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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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イシ 北米最後の野生インディアン

岩波現代文庫。シオドーラ=クローバー著。

実は以前に手塚先生の短編で同じ話を読んだことがある。タイトルはたぶん「イシ」だったんじゃないかと思うんだけど、あれの原案があったとはなぁ。知らなかった。多少、少年漫画らしいアレンジがあるのと、イシのキャラクターがデフォルメされているのはあるが、ほぼ同じストーリー。

北米大陸からすべてのインディアンが駆逐されるか、居留地に詰め込まれた19世紀末期、一人のインディアンがカリフォルニアに現れ、保護された。とうに滅びたものと思われていたヤヒ族の最後の一人、後にイシと呼ばれる最後の野生インディアンであった。
第1部では冷静な筆致でヤヒ族が属していたヤナ族が滅ぼされ、イシとその家族だけになっていくインディアン蹂躙の歴史、第2部では文明社会に現れたイシの、わずか4年の暮らしを描く。

著者はアーシュラ=K=ル・グイン女史のお母さんで、文中に登場する人類学博士クローバー博士はお父さんである。「ゲド戦記」とか読むと、ゲドたちアースシーの人びとがいわゆる白人でないことに違和感を覚える人は多いのではなかろうか。その下地はこんなところにあるのね、と思ったりした。

人間とは同じ人間にここまで残酷なことができる。それは現代にも通じる物語である。

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喜久屋旅館

久しぶりに温泉入ってきた。水俣・湯の鶴温泉の中ほどにある、喜久屋旅館である。

入浴料:200円
風呂の種類:大浴場、露天風呂、岩風呂、家族湯(要予約)。
効能:見なかった
アクセス:肥薩おれんじ鉄道・水俣駅から湯の鶴温泉行きのバス。公民館前下車

初めて行ったので内部の構造がちとわからんかったのだが、それぞれの風呂は独立してるので、大浴場にも行って、露天風呂にも入って、ということはできない。岩風呂は日によって男性用だったり女性用だったり。べーしっくな大浴場に入ってきやした。
効能は書いてなかったんだけど、気がついたら、この冬になって悩まされどおしの腰のかゆみ(手で触っても発疹もないので、たぶん、乾燥肌)がまったくなかったので、それなりによさげ。湯温がなかなか高かったけど、なにしろたきがはは先端冷え性なもんだから、手足には熱すぎても身体にかけて我慢できれば入れるもの。この湯温はあさひ荘と同じぐらいではあるまいか。

