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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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大帝ピョートル

アンリ=トロワイヤ著。工藤庸子訳。中公文庫刊。

前に池田理代子作画の「女帝エカテリーナ」を読んだことがあり、同じ作者なので、読んでみた。一応、ロシアの有名な皇帝ぐらいのイメージはありますが、実際に何をしたのかは全然知らなかったり。

東方の後進国にすぎなかったロシア帝国を、西欧の一員にまで変貌させたピョートル大帝の一代記。スケールがはちゃめちゃで、何しろでかい。ピョートルの性格も、無茶苦茶なのだが、ロシアという国を西欧の一員にするためにした功績と、そのために国民に無理を強いた罪状とが綴られる。

ピョートルは後継者を指名しなかったので、死後、ロシアはまた混迷に陥ってしまったが、その中から現れたのがプロシアの貴族の娘、後のエカテリーナ2世であったとは、おもしろいな〜と思った。
で、ピョートルの時代にはもうちょっと強かったポーランドがすっかり弱体して、エカテリーナの時代には強国に翻弄される国家に成り下がっているのが「天の涯まで」というタイトルのポーランド史を扱った漫画で読んだりしたので、この時代はいろいろと興味深かったり。

ロシアはポーランドに行った時にトランジットしただけなので、いつかちゃんと行ってみたいと思う。

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第43話 朱印船襲撃

助左は女性が絡まなければ格好いいと思うんだ。

原田喜右衛門が連れてきたマニラ総督の使者は、秀吉の本意を確かめるためであった。再度国書を送りつける秀吉に、そうはさせじと助左右衛門は使者の乗った船を襲撃する。しかし、原田喜右衛門が別の船で出航しており、そちらは見逃してしまう。助左右衛門は木下籐吉郎でもあった秀吉と完全に決別すべく直訴に及ぶが、彼に永楽銭をくれたことを秀吉は忘れており、明や呂宋も征服したつもりになって、助左右衛門に死罪を言い渡す。だが、これを憂えた石田三成が助左右衛門を脱獄させ、自身は朝鮮に向かって、行長に講和を結ぶよう進める。4ヶ月の遠征で兵は疲弊しきっており、釜山を朝鮮軍に奪還されたことで補給路も断たれてしまったのだ。そして助左右衛門は呂宋へ向かう。秀吉の暴挙を止めるために。

歴史とは過去に学ぶことでもあると思います。こんなことやっちゃったから、今回はこんなことはしないようにしよう。誰でも経験があると思います、過去を振り返るって。ところで、第二次世界大戦の日本軍は、そういう学習をしなかったように思いますが、どうなんでしょ? 日本から朝鮮半島にだらだらと長く伸びきった補給路、それを断たれたら、現地の兵がどうなるか。似たようなことをアジア各地に戦場を広げることで日本軍はしてこなかったでしょうか?(あ、それで、現地調達が原則か。そんなことをしたら、いくら口で「五族協和」とか唱えたって無駄だってわかってないのかな〜)
しかし、行長くん、講和のために先陣を任せられたはずなのに、いつの間にか「朝鮮で大暴れ」ってどうよ。おまい、何しとったんだよ。戦功争うのは加藤清正に任せておいて、とっとと和睦を考えろよって気もしますが、ここら辺、いささかわしも事情に疎い上、まったく説明がなされないもんで、よーわかりません。講和を結ぼうと努力してたけど、それには日本軍が敗北しなきゃならなかったから、なかなかそういうシチュエーションに持ってけなかった、ということかもしれません。で、助左を逃がして、自身は朝鮮に向かった三成くんは「清正は俺に任せろ(意訳)」と言って、押さえ込みにかかったようです。たかが船奉行とか言われてますが、知略の人ですね。
しかし、助左を逃がしたことでお咎めは受けなかったのだろうか? ただ、助左にとってはいいタイミングで、秀吉の母親が危篤だってんで、秀吉、大阪に帰りますから、警護とか甘くなってそうです。秀吉が「俺がいるうちに殺せ」とか言い出さないで良かったね、助左。

