「カナーリの牢獄編」もいよいよクライマックス。
前回、林冲と残月の無間地獄に決着をつけたお銀ちゃん。父とも師とも仰いだ人の死に衝撃を受けるお銀ちゃんですが、カナーリの事態も切迫してまいりました。
いつの間にやら、というか、みんなが林冲と残月に気を取られているあいだに、カナーリも元の世界も崩壊し始めていたのです!
で、アルベルトが「気付くのが遅いわ!!」って言うんだけど、警告してくれよ、おっさん… OVAのアルベルトより、ちょっと変なおっさんになりつつあります…
その原因はドラグネット博士がカナーリに喰われてしまい、死んだも同然の状態になったからのようです。で、死んだも同然ならば、エネルギー不足だろうと考えるのがわしらの常識ですが、逆にカナーリのシステムは暴走寸前。ドラグネットが死ぬ時に、カナーリも元の世界も、まさにタイトルどおり、燃え尽きようとしていたのです! そこまでわかってるなら、警告しろよ、アルベルト。
しかし、ケリーが「一つだけ方法がある」と言います。つまり、ドラグネットの代わりに誰かが核になればいいと言うのです。ですが、自分は半分以上が機械なんでエネルギーが足りないそうです。誰が残るか、と問うケリー。
で、相変わらず傍観中の孔明と韓信、「我々の用もここまで」だそうです。つまり、カナーリの戦いは終わったということになります。軍師同士が結託してるというか、談合してるようなのが気になります。
あと、孔明の台詞で「そちらの中条長官は残念」だそうです。「寂しくなります」と返す韓信。やっぱり、やんやの中条長官のことでしょうか? 「残念」ってことは、もうやんやは戻ってこない? 個人的にはその方が歓迎なんですけど。元の世界に戻って、いきなりやんやに戻られてもな〜 どうやら、韓信は真面目なやんや(という表現もおかしいと思うんですが、こうとしか言いようがない)ですが、中条長官はやっぱり別物説? でも、林冲を陥れた自覚はあったわけだから、真面目になったやんや? やっぱり謎のままです。
で、誰がカナーリに残るか、もめる一同。大塚署長、いきなり「全部当たり」くじなんか出してます。しかも、戻ってきた史進にいきなり引かせようとは、けっこう性悪ですが、史進に読まれてます。
そして、大作が「行きます」と言うのですが、これを止めようとする中条長官。やっぱり真面目になったやんやか。やんや成分が抜けたっていうか… ところが、特殊能力を持った長官でも止められません。カナーリ、やばいです。
でも、大作を止め、自らドラグネットの城に赴いたのはお銀ちゃんでした。いきなり、十手で空間に穴を開けて、ドラグネットとアルベルトのところに行ってしまうお銀ちゃん。以前の彼女にそんな能力はなかったと思いますが、師を討ったことで、飛躍的なレベルアップをしてしまったのかもしれません。初登場時はもっとおきゃんな娘さんだったのに。
止める大作にお銀ちゃんは「林冲と残月をここに残してはいけない」と言います。でも、カナーリのエネルギー源って、大作とかサリーとかが合致するんじゃなかったっけ? ドラグネットがやったように普通の人でも大丈夫かもしれませんが、その場合、ドラグネットみたいに生命の危機に陥ったりしないのか、お銀ちゃん?
でも、ケリーが納得してますんで、お銀ちゃんの場合は若さでおっけーな感じなんでしょうか? 大作のピンチって何だったんだ? サリーの10年間は…? 突っ込んでもしょうがないのかもしれませんが(今川監督だし)、アルベルトの今後を考えると、突っ込まずにいられないっていうか。
しかし、約束が守られたってんで、ケリーはロボを自己修復装置で直してくれます。義理堅い人です、ケリーって。
しかも、死んだと思ってたドラグネットが、いまわの際にケリーがジョンソンだと気づき、親子は復縁。「ぶわあー」ってケリーが涙流してるんだけど、すごい機械ですな。そして、ケリー、もといジョンソンは「永遠に自己修復を繰り返しこの国を守」るそうです。どうやら、お銀ちゃんと二段構えって感じでしょうか? それならばおっけー?
でも、ドラグネット、ついに絶命。結局、この人は息子がいれば良かったのか…? 世界中を滅ぼそうとしてるのに、何だかな〜って感じです。もしかしたら、ずっと前の回で、草間博士に勝ったと思ってるんで、それもあって満足しちゃったのかもしれません。
でも、もう1人、親父がおりました。もう、娘のことで、こっちも暴走しまくってる、衝撃のアルベルトです。すっかり親ばかが認定された感じです。レッドとかに知られたら鼻で笑われそうだと思うのだが…
「このスキに娘を返してもらうぞ」って言ってますが、サリーを守ってるのは健二なんだけどね。でも、サリーをかばう中条長官。だけんど、これは大作とサリーのためというより、なんか含んでそうな笑いです。このおっさん、サリーを利用する気満々っていうか。やんやは抜けたけど、真面目になった分、より始末が悪いっていうか。まぁ、いい人なのは期待してないんだが、家弓家正ボイスが似合う長官に戻ってくれ〜っていうか。
そして、大作たちはお銀ちゃんを残して、カナーリから脱出。「いつの日にか もう一度…」って台詞は「会いたい」と続くのでしょうか? 「会えたらいいね」とか。
しかし、お銀ちゃんまで引っ込んでしまうとは思いませんでしたよ、今川監督。さすが伊達にホモ疑惑は立っておりません。銀鈴といい、女性の自己犠牲っぷりはなかなかですよ。
気がついた大作はサリーと2人きりです。どうやら、サリーちゃん、すっかり大作には気を許してる模様。これは次回以降、ますますアルベルトの動向が不安っていうか… だってさ、OVAの時って、アルベルトとサニーってテレパシーでつながってたじゃないですか。ということは、どこにいるのか、わかっちゃったりしないのかな?
その時、2人に優しく風が吹きつけます。互いにお銀ちゃんを感じる大作とサリー。
「この世界のどこかにあるカナーリの世界… まるで青空の中の白昼の残月のように」って締めは、「完」とつくにふさわしい、堂々とした締めだと思いました。ラストのお銀ちゃんも美人だし。
こうして、連載第1回目からヒロインの座を守り続けたお銀ちゃんが消えてしまいました。次のヒロインは誰になるのだ〜? サリーちゃんか? いきなり、実年齢に戻るのか、サリーちゃん?
次号は特別編だそうです。どこら辺が特別編なのかわかりませんが、1つのエピソードが終わりました。「白昼の残月編」から続いていた話にエンドがつきました。
戸田先生のブログでは特別編の後のエピソードも決まってるようですし、完結に向けて、日々、頑張ってもらいたいです〜
[0回]