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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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第36話 伴天連追放

助左右衛門の船は大坂に連行され、秀吉と小西行長が乗り込んでくるが、自刃しかねない美緒に、秀吉は帰り、美緒は千利休のもとに送られる。助左右衛門の船が呂宋にいる頃、堺奉行の石田三成は堺の堀を埋め立てる。そして、秀吉は九州攻めの延長でついに大陸を視野に入れ、その先鋒に朝鮮半島を選ぶ。だが、逗留先の筑前のはこ崎で、秀吉はいきなりキリシタンを禁教とし、伴天連追放を言い渡す。呂宋から帰った助左右衛門は、この仕打ちについに秀吉と対決する決意を固めるのだった。

美緒への仕打ちで固めない辺りが唐変木の由来です。いや、助左、好きだけどね。善住坊と五右衛門のがもっと好きってだけでして。しかも、呂宋から帰って長崎沖を経由した時、助左の船は海賊と間違えられてしまいます。石田三成がはこ崎にいたんですぐに牢から出してもらって良かったです。しかし、助左、三成が前回「裏切るとは思わなかった」とつぶやいているのを聞いてませんので、わりと安易に人の善意に頼ってます。いや、逆なら助左はきっと何も言わんと助けるのですが、そういう奴なのですが、世の人が全員、そういう善人ばかりじゃないんだよ、助左、と言いたくなります。ちゅうか、善住坊は助左に輪をかけてお人好しで、五右衛門一人がもうちっと世を知ってた感じもしますが、いかんせん、挑んだのが太閤ってのが相手が悪かったな〜と。しかし、五右衛門が助左の右腕になってくれてたら、これ以上ない味方だった気もしなくもありませんけど。
で、その調子で秀吉も信じてる助左、自分たちを捕えた長崎屋に「今度からはマニラに行って、秀吉の呂宋侵攻を手伝え」とか言われても、まだ秀吉が言ったと信じてません。うーん、人を信じるのも美しいと思いますが、信じすぎるのもどうかなぁ。駆け引きができねっちゅうか。いいんだけどな、そういう奴だし。
では助左は何で秀吉を見限ったかというと、ついに伴天連追放を言い出したからです。そのことを小西行長から聞いた助左は、秀吉に会う必要はないと言い、何と、表では信仰を捨てたと言う行長を「卑怯だ」と言い捨てます。しかも「本当に恐れるものは同時に敬うものではないか」といきなり哲学的なことを言い出しちゃいます。例として伴天連とか、アゴーの浜の子どもたちを上げます。うーん、助左の高尚な気持ちはわかったんだけど、現実問題、首をはねるのも意のままにするような秀吉の前でも同じこと言えっか? 信長にも言えたか? 助左が今まで割と正直で見逃されてきたのは、それが彼ら権力者にとって、まだまだ可愛い意見だったからで、いよいよ「目障りな奴め」と秀吉が言い出してますんで、もう前のようには見逃してもらえないと思うぞ。助左、首をはねられるとわかってても言えるか、それ? でも、助左って言っちゃいそうな気がします。無鉄砲ですが、真っ直ぐです。世渡り下手とも言いますが、それはそれで好ましいというか… 頑張れ、助左右衛門!

さて、助左と利休を「変わらない」と書きましたが、もう1人いました。高山右近です。行長が表面上は信仰を捨てたのに対し、なんと「地位も財産も未練はない。ただ自分の心に従わないのは耐えられない」と三成に言って、キリシタンを捨てないと言うのです。流刑で済めばいいが… 殺されるのは徳川になってからだったかな〜? かつては信長に「自分のもとに来るか、伴天連たちを見殺しにするか」という選択を迫られて降った右近です。秀吉の勧告なんか屁でもないって感じなのでしょう(そんな下品なことは言いそうにありませんが)。そういう点では、清々しいぐらいに潔いです。最初の印象から変わってないです。

秀吉の心変わりを実感し、対立することを決めた助左。男っぽいぜ、ぴゅーぴゅーと歓声を送ってやりたいところなんですが、しかし、彼が頼みにする堺の堀はもうないんだぜ、助左…