久々に登場、北政所。秀次に、秀吉に母親が危篤だから帰ってって手紙を書くよう入れ知恵です。しかし、これを自分に都合のいいように勘違いした秀次、政所を怒らせてしまいます。政所にとっては、豊臣家なんてものは秀吉と自分が作ったものなので、秀吉が死んだら後の栄華なんて興味はないんだそうです。だから、別に秀次が継ごうが淀君の子が継ごうがどうでもいいと。これはなかなか天晴れな物言いです。いや〜、ここまで権力に未練のないファースト・レディってのは珍しくないか? どうやら、後に豊臣家が滅亡する際、北政所は淀君を裏切るような形になったと思いますが、これはその行動への布石と見ました。なるほど〜、傍目には女の争い、どっちが世継ぎを生むかって争いに見えるようでも、秀吉のいない豊臣家に政所は興味がないと仰る。やっぱり、この人、好きやわ〜
しかも、桔梗が堺から来たことを知ってますんで、そんな奴(秀次)は放っておいて、一緒に堺へ帰ろうとまで言います。いい女です。秀吉が淀君とかにうつつを抜かしているのが馬鹿っぽく見えます。そう言えば、秀吉は百姓の小せがれでしたが、政所もそうだっけ? 彼女の方が洗練されて見えるのは、そう言えば、信長に手紙もらったりしてたけど、そういう周辺環境でしょうか? 秀吉の正妻として誰にも文句は言わせないわよっていうプライドっていうか。

命がけで日本に残っていたパーデレ・フロイスがマカオに逃げることになりました。きっとこの人の出番はここまででしょうが、助左に与えた影響は少なくありませんな。
そして助左も、小太郎に徐々に影響を与えてるっぽいです。すっかり、助左の小姓と化してるし。

「助左右衛門の船がゆく」で、最近は閉まりますが、助左は、女性が絡まなければ、けっこう格好いいと思いました。

前回、今井家に戻った美緒が今井家の召使いとかに大歓迎されてましたが、宗薫、大元になっても威厳がなさげです。でも、そんな美緒が、今回、台詞もなしで小太郎のものっぽい着物の修繕してるシーンは、なんか切ないです。宗薫のものだったりするのだろうか? 豪商・今井家がそんなことしないか。

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第42話 先陣争い

三成が何で行長に先陣を?という疑問ですが、船奉行という役目にあって、名護屋から船を出すのに、あんたが1番とか順番を決める役割だったそうです。そんなに偉いわけじゃなくて、現場監督みたいなもんか。
でも、そうと知った秀吉は、加藤清正がいつ追い越すか楽しみだとか言って、真相にはまったく思い至っていない模様です。そりゃそうですね。そのために助左たちが頑張ってるんだし。行長なんか、清正に決闘も言い出しかねない勢いでしたが、止めに入った義智、うまい役割だと思いますた。2人が組んでいるとは誰も思わないよね、これって感じで。

行長と宗義智の率いる一番手が朝鮮半島に出兵し、加藤清正らも続く。京城へのいちばん乗りを目指して、清正らは破竹の勢いで進んでいくが、行長らに追い着いた忠州で、助左右衛門は書誌官を捕虜として捕えさせ、偽りの案内をさせる。だが、行長がようやく京城に着いた時、そこは焼き払われた死の街となり、国王らも逃げ出した後であった。同じ頃、関白となった秀次のもとに宗薫が桔梗を差し出す。そして、呂宋から戻った五右衛門は、秀吉の次の目的地が呂宋であることを助左右衛門に告げるのであった。

そう言えば、前々回だったか突っ込み忘れてしまいましたが、宗薫が桔梗に「俺は助左に2つのものを取られた。親父と女房だ」と言ってました。しかし、これ、自分は何の努力もしとらんくせに、勝手に被害者面するのはどうかと思いますって、突っ込み。
宗久はずっと宗薫、当時は兼久でしたが、に期待をかけて、助左を犠牲にしても兼久に大商人となって今井家を継いでほしがってました。でも、それに終始反発して、梢に入れ込み、徳川家を吹き込まれたのは兼久です。「取られた」などと助左を逆恨みするのはどうかと思います。それに、美緒のことも、梢だと思って「女房を毒殺してくれないか」とか言っておいて、自分がなお好かれていると思ったら、とんだ大馬鹿野郎です。それとも、都合良く、若気の至りは忘れたんでしょうか?

