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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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荒野の決闘

監督:ジョン=フォード
出演:ワイアット=アープ(ヘンリー=フォンダ)、ドク・ホリディ(ヴィクター=マチュア)、ほか

西部劇史上でも有名なOK牧場の決闘を描いた映画の1本でやんす。原題が「My Darling Clementine.」とあるように、ワイアット=アープ&ドク・ホリディ対クラントン一家の決闘がクライマックスに来ますが、主題はドク・ホリディの婚約者と思われるレディ・クレメンタインと、彼女に思慕を寄せるアープを、叙情豊かに描いた一作。
OK牧場の決闘を描いた映画といいますと、「OK牧場の決闘(原題「Gunfight at the O.K. Corral」」や「ワイアット=アープ」という映画があったと記憶しておりますが、ほかにも何本かあるようですな。わしはこの「荒野の決闘」と「OK牧場の決闘」しか見たことがありません。「OK牧場の決闘」は原題からもわかるとおり、決闘が主題で、ドク・ホリディを演じたカーク=ダグラス氏が色っぽくて好きでやんす。

牛を追って旅をするアープ兄弟の末っ子ジェームズがトゥームタウンで殺された。ワイアット、モーガン、バージルの3人は、犯人を捜すため、トゥームタウンで保安官となる。その町で牛飼いのクラントン一家や、ならず者として名を上げるインテリ、ドク・ホリディらと知り合ったワイアットは、ドク・ホリディをよく知る女性、クレメンタインの出現に、心奪われる。だが、ドク・ホリディの情婦を名乗るチワワの持ち物から、ジェームズの遺品を見つけたワイアットは、弟殺しと牛泥棒がクラントン一家だと知る。うち捨てられたOK牧場で決闘し、クラントン一家は倒されたが、ドク・ホリディも帰らぬ人となる。牛飼いに戻ったワイアットは、トゥームタウンに残ることになったクレメンタインと再会を約束するのだった。

1946年の映画です。わしはよく「1939年に『風と共に去りぬ』を撮っていたアメリカと戦争して勝てるわけがない」と思っていますが、戦後すぐに、こういう映画を撮っていたアメリカともやっぱり勝てるわけないよ、と思います。

ま、それはさておき。

そういや、ヴィクター=マチュア氏、こんなところでドク・ホリディをやっていたとは知りませんでした。しかし「OK牧場の決闘」では生き延びたと記憶しておりますんで、果たして、どっちが本当なのだろう? シェイクスピアなんか諳んじちゃうほどのインテリで、クレメンタインに曰く「優れた外科医」だったのに、なぜか落ちぶれて、こんな西部の町にいて、ワイアット=アープ曰く「ドク・ホリディを倒して名をあげようと企む」連中がわんさといるほどの有名人らしいです。しかもしょっちゅう咳き込んでいるのはやっぱり労咳か? それとも喘息持ちか? どっちだったかな。Wikipediaによると肺結核だそうです。しかし、そんな人が人混みの中にいては良くないのでは… 当人というより、周りに移ったりしなかったのだろうか?

ヘンリー=フォンダ氏が演ずるワイアット=アープが、大胆で、フェミニストで、格好いいなぁと思いました。「OK牧場の決闘」ではバート=ランカスター氏。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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アンダー

森脇真末味著。ハヤカワ文庫刊。

実は森脇真末味さんの漫画は1本も読んだことがありません。いや〜、たきがは、芸能物ってあんまし興味ないんすよ。ほとんど読んだ記憶がない。そうでなかったら、正統派の少女漫画。女の子が主人公で誰と誰がくっついたのどうのって漫画に興味がない。でも、本作は著者唯一のSFなもんで、読んでみることにしました。

義理の兄サラエを愛してしまったノヴァは、ある日、サラエにそっくりなドギーに会う。それから、殺人事件に巻き込まれ、ノヴァは自分たちの暮らす世界、アンダーの不可解さに気づいていく。果たしてドギーとサラエの関係は? そして、アンダーの秘密とは?

