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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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81年目の南京大虐殺

1937年の今日、中華民国の首都、南京を陥落させた日本軍は以後、数ヶ月にわたって南京市内外で婦女暴行、市民の虐殺を行い、30万とも言われる犠牲者を出しました。

日本の為政者のみならず、全ての人は侵華日軍南京大虐殺遇難同胞記念館に行って、歪めようもない事実に首を垂れるがいいです。

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那覇の虹3

雨が降った後で晴れまして、ぶっとい虹が見られました。かなり低空で出たようです。

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V.I.P. 修羅の獣たち

監督:パク=フンジョン
出演:パク=ジェヒョク(チャン=ドンゴン)、チェ=イド(キム=ミョンミン)、リ=デボム(パク=ヒスン)、キム=グァンイル(イ=ジョンソク)、ポール=グレイ(ピーター=ストーメア)、ほか
見たところ:桜坂劇場
韓国、2017年

何かやってないかな〜と桜坂劇場のサイトをチェックしていたら、こちらが今週末までとあったので、それっと行ってきました。全然、予備知識も仕入れずに行きましたが、なかなかおもしろかったです。

韓国国家情報院とアメリカCIAの企てにより、北から亡命させられたエリート高官の息子キム=グァンイルが、ソウルを騒がせる連続婦女暴行殺人事件の有力な容疑者として浮上する。前任者が自殺したことで捜査本部のトップに返り咲いたチェ警視は、グァンイルが犯人であることを確信し、追っていくが、国家情報院の保護下にあるグァンイルは再三、チェの包囲網をくぐり抜けてしまう。CIAの捜査官ポール=グレイは、グァンイルが知っているといわれる北の隠し口座の番号を狙っていたが、そこに朝鮮民主主義人民共和国・保安省の工作員リ=デボムが現れ、事態は彼らの思いも寄らぬ方向へ進んでいくのだった…。

初っぱなが2013年の香港、何でこんな半端な時期?と思っていると、それは最後の方で明らかに。粛清されたという共和国高官を利用してしまう辺り、抜け目がありません(まぁ、その事実もいろいろ言われているんですが…)。

そして、それぞれの立場からグァンイルに絡む4人の男たちが、CIAはまぁ置いておいて、主に南北朝鮮の3人がいろいろな思惑があって、共感できる人物を見つけたら、この映画、はまると思います。
グァンイルを保護しなければならない情報院(KCIAのことかな?)のパク=ジェヒョクは、まさに中間管理職って感じでがちがちの役人ですが、彼が映画の冒頭でがらっと雰囲気を変えてワイルドな風貌になっているところを見ると、いつまでも小役人ではいますまい。
暴力が問題視されているチェ=イド警視は、裏返せば、それだけ正義感が強いということでもあります。確かに強引な捜査方法ではありますが、前任者の自殺で警察の上部は連続婦女暴行殺人事件の解決に躍起になっているので、そこは目をつぶれるレベル。むしろ、チェ警視がいちばん共感しやすい人物でした。
そして、いちばん最初(じゃないかもしれないけど画面上では)にグァンイルが起こした事件からグァンイルを追って脱北までした工作員のリ=デボム。しかも途中で、グァンイルを追ったことで逆に報復され、部下を失い、自身も傷を負ったことを明かします(相手はチェ警視)。ある意味、チェ警視以上にやりたい放題で自由に動いてますが、それもこれもグァンイルを捕まえるため、なぜならグァンイルはリの部下だけでなく、共和国で12人も婦女暴行殺人を起こした稀代の殺人狂なのですから。その最初の事件はいたいけな女子学生が襲われ、しかも一家も惨殺されたという悪質なものを観客は見せられているのです。どうしてリ=デボムの行動を批判できるでしょう。

けれど彼らはいずれも国家機関に所属する、いわば、国の狗です。だから自分の正義感だけで動いても、上司がそれを認めるとは限らない。あるいは時には反対もされる。自分が消されるかもしれない。パク=ジェヒョクが不本意ながらグァンイルを保護しなければならなかったように。チェ警視が決定的な証拠を見つけてグァンイルを追いつめても、捜査本部が閉鎖され、協力的だった検事に見捨てられ、やむなくグァンイルをジェヒョクに渡さなければならなかったように。12人(韓国でさらに7人、香港でも2人)も殺していながら、父親が最高幹部の部下であったために見逃されてきたグァンイルが、その幹部が失脚したために、今度こそ、北で裁けると最後に捕えたリ=デボムが、国のトップが代替わりすることで最高幹部が復活、当然、グァンイルの父親も復職、捕えたはず、今度こそ裁けるはずのグァンイルに撃ち殺されたように。