さらに、秀吉のことが嫌いなくせに、ご機嫌を取る宗薫。桔梗を秀次に差し出します。桔梗もタイミング悪く堺に戻っちゃったもんで、銭丸も死んじゃったし、助左の家には行けなかったんでしょうか? 使用人ぐらい置いておけばいいのに。で、頼る当てもなく、今井家に顔を出したのか? ちょっと待てい、ねえちゃん。あんさん、宗薫に、秀吉のもとに行かされるのがいやで家出したんじゃなかったんけ? それでまた今井家に戻るとは何か考えなしにもほどがありませんか。だから、桔梗って、いまいち好きになれねーんだよな〜
でも、秀次は、桔梗が鉄砲の名手だと聞かされたもので、夜伽よりも鉄砲の師匠になれと言い出します。う〜ん、それだけで済めば、良かったねって感じですか? 何か、脳天気さが抜けてないような、秀次。秀吉の甥にしては間抜けというか、昔の秀吉もいい人だったけど、もう少し、頭の回るという印象がありましたが、秀次にはそんな感じは見受けられません。それで、秀吉に切腹させられちゃったのかねぇ? 淀君も子ども生むんだし。

さて、九州に行った助左、すっかり三成や行長とは密談仲間って感じですか。こうなったら一蓮托生っていうか。
でも、助左たちの企みは知らない朝鮮王朝は京城(今のソウル)を焼き払って逃げ出してしまいました。その結果を見ずに助左が日本に帰ったのは、首尾良くいったからなのか? 何か、この話は基本的に助左ベースで話が展開するもんで、時々、思い切りすっ飛ばされたりするんですけど(桶狭間がナレーターだけで終わったみたいな)、この結果は、一応知らせてほしかったり。でも、朝鮮遠征は確かに日本の敗北で終わったんで、うまいこといったのかもしれませんね。

ところで、助左の命を狙う小太郎、やっぱり宗薫にあることないこと吹き込まれたようですが、だんだん助左を見直していくようです。まぁ、助左も「言い訳はしない」とか言ってどんと構えちゃってるんで、人となりがわかりやすいっていうか。うまいこと言いそうな宗薫よりも信じられたんでしょうか、小太郎? で、宗薫がまた逆恨みして、「助左に3つ取られた。親父と女房と息子だ」とか言い出さないといいんですが、どー考えても、助左のもとにいた方が勉強になりそうですよ、小太郎。

ええ〜、期待したわりに、五右衛門、何もせずに帰ってきました。わしとしては喜右衛門暗殺〜ぐらいしてほしかったんですが、情報偵察だけにしたようです。まぁ、1人だし、五右衛門も剣は使えるけど、無茶苦茶強いわけでもなさそうなんで、無難というか。
戻った五右衛門、バナナを食べていました。日本にバナナが入ったのはこの頃なのだろうか?

秀吉の征服欲が留まるところを知らず、いよいよ敵であることを意識する助左たちだった。って感じで続く。

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第41話 侵略者

前半は助左、馬鹿野郎〜!な回。後半はまぁ、いろいろと。

あと「かずさ」は「上総」ではなくて、「加津佐(かづさ)」でした。音にすると同じやねん。九州の、助左の隠し港だそうな。

加津佐の港が襲撃され、五右衛門は桔梗を連れてかろうじて逃げ出す。それは原田喜右衛門の手によるもので、喜右衛門は秀吉に助左が懐柔されぬと嘘偽りを並べ立て、自らは呂宋総督府への国書を持っていく役目を仰せつかる。ついに明への出兵の意志を固めた秀吉に、助左は三成と共謀して、朝鮮との戦に負けるよう仕向けようとする。果たしてこの大博打、どうなるか?

ええ、助左、美緒以外のことではそれなりに格好いいんですが、相変わらず美緒のことになるとへたれどころか、とうとう大馬鹿野郎になりました。それは、宗薫と梢の息子、今井小太郎が、助左を美緒の浮気の相手と誤解したことに端を発し(そんなことを吹き込む宗薫も相変わらずスケールのちっちゃい馬鹿ですが)、とうとう美緒が今井家に帰ることを決意します。ていうか、文字どおり、助左が美緒をげっとしたのなら、小太郎の恨みも的を射たものだし、実際問題、美緒の気持ちはとっくのとんまに助左にあって、宗薫には当初からかけらもないわけですから、もう小太郎に恨まれるのも、己の中途半端さのせいだと自戒しろよこんちくしょうとたきがはなんか思ったりするんですわ。ところがだよ、それに加えて、とうとう助左の大馬鹿は、美緒から「桔梗と結婚してくれ」とまで頼まれます! 何で! 「私の男」宣言した助左に! 美緒が! 恋敵と! 結婚してくれと! 頼まねばなりませんか!! 助左の馬鹿たれ〜!! 美緒の気持ちを考えやがれ、こんちくしょう! と前半は、とりあえずタイトルそっちのけで、助左非難囂々のたきがはでした。

