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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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召集令状の実態

YouTubeにあったテレビのドキュメンタリーのようです。

国の命令に逆らって滋賀県旧大郷村の兵事係の西邑仁兵氏が残した赤紙や在郷軍人の記録などから再構成されたドラマと、生き残った人びとへのインタビューなどから構成されています。

赤紙1枚で戦場に駆り出された兵士たち、兵事係というのはその赤紙を届ける以外に、徴兵検査で面倒みたり、出世する兵士に付き添ったり、さらに戦死の報を届けたりもしていたそうです。仕事とはいえ、次第に増えていく戦死者、増える一方の出征者。村の者を死地に送り出したことに心を痛めたであろう西邑さん。
けれど、敗戦後、日本政府は出征の記録を焼失させ、フィリピンで何人の兵士が死んだのか正確な数もわからないのだと言う。
西邑さんはそうした命に背いて記録を残し、戦後64年間、それは西邑家に保存され、貴重な事実と、今に残る官僚制度の無責任さを伝えてくれるのだ。

このドキュメンタリーの収録時にはまだ健在だった西邑さんの勇気をわしも見習いたいと思う。



2時間近くの大作。腰を据えてどうぞ。

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ヒロシマ・ピョンヤン—棄てられた被爆者

監督:伊藤孝司
見たところ:横浜シネマジャック&ベティ
2009年、日本

広島と長崎で被爆した朝鮮人は合わせて7万人ほどいるという。しかし、国交のない北朝鮮の被爆者約4000人ほどが被爆者として認められることもなく暮らしているそうだ。
本作は、そんな在北朝鮮被爆者の1人、3歳の時に広島に入り、残留放射能で被爆してしまった李桂先(名前は「ケソン」さん)さんを追ったドキュメンタリーである。

公開中の映画なので続きにしまっておきます。

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人間(ひと)の碑(いしぶみ)~九十歳、いまも歩く

監督:林雅行
ナレーション:一青妙
見たところ:横浜シネマジャック
2006年、日本

先日見た「おみすてになるのですか」の前作です。杉山千佐子さん、90歳。その簡単な生い立ちから始まって、戦災傷害者の会長として、主に名古屋を歩く様を追ったドキュメンタリー。

杉山さんが被災したのは29歳の時。名古屋での大空襲でだった。戦争中、日本全国で150ヶ所もの都市が空襲を受けたそうで、そのうち戦災傷害者は48万人と言われる。しかし、先進国(という言い方を日本にするのはもはや躊躇われるのだが)のなかでただ日本だけが空襲の被害者に補償をしていないという。国家との雇用関係がなかったから(→国家総動員法で国民を軍需工場に駆り出していたので、この否定は成り立たない)、内地は戦場ではない(→東京大空襲で10万人の人が殺された。どんな戦場で10万人が殺されるというのか)という理由により、日本だけが補償を行っていない。
杉山さんはこの映画の30年前、国家による補償を求めて立ち上がり、全国戦災傷害者連絡会を立ち上げて、その会長となって活動を始めた。いまさら金の問題だけではないのだ。国が認めないというそれだけのことで、差別につながる、人としての名誉のために。

おみすてになるのですか」でもパワフルに動き回っていた杉山さんだが、ここではまた挫折も味わっている。いつまでも認めようとしない国家に先に倒れる仲間たち、諦めてしまう人びと、自分だけのためでなく同じ戦災傷害者のために戦っているのに心ない言葉をぶつけられることもあったろう。悔し泣きをもらす杉山さん。「自分が倒れたら、誰も後は継いでくれない」と断言する杉山さん。
杉山さんをそこまで動かすのは何なのだろうと思った。杉山さんはクリスチャンで、傷を負った時に「信仰に助けられた」と言っている。けれどそれは戦い、怒りへの原動力とは思えない。確かにクリスチャンとして祈るシーンもあるけれど、そこまで宗教的なものは感じさせないからだ(十字架下げてるわけでもないし)。自分たちが死ぬのを待っているのだろうと言う国家への怒り、人びとの理解のない蔑視への怒り、「死ぬのを待つのならまだ生きてやろう」と言う、それだけでは説明しきれない何かが、90歳になった杉山さんを支えているのだとしたら、それは戦いの途半ばで倒れた鈴木さん夫妻(杉山さんが片腕とも頼んだ元副会長。肝臓癌で死去)がいつも側にいると言うように、それこそ、絵空事のような亡くなった仲間、同志が杉山さんを支え、戦いに駆り出しているのかもしれない。

