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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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海のトリトン

海洋冒険ロマン。30年ぶりに見られます。前回は映画でしたが、今回はテレビ版。ひゃっほ〜!と年甲斐もなく興奮したのに、第1話〜第4話、タイマーのセットを間違えて録画しそこねる。ううううorz ショック大きすぎ。こうなったら、次にYahoo!オークションに「海のトリトン」が出たら、何がなんでもげっちゅするしかない。もうこれは至上命題である。絶対である。

はたして、海洋冒険ロマンとはなんぞや。
海を支配する悪役ポセイドン一族に、アトランティスの血を引くトリトン族の最後の生き残り、トリトンの孤独な戦いであり。
トリトンを助けるイルカや大亀、アザラシやセイウチ、それに同じトリトン族のピピたちとの友情あふれるロマンであり。
たった2人のトリトン族であるトリトンとピピの、最初はいがみあっていたのが徐々に男と女として互いを意識しあう、幼い少年少女の恋を描いたロマンであり。
トリトンを見守る白イルカのルカとの、親子のような関係を描いた親子愛のロマンであり。
そして、トリトンを時に助け、時に敵対する海の生き物たちを描いたロマンであり。
さらには悪役ポセイドン一族の意外な秘密をもはらんだ、勧善懲悪に収まりきらないロマンである。

人間に育てられた緑色の髪の少年トリトンが、迎えに来たルカから聞かされる己の使命。まるで神話のような赤いマントに白い服、伝説のオリハルコンの短剣を身に帯びて、育ての親、一平じいちゃんの叫びを振り切ってたった一人で戦いに出る第1話。
その姿に憧れやしなかったか? その孤独な戦いに涙しなかったか?
けれどオープニングテーマ「Go! Go! トリトン」のなんと勇ましいことか。これは決して絶望的な戦いじゃない。トリトンは確かに一人だ。でも、トリトンは独りぼっちじゃないんだと力強く唄うオープニング。

水平線の終わりには 嗚呼〜 虹の橋があるのだろう♪
誰も見ない未来の国を少年は探し求める♪

広がる海の彼方から 嗚呼〜 何が呼ぶというのだろう♪
希望の星 胸に残して遠く旅立つ一人♪

その歌詞に胸が熱くなりはしないか。トリトンがオリハルコンの短剣を抜き放つ時、その力にわくわくしなかったか。

「海のトリトン」は海洋冒険ロマンである。その物語は、わしの心を今もつかんで永遠に放すことがない。

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帽子

某国営放送。緒方拳(高山春平)主演、田中裕子(竹本世津。吾郎の実母)、玉山鉄二(河原吾郎)、岸部一徳(河原病院長。吾郎の実父)ほか出演。

原爆ものです。某国営放送は時々すんばらしく良質なドラマを作るくせに、そういうドラマに限ってDVDも販売しないという致命的な欠点があります(ぶつぶつ)。しかも緒方拳さん主演ですから期待できそう!と思って見ました。

広島県呉市で帽子屋を営む高山春平は一人暮らし。東京で暮らす息子夫婦が頼んだ警備会社の担当者、河原吾郎をからかいつつ、地味に帽子を作って暮らしてきた。しかしある日、吾郎の忘れた手紙を盗み見た春平は、彼の母親が幼なじみの世津で、癌を患い、余命いくばくもないことを知る。世津は胎内被爆者で、吾郎は母に捨てられたと恨んでいた。そして春平の息子も会社を辞めたという。春平は吾郎を誘って東京に向かう。だが息子夫婦に会うはずの旅は、世津に会う旅に変わっていった…。

世津が胎内被爆者で差別されていた、という以外にはそれほど原爆に真正面から取り組んだ話ではありませんでした。でも、緒方拳さん、田中裕子さん、岸部一徳さんという芸達者な方々が要所を締めて、吾郎役の玉山鉄二くんの屈折と悲しみ、そして明るさは、実は世津から、世津は春平から受け継がれた脳天気さ、したたかな、しなやかな強さなのだというところがなかなかよござんした。
佳作。某国営放送は地方局がいいドラマを作るのだな。