200円と安いのが良いが、風呂がどれか1つ(もともと湯治用なんだろうから、宿泊客には苦にならんと思う)しか入れないのがちと残念。

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草間大作1

たきがはが「ジャイアントロボ」でいちばん好きな大作少年は、どーしてもロボとセットで考えがちなんであるが、意外にもたきがはがのっくあうつされたのは、ロボと一緒の時ではなくて、Episode 5からあふれる大作の少年らしさである。
「ジャイアントロボ」のサントラはたきがはお気に入りのB.G.Mであるが、先日、1〜7までえんえんと聞いていて、ふと口ずさむのは「ビッグファイアの出現」というテーマ曲。これは、「ガンバ」後、しばらく何もアニメ見てなかった(単に新たにレンタルしたり買ったりしなかっただけで、うちにあるのは「Gガン」「ロボ」「ガンバ」だけなので、その3本を見ないと何も見ないのだが、「Gガン」と「ロボ」は何度見てもいいんだけど、毎日見るものでもありませんし)けど、サントラは聴いてるわけで、で、「ビッグファイアの出現」ちゅうのはすごくかっこいい曲なんだが、実際にかかるのはEpisode 5のエンディングとEpisode 6で偽ビッグファイアが出た時だけなもんで、じゃあ見るとしたら、この前、鉄牛の血の告白とそこに続く大作の戦いのシーンが見たくてEpisode 5を見たので(ブログには書かなかったが)今度は十傑集がむちゃんこ格好いい(個人的にはアルベルトが一番で次点が樊瑞、カワラザキのじいさまと素晴らしきヒィッツカラルドがお気に入り)Episode 6を見ようかいのぅということになって、Episode 6を見たわけなのであった(長い文だ)。
で、Episode 6で何が好きかと言ったら、初登場の十傑集も好きなんだが、なんといっても、タイトルに書きましたように、少年要素のあふれまくる大作のシーンなわけである。それも、十傑集、マスク・ザ・レッド&ビッグゴールド、素晴らしきヒィッツカラルド(この人の何が好きって、指ぱっちんしてるポーズが無意味におされなところだ)、直系の怒鬼&血風連が襲いかかってきて、大作は封印されていたロボに命令をくだし、ビッグゴールドを追い出そうとし、自分は銀鈴を助けに、か目覚めさせに走る。そこに素晴らしきヒィッツカラルドが現れ、「手伝ってやろうか。ただし真っ二つだがね」と大作危機一髪のところへ不死身の村雨健二が割って入り、十傑集の襲撃前、大作と村雨が犠牲がどうこうという話をしていたところの続きをまたしちゃう、というシーンなんである。そして、幸せのためになら何度でも犠牲になってやるさと言い、銀鈴もまたその犠牲だと考えればいい、と言い切るニヒルな村雨に反発する大作。その台詞がいかす。Episode 5の鉄牛血の告白にも匹敵する、山口勝平氏の熱演である。

「あなたの言うように銀鈴さんを犠牲にしてまで戦うのが大人なんだったら、僕は、僕は、大人になんかなりたくありません。ずっと子どものままでいい。僕はこのまま、父さんを信じて生きていきます」



カットはコールドスリープさせられている銀鈴を助けようとロボを封印していた鎖の破片でケースを殴る大作の図。ほっぺの赤いのはヒィッツカラルドの指ぱっちんの余波(この直前のシーン、ヒィッツカラルドが指ぱっちんで村雨を切り刻んでいるのであるが、コマ送りで見ると、いちいちポーズとってるのがいかす)。
で、この台詞は、その前のシーンで村雨に「もしも草間博士が世界征服のためにロボを作ったとしたらどうする」と訊かれて、「僕のお父さんがそんなことをするはずがありません」と答え、「子どもだな」と皮肉られたのを受けているわけである。

で、大作語りなんで、Episode 5からも引用。
幻夜の人質にとられたものの、鉄牛と銀鈴によって助けられた大作は、幻夜ことエマニュエル=フォン=フォーグラーから、バシュタールの惨劇の真実を知らされ、さらに銀鈴ことファルメール=フォン=フォーグラーも知らなかった、フランケン=フォン=フォーグラー博士の死と遺言を知らされる。父の遺言についアタッシュケースから手を放す銀鈴、大作の絶叫に銀鈴はまたアタッシュケースを握り直す。すかさず大作は幻夜に飛びかかり、大作が「銀鈴さんのお父さんがそんなこと言うわけないじゃないか」と言い、力の差で幻夜に払いのけられちゃうんだけど、銀鈴は逃げ出し、手を伸ばした大作は腕のロボの操縦機に気づく。
ここらへん、確かに大作は幻夜の言うとおり、「何も知らない小僧」であり、実際、彼は知らされるまでバシュタールの惨劇そのものを知らなかったのであるが、知らされても、真実を知らされてもなお、銀鈴と、その父に向ける信頼、「銀鈴さんのお父さんがそんなこと言うわけないじゃないか」と言い切る強さは、やはり大作の少年という要素が前面に出されたシーンであると思うのである。
大作と幻夜は同じように父の非業の死と遺言、大きな物を背負わされたという点ではすごく似ているキャラなのであるが(制作陣も当然、意識していようし)、Last Episodeで明らかになったように「お父さん、どうして僕にこんな恐ろしい物を残したの」と言ってしまう子供っぽさを秘めた幻夜と、いっそ少年のままでいたいと言ってしまえる大作は、目的がはっきりしている草間博士と、どー見ても狂人にしか見えないフォーグラー博士というあまりに大きな違いはあるものの、まったく反対のキャラでもあり、アンチ大作としての幻夜は、その最後を知っているだけになんちゅうか哀しいキャラでもある。それだけに「兄さん、灯りが」「きれいだ。良かった、本当に良かった」(この台詞、いささかうろ覚えですが)と言って悲劇の兄妹、エマニュエルとファルメールの台詞で閉められるラストは、物悲しくもある。