次々に繰り出される謎に、2回3回と読み返しました。Scene 1とScene 2で2つの主要な人物が明かされ、何の関連もなさそうな世界がやがて1つに結びつく。そこに至るまでのSF的なガジェットもおもしろく、もっとSF描いてほしいなぁと思いました。

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アラバマ物語

出演:フィンチ弁護士(グレゴリー=ペック)、ほか

筒井百々子さんの名作「ものまね鳥シンフォニー」のタイトルロールにあるものまね鳥とは、この映画の原題であるMocking Birdというツグミを表面上は指しています。そのつながりで観てみたかった映画。

まだ黒人差別の色濃く残る南部の町。スカウトとジェムの父は弁護士で、強姦容疑をかけられたトムを弁護することになる。しかし、被害者の父親を初め、黒人蔑視は根強く、裁判のために町に帰ってきたトムはあわや暴漢に殺されそうなほどだ。そんな中、黒人を弁護するフィンチへの嫌がらせは娘のスカウトにも及ぶが、果たして、トムの無実ははらされるのだろうか?

このトムの裁判と並行して描かれるのが、フィンチ一家の隣人、鎖につながれているというブーの存在。子どもたちはおもしろ半分に、また度胸試しにブーの家をのぞきに行ったりするけれど、ブーはいったい何者なのか、という興味も話を引っ張らなくはないんですが、ちょっとラストは唐突な印象も。

トムの弁護を行うフィンチが、左腕の動かないトムが、被害者の右側を殴れるはずがないこと、むしろ被害者の父親が左ききであること、などを証明するにとどまり、はっきりとトムは無罪だと言えない(ように思える)のが、この町ばかりか、アメリカ南部に根づく黒人差別への現れなのかな〜と思いました。
そう言えば、先日、オバマ大統領がヘイト・クライム(憎しみ、つまり、差別や偏見に端を発する犯罪)を禁止する法案だったかを通したと記憶しておりますが、そんな時代から見ると、この映画は1950年代ぐらいのはずなのに、ずいぶんと時代がかったように見えるのだなぁと思ったり。

なんですか、Wikipediaで検索していたら、フィンチ弁護士が2003年ぐらいのアメリカのヒーローで、インディ・ジョーンズとかを抑えて1位に選ばれたとか何とかかんとか。こんなことは過去のことで、もう終わりにしたいと思っていての選出ならばいいなぁ。自覚していて、でも、本音では人種差別とか言っているとかいうのはないといいなぁ。そういう精神で選ばれても、フィンチ弁護士ならぬグレゴリー=ペックさんは浮かばれないだろうなぁと思ったり。

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データ入稿したったい

そろそろタイトルで韻を踏むのに飽きてきたんだけど、まだ意地で踏んでるシリーズ。

コミックマーケット77の当落が明らかになる最近、一足も二足もお先に「伝説のオウガバトル秘史 第2巻」データ入稿しました。
ええ、最近頼んでいる印刷屋で、わしの使ってるDTPソフトが初めてだっていうんで、PDF形式だから大丈夫だろうと思っているんですけど、念のため、早くデータ入稿することになりました。万が一、ダメだと言われたら、これから300ページを印刷せねばなりません。300ページ… 重いよ、ママン。
そろそろどころか、そうでなくても、引っ越しのたびに一人暮らしにしては荷物が多いと言われてしまうたきがは家ですから、荷物の要因となる原稿はできるだけ避けたいわけでありますが、それ以前の問題として、根本的に荷物を多くする原因となっている在庫を何とかせいという話は置いておいて、しかしたかが300ページ、されど300ページ、原稿用紙も安くありませんし、無事にデータ入稿できますように、と願うものであります。