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ノービットの冒険〜ゆきて帰りし物語

ハヤカワ文庫。パット=マーフィー著。浅倉久志訳。

タイトルからわかるようにトールキン教授の名作「ホビットの冒険」を下敷きにしたスペースオペラ。どんなもんかと思って借りてみましたが、う〜ん、ちょっと駄目かも。
わし、「ホビット」で誰が好きかっていうと、トーリン=オーケンシールド、ビルボ=バギンズ、ガンダルフなんですね。ま、メインキャラはみんな好き。なかでも最初に読んだ時に誇り高きドワーフのトーリンが好きで好きで、その誇り高さのゆえに最後、滅びてしまうことになるトーリンの死に涙したもんすよ。どうやらたきがはのファンタジーは「誇り高い」がキーワードですな。しかもそれに「傲慢」とかオプションついちゃうともう最高。トーリン=オーケンシールドも、ドワーフの名門の出身です。映画しか知らない人は知らないと思いますが、実は「指輪物語」のギムリも、その一族で、名門中の名門、たかが森エルフの王子に過ぎないレゴラスなんか足下にも及ばんぜ、っちゅう一族なんですよ、ドワーフのなかじゃ。映画じゃただの力自慢のお馬鹿さんぽかったけどな。そのトーリンが、冒険を引っ張っていく、誇り高きゆえに至高の宝に固執し、滅んでいく、その過程の悲しさ、崇高さ、トールキン教授はこういうのうまいんだよね。もう、わしがドワーフだったら、トーリン=オーケンシールドに斧掲げて従うね。ちゅうぐらい魅力的なキャラだったんすよ。最後は滅びちゃうんだけど。でも、ビルボとの別れって、そのトーリンが最後にビルボに謝る(途中は裏切り者と罵る)ところで終わってまして、死に面した時にようやく素直になれたトーリンの誇りが好きだったんだよね。

しかし、この「ノービット」のトーリンに該当するキャラってそこまで魅力ないんだわ。で、ビルボに該当する主人公のベイリーも、すごく強運の持ち主だってだけで、なんていうかな、ビルボには足下にも及ばないんだよな。ビルボってね、あれだけ罵られてもトーリンの死に涙する、いいホビットなんだよ。それでもトーリンが好きだったのさ。すごくいい人で、でもラストにはガンダルフという希代の魔法使いをしても「あんたは成長したな」と言わせるキャラなんだよ。ベイリー、そこまでいってないしな。

これで「ホビット」を下敷きにしてなければ、なかなかおもしろいSFなんでしょうが、やはり「ホビット」を下敷きにした、と言われれば、「ホビット」好きの血が黙っちゃいねぇぜ。

「指輪物語」が現在のファンタジーの、良くも悪くも全ての発進であるのは言うまでもありませんが、気軽に「指輪物語」を越えた、とか書かない方がいいです。わし、「指輪」についてはうるさいっす。オタクですから。

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自己憐憫

8月1日にいただきまして、ありがとうございました〜!

たきがはがまいちゃんの死を悲しむことをブログに書くのは、他のどの記事よりも自己憐憫という気持ちがあります。自己満足、自慰という言葉とも置き換えられます。まいちゃんの死は、たきがはにとって決して他人(自分以外という点では家族も別の人間という他人ですし、この点においては決して同調されたこともありませんし、たとえ家族であろうとわしとまいちゃんのあいだに割り込むことは断固拒絶するという意味ではまさに他人です)と共有できないものであり、そうと考えているくせにこうしてインターネットという公共の場にさらすことは、自己憐憫、自己満足、自慰以外の何物でもないからです。

でも、まいちゃんを失ったことを嘆く気持ちをこうして吐き出すことで、8月1日さんがメッセージを送ってくださったことは、人は人を理解したいからだと思うのだし、だからこそ人は人を信じたいと思うのだと、8月1日さんが抱えている悲しみを越えてメッセージを送ってくださったことを深く感謝したいと思うのです。