で、今回、久々にお仙ちゃんが登場です。彼女が船に住んでるのは知ってましたが、まさか、あそこまで堀だったとは思いませんでした。で、堀をつぶすのをやめるよう懇願するお仙ちゃんを「逆らう者は死罪」ってんで、人足が攻めますが、そこを五右衛門、助けに入ります。ぴゅーぴゅーv しかも、孤軍奮闘かと思いきや、しっかり手下を連れてきている辺り、なかなか策士です。こうして、五右衛門は五右衛門なりに秀吉への敵意を固めるわけです。

相変わらず緊張感がないっていうか、家康いるからいいもんていうかな宗薫、お友達の山上宗二(若い頃から馬鹿騒ぎしてつるんでる)に桔梗をどうだとまで言い始めます。山上もまんざらでもないようですが、そんなおっさん、桔梗が嫌だと思うんだが… 桔梗が今井に行って幸せなわけはありませんから、とっとと出た方がいいと思うんですが、美緒がいなくなっちゃって「いつでも出ていっていい」と言われたものの、小太郎の面倒をみる桔梗。なんとも女性を大事にしないうちですネ。

DVDもいよいよ第6巻に入ります。助左や五右衛門、美緒、千利休らがどう秀吉と戦っていくのか、興味深い展開です。今回のラストで秀吉が怒って何か投げつけてるのは、助左が来ないと言ったからじゃないかと思うんですが。それにしても、そもそもキリシタン禁止を言い始めたのが、呼び出した女たちが全員キリシタンで、「ゼウスの教えに反するから秀吉とは寝たくない」って言われたのに腹を立てたってことになってますが史実なんでしょうか? みみっちすぎるぜ、それは… こうしてますます秀吉は醜悪になっていきます。
思うに、信長が人気あるのって、絶頂期に殺されたからだよな〜 信長が年取ってどういう老醜をさらしたか、誰も見てないから、きっと夢を持てるんだろうな〜
そう言うたきがはは権力者に夢を持ったことはありません。ええ。

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ベトナム戦記

開高健著。朝日文庫刊。

ベトナム戦争のルポルタージュとしては、日本ではもっとも初期のものの1冊だそうだ。

いきなり冒頭に「サイボーグ009 ベトナム編」でも作中に登場した、サイゴンでいちばん流行っている寓話というのが出てきて、驚いた。元ネタはこれか〜

1965年と、まだ南ベトナム対北ベトナムの時代なので、アメリカがオブザーバー的な地位にしかないこと。しかし枯葉剤は使われ始めていること。著者が、いずれ北ベトナム対アメリカという構図を見抜いていること。でも、冷戦真っ只中の時代でもあるので、北ベトナムには行けなかったことなどがわかる。

ベトナムもののルポというと「戦場の村」とか傑作だと思うんだけど、その前に書かれた本作も、南ベトナム軍と一緒に従軍したり、仏教の坊さんと知り合ったり、地に足つけて、ベトナム人民の暮らしを見て、「全土が最前線だというこの国の戦争」に直面しつつ、という内容はまたおもしろく、興味深く、この人の目が捉えたベトナムをもっと知りたかったなぁと思った。
そして、あの戦争からもう30年以上が過ぎたわけだが、やはり一度、ベトナムへ行って、見てきたいものだなと思う。

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第35話 陰謀

五右衛門から美緒に引き合わされた助左右衛門は、事情を知って千利休に助けを求め、美緒を翌年の秋まで匿ってもらい、呂宋に逃そうとする。美緒は、堺の会合衆を始め、秀吉の部下も追っていた。助左右衛門は秀吉から、大坂の町を救った褒美に、大名にならないかと誘われるが、これを断り、小西行長から千石船を与えられる。そんな頃、家康がついに上洛し、秀吉の軍門に降る。また、堺の代官所が出火し、松井友閑に変わって、石田三成が代官となった。そして秋、ついに助左右衛門が呂宋に出発する時が来、美緒も同行するが、三成に見つかって、その知らせは秀吉にも伝わり、助左右衛門の船を大坂よりの軍船が追いかけてくるのだった。

