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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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阿修羅展を見に行ってきた

6月7日までだってんで、Y嬢と行ってきました、阿修羅展。3時頃ぐらいに行ったら、そんなに待たずに入れるかも〜って公式サイトで調べてもらったんで、3時ぐらいに上野に着くように行ったら、100分待ちですって!
ここはどこの浦安ネズミ園じゃい!とも思いましたが、これも阿修羅ちんに会うためです。列に並びます。東京国立博物館のいちばん奥にある平成館ってところでしたが、ほんとに100分待たされたよ! でも、立ちん坊ではないので、100分といっても、誰かと一緒だとか、時間をつぶす道具さえあれば、何てことはないです。けっこうそれなりに過ごせるものですネ。

で、やっと館内に入り、いざ阿修羅像を見にいこうとすると、全体が4部に分けられていて、まずは興福寺から発掘されたという鏡とか杯を見せられます。

人の頭しか見えません。あと、本命はあくまでも阿修羅ちんですので、先に前菜でおなかいっぱいにさせるのはどうか。

第2部に入り、まず八部衆と仏陀の十大弟子の像を見ます。これはなかなかおもしろいです。造型もいいし、表情も個性的だし。もともとは阿修羅も八部衆の一人ですから、一緒に作られたんでしょうが、阿修羅ちんだけ大人気になったんだろうな。で、阿修羅像といったら興福寺ぐらいに知名度が上がったんだろうな。

さて、ようやく阿修羅ちんとご対面です。

や! やはり、素晴らしい造型です。なんちゅうてもはんさむですし、スタイルもいいです。三面六臂のバランスも言うことなしです。惜しむらくは、人だかりが多すぎて何しろゆっくり見られないこと! 人の上ですんで、阿修羅ちんの足下も見られません。立ち止まって見ることも近くではできず、「時計回りにゆっくりお進みくださ〜い」とアナウンス。

いやいやいや。国宝なんだから、国民にただで見せてくれればいいのに! 補修費とかってあなた、そのために税金使ってるんでしょうが!と思いました。

それにしても、阿修羅ちん、よく五体満足で残ってたものだなぁと思います。これでどっか欠けていたら、やっぱり像としてはさえないもんなぁ。と、その後で首だけの大仏とか、首のない像とか見たので思いました。

せっかく来たってんで、別の東洋館も見学して、子どものころはミイラが見られなかった、というミイラさんとご対面。でも、その時はなんかもっとでかいガラスケースに入っていたような気もするけど、別人だったのか? なんて話をしながら、上野を後にしました。

たまにはこんな美術品を見るのもいいものですな。

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時砂の王

小川一水著。ハヤカワ文庫刊。

久々に骨太のSFを読みました。わしはやっぱり、小手先だけの仕掛けの短編より、こういうじっくり読める長編のが好きなようです。長編といっても300ページもないので読みやすいのですが、タイムパラドックスとかも含めて、おもしろかった〜

時は3世紀の日本。邪馬台国を治める女王・卑弥呼こと彌与は、ある時、使いの王と名乗る男に物の怪から命を助けられる。彼こそ使令(つかいのおきて)に伝えられる救世主であった。その戦いは26世紀から、全人類の存亡をかけて、時を遡り、全世界的に繰り広げられてきた。使いの王ことオーヴィルは、そのために人類に造り出された知性体であり、戦いは10万年の長きにわたっていた。

彌与のキャラクターがなんちゅうても魅力的です。15歳で邪馬台国の女王に祭り上げられ、頑張ってきた彼女の強さともろさが、ETという全人類の敵相手に兵士を引っ張って戦っていく。彼女を支える奴隷だった幹という少年と、超絶的な力を持つ使いの王。けれど、その戦いは絶望的で、オーヴィルはすでに未来で失敗し、ここ邪馬台国のある時代を最後の砦としてやってきているのを我々読者は知っていくわけです。
本来ならばもっと未来に見つけられたはずの鉱脈、もっと未来に発明されたはずの技術、それもこれも全ては人類存続のために、ETと戦うために、世界をまとめ、ただETとの戦いに振り向けさせていくオーヴィルたち。
そういった事情はわからないながらも、若き女王として、人びとを引っ張っていく卑弥呼。
その構図は、ちょっとばかし、「伝説のオウガバトル」のオピニオン・リーダーとその周りの人たちに似てなくもありません。