で、カットはギャロップに吸い込まれそうになる銀鈴を助けに、ジャイアントロボを呼ぶ大作が幻夜を押しのけて銀鈴のもとに走るところ。

で、Episode 6で、「銀鈴を犠牲にするのはおかしい」と言うのが大作の主張なので、彼女の大テレポートで聖アーバーエーに至った梁山泊の面々が、銀鈴を助けようとせず、大怪球を迎え撃とうとするのに異論を唱えるのはありだな〜と思う。しかし、いくら呉先生が対抗策を思いついたとは言っても、しょせん付け焼き刃なのも否めない話で、「銀鈴さん、ごめんなさい」と言いながら、ついにロボとともに大怪球と戦うところを決意する大作にまた胸を熱くするのであった。ここらへんからの流れ、すごい好きなんすよ。すんでのところで大怪球を止めるジャイアントロボが現れ、まさに史上最大の決戦、ロボのもとに向かう大作とそれを助けるエキスパートの面々、という展開の熱さは、まさに大団円たるエピソードに相応しい。ちゅうか、たきがは、「Gガン」といい「ロボ」といい、こういう展開、主人公のもとに駆けつける仲間たち、という展開が大好きなんである。しかも「Gガン」にはシャッフル同盟に続いてガンダム連合という二度おいしい展開が待っているのが最高に良い。さらに「ロボ」には倒れた戴宗や楊志まで駆けつけるわ、Episode 5で倒されたと思った鉄牛が土壇場で大作を助けるわ、という展開に加え、最後の最後、ロボの中から草間博士が手を伸ばすというシーンが好きですな。大作がお父さんに寄せる信頼の厚さが伺えるシーンですよ。しかもこの後は衝撃のアルベルトの復活も待ってるしな。

しかし、大作の少年らしさ、12歳にして世界最強のジャイアントロボという兵器を持たされてしまった特殊さ、他の誰にも分かち合えぬ苦悩ちゅうのはEpisode1〜4にも描かれているので、そのうちに紹介したいと思う。Episode1で、銀鈴とのデートを断って、一人ロボを磨く大作なんか胸きゅん(死語)なシーンですもんな!

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封印 脱走兵たちの戦後

みなまた9条の会の主催で「あの戦争を考える集い」というのをやっておったので行ってきた。タイトルのはRKK製作のドキュメンタリーで、そのプロデューサーだったかの村上さんという人の講演がセットだ。

