない東京など消せばいい」サコミズ

論理がまったく理解できません。そう言うあんたが消えてください。天皇が本当にいない日本なら大歓迎しますけど。

「我らの命の手紙をサコミズ王へ」ナナジンから大量の特攻人形がオウカオーへ飛来。
「特攻に出すしかなかった少女たちの悲しみと感謝のしるしだったのでしょう」
水爆を投げる郎利。
「生き神様でした。そう言って憐れんでくれた」
サコミズ、ますますじじいに。

ハイパー化するといつから老けるようになったのか。いやだなぁ、ハイパー化して老けるトッドとかジェリルって。つーか、アイデアとしては使い古されてるよね。
で、すぺさる・あいてむジャコバアオンの力で改心するサコミズ。なんだかなぁ。


起爆スイッチ押す。
ナナジン、水爆を受け止め、上空へ。
「ナナジンとオウカオーはなんで急上昇しているんだ」byアマルガン。

アマルガンの全然状況を理解していない台詞。この時点で「反乱軍いらね」がたきがは的に決定事項に。核を使うというのがどういうことか、どんな被害をもたらすのか、知らない日本人はすぐさま勉強しろと言いたいし、世界的に核の悲惨さを日本は世界最初(と言わざるを得ない現状)の被爆国として伝えていく責務があると思う。このシーン、とんでもないことになるよ、という緊迫感が地上の人間にしか理解されていないのは話としてどうなのか。

「王はナナジンを追撃?」コットウ。
「さらなる巨大化?」コドール。
「お父さまはエイサップを憎んでいる?」リュクス。

さらに輪をかけて理解不足な人びと。

「ナナジンにはリーンの翼はないぞ」と水爆を奪うオウカオー。
「リーンの翼が聖戦士のものなら我が思いを守れ」
東京を覆い尽くすオウカオーの羽。
水爆の爆発。
砕け散るオウカオーの羽。
降りしきる赤い羽。
「聖戦士の羽が砕けた」コドール。
「王は朽ちられたか」コドール。

クライマックスのはずなのに、なに、この緊迫感のなさ。

ナナジンを見つけてエイサップコールするリュクス。
海上での放射線量正常。
敏子さんからアレックスに電話。
「ジャコバおばあさまが手伝ってくれたんだよ」エレボス。

つーか、働いたのジャコバだし。リュクス、ヒロインの立場なし。

これからを不安がるリュクスに、エイサップは「リーンの翼とオウカオーは核爆発も吸収した。日本政府とのおりあいはつけられる」と慰める。

で、誰がおりあいをつけるんすか? コドールか、アマルガンか? おりあいがつくとは思えんが。

オーラロードが開き、ナナジン以外は帰還。
フェラリオの国。
「今日はなんて日かしら。あっちからもこっちからもいっぱい」

「ダンバイン」でショウをバイストンウェルに呼んだシルキー・マウが、ジャコバによってミ・フェラリオにされるという罰を受けるシーンがあったので、ここでフェラリオが登場したのも、コドールやアマルガンらはフェラリオに生まれ変わった、と考えるのが正しいかも。そうでないとあの戦艦がまたバイストンウェルってさらなる火種にしかならんし。それは逆に「めでたい」と言えなくもない。

金本、郎利、救出される。
敏子を拾って新宿へ。エイサップが不時着してる。
両親とエイサップ、リュクス。
アレックス、片づいたら日本に帰化予定。

一発殴らせろと言うエイサップにいいよ、とアレックス。それで顔色変えるようではまだまだだな、鈴木くん。しかし、エイサップって大学受験に失敗して浪人だったはず。そんな身分で両親と別れて食っていけるのか? リュクスを食わせられるのか? 世間をなめとらんか、おぼっちゃまくん。人も殺してるしな。馬鹿二人と違って正当防衛成り立つかもしれないけど。

迫水家の墓参り。
桜の季節。
花吹雪。
「お父さまが笑ってる」リュクス。
往事のサコミズ。
「桜花たち」サコミズ。
オーラロード開く。リュクス帰る。
「リュクス!」

ほぼ全編通して巻き込まれ・流され主人公エイサップ。最後はこんなんありですか、ないいとこなし。しかし、巻き込まれ・流されのくせに彼女ゲットはできすぎ。君には相応しいラストであろう。ちなみにリュクスもフェラリオに生まれ変わり希望。

ちゅうわけで「リーンの翼」については書き尽くしたと思いますんで、二度と言及するつもりはありません。

キャラクターの存在感の薄さ。メインも脇も似たような存在の軽さ。
主人公の存在理由の薄さ。それに対峙すべきサコミズ王の目的の曖昧さ。
馬鹿二人の腹立たしさ。核を使っていながら、その軽さ、いい加減さ。
テーマの不明瞭さ。前半の展開ののろさと後半の詰め込みっぷり。

よくもこれだけの駄作を作ったもんだなや。

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