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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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へそ曲がり

たきがは、いくらかの会費をいくつかのNGOとかNPOにお支払いしておる。水俣で知り合った縁とか、親がやっていたので自分もとか、いろいろときっかけはあるのだが、日々の生活の中で単に金を使うだけでなくて、胸を張って使えるようなお金になってほしいと思ってのささやかな活動である。

先日、そんな団体から新年の挨拶状が届いた。しかもエアメールでだ。何年も受け取ったことのない国際便だ。最初は何かと思ってびっくりした。そうしたら、中にはまぁ、定型の新年の挨拶と、現地の子どもさん(その団体は海外で学校を作ったり、木を植えたりしている)からのメッセージまで入った、一昔前、うちのままがやってたチャイルドスポンサー(だっけか)でも似たようなグリーティング・カードをもらったことがあったが、そんな代物だった。

でも、たきがはは思ってしまうのだ。このカードを送るために、日本までの送料はいくらかかって(調べたら、130円だった)、このカードを印刷するためにいくらかかって、このカードを発送するために、子どもたちに書いてもらうのに、その文を翻訳するのに、いったいいくらかかったのだろうかと。

たきがはが支払っている会費など、雀の涙ほどのものでしかない。でも、そんな会員が全国にごまんといて、その1人ひとりにこのカードを送ったら、いったいどれだけの金になるのか。それだけの金があったら、学校は建たないにしても、木は何本植えられるのかと思うのだ。

そう言えば、会員特典として、絵はがきをもらっちゃったりしたなぁ。俺も筆無精になったもんだから(もとからとか言っちゃだめ)、絵はがきなんかもらったって使い道ないんだよなぁ。あれも送料とか印刷代とか、かかってるんだろうなぁ。

ひとまず、たきがはは、今後、そういうのを送らないでね、とメールを送った。

金を払うだけで自己満足していていいのか、という意見があるのかもしれないのだが、わしは、そこの団体にどっぷりつき合うほどの覚悟がないので、それぐらいのおつきあいで勘弁してもらいたいなんて思っちゃったりするのだった。ハチドリのひとしずくじゃないけど、自分の中でここら辺まで関わってもいいかな、という線はあるのですよってことで。

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ハスラー2

出演:エディ=フェルソン(ポール=ニューマン)、ビンセント(トム=クルーズ)、カルメン(メアリー・エリザベス=マストラントニオ)、ほか
監督:マーティン=スコセッシ

「ハスラー」見てませんので、どんなハスラーぶりなのか知りません。しかし、ポール=ニューマン氏の役って、なんか感情的なキャラが多くないか?

伝説の名ハスラー・エディ=フェルソンは、ある日、なじみの店で若きハスラー・ビンセントと会い、その才能に惚れ込む。アトランティック・シティでの大会までにビンセントを鍛え上げれば、賭けで大もうけできるとビンセントとその恋人のカルメンをたきつけたエディは、早速、アトランティック・シティ目指して旅に出る。ちゃくちゃくと実力をつけていくビンセントだったが、ある日、久々にキューを握ったエディは、見知らぬ男に惨敗してしまう。この時、ハスラーであることをやめたはずのエディの中で、火が再燃しだすのだった。

最初はエディとビンセントの武者修行かと思いきや、クールに構えてて、実はとっても短気で感情的なエディ、思い出したように勝負やって、勝ってご機嫌だったところを賭けに負けて、ぶすぶすとくすぶっていたハスラー魂に火がついた感じで、ぼうぼうに燃え上がっちゃいます。なんて大人げない。でも、クールに構えて、恋人のジャネット(声は来宮良子さんだ!)と酒の転売だかで儲けてて、俺はもう勝負事なんかやめちゃったんだぜ〜とはすに構えたはずのエディよりも、ビンセントの前で惨敗したことでハスラーに復活、目が悪いってんで度入りのサングラスを作り、足腰を鍛えるために水泳をし、なんか、この人、いつでもハスラーに戻ってきたかったんだろうなぁってエディのが可愛くて魅力的です。うふふ ジャネットがまたできた女で、この人あってのエディなんだなぁと思わせるあたり、いいカップルですな。

対するビンセントとカルメンのカップルは、前半、ビンセント、ガキっぽすぎ、後半、いきなり強さを鼻にかけたやなガキになってました。

そう言えば、先日見た「左ききの拳銃」では、ポール=ニューマン氏、髭がなかったです。まぁ、ビリー・ザ・キッドだからしょうがないんですが。でも、たきがは、どうも、ポール=ニューマン氏はこの「ハスラー2」のようにひげ面のが見慣れてるようです。初めて見た「スティング」もそうだし。だから、余計、ガキっぽく見えたのかなぁと思いました。

ラスト、意外なところで幕。続編をにおわせておいて作らなかったのは、最近のハリウッドには逆立ちしても真似できなさそうな。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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じいちゃん!

俳優の奥村公延さんが亡くなられたそうだ。

たきがは、田村高廣さん、笠智衆さん、いかりや長介さん(どなたも故人)とか、大滝秀治さんは知っているし、大好きなんだが、実は奥村さんの名は存じ上げなかった。

そしたら、たきがはの所属しているサークル(今は活動が休止状態)かきくけ工房のユニット本「色見本・抹茶」で、やなみきさんが持ちキャラの金子のじっちゃんのモデルが奥村公延さんだと書いていて、それで覚えたのだった。じっちゃんは「くじら音泉(リンク先から読めます)」にも出演中!