千利休に秀吉、「本当にほしいのは美緒ではないだろう」と言われてます。半分くらいは本当のようです。まぁ、美緒を餌に、堺の堀を埋める口実を作り出すことが狙いというのがもう半分、で、堺の代官所の出火もそれに利用されて、さらに宗薫のせいにされております。宗薫、呑気に火事見物などしとりますが、ピンチです。
しかし、秀吉としては、再三の伺候を断った助左右衛門にいよいよ敵意を燃やしつつあるようで、美緒と助左右衛門が呂宋に逃げるのを見逃す気もないようです。しかも、ここに来て、気のいい武将だった三成もすっかり豹変、「助左、おまえが裏切るとは思わなかったぞ」とかつぶやいているのを見るに、出会った頃の面影はありません。助左右衛門に甘い顔してたのも、味方だと思っていたからだったようです。まぁ、出世競争の激しそうな秀吉の近事をずっと務めてる三成ですんで、猜疑心も強くなきゃやってらんないってこともあるんでしょうけど、それにしてもここまで変わっていたのかと思うと、ちょっと驚きです。

で、三成から報告がいって、秀吉、助左右衛門を船ごと引き止めると利休に宣言します。追いかけられたところで次回に続く〜

さて、前回、美緒を五右衛門がさらったわけですが、助左右衛門、彼女を匿うことにします。いや、もしかしたら、今井家に返すかも〜とか思ってたんですけど、事情が事情だけに、とうとう助左右衛門も思い切ったようです。良かった良かった。で、千利休に「堺を守ってくれ」と言われたってんで、利休に美緒を匿ってとお願いします。なかなか知能犯ですかな。しかし、最後の最後で三成の間者に見つけられちゃうあたり、やっぱりお間抜けな助左右衛門です…
で、千利休の話から、まだ堺の会合衆の一員であることが判明。堺に住んでなくても、商人でなくてもなれるものなんですね、会合衆って。こりゃ、助左右衛門が会合衆になることは永久になさそうな予感です。

ところで、久々に、というか9年ぶりに登場のモニカちゃん、の幻に苦しむ五右衛門。この展開、どういう伏線? 五右衛門がいまだにモニカのことを忘れられないってこと? そのために美緒を助けたってこと? ちょっとよくわからんシーンです。何でモニカがいまさら? 五右衛門がいまだに妻帯してないってだけではいかんのか? 後で何か意味を持ってくるのか? 五右衛門の良心ってことか?
そんな五右衛門ですが、秀吉の黄金の茶室を盗む気は満々です。助左右衛門と一緒にいる時は昔の五右衛門ですが、野盗の頭になった五右衛門には凄みがあります。今は無理だけどそのうちに、と誓う五右衛門。どうやら秀吉は嫌いのようです。まぁ、見てると秀吉、品ないしな。権力欲も強すぎるし。しかし、信長が生きていたら、ほぼ同じルートを辿ったような気もしますんで、秀吉1人を責めるのもどうかって気もしますが、信長には気品があったってこと? 五右衛門にゃ関係ないわな。

しかし、五右衛門の配下に、おねえ言葉っぽいので話すおっさんがいるのですが、あんまりおかまっぽくもないし… まぁ、色んなキャラがいるってことだな!

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第34話 大洪水

助左右衛門は堺に戻ってきたが、無一文のため、1からやり直す。それを見た桔梗は美緒に助けを求め、今井家に行く代わりに50貫の融資をしてもらうが、美緒はその金を小西行長を通じて渡してもらう。助左右衛門は納屋を抵当に行長から船を借りていたが、一緒に50貫も渡される。同じ頃、秀吉が美緒を呼びつけ、宗薫はこれを「己の名代として行け」とごまかすが、美緒は行長から真相を知り、宗薫とも今井とも決別する決意を固める。しかし、美緒が大坂に向けて出発した日、大坂は大雨に見舞われており、美緒の輿は大坂に着けなかったばかりか、五右衛門にさらわれてしまったが、助左右衛門は大坂の町を守るべく、己の米俵を土嚢代わりに積み上げるのだった。

