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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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母上亡くなる

「必殺仕事人」シリーズなどで中村主水さんの姑を演じたほか、黒澤映画の名脇役でもあった菅井きんさんがお亡くなりになったそうです。

・゚・(つД`)・゚・

「必殺」で覚えたので、その印象が強いのですが、個人的な白眉は「生きる」の市井のおばちゃんでしょう。

「生きる」のおばちゃんは何度も言ってますが、たぶん、これからも言いますが、主人公・渡辺勘治との絡みが印象大です。末期の胃がんを抱えて、それでも生きた証のために下町のドブをさらい、公園を作ろうと奔走する主人公が、ようやく念願の工事が始まり、まるで我が子を愛しむようにその様子を見守るシーン、土砂降りの雨にもかかわらず、歩き出してつまづいた渡辺勘治に、雨をものともせずに走りより、傘を差しだしたのは菅井きんさん演ずるおばちゃんでした。赤ん坊を背負い、きっとほかにもたくさんの子どもたちの母親であったろうおばちゃんが渡辺勘治に寄せる愛情は、その前後に重なる渡辺勘治のお葬式にやってきて焼香を上げるおばちゃんたちの泣き声と相まって、一気に感動を高める効果を持っています。台詞はありません。でも、菅井きんさんは全身全霊でこのおばちゃんを演じられたに違いない。そのシーンが今もまぶたに浮かびます。きっと永劫にこのシーンを思い出すでしょう。

「どですかでん」では一転して、電車気違いとも呼ばれるろくちゃんを案じて、太鼓を日がな一日中叩いている母親です。

あと忘れちゃいけないのが「赤ひげ」で、その舌っ足らずっぷりと、反する頭の良さで主人公も霞んだ長坊の母親役です。残念なことに長坊一家が心中し、療養所に運び込まれたところでしか出番がないんですが、高いびきで眠りこける夫(長坊の父親)を尻目に真っ先に目覚めた菅井さんがしみじみと話す貧乏は、その後のおとよや療養所で働くおばちゃんたちの長坊を黄泉の国から返さんと井戸に向かって叫ぶシーンの良さともあいまって、外せないシーンの1つです。ほんとに、タイトルロールは赤ひげだけど、主役は保本でもない、市井の人たちや患者たちというのがこの映画の素晴らしいところですよ。

菅井さんのご冥福をお祈りします。もう一回、「婿殿!」って聞きたかったなぁ…

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大塚勇三さん亡くなる

「スーホの白い馬」(原案はモンゴル民話)を書かれた児童文学者の大塚勇三さんが亡くなられたそうで、ご冥福をお祈りします。

たきがはのモンゴル好きの原点はここでして、「チンギス・ハーン」とかはずっと後です。

憧れの草原の国はいまだ遠く、いつか行きたいと思いながら、なかなか実現できません。

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通堂(男味)

というわけで小禄駅前の通堂にまた行ってきました。

駅前のイオンでかりゆしウェアがないかと思ったんですけど、いい柄と色がなかったんでぶらつくだけで終わりました。

食べたのは男味の通堂ラーメンです。



塩豚骨ラーメンでチャーシュー4枚にもやしときくらげ、煮卵、刻んだネギが載ってます。

ラーメンはふつうに美味しかったんですが、それよりももやしのナムルと漬け物(と言いつつ、大根とニンジンのなます)が美味かったです。特に大根は特筆もんのうまさで、この時期の大根って辛いのにどうしてるのかなぁと思いました。酢加減と甘みが最高。いくらでも食える。もやしはけっこう辛かったですが、これも美味かったです。

小禄はちょっと遠いんですけど、またそのうちに行こうと思いました。

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鉄人28号 白昼の残月

監督・脚本:今川泰宏
原作:横山光輝
出演:金田正太郎(くまいもとこ)、ショウタロウ(粟野史浩)、敷島博士(牛山茂)、大塚署長(稲葉徹)、高見沢(石塚理恵)、村雨竜作(若本規夫)、村雨健次(幹本雄之)、ビッグファイア(中村正)、クロロホルム(西村知道)、ベラネード(内海賢二)、萱野月枝(鈴木弘子)、山岸弁護士(麦人)、寺町警部(仲木隆司)、関刑事(関智一)、官房長官(石森達幸)、秘書(鈴木勝美)、ナレーション(矢島正明)、ほか
日本、2008年

ふと見たくなり、鑑賞。三度目です。戦争と敗戦がひときわ濃い八月だからでしょう。1950年代の高度経済成長期に入らんとする日本を舞台にしながら、戦争の遺した傷痕と闇を追い、その中心に鉄人28号を置く原作アニメが、ひときわ好きだからかもしれません。

原作ではお高ちゃんと綾子さんがいちばん好きなキャラ(次点、敷島博士)だったりしますが、今作ではやはり今作のみ出演(と言いつつ、主役の正太郎、敷島博士、大塚署長に比べると皆さん、微妙に立ち位置とかキャラ設定が違ったりしてますが)の萱野月枝さんとショウタロウがいちばん好きだなぁと思って見てました。
まぁ、この母子がいちばんテーマを濃く反映してますからね。

あと、原作では第2話で死んじゃったものの、ブラコン健次によってけっこう長く尾を引いて影響力を発した竜作が今作ではしっかり生き延びた(辰がいないせいかもしれない)のも好きです。

あとはオープニングだけの登場ですけど、やっぱり原作13回の出演が印象深い大好きな矢島正明さんのナレーションも良い良いv

しかし、大元の漫画でも言及されてなかったように記憶してますが鉄人の動力源って何なんでしょうかね? やっぱりガソリン? 大鉄人を動かすのになんぼいるんじゃいと思って見てたラストシーン、大鉄人の存在は本土を守る切り札というより、大和に近いなぁと思いました。あんなもん動かせるなら、いくつの飛行機が飛ばせるやら… って飛行機を作る材料もないか…

いつもと逆でオープニングに正太郎マーチ、エンディングに鉄人28号のテーマの明るさも相変わらずのアンバランスさ。なのがいい。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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シュガーローフの戦い

しんざとけんしん(新里堅進)著。琉球新報刊。全3巻。

劇画みたいなタッチで沖縄戦最大の激戦、シュガーローフ(日本名は安里高地)の戦いだけじゃなくて沖縄の陸上戦の開始から敗戦までを描いた漫画です。著者の方は、ほかにも「白梅学徒隊」や沖縄演劇の功労者・伊那波伊吉の一代記などを漫画にされていて、ユーモアと温かさのにじむ作風と、その直後にやってくるリアルな戦場の混在が独特の画風だと思いました。トーンを使わずに薄墨で濃淡を表現しているところとかも。

シュガーローフの戦いは、そう言えば、見ませんでしたけど、メル=ギブソンが監督した「ハクソーリッジ」の舞台でもあったそうですが、ギブソンは確か「パトリオット」以来、愛国心むき出しの映画を撮る嫌いなタイプの監督になってるんで沖縄戦を扱っていることは知っていましたが興味ありませんでした。ていうか金を落とす気がありませんでした。イーストウッドとはまた別方向の愛国心映画ですね。

閑話休題。

この本は、たぶん、著者の名前がひらがなで書かれていることから鑑みて、本来は子ども向けにできるだけ優しくシュガーローフの戦いをかみ砕こうとしたんじゃないかと思いましたが、想定していたのはもう少し上の、徴兵制度なんぞが復活したら該当しそうな年齢の若者たち向けでした。

沖縄戦を描いた本として長く読み継がれてほしい名作です。

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