ちなみにたきがはが知っている奥村さんの出演作は「白い船」一本である。追悼でかけてくれないかな。

また一人、いい味の俳優さんが亡くなられた。冥福をお祈りしたい。

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左ききの拳銃

出演:ビル=ボニー(ポール=ニューマン)、パット=ギャレット(ジョン=デナー)、ほか

ビル=ボニーは雇われた英国人の牧場主タンストルが殺されたことで復讐に出る。だが、2人殺したところで、タンストルもからんでいた牧場主同士の争いに大赦が出、ビルたちの復讐も咎められないことになったが、ビルはさらに残る2人も殺したことで、賞金首になってしまうのだった。

途中までビル=ボニーってのが何者かわからんので、もう感情の赴くままと言いますか、雇い主が殺されたってんで、矢も楯もたまらずに復讐に走るボニーにむっちゃ共感できんわけです。まぁ、ジョン=ウェインに代表される西部劇の主人公は、ワイアット=アープしかり、シェーンしかり、ボニーみたいに感情的というか、復讐心に駆られて殺人はしないので、かなり異色な主人公と言えます。
ところが、それが後半、お尋ね者になったボニーが、ビリー・ザ・キッドだったとわかったあたりで、なるほど!と納得。そういや、同じポール=ニューマン氏主演の「明日に向かって撃て」でも刹那的なキャラでしたが、こっちも実在のガンマン、しかも21歳で死んでますんで、ますます刹那的なわけでした。

ただ、ビリー・ザ・キッドのキャラは、最後まで共感できませんでした。一緒にいたトムとチャーリーも、単なる巻き添えに見えるし、しかも殺したのはビリー1人だし、だいたい、初っぱなのタンストルが殺されたってんで復讐に走るあたりが、そんなに親密なおつきあいに見えなかったので、ビリーってのがわかってなかったのもありますが、俺は誰でもいいから殺したいんだぜ〜なキャラに見えてしまったのでした。ここで、タンストルとの絆をもうちっと丁寧に描いてくれれば、ビリーに感情移入もできたんですが、ビリーって、タンストルのカウボーイのなかじゃ、いちばんの新参者だったでしょ。

パット=ギャレットってどっかで聞いたことがあるなぁと思ったんですが、ビリー・ザ・キッドを撃った人だったっけ?と思ってぐぐってみたら、まぁ、そういう説が一般的みたいです。そうか〜 パット=ギャレットの名前が出た時点で、これはビリー・ザ・キッドものか!と気づかないと、この映画はおもしろくないのかもしれませんな。そう考えると、けっこう通好みの映画なのかも。

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カブールの燕たち

ヤスミナ=カドラ著。香川由利子訳。早川書房刊。

昨年はあんまり本を読まなかったので反省し、買い物に出かけたついでの移動図書館で本を借りました。たきがは、大学の卒論でアフガニスタン史をやったので、アフガニスタンには興味があるのですが、行動にまで移らないのがにんともかんともですな。

作者はアルジェリアの男性で、ヤスミナというのは女性名だそうです。イスラム原理主義に批判的な小説を書いていたので、アルジェリアにいられなくなったフランスに亡命したそうな。でも、イスラム原理主義に批判的というのは欧米では受けが良さそうですな。いや、どっちが悪いとも申しませんが。

カブールで臨時の看守をやるアティクとムサラト夫婦、一見、それとは無関係そうなモフセンとズナイラ夫婦について描く。

上で「イスラム原理主義に批判的」と書きましたが、アフガニスタンではその代表的な存在がタリバンですね。
でも、たきがは、タリバンって、例の911事件以降、すっかり世界的な悪役になっているんだけど、そもそもの出発点って、ソ連軍が撤退後のアフガンで、各ムジャヒディン・グループが勢力争いを始めたわけですよ。で、主にパキスタンに亡命していたアフガン難民の神学生の中から、現状に批判的な人たちが立ち上げたのがタリバンだって認識があるんですよね。イスラム原理主義に走って、多少なりとも解放の進んだ女性たちを抑圧し、悪いイメージしかないんだけど、でも、原点はそうではなかったはずで。ソ連軍がやっと撤退したというのに、もともとが多民族のアフガニスタンという国で権力争いを始めた既存のグループに我慢がならず、まぁ、それを言ったら、何でも最初は純粋なものだったのかもしれませんが、タリバンもそういう純粋さを持っていたはずではなかったのかと。
だから、アフガニスタンという国を外からしか見たことがなく、ソ連との代理戦争さえさせていた西欧諸国が、単純にタリバンを批判するのはどうかと思ったりするのでした。

だから、小説の中で描かれているのはタリバン支配下のカブールで、地獄のような生活なのですが、西欧風の押しつけ的な地獄にも見えたのです。

あと、いくつかの章仕立てになってるんだけど、その1つの章の中で視線がアティクになったり、モフセンになったり、ついさっきまで同じ節の中でモフセンの視線だったのに、いきなりズナイラの視線になっちゃうのがすごく読みにくかったです。

無関係に見えたアティクとズナイラが、ズナイラが死刑を宣告されたことでいきなり関係を持ち始めてから、なんか先が予測できて、予想どおりの展開になりました。でも、いくら女性がチャドリを身につけてるからって、女性の民兵までいるのに、中を確認しないとか、あり得ないよな〜とか。タリバンが馬鹿だって言いたいのかとか。

別にいまさら、タリバンの弁護をするつもりはありませんが、この著者がアフガニスタンに行ったことがないのは紛れもない事実ではないかと思えるぐらい、なんか、西洋人の好む、イスラム=悪いという構図が見えるようでした。

あおり文句に「世界的に評価が急上昇」とあるのだけど、その世界というのは西欧世界のみで、そういう偏った世界観というのは危険だと思った。

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