わしはまいちゃんの分、8月1日さんは8月1日さんの大切な動物さんの分、自分の一部がきっと欠けていて、それが決して何かに換えることはできないこと、何かで埋めることはできないことを知っていて、欠けた自分というのを知っているだけに人間嫌い、孤独という言葉のマイナス面がむしろ気持ちいいように思っているのかな、と感じています。わしの勝手な思いこみかもしれませんが。

だけど、8月1日さんが、わしがまいちゃんを失った時に差し伸べてくれた手の温かさを、8月1日さんがその時にすでに失っていたものをわしは知っています。わしは8月1日さんが決して「孤独に耽溺している」のだとは思いません。

ありがとうございました。

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ドラゴン・キングダム

監督:ロブ=ミンコフ
出演:孫悟空&旅僧(ジェット=リー)、オールド・ポー&ルー・ヤン(ジャッキー=チェン)、ジェイソン(マイケル=アンガラーノ)、ジェイド将軍(コリン=チョウ)、ゴールド・スパロウ(リュウ=イーフェイ)、白髪魔女(リー=ビンビン)ほか
見たところ:ワーナーマイカルつきみ野

ひゃっほ〜!!

ジェット=リーとジャッキー=チェン、現在のカンフー2大スターの夢の共演でございますよッ! 仕掛けるはハリウッド、迎え撃つは中国大陸、ジェットとジャッキー、まったく毛色もアクションスタイルも違う2人の共演は素晴らしくエンターテイメントな1作に仕上がっておりました。

現代のボストンに住むジェイソンは、カンフーオタクの転校生。顔なじみのチャイナタウンの質屋で、物置の奥に眠る、持ち主不在の棍が、まさか彼を古代中国への冒険に誘おうとは夢にも思わなかった。学校の不良に質屋への強盗を強制されたジェイソンは、質屋の店主オールド・ポーが撃たれ、逃げ出す。棍を手にビルから落ちたジェイソンが目が覚めた時、彼は古代中国にいた。村を襲った兵士に追われたジェイソンを助けたのは、自称学者で詩人の酔っ払い、酔拳の使い手ルー・ヤンだった。ルーからこの棍が、孫悟空の持ち物、如意棒だと知らされたジェイソンは、孫悟空が天界の暴れ者で、宿敵ジェイド将軍に石にされたことを知る。そして、「如意棒を携えた導かれし者が、いつか孫悟空を封印から解き、ジェイド将軍の圧政に終止符を打つ」という言い伝えがあることも聞かされる。ジェイド将軍の手先に追われるジェイソンとルーを救ったのは、両親をジェイド将軍に殺されたというゴールド・スパロウと名乗る少女。母の形見の琵琶を奏でるスパロウは、ジェイド将軍の命を狙って、己の腕を磨き、不死の者にもとどめをさせるという翡翠の手投げ矢を持っていた。この旅に、謎の旅僧が加わり、一行は孫悟空の封印を解くため、ジェイド将軍を倒すため、遙か五台山を目指す…。