ええとですね、ひとつには桔梗が何で助左を好きなのかってのがいまいち希薄に見えるのと、桔梗自身にあんまり魅力を感じてないからです。やっぱりさ〜、「黄金の日日」のヒロインは美緒であって、桔梗じゃねーんだべさ。まぁ、桔梗がすぐに殺されちゃうのわかってるしな〜 でも、ここまでヒロインにプラトニックを貫く主人公って、もはや立派っていうか、後ろからぐーぱんちで殴りたいっていうか… やっぱりぐーぱんちだな!
でも、五右衛門まで、何で桔梗を抱かなかったのかと問われて、「抱けば、助左を殺したくなるからだ」って言わせるとは、桔梗ってそんなに魅力的かな〜? どうも、あんまり考えなしの娘に見えるんだけどな〜??と思ってしまったのでした。

で、とうとう銭丸が殺されてしまいました。でも、小太郎が16歳ぐらいの若者になってるのに、いつまでも同じ少年ってどうよ? ちょっと中途半端なキャラで終わったようです、銭丸。助左の右腕ぐらいには育ってほしかったよ、少年よ…
それで、銭丸の死に桔梗が狼狽するのも、曲がりなりにも一向宗の育ちで、もうちょっと修羅場に慣れてそうに見えたが、よくわからんキャラだ、桔梗。

さて、いよいよ原田喜右衛門が秀吉の手先として助左の前に立ちはだかってまいりましたが、秀吉に助左のことで嘘八百並べ立てたところを見ると、どうやら、内心では舌を出して、秀吉をいいように持ち上げて、おいしいところだけ持ってってる奴のようです。そこら辺、また宗薫には逆立ちしてもできん芸当っていうか。宗薫、ますます小物…
そして、秀吉の居丈高にマニラ総督府に降伏勧告をした国書を持っていくわけですが、常識で考えますと、この時代のスペインが、たかが秀吉の言うこときくとは思えんわけで、でも、喜右衛門のことだから、うまいこと言いくるめて秀吉をごまかしてそうで、何か、ますます秀吉も小物になってまいりました。きっと、喜右衛門みたいなタイプが生き延びるんだわ。

で、あくまでも真面目な三成くん、助左に日本を出ろと言いに来ます。だって、もうじき朝鮮を足がかりに明を攻めるけど、そうしたら、前に秀吉を騙したってばれちゃうからですって。で、行長や宗義智にも逃げるように言って、自分一人が腹を切ればすむと言い切ります。真面目だなぁ。好感持てるんだけど、あんまり長生きしそうなタイプじゃないです。しかも、やっぱり明への遠征には反対なので、何か、胃に穴空いてそうな気もします。秀吉にはそれなりに可愛がられてるようですが、いかんせん、いきなり無茶難題を言い出しそうな気もしますし。三成には言ってないのだろうか?
でも助左、今度も秀吉を騙せばいいじゃん!ってことで、先鋒を行長にしてくれと言い出します。しかも、朝鮮に勝って、さらに明と戦うより、ここで朝鮮に負けちゃえと言い出します。ねとうよなんか聞いたら、烈火のごとく怒りそうな意見ですネ。よりによって戦争に負ければいいじゃんって。しかし、戦に負けることで堺を、日本を守ると言う助左と、己の欲望を広め、世間で笑われてるだけの秀吉と、どっちが愛国者だと言われたら、間違いなく助左の方でしょう。助左に曰く、最近の秀吉は狐憑きだと噂されてるそうです。ま、これはかなり、オブラートに包んだ言い方で、ぶっちゃけ、まともじゃねぇってことだと思いますよ。国の規模考えたって、明に攻撃するのがいかに無茶か、わかりそうなもんですが、秀吉、そういう判断力がありません。周りが喜右衛門みたいなイエスマンばかりだから、真っ当な判断ができなくなってる模様です。この点では三成は全然役に立ってないわけですが、一介の堺奉行にそこまで責任求めるのもどうかと思うんで言いませんが、でもこの堺奉行、先鋒を行長に任せると言い出します。そんな権限あるのか、おめぇ? やっぱり、三成くん、謎な人です。

