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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ミカるんX 第1巻

チャンピオンREDコミックス。秋田書店刊。高遠るい著。

チャンピオンREDに連載中の漫画で2番目に好きなやつっす。1番目が「ジャイアントロボ 地球の燃え尽きる日」であるのは言うまでもないですね。
絵柄が好みだったのと、初めて買ったチャンピオンREDに作者インタビューが掲載されてまして、「目指すのは今風のかっこいい宇宙人とかじゃなくて、一昔前のいかにも着ぐるみです〜という怪獣アクション」(意訳:たきがは)と書いてあって、そういう雰囲気って好きなんだよな〜 「ゴジラ」とか「ガメラ」とか、「仮面ライダー(たきがはが見てたのは「V3」までだが)」とか、戦隊ものとか。で、注目して読み始めたら、これがなかなかおもしろいんす。

規格外優等生・鯨岡ミカと、福井県民・南るんなが、東京市(設定の上では特別行政区で、首都は愛知新都だそーです)に次々に飛来する宇宙怪獣に、合大(合体して巨大化の略)して立ち向かう美少女アクション。

表紙が主人公2人のレズっぽいのに話がレズっぽくないとAmazonで言われてましたが、美少女アクションであって美少女レズ・アクションではないから、的はずれだと思うのだが、合大したミカさんはなぜか全裸だし、けっこう気楽にるんなにキスしちゃうし、あながちレズ要素がなくもありませんが、詐欺師宇宙人ペソマルク星人・臍矢円弧とか、寮長と市営軍と2つの顔を持つ七宝堂さんとか、ヒミツさんとか癖のある脇役も魅力的。

先の楽しみな漫画であります。

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夢は荒れ地を

船戸与一著。文藝春秋刊。

カンボジアを舞台に繰り広げられるバイオレンスと破壊、そして夢と創造の物語。

たきがは的に船戸与一さんの最高傑作は「山猫の夏」であります。南米を舞台に繰り広げられる冒険は、憎み合う2つの一家のいがみ合いからアマゾンに住む現地住民の壮大なロマンとなり、日本人・山猫に偶然遭い、強制的にその旅路につき合わされた日本人青年・俺のビルドゥングス・ロマンともなり、絶対的な強さとぶっとい信念を抱いた山猫の魅力とも相俟って、最初から最後までなにしろ飽きさせません。いやいや、この傑作を前に「飽きさせない」とは控えめな言い方であります。なにしろ最初から最後までおもしろい、日本の冒険小説において、燦然と輝く金字塔と言っても過言ではありますまい。

で、この「夢の荒れ地を」でやんす。

カンボジアという国が抱く闇、そこに金を出し、日本が国際協力したという形を残せばいいという欺瞞、その暗さに暗澹とした気持ちになりながら、自分自身の信念のためにカンボジアで行方を断った旧友・越路修介を捜して訪れた楢本辰次は、クメール人の通訳兼運転手として英語教師のヌオン・ロタを雇う。修介の足取りを追ううちに、辰次とヌオンは、カンボジアの子どもたちを食い物にする人身売買について知るようになる。その一方で、カンボジア子供塾を運営し、識字率を高めようとする日本人、丹波明和、元クメール・ルージュの兵士であり、現在はサソン村の村長を務めるチア・サミンといった人物も修介と関わっており、複雑に絡み合った糸はやがて彼らを結びつけ、思いがけぬ運命に導いていく。

最初、主人公が楢本辰次という現役自衛官だと思ってたんですが、話が進むうちにチア・サミン、丹波明和に視点が切り替わっていったので、この3人が狂言廻しになるようです。で、真の主人公は越路修介という元自衛官でないかと思うんですが、あるいは内戦が終わり、新しい国造りにもがくカンボジアという国自体が主人公と言ってもいいかもしれません。

残念ながら上記の「山猫の夏」とかもう1つの傑作「猛き箱舟」といった、ぎらぎらするようなバイオレンスとビルドゥングス・ロマンの見事な融合は見られませんが、楢本辰次のラストでの「2年後にまたカンボジアに来る」という変わり方は、その名残を彷彿とさせなくもありません。

