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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ムーン・ライティング

三原順著。白泉社文庫刊。

「はみだしっ子」で有名な三原順さんの漫画。「エックス・デー」にも登場したダドリー=トレヴァーが主役ですが、作者曰く、同姓同名の別人だそうな。確かに「エックス・デー」のダドリーよりも軽い感じです。

中学生の頃の友人トマスに呼び出されたダドリー=トレヴァーは、トマスが月齢1/4の時に豚に変わってしまうと知る。しかもトマスは近所の雌豚スザンナに追いかけられており、豚を飼うメイヤーにも豚泥棒と疑われていた。美食家のトマスは田舎町の郊外にレストランを経営していたが、2人の運命やいかに?

よりによって狼男ならぬ豚男とは、アイデアに脱帽です。しかし、この豚、侮れません。その身体は毬のようにはずみやすくなり、どんな高さから落ちても大丈夫な上、トマスの知性も残ってます。狼男みたいな残虐性もありません。

しかし、よりによって豚かぁ。ちなみにその特性はトマスのみならず、父が半月の時に猪男に変身し、祖父は満月の時に狼男に変身しました。遺伝のようです。

あとは三原漫画特有の大量の台詞たち。当人たちはいたって真面目なのに豚になってしまうという一点で醸し出されるユーモア。トマスの血を輸血されて、自身も尻尾が生えてしまうダドリーとのやりとりは、単におかしいだけじゃないメッセージが隠されているのかなぁと読み込んでしまう魅力にあふれているのでした。

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ユゴ 大統領有故

監督:イム=サンス
出演:チュ課長(ハン=ソッキュ)、キム部長(ペク=ウンシク)、パク=チョンヒ(ソン=ジェホ)、シム(キム=ユナ)、ほか
2005年、韓国

韓国現代史の一幕、1979年10月のパク大統領暗殺に材を取った政治ドラマ。

1979年10月、韓国中央情報部のキム部長は、パク大統領との晩餐会で大統領を暗殺するが、軍事政権は崩れず、暗殺に関わったキム部長や彼の部下、チュ課長らは処刑され、歴史に呑み込まれていくのだった。

ハン=ソッキュ氏の新作ですので喜び勇んで見ておりましたが、うーん、これ、年齢、いくつぐらいの設定なんだろう? わしよりも年上なんで、もっと落ち着いた感じをイメージしとったんですけど、なんか若造っぽいんだよね、課長なんだけど。むしろ、パク=チョンヒを暗殺したキム部長やってくれた方が良かったような気がする。著名度でいったら、圧倒的にハン=ソッキュ氏がいちばん高いだろうし。あえて、抑えたチュ課長にしたのだろうか? 興行的には怪しそうですが。俺だったら、キム部長やってもらうと思うんだけど。それぐらいの存在感はあるよ、この人は。

タイトルの「有故」とは「有事」のことで、要するに大統領にやばいことがあった場合ということでした。

ただ、映画としてはどこが終着点なのかわからず、パク=チョンヒが暗殺されても軍事政権に変わりはないし、キム部長もしきりに「民主主義のため」とか言うんだけど、そもそもの暗殺自体、突発的な感じに見えるし、最近、映画を見る時は「この話の着地点はどこなんだろうなぁ?」と考えながら見るのですが、この映画、着地点があるようなないような… だから、ラスト、いきなりキム部長もチュ課長もミン大佐も処刑されちゃうし、結局、韓国現代史の暗部について、こんなこともあったんじゃないかな、程度の話なのかなぁ?と思ったり。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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集団人間破壊の時代

サマンサ=パワー著。星野尚美訳。ミネルヴァ書房刊。

集団人間破壊というより、訳語ジェノサイドの方がなじみがあるような気がします。

ホロコーストの生存者レムキン教授による集団人間破壊禁止条約の成立から、第二次世界大戦後、世界で起きた集団人間破壊について書いていますが、わしが読みたいと思っていた各々の集団人間破壊について、というより、各地で起きる集団人間破壊において、アメリカ政府がいかに無策だったか、どう関与を逃れようとしたか、を描く方に重点が置かれているように感じました。

そういう意味では副題の「平和維持活動の現実と市民の役割」はあまり適したものとはいえません。むしろ原題の「America and the Age of Genocide」をきちんと訳してくれればいいのになぁと思います。

ただ、そういう点は差し引いても、イラクでのクルド人、カンボジア、ボスニアでのモスリム人、ルワンダでのツチ族、コソボでのアルバニア人への集団人間破壊についてはよく知ることができる本ではあります。

それにしてもこの本、本文が489ページと厚く、+序文が14ページと500ページ以上の本です。さらに文末に索引と註が100ページ以上です。最近、こういうノンフィクション系の本は読み慣れていなかったもので、えらく読み通すのに時間がかかってしまいました。むぅ、たきがはの読書の能力が落ちているということかもしれない。やっぱり本から離れると駄目だなぁ。特にネットで長文読むの、辛いもんなぁ。

と思っていたら、密林の書評で「翻訳がまずい」という一文を発見。わしも興味を覚えた「人間破壊の原野」って映画ってなに?と思って、ぐぐったらひっかかったのですが、なんと「キリング・フィールド」のことだって! うーむ、わしも著作を読んだことのあるプリーモ=レーヴィ氏のことをプリモ=レビって書いていて、こと外国の人の名前はみんな、自分の読むように音訳するからなぁと思っていたら、そこら辺もあやしそうな感じ? 私的にはこの手の本にしてはちょっと誤字脱字が目立つのが気になったけどね。

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追想

監督:アナトール=リトヴァク
出演:アンナ/アナスタシア(イングリッド=バーグマン)、ブーニン将軍(ユル=ブリンナー)、皇太后(ヘレン=ワイズ)、ほか
1956年、アメリカ

イングリッド=バーグマンさんが謎めいた女性を演じる歴史物っぽいサスペンスですかいのぅ。

ポイントはロシア革命で殺されたはずの皇帝一家の末娘、大公女アナスタシアが生きていたかも、という噂が絶えなかったところにあるようです。
しかもアナスタシアは1億ポンドの遺産を継ぎ、その金を狙って彼女の偽物を仕立て上げるのがブーニン将軍を初めとする亡命ロシア人の面々。
ところが、身代りに建てたアンナは、時々アナスタシアらしい記憶を垣間見せ、とうとうデンマークに亡命した皇太后の承認さえ得ますが、彼女を憎からず思っていたブーニンと逃亡というのが筋。

皇太后が一族を殺された者の悲しみ、次々に代役を連れてこられ、もうそんなものは見たくないと拒絶しつつ、やっぱりという希望が捨てきれないのが寂しい女性です。実際にアンナ(アナスタシア)と会った時にも「上手なお芝居ですよ」と言いながら、彼女が「怖くなると咳き込む」と言ったところで本物と確信しつつ、最後、ブーニンと愛の逃避行をなすようにアナスタシアの背を押した感じもあり、やはり皇太后の存在がこの映画を引き締めてるなぁと思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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更新しやした

「オウガバトルな100のお題」に「救済:温かい手」を追加しました。また行間噺だ。

例によってご意見、ご感想、いちゃもんはご自由に。

今度こそStage 13を上げたいわけですが… ケ・セラ・セラ

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