で、加津佐から戻る桔梗とすれ違うように、助左、九州に向けて発ちます。おやおや…
そして、桔梗と別れた五右衛門は、なんと! 喜右衛門の船に水夫として乗り込んでます。やるんじゃないかと思ったら… その前に喜右衛門の館に単身忍び込んで、喜右衛門を暗殺しようと企んでますんで、やることが大胆です。これが何かの伏線になって、助左危機一髪とかあるんだろうな〜 五右衛門はやることなすこと、わくわくさせてくれますね。
しかし、相変わらず桔梗とモニカをだぶらせたり、モニカのことはかなりのトラウマになってる模様。自業自得なんだけど、そろそろ許してやってくれまいか、モニカちゃんって感じです。五右衛門贔屓ですが。
そして、モニカつながりか、助左、モニカのお父さんから屋敷(礼拝堂つき)を安く売ってもらいました。この人も隠れキリシタンのようで、いつの日か、鐘を鳴らしてくれと助左に頼みます。でも、今はそれも禁止だそうです。いつの日かって、いつなんだろうね? ともかく、今は戦争回避に助左と五右衛門が動き出し、次回では三成や行長も頑張るんだろうな〜

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嗚呼、蕁麻疹

ここ最近、最高気温が25度を越えるようになった頃から、たきがはの身体に異変が起こりました。

いきなりかゆくなります。
かくと、蚊に刺された時のようにぷっくりふくれます。水ぶくれではありません。
かゆみ止め(前半は主にキンカン、後半は古い軟膏)を塗りますが、1度や2度では治りません。数度塗ります。

この繰り返し。

当然、夏も近づく八十八夜♪ですから、蚊を疑います。うわ〜、久々に「」って漢字、見たけど、ほんまに抹殺したいわ。しかし、たきがははあんまり鋭い方ではありませんが、蚊の羽音だけは容赦のない自信があります。たとえぐーすか寝てようが、蚊の羽音を聞いても安らかに眠ってられるほど、かゆみに耐性がありません。

しかし、我が家に蚊はいません。まだ。これから、どうなるかわかりませんが。

どうやら、蚊ではないようです。

次に、蚊でないなら、室内に発生するような害虫でかゆみをもたらすのと言ったら、ダニが疑われます。しかし、そのかゆいところには、ダニにかまれたなら、当然残るであろうかまれた痕がありません。でも、ダニは小さいです。見えないだけかもしれません。

次に、自分が座ってる座蒲団を疑います。この座蒲団、一昨昨年の秋〜春にかけての半年ばかり、とある倉庫の段ボールの中で眠っておりました。それで、たきがは愛用(まいちゃんにかみちぎられて、修正まで頼んだという意味では記念すべき)半纏が、黴臭さが取れずに先日、とうとう捨てたという逸話があります。座蒲団はカバーがかかってますが、半纏同様、中身がかびてないとは言えないわけです。しかし、半纏は明らかに臭かった(1回、重曹をぶっかけて我慢できるようになったものの、1年経ったら、やっぱり駄目だった)のですが、座蒲団はそれらしい臭いはしません。先日、宅においでになったやなみきさんにも別の座蒲団を提供しましたが、「臭い」とは言われなかったので、きっと大丈夫なはずです。

だいたい、たきがはさんは香料に耐性がないもので(これは真面目な話)、シャンプーとか匂いつきの駄目だし、最近はヘアスプレーの臭いで「うッ」とし、当然、夏のコミケの「男性向けゾーン」なんぞには1歩たりとも近づきたくないばかりか、バズーカさえ撃ち込みたくなる奴です。

閑話休題。

だから、うちの座蒲団は、中身はかびてないし、異常は発生してないはずなのです。開けて確認したわけではありませんが。しかし、すぐに問題になるような事態には陥ってないはず…

ですが、かゆみには妥協のないたきがはです。疑わしいのは罰すべし。座蒲団を日光消毒します。

改善しません。

そのうちに、たきがははとある傾向に気づきました。

かゆみが起きるのは必ず夜。日中はなし。夜にはかゆかったところも朝は何でもない。

しかし、これが何を意味するのか、ちんぷんかんぷんです。ここでとっとと病院に駆け込まないのは、何年か前に乾燥肌に我慢がならなくなって病院に駆け込んで、「乾燥肌ですね」と言われて、大したことをしてもらえなかったからです。
あと、たきがはは病院嫌いなので、よほど切羽詰まった事情(歯の詰め物が取れたとか)でない限り、たとえ高熱でぶっ倒れていようと、うちで寝てた方が治るという主義の持ち主ですので、病院のことはまったく考えておりませんでした。