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エックス・デー

三原順著。白泉社刊。

漫画だす。三原順さんといえば「はみだしっ子」シリーズが有名ですが、わしもほとんどそれしか読んだことがありません。「ルーとソロモン」は全然。最後のシリーズとなった少年が豚に変わる話とかも全然。いいんです、「はみだしっ子」だけでも。
でも、若くしてお亡くなりになってしまったので、もう新作が読めないかと思うと、漫画界にとっては明らかに損失だな〜と思うわけです。

三原順さんの漫画はなんちゅうても台詞の多さ。画面だとトーンの多用とかありますけど、「はみだしっ子」でもなにしろ台詞が多くて、でも何回も読み直さずにいられないんですよ、この方の漫画は。何回も読み直させる力がある。そうして読み直しているうちにだんだん台詞の意味がわかってきて、あ、そういうことか! そういう意味だったのか! と気づくのが楽しいんです。「はみだしっ子」もそうして何回も読み直した。たきがはは特にサーニンが好きでしたんで、「裏切り者」とか「カッコーの鳴く森」とか、アンジーとふーちゃんとか、読み返しました。でも、最後の話となった「連れていって」で、どうしてグレアムがあそこまで死にこだわるのかどうしてもわからなくて、それにサーニンがとうに死んでしまったクークーを追って森に入っていったのとかわからなくて、アンジーとマックスはいいんだけど、どうしてグレアムとサーニンはああいう終わり方なんだろうと、いまもわかっておりません。うーん、懐かしい。また読みたい。
一時期、漫画をかなり整理したもんで、「はみだしっ子」も全巻(4人の養父となるジャックと、その悪友ロナルドの少年時代からを描いた3部作「ロング・アゴー」も)揃えてたのを全部手放したもんで、たまに読みたくなるのでした。

で、「エックス・デー」最初、何のことかわからず、読み直して、ニュートの台詞から、ああ!と納得。登場人物もダドリー、アデール、ルドルフと一癖も二癖もあり、それがまた読めば読むほどするめのように味が出てくるのも三原順漫画。
もうしばらく読み返してみようかと思います。

ジャンルとしてはたぶん、ヒューマンに属するのでしょうが、そういう単純なジャンルわけができないのも三原順漫画っす。

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住井すゑ作品集1

新潮社。住井すゑ著。

デビュー作品「相剋」と「大地にひらく」を掲載。「大地に〜」は読売新聞の連載小説。

住井すゑさんと大作「橋のない川」の著者で、たきがはも好きな作家の一人だったりするんですが、図書館に作品集が置いてあったんで、順番に読もうと思いまして、手に取ったのが間違いのもとだった。

つまらねぇぇぇ!

これがほんとに「橋のない川」と同じ作者か〜?!と思うくらいつまらん話でした。げほげほ

「相剋」は最初、恋愛ものかと思って読んでいたら、ヒロイン咲枝が上京し、岸村と同棲して、とある雑誌社で働くようになってから、いきなり、階級がどうとか労働者がどうとか言い始め、主張が入れられずに退社するところで終わり。前半の「愛しいお兄様」ってなんだったの? 千塚ってただの笑いモン? 何で岸村と結婚できないの? などなど、ヒロインの唐突な変わりように目がてん。「橋のない川」とかから鑑みるに、主題はおそらく後半なんでしょーが、全体の1/3もないよ、それ。最初は岸村と結婚できず、千塚と結婚させられ、千塚の家族に復讐をするヒロインが、いざ岸村と同棲すると、なんか痴話喧嘩始まるし。

で、「大地にひらく」も一風変わっております。ヒロイン登場までが長い。ヒロインと主人公が目覚めるまでえんえん200ページ。こんな新聞小説、ほんとに受けたのか?

好きな作家だからって、何でもおもしろいとは限らないもんですネ。ごほごほ

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秋の気配?

関東地方は急に涼しくなっちゃって、このまま寒くなったら逆にやばくね?な感じですが、まだ蝉が頑張って鳴いています。先日は日本一乗降客が多いという新宿駅前でミンミンゼミの鳴き声が聞こえて、ちょっとびっくり。いったいどこで7年間過ごしていたのやら。新宿御苑あたりから飛んできたのか、まさかいままで新宿駅前で地中に潜っていたとも思えませんが、7年ぶりに出てきてびっくり、なんてことがあったりしたのかしらん、とか思いましたよ。

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