ついに宗薫に「あなたとは兄妹でも夫婦でもない」と啖呵を切っちゃう美緒がいいです。宗薫は美緒に静岡に逃げろと言いますが、それを断っての啖呵です。正直、すぐに「逃げろ」とか言うのは、宗薫のいまだに抜けない坊ちゃんとしたところであり、家康の力を当て込んでいるのが見え見えでかっちょわるいです。
美緒をあっさり秀吉に渡すかと思っていたので抵抗するのは意外でしたが、これは単に秀吉の思い通りになるのがいやってだけの意地で、それほど美緒のことが大事なわけではないのだと思います。しかし、宗薫のばやい、惚れた女でも決して身体を張って庇ってくれそうにはありません。そういうところが情けないっちゅうか、しょうもないっちゅうか。

一方、助左右衛門の店に顔を出す五右衛門、桔梗が女房だと思い込んでいるので優しいです。これは自分がモニカを死なせたって負い目があるからでしょうか? しかも、桔梗から美緒が秀吉に懸想されて大坂へと言われると、手下の野盗を集めて美緒をさらいます。当然、助左右衛門に渡すつもりなんでしょうが、助左右衛門、受け取るのだろうか? いや、唐変木だし。阿呆だし… 次回以降、波乱の展開が予想されますネ。

で助左右衛門、船はまた手に入れなくちゃいけないし、船長として亡くなった水夫の遺族に金は払わなきゃならないし、かなりの借金をしてるようです。一生面倒見るという掟は、先日倒産したGMとちょっと似てて、まぁ、生命保険も何もない時代には、そういう相互互助が大切だったんだろうけど、半端に責任者になることもできないのだなぁと思いました。今時の会社経営者なんてもっとのーてんきな気がします。もうちょっと、この時代の船長の爪のアカでも煎じて飲んでもらいたいです。
それで行長に船を借りた助左右衛門は、米問屋として大坂へ向かいますが、折悪しく、大雨に巻き込まれます。しかも、淀川の堤防に積み上げる土嚢が足りないってんで、全財産の米を投げ出して守ります。こういうところは侠気あるんだけどなぁ、助左。思わずテーマ曲も高らかにかかるほど(そう言えば、オープニング以外でかかったの聞いた覚えがないんですが)、盛り上がるシーンです。ま、後先考えず、自分の利益とかそっちのけでこういう働きができる助左右衛門だから、宗易といい、秀吉といい、石田三成とか小西行長とか高山右近とか、お歴々に可愛がられるんだろうなぁと思いました。

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天使と悪魔

監督:ロン=ハワード
原作:ダン=ブラウン
出演:ロバート=ラングドン(トム=ハンクス)、ヴィットリア=(アイェレット=ゾラー)、カルメレンコ(ユアン=マクレガー)、ほか
見たところ:茅ヶ崎ワーナーマイカル

例によってトム=ハンクス・ファンの妹さんに勧められて行きました。前作「ダ・ヴィンチ・コード」は未見です。しかし、一応、前作が実はキリストに奥さんがいて云々という話だということは知っておりましたんで、宗教臭い、しかもキリスト教はいやだな〜と思って敬遠し、先日のテレビでかかった時も見ませんでした(「マジンガーZ」にかかっちゃうというのもあったし)。

しかし、今作はカソリック、しかも法皇決定のコンクラーベなどを背景にしており、謎解きにもガリレオ=ガリレイが登場するなど、ヴァチカン色がふんだんに盛り込まれておりますが、上質のミステリーに仕上がっておりました。こういう、マニアックな知識を盛り込んだ謎解きって、わし、好きなんすよ。知的な感じがして。で、そこに、冒頭の反物質が関わってまいりまして、曲がりなりにもSF漫画とか小説をかじった人間にゃ、いまさら反物質ってのも「ああ、あれね」みたいなのりで見られるんですが(使い古したとまでは申しませんが)、その結びつきと、怪しい秘密結社にまつわる謎解きというのはなかなか楽しく見られました。
個人的には、ファンタジーというかゲーム・マニアのたきがはには、地水火風にまつわる謎解きは以前「水の女」で手垢がついてると言ったんですけど、ヴァチカンの施設にからめて楽しませてくれました。
「手垢ついてる」とか言う時点で、すれたファンタジー・ファンだと思いますたorz

真犯人はこういっちゃ何ですが、あんまりびっくりしなかった(伏せ字)んだけど、伏線の張り方もなかなかおもしろかったっす。

こうなったら、「ダ・ヴィンチ・コード」も見る。

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