この粗筋だとほんのさわり。やはり、4人揃ってからが楽しいっす。ジェットがね、最初、孫悟空で出てきまして、しかも石にされたって聞いたもんで、いや〜、出るまで長いな〜と思ってたら、旅僧で再登場、しかもこの僧の正体があれだっていうんですから、一本取られたよ、わしゃ。
それに、最初のオールド・ポー、ジャッキーだって気づかなかったよ。実はスクリーンでジャッキーを見るの、「ラッシュアワー2」に次いで2回目なんすよね。でもあの時は何はなくともジョン=ローンさまを見るのだけを楽しみにしとったもんで、アクションはすげぇなぁと思ったけど、基本アウト・オブ・眼中、だから真面目に見たの、これが初めてだったんすよ。ジェットが竹ならば、ジャッキーはさしずめ柳、全然タイプ違うんだけど改めて凄いな、と。それほど好きなタイプ(たきがははどのつく面食いなのと、ジャッキー全盛期はカンフーに興味がなかった。元祖カンフーのブルース=リーも、奇声を上げてるおっさん、という印象のが強くてまともに見たことがない。「少林寺」からジェット=李連傑にはまっとるわけですが、そのきっかけは「南京路に花吹雪」って漫画だったのさ)じゃなかったんですが、これは惜しい人を見逃したやもしれません。強いんだけどおもしろい、おかしい、根っからのエンターティナーって感じがします。やっぱりジャッキー=チェンは偉大な俳優だったんだわ〜
でね、ジェットに話を戻しますと、ハリウッドに行ってからの彼ってずーっと似たようなキャラクターが不満だと、わし、どっかに書きました。香港時代のような、その前の「少林寺3部作」のような、あの人なつこい笑顔を見せるジェットが見たい。わしはそんな彼がすごく好きなんだと。でも、なにしろ今回は孫悟空です。猿です。パンフを買ったら、やりたかった役だったんだけど、メイクに7時間もかかって後悔したとインタビューが載ってて嬉しかったです。いや〜、パンフって役者のインタビュー載せてほしいんですわ。で、なにしろ孫悟空というたら、中国史上最高のトリックスターじゃないでしょうか。あれ、この使い方で合ってるかな。孫悟空強いからな。話によっちゃ神だったりしますが、斉天大聖でない孫悟空ってなんちゅうかユーモアあふれるキャラだと思うんだよね。ユーモアがあって、師匠の三蔵法師を敬愛してて、しかも強いっちゅうキャラだと思うんすよね。ジェットのキャラってまんま、これなんすよ。もう、孫悟空のシーンでは強いし、小憎らしいし、可愛いし、猿だし、でも楽しいという。たまらんですな、これは。で、旅僧という、もう1人のキャラが、ハリウッドに行ってからのジェットまんまみたいな無愛想なキャラだと思ってたら、ジャッキーとの対決後、ジェイソンを見てげらげら笑い出すんですな。ここ、良かったねぇ。あと、ルーが雨乞いのまじないをしようとした時に、降ってきたと思ったら旅僧がしょんべんかけてたって、ここもべたですが、良かったっす。そういうキャラがちゃんとラストで終結してる、ああ、それであんな行動したのか、と思った時に、納得。嬉しかったなぁ。ハリウッドもやればできるじゃん。こんなキュートなジェットを見たいんだよ、わしは。だって放っておいたって、彼って強いんだもん。でも、インタビューで言ってましたよ。ハリウッドに出てからの作品はどれも殺伐としていたので、娘たちに見せられる映画が撮りたいって。ああ、それだ。香港でウォン=フェイフォンのシリーズ(ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ)に出てた時みたいな、ユーモアがあって、可愛くて、でも強いヒーロー、強きをくじき弱きを助ける正義のヒーロー、そんなジェットが見たかったんだ〜!

なにしろ2大カンフースターの共演ですが、肝心の主人公のジェイソンくんもなかなか良かったっすよ。最初は見るからにカンフー・オタク。中国に行ってからも頭でっかちのオタク。おお、これはオタクまんまだ。この監督、脚本、オタク道がなんたるかよくわかっとる。オープニングのジェイソンの部屋を見よ。カンフーポスターにDVDの並ぶオタク道ぷんぷんの部屋を見よ。日本のオタクとして、わしは深い共感と、同種への嫌悪感を抱いた。そのオタク少年が実際のカンフーマスターの特訓で腕を上げる中盤。敵に討たれた毒矢のために瀕死の重傷を負ったルーのため、たった1人で敵地に乗り込む潔さと勇気と無鉄砲さの愛すべきことよ。なんちゅうカンフー色に溢れたビルドゥングス・ロマンであることか。最初は不良学生になすすべもなかったジェイソンが、ラスト、逆に不良学生をぶちのめし、ビルの屋上でさらなる鍛錬に励む。おお、青春してるね、ジェイソンくん。
さらにヒロイン、ゴールド・スパロウも可愛くてよかったです。堅い表情は両親の復讐を誓ったから。自分を「彼女」と言い続ける不自然な会話をしてきた彼女が、死の間際、ようやく「私」と言えた悲しさよ。
ジェイド将軍、白髪魔女といった悪役も存在感たっぷり。

エンターテイメントここにあり、って感じでお薦めです。

さらにジェット=リー氏、この夏は「ハムナプトラ3」にもラスボス役でご登場。予告も見た。ポスターも見た。絶対に見に行かねば!

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