車があって高速がつながっていれば、何となくどこでも行けるような気分になるのはおかしなものです。
ちゅうわけで、今日は佐賀県武雄市に行ってきやした。片道250km。往復500km。吉野ヶ里遺跡のおまけもつけて、大盤振る舞いの小旅行だ。そこで泊まりにしないで日帰りしちゃうのが貧乏性だッ!
なんで武雄に行ったのかというと、たきがはの好きな映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」の主人公、実在のカメラマンであった一ノ瀬泰造氏の出身が武雄でして、11月1日がお誕生日、で今年は生誕60年、生きてたら還暦ということでまだご健在のご母堂が写真展を開催したんだなもし。で、冒頭の認識な上に、映画好きが嵩じて一ノ瀬泰造氏に興味を持って「地雷を踏んだらサヨウナラ」も読んで(ただし、これはロバート=キャパの「ちょっとピンぼけ」のような当人の作でなく、死後、写真と書簡をまとめた本)、その写真に込められた、カンボジアが好き、カンボジアの人たちが好き、という視線が好きで、見に行ったわけであった。
いやあ、遠かった遠かった。先々月、博多まで行ったけど、あの時は自分の運転じゃないから、途中のサービスエリアでご当地ソフトクリームだの明太子天(生地に明太子を練り込んだ薩摩揚げだ。すさまじく美味かった。やはりたきがははたらこが大好きである。今日はチーズ天を食ったが、明太子天のが美味いと思った。チーズはちょっとだし、明太子はほぼ全部だからな)食ったり、寝たり、本(ゲド戦記2冊)を読んだりする余裕たっぷりだったが、今度は自分で運転していかなきゃならなくて、行ったら行っただけ帰らなきゃならなくて、往復6時間、現地2時間、とほとんど移動に費やされた一日であった。
でも写真はやっぱり良かった。特にベトナムで撮った手紙を笑って読む夫婦(もちろん旦那は兵士で、おそらく一ノ瀬氏の他の写真から鑑みるに南ベトナム兵であろう)という写真が見てるこっちもあったかくなるようなワンショットで、でもプリント5万円はさすがに手が出なくて、写真だけ見せてもらってきた。
で、せっかく佐賀まで行ったんだから、途中で吉野ヶ里をはけ〜ん。高速道路を途中下車して行ってみた。
ら、吉野ヶ里歴史公園ちゅうのは見事な観光地となっていて、なんとなく期待と違っていた。うーむ。素朴とは言わんが、もう少し発掘現場現場してるのが見たかったんだけど。なにしろ最初に発掘されたのが20世紀の初めとえらい昔なもんで、もはや観光地は宿命であろうか。それでも全体の発掘が終わってなくて、いちばん奥で王墓の発掘やってたのは、さすがにでかい遺跡であるなーと思った。しかし建物はどれも警報装置なんかついてるもんで、写真撮ってもなんか興醒めしちゃうんだよねー。観光地なら見せない工夫とかしてくれるとありがたいんですけど。
佐賀の先が長崎でこちらはさらに遠い。そのうちに行ってみたいと思ってはいるのだがな。
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