ブーゲンビル島の名は「誰も書かなかった戦争」というノンフィクションで読んだことがあった。すでにミッドウェーで大敗し、太平洋の戦線を維持できなくなった日本が、それでも戦線を押し戻すために師団を投入した現在、ニューギニアの島である。その近所に、一大要塞を築き上げたラバウル、戦死者よりも餓死者が多かったという地獄の飢餓の島、ガダルカナルなどもある。ブーゲンビルという名前が、ナポレオンの部下の一人にちなんだ名前というのは美内すずえの漫画だったにあったんだが、ありゃあ、創作ですかね。というのがたきがはがこの島の名前を知った最初、ブーゲンビリアという花は当然、ブーゲンビルに由来する。
で、この島もガダルカナル島同様、兵力を送り込んだはいいが、すでに戦線など破られた日本、もともとの資力の決定的な不足が10年以上続く日中戦争のためもあって、この時点で致命的なものになっており、補給路が確保できない。それは日中戦争でも同じだったと記憶しているのだが、現地調達がモットーなもんで、その暴走が三光作戦とかにつながると思うのだが、ここに至っては食糧もない、武器も現地調達という真面目に戦争やる気あるのか、な駄目駄目モード。で、ブーゲンビル島に第6師団が上陸したのが1943年、つまり敗戦の2年前、当然、すでに制空権は連合軍に奪われており、なんでも世界に有名な勇猛な軍隊だった第6師団も飛行機相手ではなす術もなく、敗北が色濃くなっていく。で、人間、誰だってこんな異国で死にたくないし、上官によっては士官学校出たばかりで、机上の戦争論をぶちかますしか脳がない若造だったりすると、命令聞きたくないのも人情というもの、脱走した兵たちが敵前逃亡とこじつけられて、戦後、16日も経ってから処刑されました、というネタを追ったドキュメンタリー。前置きが長くてすまんね。
処刑された脱走兵は15人、しかし、交戦状態にあって逃亡したならともかく、陣地から逃げ出して、敗戦を知って帰ってきたりした彼らは、本来ならば兵士の処刑など命令できる権限のない連隊長の会議によって、日本軍が武器を取り上げられる前日に殺される。登場するのは、処刑された兵士の一人の弟さんや、実際に引き金を引いたという兵士、異論を唱えながら処刑の執行を命令する立場に置かれた副官、ジャングルで20日も迷っていたのに脱走兵扱いされて、軍人恩給がもらえない人などなど。10年も前のドキュメンタリーだけど、つくづく日本軍というのは救いようがない、という点などは今見てもちっとも色褪せていない。
この番組が撮られた1996年は、戦後51年も経っていた。半世紀という長い時間は多くの証言者を失わせ、裁かれもせずに生き延びた第6師団の師団長や参謀などもほとんど鬼籍に入っていたとか。けれど、逆に50年も経ったからこそ、そのまま墓に持って行くには重すぎる事実を語ろうとする人びともいるわけで、脱走兵を撃った一人などは、その写真を見た途端に半狂乱になってしまったという村上さんのお話とか、今でも悪夢を見るのだという証言などはあまりに痛ましい。

けれど、間違えてはいけないと思うのは、こうした事実や、日本軍があの戦争でなしてきた罪状の数々は、戦争が引き起こしたものなどではなく、日本軍、大日本帝国という国家がなしたものだということではなかろうか。そして、恐ろしいのは、確かに日本という国は敗戦し、軍は解体されたものの、その当時の日本を支配した官僚たちはそのまま生き延び、また実際に軍にあって命令を下した立場だった連中の多くが、無事に日本に戻り、産業界や経済界などに復帰したという事実ではないか(731部隊の高官がミドリ製薬に多く就職し、薬害エイズを引き起こしたのはその顕著な例)。

また、作中ではどこか被害者のような雰囲気も漂う第6師団であるが、南京大虐殺にも関わっていたとかいないとか。それはすごく気になるなぁ。

日本が、世界に喧嘩を売っても勝てると思い込んだド阿呆な開戦から66年。あの戦争を国家としてきちんと振り返ることができなかった日本は、水俣病ほかの公害を引き起こし、最近は改憲論議なども騒がれる。改憲などの話をする前に、まず国家としてあの戦争を清算すること、まだあの時代の証言者が生き残っているうちにすべきなんじゃないかと思う。

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寒波襲来

いきなりさぶくなって寒さ対策が追い着きまへん。膝掛けを、セーターを、もっとあったかいコートを!
うちの中でもさすがにこたつだけでは厳しく感じる今日この頃。しかし、去年の今ごろ、水俣の山地は雪でした。ううむッ。なんで九州のが関東より寒いんだ〜と叫んだものです。しかし、先日、関東から来た人がおっさるには、やはり関東のが寒いそうですが、今ごろはいかがなもんでしょーか。
寒いというのに、昨日はあんまり眠くて、こたつで2時間ほど仮眠。いや、もうご飯食べて、立ち上がれなくなったもんですから。無駄は承知で仮眠したら、けっこうすっきりしました。午前様になっとりましたが。

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