おみすてになるのですか」で書き忘れたんだけど、わしが子どもの頃って、いわゆる傷痍軍人が乞食のように物乞いしている姿をお祭りなんかでよく見た。失った手足をことさら目立つようにして道ばたに座っているのを見て、うちの両親は決して金を恵んだりしなかったものだが、あの人たちは軍属だから、金をもらっているわけだと知った。国家から金をもらっているのに、なお、ああしてわしらに金を無心する姿を、うちの両親は浅ましいと思っていたのではないかと思う。確認してないけど。逆に国家から一銭の金ももらっていない(ケロイドの治療をするのにも国は「美容整形だ」と称して金を渡さないそうである)戦災傷害者の方々のそういう姿は見た記憶がない。その違いはどこから来るのだろうなぁと思う。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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青幻記 遠い日の母は美しく

監督:成島東一郎
出演:大島稔(田村高廣)、大島実・子ども時代(新井康弘)、母さわ(賀来敦子)、かくていじじぃ(藤原釜足)、祖父(伊藤雄之助)、母の再婚相手(小松方正)、たか(山岡久乃)、稔の友人(戸浦六宏)、ほか
音楽:武満徹
原作:一色次郎
1973年、日本

朝は涼しかったのに午後になったらすっかり晴れまして、わしが帰る頃には暑くなっていたので、映像だけでも涼しげなもの、ということで「海底二万哩」を捜しておりましたが見つかりません。で、タイトルの涼しそうなこれにしたところ、主演が田村高廣さんだってんで、GJ、俺!!!な気持ちで見始めたところ、映像的にも沖永良部島の豊かな自然、特に海の中がたっぷり見られまして、話は文芸っぽかったんですけど、気分だけでも涼しくなりました。

36年ぶりに母の故郷、沖永良部島に帰った大島稔は、祖父の墓参りのついでに西鹿児島の町を歩き、幼い頃の思い出にひたる。それは母と過ごした最後の半年間にまつわる思い出でもあった。

ということで、何しろタイトルに「遠い日の母は美しく」とある時点でたいがいの話は読めますが、薄幸な少年時代を送った人が、それでも36年ぶりに故郷に帰って、母との思い出を懐かしく思い返したけれど、母の頭蓋骨を掘り出した(「骨改めを」と言っているので、沖永良部島では一般的な行為なんでしょうか?)ところでその骨に取りすがって大泣きする、という展開にはなにをか況んやっちゅうか、思い出の中のお母さまはどこまでも美しく、っていうか、まぁ、ぶっちゃけ、お母さんが亡くなって36年経っても、まだ立ち直れないでいる男性の話っていう感じでした(←身も蓋もない)。

わし的には、田村さんを初めとして、藤原釜足さんが最重要な役で出ていたり、殿山殿司さんや小松方正さんや伊藤雄之助さんまでちょい役で出るに至っては、そっちの方がごちそうさまvvな映画だったりしました。うーん、ちょっと文芸調…

なにしろ、このお母さんが「島で誰もかなわない白さ」とか「島で最後の島踊りの名人」とかことあるごとに言われるものですから、息子でなくても、もう神格化っていうのは大げさなんですけど、皆さん、そんなにさわさんのことが好きだったんだね〜!っていう感じなんですな。そのわりに、当人、17歳で嫁いで旦那とは息子を産んで死に別れ、息子は旦那の実家に取り上げられ、島に戻ってから再婚したけど、新しい夫も息子に優しくなくて、自分は病気になっちゃって島にやっと帰ってきて、息子も祖父が亡くなって継母(山岡久乃さんだった)にいじめられていたものだから、一緒に家出同然に帰ってきちゃって、で、不幸の固まりというか、「息子と過ごした最後の半年がなかったら、何のために生きてきたのかってぐらい惨めな人生」とか言ってまして、もう、そういう不幸を招いたのも自分の体質なのではないだろうかというか、どうも「タクティクス・オウガ外伝」のエレノアみたいに不幸オーラをまき散らしている感じで、あんまり好きになれませんでした。てへ。
で、なぜか、自分は息子を抱きしめられないって言うんだよね、学校でいじめられてきた子に。何で? 理由がわからないんですけど。話を見ている限りでは病気ではあるけど何の病気だかわからないし、死因は海での事故死だし、病気とか言って寝てることも多いんだけど、なぜか息子と釣りに行ったりしてる(しかも、そこで死んでる)し、よくわからないお母さんでした。
うーん、全ての息子には母は美しいのだ、というどっかで見たような絵を見させられた感じです。

こういうのは自伝だろうかと疑っていたら、ほんとにそうだった模様。わしには向かない映画でした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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天元突破グレンラガン

以前、第1話と第2話だけ見て、ずーっと放ってあった「グレンラガン」です。TSUTAYAで、DVDレンタルが1枚100円だってんで、まとめて借りてきました。

好意的な感想ではないので、続きにしまっときます。

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