元来、たきがはは戦う女の子が大好きなんすよ。古くは「スケバン刑事」に始まり、今の「伝説のオウガバトル秘史」でも。それも、女性が女性の強さを持ったままで戦うという構図が好き。

ついにもたらされる勝利、その時、彌与は、オーヴィルは。是非、お手にとってご覧くだされ。

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第27話 信長死す

日本に帰り着いた助左たちは、嵐に巻き込まれた飛脚船を助ける。明智光秀から小早川隆明宛の密書を届けるよう頼まれた助左たちは、中身を確認、信長の死を知った。備中に急いだ助左は、文次に秀吉へ密書を届けるよう命ずる。その密書と、陸を行く光秀から毛利方への飛脚も手に入れた秀吉は信長の死を確信、毛利方にそうとは知らせずに高松城の包囲戦で和を結び、都へ取って返すのだった。

今まで全然名前のわからなかった助左の2人の部下の1人、やっと名前がわかったと思ったら、殺されてしまいました〜! ううむ、「目立たなかったキャラが急に目立つと死亡フラグ」的な展開です。一応、キャストにはずっと名前があったのですが、何しろ助左、名前で呼ばないもんで、文次って誰さ?と思っていたら、まさか、ここで殺されるとは… しかも、秀吉の参謀、黒田勘兵衛にです。光秀の飛脚と間違われたのでした。
で、文次の死を助左に伝える石田左吉、さすがに事実は言えませんから、敵の鉄砲に撃たれたことに。げげ〜! そうとは知らぬ助左、左吉を送ってくとはお人好しです。

ただ、信長が死んだことで次に天下を取るのは秀吉になります。ところが、これから助左&堺vs秀吉という図式が始まってしまうんだそうで、なるほど、秀吉の変遷は天下人になってからだったようです。
また、信長というのはこの話の中では日本の近代化を推し進めた武将ということだったのですが、その死によって近代化も頓挫、秀吉、家康と続いて、日本はやがて鎖国をしていくわけですから、世界、というより、世界を巡り始めた西洋の動きから取り残されてしまうのでした。

で、信長の死を知って、堺で遊んでいたという家康もとって返し、三河から光秀打倒に動くわけですが、秀吉のが先だった、というところは、ちょっとのろまっちゅうか、秀吉の方が上手っちゅうか。たぶん、秀吉は毛利軍と戦闘中で、こんなに速く帰るとは思わなかったという油断もあるんでしょうし、今みたいに情報がぽんぽん手に入る時代でもないですから、ちょっとのんびり体勢を整えていたらって気もします。そういうところが坊ちゃんというか。
また、一児の母となった梢ちゃん、ここでもご奉公。しかし、家康を守るため、死んでしまいました。ああ、呆気ない最後。ちゅうか、いくら九の一とはいえ、産後の梢ちゃんを働かせるのはどーなんだ、兼久? 梢ちゃんも三河に帰るつもりだったのに、家康直々に「一児の母として暮らせ」とか言われたってのに。

ということは、母親がいなくなって、困った兼久が美緒を呼び戻そうとするのは目に見えてますね。ちゅうか、それでラスト、美緒が堺にいたはず。後添えもらうとかすればいいのに。ぶつぶつ

また、信長に心酔していた宗久も、「することなくなった」てなもんで、いよいよいなくなるようです。

助左、秀吉、宗久がそれぞれに信長を思い返すシーンは、登場こそ少なかったものの、その存在の大きさを表しており、巨星墜つとは、まさにこのことだなぁと思った次第。そんな演出。

それにしても、この期に及んでまだ「将軍様」とか持ち出すあたり、光秀の時代感覚の信長とのずれは、致命的だな〜と思った。

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Vine Linuxインストール奮闘記

前々から野望のあった、余った林檎で自宅サーバ。思うところあって、手をつけてみるなり。ネットで情報を収集したりしたので、覚え書き程度にメモを取っておく。

記事がやたら長く、話に興味のない人にはさっぱりピーマンだと思うので、後は続きにしときます。

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第26話 プェルト・デル・ハポン

アゴーの浜についた助左はマリキットやハギビス、ノーラといった懐かしい人びとと再会する。だが、長のラカンドーラがイスパニア軍に捕われ、人質になっていると聞き、助左たちはその戦いに加勢することになった。捕われたラカンドーラが銃で負傷したと知り、美緒がその治療に当たる。また、大筒をもって攻めてきたイスパニア軍を、助左は張りぼての大筒で対抗、これを撃退する。翌年の春、呂宋丸は日本に帰ることになったが、村で堺から売られてきたという女性に会った美緒に、助左はアゴーに残るよう勧めるのだった。