で、無事にデータ入稿できましたら、コミックマーケット77まで、まだ1ヶ月以上もあるのに本ができてしまうことになりますが、あくまでも発行日はコミケ当日ですんで、通販とかはコミケが終わるまでお待ちくださいませ。

印刷できたら、また表紙とかブログで紹介しようと思いますが、まずはそんなところで。

問題はこの後なんだよな… Stage 13のめどが立たないと「第3巻」が出ないんだ… で、全何巻になるのかはまったくわかっていないんだ…

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スペンサーの山

出演:クレイ(ヘンリー=フォンダ)、リビー(モーリン=オハラ)、ほか

たきがはの母親は1940〜1960年代のハリウッド映画のファンです。よって、わしもよくつき合ってこの時代の映画を観、今も実家にビデオがなくなったってんで、余ったビデオを捨てる前に観ておこうと思ってもらってきて、ちょいちょい観ております。この時代の作品がやたらに多いのはそういうわけです。

で、ヘンリー=フォンダ氏。古くは「怒りの葡萄」に始まり、「荒野の決闘」を観、「ワーロック」「史上最大の作戦」「ウェスタン」「12人の怒れる男」を観て、「黄昏」がラストです。「怒りの葡萄」のトム役で惚れた記憶があります。格好良かったのさ。襤褸は着てても心は錦〜♪ってやつですよ、旦那。白黒で、画面がかなり暗いので見にくいですが、傑作ですぞ。

さらにモーリン=オハラさん。わしとしてはどっちかというと、ジョン=ウェインの相手役としての印象が強かったり。「静かなる男」しかり、「リオ・グランデの砦」しかり「捜索者」とかにも出てた記憶があるのだが…(Wikipediaで検索してたら、ジョン=ウェインの命日が6月11日だったことが判明。あれま、10日も間違えてたとは) 自己主張はあんまりしないんだけど、旦那を支える縁の下の力持ち、肝っ玉母さんって感じの西部の女のイメージが強いです。

「スペンサーの山」もそういう映画です。どんぱちはありませんが。ただ、作中の墓の日付見てたら、「1936年」とかあったんだよね〜 しかし、大学に入学するのに必要な費用が528ドルとか言ってるし。今の感覚だと5万円ちょっとってところでしょうか(円高だからもっと安いか)、となると、さて、いつの時代設定やら… でも、電気は普通に使ってるので、西部劇の時代でないのは間違いないようです。

石切場で働くクレイ=スペンサーには、妻と子どもが9人、弟も8人という大家族だ。無学なクレイは、我が子には学を与えようと、長男のクレイボーイを高校までやったが、彼は主席で高校を卒業し、教師と新任の牧師により、大学への進学を勧められる。しかし、貧しいスペンサー家には大学にやるような金はない。教師らのすすめもあって、大学の奨学金を申請するが、クレイボーイは大学に通えるのだろうか?

無学だけど頼もしいおとっつぁんと、任せておけば万事間違いなしのおっかさん、可愛い子どもたちは18歳のクレイボーイを筆頭に、赤ん坊まで男女取り混ぜて9人、さらにおとっつぁんの両親と、別に家族のあるおとっつぁんの弟が8人、目の前の山はおとっつぁんの祖父が名づけたスペンサーの山、谷にはすべてがある、という古き良き時代を思わせるファミリーものです。

家族の絆を描いた佳作って感じですか。ヘンリー=フォンダ氏は、こういう粗野な役から、もっと知的なワイアット=アープ(「荒野の決闘」)、原点とも言える労働者トム(「怒りの葡萄」)など、役柄の広い方だな〜と思いました。ただ、Wikipediaには載ってなかったんですが、どこかで「アメリカの良心」みたいな言われ方をした俳優さんがいて(ゲーリー=クーパー氏だったかもしれない)、この人が悪役をやった「ウェスタン」とかはヒットしなかったんだそうです。個人的にはチャールズ=ブロンソン氏が良かったのだが。確か、ビデオに録っておいたはずなんで、そのうちに観ます。

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