そんな過去が描かれ、グァンイルを追った2人は表舞台から消えた。過去とは180度も変わったようなワイルドな風貌になった香港に現れたジェヒョクは、あの時、自己保身に走ったから生き延びたとも言えます。少なくとも彼はグァンイルに目をつけられ、殺されずに済んだ。だからこそ、最後、グァンイルにとどめを刺すのはジェヒョクの役割になったのかもしれません。

そんな狂気と紙一重の男たちに比べて、CIAのポールは俗人です。やってることは国家レベルの悪巧み(グァンイルの協力で共和国の中国にある隠し口座から大金を奪おうとしている)ですが、人物はいたって平凡な感じです。

そして、そんな男たちを時に翻弄し、嘲笑い、見下し、命令することに慣れた稀代の殺人鬼(判明しているだけで21人は殺してるわけですから)キム=グァンイル。正直言って、画面を見ていて、グァンイルが登場して、薄笑いを浮かべるたびに、わしは目を逸らしたくなりました。それぐらい、えぐい。年齢制限ないのが不思議なくらいです。いや、そういう話じゃなくて、それだけグァンイルの存在は徹底した悪でした。上にあげた3人の男たちが善ではない。ただ、グァンイルが悪、それも絶対悪というのだけは決まっているように思います。その悪に比べれば、どんな悪も霞みそうな、凄まじい悪です。それを演じたのが29歳の若手というところに韓国映画界の豊潤さを感じました。ハンサムなだけに、余計えぐい。薄笑いを浮かべて、被害者を絞殺する。捕まえられても証拠をあげられても薄笑いを浮かべてみせる。ハンサムなイ=ジョンソクが演ずると、その分、邪悪さが増した感じです。よくこんなキャストしたな。よくこんな役を引き受けたなと感心します。
公式サイト行ってごらんなさい。まるでアイドルですよ。でも、この若さでこんな悪役を演じきった彼は、やがて、凄い俳優になるんじゃないかと思います。見ていた時はそんなことは考えもせず、グァンイルが最後に殺された時はすっきりしちゃいましたけど。

知った俳優さんはチャン=ドンゴンさん(「友へ 〜チング〜」見た)ぐらいしかいませんでしたが、出演作見てたら、パク=ヒスンさん(リ=デボム)さんが「密偵」出てまして、冒頭で日本の憲兵に追われたジャンオク役でした。ハシモトじゃなくて良かった…

ちなみにタイトルの「V.I.P.」は、当然、グァンイルを指すんですが、これは90年代くらいまでの韓国で見られた「北から亡命させた最重要人物」だそうで企画亡命者というんだそうです。

監督は「新しき世界」の監督で、次回作も期待できそうですわい。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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朝鮮戦争(下)

デイヴィッド=ハルバースタム著。山田耕介・山田侑平訳。文藝春秋刊。全2巻。

朝鮮戦争そのものを描くより、アメリカはどうして朝鮮戦争の悲劇を避けられなかったのか、に重点が置かれたドキュメンタリーの下巻です。
が、正直言って、まぁ、アメリカ人の抱く朝鮮感から一歩も出ていなくて、著者の最高傑作とか訳者なんか絶賛(自分が訳したんだから自画自賛?)してますけど、ブルース=カミングスさんの著書に比べると凡百の印象はぬぐえません。だいたい主題の立て方からして間違ってます。

アメリカが中国との泥沼の戦争に踏み込んだのは中国の参戦を考えていなかった独善的なマッカーサーのせいなんかではなくて、そもそも日本の植民地だった朝鮮が、その前は2000年以上の歴史を持つ独立国であったという事実を無視して朝鮮人を格下と見なし、自主的に独立国家を作れないと考え、勝手にソ連との分割統治をしたせいです。全土に起こっていた朝鮮人民共和国への下地とか、親日派(売国奴と同義)を自主的に裁こうとしていたとか、そういう動きを無視したのは独善的なアメリカです。
だから本来ならば日本に協力的だったとして裁かれていたはずの親日派の白善燁なんぞを「朝鮮最高の軍人」とか絶賛するんです。
だいたい、それまで白善燁の名前も功績も出てこない上、韓国軍がさんざんアメリカ軍の役に立たない、士気も低い、だらしない軍だとこき下ろしておきながら、白善燁だけ偉大なわけがないじゃないですか。

一方で毛沢東、金日成、スターリンはこき下ろしてますけど、これって、従来のアメリカ史観とどう違うんですかね? まぁ、いかにも文藝春秋が好みそうな著者だと思いましたけど。