助左と美緒、ようやく結ばれる。おめでと〜 美緒ちゃん!
実は助左には小さい時から雷が大の苦手という弱点があり、アゴーの村でもその弱点を露呈、思わず美緒にしがみついたところで、ようやく助左の方も吹っ切れたと思われます。それで、日本人に会った美緒が「もっと探して廻りたかったけれど、あと一月で発ってしまうから駄目ね」ともらしたところ、助左は「好きなようになさいませ」と進言、やっと自分の気持ちを認めたのでした。

しかし、あれから10年以上も善住坊を待っていたノーラは、助左から善住坊が5年も前に死んだことを知らされ、涙にくれます。うっ( ´Д⊂ヽ
その前に回想シーンで五右衛門とか善住坊とか現れて、つくづく、善住坊、あのまま呂宋に残ってれば良かったのにと思うのです。

で、それはそれとして、実はアゴーも大変で、イスパニア軍にラカンドーラが人質にとられたってんですから、助左としては是が非でも加勢したい。そこへ、船の水夫たちに「強制はしない」と言いますが、半蔵(小松方正さんが演じているのだが、助左への厚い忠誠心がなんともおいしいキャラ)が「船長は神も同然だ」ってんで、助左を慕う水夫たちが加勢してくれることに。
で、その頃には密航が見つかってた美緒は、彦助を見張りにつけられ、船に残るよう言われますが、助左の言うことなんか聞くような人ではありませんのでアゴーの村へ。結果的に、彼女がいたのでラカンドーラの銃創も治療できたわけですから、美緒様々でありました。で、ハギビスたちがお礼に作ったうちで、上記のらぶしーんとなったわけでありんす。

ハギビスやラカンドーラ、ノーラといった人たちは前と同じ俳優さんですが、さすがにマリキットは無理がありますんで、別の人が演じてましたが、20歳くらいになった娘を、ラカンドーラ、ハギビスにやるってんで、ハギビスがいくつか知りませんが、登場時は若かったのかな〜? 助左たちと実は同年代だったのか? 民族は違いますが、この10年ですっかりラカンドーラの片腕になったようです。
しかし、マリキットとしてはお父さんぐらい離れてそうなハギビスって旦那としてどうなの?って気もするんですけど、仲が良かったんだろうか? それとも、女性の常で政略結婚は当たり前の風潮なんでしょうか、呂宋も?

そんなハギビスたちの誤解で、美緒が助左の奥さんってことになった時、美緒がすごく嬉しそうだったのに、助左が例によってつっけんどんだったのはどうかと思いましたが、すぐに雷やってきたんで、良かったね、美緒さん。

で、「日本に戻ってもつまらん」とか言い出した彦助、なんとアゴーに残ります。同じ日本人てんで、上記の日本から売れてこられた女性といい仲になりそうな感じでしょうか? たまたまか? でも、いっそ、助左の出店にして、呂宋を任せたらいいんじゃなかろうか? あんまりそういう商才はないか、彦助? 10年前のあの時、もしも1人でも村に日本人がいたら、善住坊も残ろうとしたのかな〜 ( ´Д⊂ヽ
で、彦助が美緒の密航の手引きをしたことが助左にはばれていたようなんですけど、彦助としては金ももらったけど、梢ちゃんが兼久の子どもを産んだことを知っていて、それもあって美緒に同情したんだと言います。びっくりする助左ですが、この件もあって、美緒に呂宋に残るように言ったのかなとも思ったり。

お、タイトルの「プェルト・デル・ハポン」というのは、アゴーの人たちが日本人が来た浜だってんで呼んでた名前だそうです。12年間、ずっと忘れないでいてくれたのだな〜というのが厚い友情を感じさせます。

ところで、今回、ラカンドーラがずっと「ラハ」って呼ばれてたんですが、そういう愛称みたいなの、あったんでしょうか?

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