さらに、次にはソファを疑います。布製だし。日光消毒できんし。

たきがは家のダイソンの掃除機には、布団用の吸い込み口がついています。掃除機をかけます。念入りにかけます。たきがはの念入りなんてたかしれてるんですが…

改善しません。相変わらず、夜になると容赦なく訪れるかゆみ。それも全身です。足といわず、手といわず、腹と言わず、首にも、顔にも。なんなんだよ〜!

とうとう、たきがははダニ退治をしようと、バルサンとかを求めて、ドラッグストアに飛び込みました。しかし、バルサンは粉が出ます。できたら、そういうのは出ない方がいいんですが… 身体に優しい(「優しいということを勘違い(以下略)」(c)東方不敗マスターアジア)のがいいのです。
で、商品の前で悩んでいてもしょうがないので、店員さんに聞きます。これこれと事情を話すと、彼はダニならば、いっそダニ除けスプレーも紹介した上で、それよりも先に病院に行って、原因を特定した方がいいと言います。万が一、アレルギーを起こしてもことだし、というわけです。なかなか真摯な説明にたきがは、感動しました。店としては、何が何でも売らんかなより、後でクレームを恐れてそういう方針になったのかもしれませんが、なかなか好感が持てます。今度から、あそこで薬系は買おうと思います。
そうでなくても、最近、店員さんが専門性がないのが不満なのです。アルバイトには求めてませんが、自分が知らないなら、すぐに知ってる奴を呼んでくれよ。そういう教育をしてくれよ。

専門家にも勧められたし、しょうがないので、近所に皮膚科はないかと検索します。ありました。茅ヶ崎駅前に。
早速、電話して、窓口のお姉さんに相談。
予約制じゃないので、いつでもどうぞ、と言われます。それに、症状が出ていなくても、先生にはそう説明すればいいそうです。さすが、専門家です。

でも、今日はちょっと出かけてきたし、帰りに荷物いっぱいで疲れたので(疲労回復にコーヒー・サワー・ドリンクを飲んだのですが、これ、豆をどーしたもんですかね? 食べる? 乾かして、挽けば、飲める?)、30分くらい休んで、今は全然かゆくないけど、もしかしたら、夕方になってかゆくなるかもしれないし、と思って待ちます。

だけど、結局、かゆくならなかったので、出かけます。

先生に事情を説明すると、「蕁麻疹ですね」と即答されました。えっ? 蕁麻疹って、何か悪い物食べたらなるんじゃ? 原因不明の蕁麻疹なんだそうです。先生も、アレルギーも花粉症もなかったけど、3年前くらいからなったそうです。おや、わしも、アレルギーも花粉症もありませんよ。しかも今年、いきなりですよ。あらまぁ。何か、先生もそうだと親近感湧きますね。いい加減ですね、たきがは。
で、ぷっくりふくれるのは「みみずばれ」っていうそうです。自分で小説に登場させてましたが、まさか、自分も「みみずばれ」を発症しようとは… なんか、いきなり、「みみずばれ」を発症させた登場人物たちから怒られたような気になりました。(´・ω・`)ショボーン

しかも、そういう患者は少なくないのか、パンフレットまでもらいました(どーでもよくありませんが、常々「かゆさにまったく耐性がない」と書いているたきがはさんは、パンフレットに「皮膚の症状でいちばん辛いのはかゆみです」と書いてあったのを見て、思わず膝をたたきました)。

くすりを2種類と軟膏をもらって帰りました。

晩ご飯の後に薬を飲んだら、あんまり効かなかったので、もう1種の薬も飲みました。どっちも眠くならないんですって。最新の鼻炎の薬だそうです。鼻炎が蕁麻疹に効くのか〜 何か不思議。

どうやら、たきがはは、持病のところに「蕁麻疹」と追加せねばならなくなったようです。ほんっとにかゆみ弱いのに… 我慢するぐらいならかきむしって出血した方がましだって人間なのに… (´・ω・`)ショボーン

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