あと、朝鮮戦争の描写が、アメリカ軍が中国軍に反撃し、以後、両軍が38度線を境に小競り合いを繰り返すことにもなった砥平里(チピョンニ)の戦いでほとんど終わっちゃって、マッカーサーの解任がクライマックスというのは、最初からこの著者、マッカーサーについて描きたかったんじゃね?と思うくらい、マッカーサーの比率(その生い立ちから性格の形成など)が高かったのも、わし的にポイント低いです。嫌と言うほどマッカーサーとその取り巻きについて読んだんで、マッカーサーはもう見とうない。
インタビューの範囲もアメリカに限られているようですし、そういう視点で立てば、韓国は偉大な復興を遂げたわけだし、共和国は独裁主義の世界中の嫌われ者なわけですけど、まさか、共和国が世界で孤立しているとか本気で思ってないよね?!と突っ込みたいです。
さらに言えば、「俺たちがいなければ朝鮮半島は共産化していた」的な時代遅れの陰謀論も願い下げにしたいです。
さんざんマッカーサーやその取り巻き、アメリカの持つアジア人を蔑視する人種差別を描いていますが、著者自身が、あんまりそこから抜けてないという自覚を持っていなかったように感じました。

著者がメジャーになったのはベトナム戦争で、やっぱり泥沼化していったアメリカを描いたドキュメンタリー「ベスト&ブライテスト(原題そのまんまの邦題というだささにも突っ込みを入れたいところですが…)」だそうですが、たぶん読まないだろうなぁ…。

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鶏ハム(ニューレシピ)

たきがはは鶏肉が大好物です。まぁ、あとは豚肉があれば、それ以外はなくても大丈夫、もしもこの先、一種類しか選べないと言われたら、問答無用で鶏肉を選択するぐらいの鶏肉好きです。

そんなたきがはですから、鶏ハムの名を知った時には早速挑戦しました。その頃、食べ物に入る添加物をそろそろと避ける傾向にあり、何かと便利なハムとかベーコンとかソーセージとかに必ずと言っていいほど入っているpH調整剤を避けたかったからです(このために市販のたらこに手が出なくなった)。
しかも、すでに独り暮らしを初めていて、いろいろと手作りもしていたので、わりとレシピの簡単な(ように思えた)鶏ハムは魅力的な物だったのでした。
ちなみにわしが覚えている範囲の簡単なレシピは以下。

1.鶏胸肉1枚、塩と砂糖同量、適当なハーブ、胡椒
2.鶏胸肉に砂糖、塩を順番に揉み込み、ハーブと胡椒もかけて、冷蔵庫で二日ぐらいおく
3.鶏胸肉の塩抜きをする
4.鶏胸肉をラップでくるみ、沸騰したお湯に投入、そのまま火を切り、湯が冷めるまで放置する

こんなところでしょうか。ラップでくるむ時に肉の形をハムっぽく作ってあげると、ハム度が増します(当社比150%くらい)。

しかし、このやり方には致命的な欠点がありました。1〜3はいいんですが、4の過程でラップの締め方が緩いらしく、中にお湯が入ってしまうことがしばしばあったのです。おかげで、大好物の鶏肉なのに、わりとぱさぱさした、まぁ、胸肉だよねというハムばかり食っていました(味は好みだったんですけど、食感がまずい)。
そのうちに沖縄に移住したたきがはは、豚肉の美味しい店を見つけて、豚肉による肉団子(豚挽き肉+酒が基本、気まぐれでおろし生姜やみじん切りの長葱かニンニクが入る)を作ることで鶏ハムは作らなくなっていました。茹でたお湯が中途半端に鶏肉からの脂が浮いているのだが、出汁が取れているとは言えない感じなので捨ててしまったのも止めた一因でした。
実はたきがは家のラップはクレラップあるいは焼いてもダイオキシンが出ないと宣伝されている物に限られているんです。ただ、そういうラップって、どうしてもサランラップに比べると付き方が弱いんですよね… ラップ同士は勝手にくっつくくせに…(ぶつぶつ…)
大きなラップを買ってきて、きつめにくるむようにしても、どうしても湯に投入した時点で粘着力だか何だか知りませんけど、くっつきが弱まるらしく、どうしても湯がはいっちゃうんです。
かといって、このためにサランラップを買ってくるのは本末転倒です。鶏ハムのためにダイオキシンを見逃すというわけにはいきません。

しかし、天は我を見捨てたまわず。

たきがはは新しいレシピを見つけたのです。それがこちら。先日の豚バラブロックの塩漬けと同じ方なんですけど、レシピの流れは実は上の1〜3とほぼ同じです。冷蔵庫で寝かせるのが1日と短いですが、問題は4の過程。鶏肉をラップにくるまず、コンソメを入れた湯で茹でるんです。
できあがった写真を見ると、つやがあって、たきがはが敬遠したぱさぱさとは縁がなさそうな感じです(ここが大事)。しかもゆで汁はスープに転用できます(ここも大事)。そう、無駄がないのです。しかもしかもラップも使わなくていいのです。

早速、胸肉を買ってきて作ってみたところ、ようやく、満足できる鶏ハムを作れましたv

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