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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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死霊3

埴谷雄高著。講談社刊。全3巻。

最後の巻ですが、相変わらずよくわからないで読み進めたのですが、登場人物の大半が観念的なことしかしゃべってないので、まぁいいか…

わし的には1巻で登場して以来、ずっと沈黙した狂人として描かれてきた矢場徹吾が、首猛夫に最後の審判を打ち明けるシーンがすこぶるおもしろかったです。特に人間代表として食った魚や豆に裁かれるイエスと仏陀とか最高でした。まぁ、これもすぐに否定されちゃうんですけど…

ただ、矢場徹吾や首猛夫まで三輪与志らの異母兄弟だったというのは必要だったんですかね? 三輪の血筋という意味で必要だったのかもしれませんけど… 確かに考えてるだけというのは滅多になさそうな血筋ですが… 誰も悪徳政治家と言われた親父に似てないですネ。

高志が「ひとりの子供だにまったく存しなくなった人類死滅に際しておこなわれる革命のみが、本来の純粋革命となる」と書いたというのを読んだ時は、似たようなことはあちこちで言われてるけど、それ、自分一人を消した方が早いんちゃう?と思いました。

あと、たとえ話のなかで、どいつもこいつも「あっは」とか「ぷふい」と事あるごとにつぶやくのは、どいつもこいつも同じ奴にしか見えなくなってしまったので、もう少し書き分けてほしかったり…

わし的にはボルヘスの「伝奇集」以来、背丈に合わない本を読んじゃったなぁというのが素直な感想です。

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天皇と軍隊・国家主義の誘惑

監督:渡辺謙一
見たところ:桜坂劇場
フランス、2009年(天皇と軍隊)・2017年(国家主義の誘惑)

2月11日に合わせて公開だったので、上映時間が少々厳しかったですが、まとめて見に行きました。平日に夜間はちょっと辛いんで…

フランス映画だというので日本人にはできぬ鋭い突っ込みを期待して行ったんですが、さにあらず、フランス在住の日本人監督だったので、当たり障りのない、ぶっちゃけ、えらい手応えのないがっかりな映画でした。

あと、ヒロヒトやアキヒトだけじゃなく安倍だの小泉純一郎だのといった見るだにおぞましい権力者をアップで見せられるのは大変不愉快でしたが、題材が題材なんで仕方ないです。

「天皇と軍隊」は、沖縄を出すならヒロヒトが己の保身と引き換えに沖縄を売り渡した一件を言わなきゃいけないと思いました。
あと、天皇の名において行われたアジアでの虐殺について「こういう意見もある」的に否定論を加えるのは、百害あって一利なしなことは「否定と肯定」でも言ってるんですが、監督の立ち位置は左右どっちにもいい顔なんでしょうか? 屑ですネ。
さらに言えば、製作が2009年ではいかんせん古すぎました。311以前、つまりフクイチ以前に語られたことはあまりに今の時代にそぐいません。
それとヒロヒトが広島に落された原爆についてどう思うか聞かれて(記者会見で)「しょうがないと思う」と答えたのは屑ここに極まれりだなと腹が立ってしょうがありませんでした。

「国家主義の誘惑」は、50分しかないくせに戦前どころか維新からの日本史をだらだらやられても意味がないと思いました。よって、こっちは駄作認定。というか、このタイトルで見に来る客が、そういう知識がないと思うのはおかしいでしょう。それにフランスの歴史家さんに日清戦争や日露戦争で日本が勝ったことを「世界が驚いた」と言われましても、そういうの必要なくね?って感じです。それ、日本凄いと言ってる外国人を垂れ流す自慰TVバラエティとどう違うんですかね? むしろ、安倍晋三などという売国奴が最長とされるほど長く総理大臣の座にあって、それとともに進む日本の右傾化をもっと書き込んでほしかったです。
あと、インタビュアーをもっと選んでほしいですが、いまの日本、そんな左寄りな論客いないので、そもそも注文をつけるなってレベルなんでしょうけど。
またアキヒトが退位を宣言した際、現行憲法を守れ的なことを言ったので「天皇がリベラルだ」と言った人は凄く多かったですが、そんな画像を紹介したってことは監督のスタンスもそこだと見ましたが、どうなんでしょうか? 天皇制という差別そのもののトップに立つアキヒトがリベルなわけねぇだろうが!!! 阿呆とちゃうか。
さらに思いましたが、フランス製の映画なんでしょうがないんでしょうけど、少なくとも中国や韓国のインタビュアーは入れるべきだと思いました。あと、内容的に「天皇と軍隊」にかぶってる部分も多く、駄目だろうそれ。タイトルそぐわねぇだろうが。
最後に「天皇と軍隊」は後の「国家主義の誘惑」まですぐだったのでエンディングが終わって早々に立ったので、エンディングロールを堪能する暇もありませんでしたが、こちらは余裕を持ってエンディングロールを見ていたら、たぶん(フランス語なんでわからないから)「協力」とでも書いてあったんじゃないかと推測しますが、SEALDsってあって、もう全部が腑に落ちました。それなら最初から見なかったよ馬鹿野郎!!! ヽ(`Д´)ノ

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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カッシュ博士よ、安らかに…

というわけで有本欽隆さん追悼に「機動武闘伝Gガンダム 第49話 Gガンダム大勝利! 希望の未来へレディ・ゴー!!」を見ました。

いまさらな解説ですけど、有本さんCVのライゾウ=カッシュ博士は第6話でドモンの家族ともども初登場したものの、その時点ではすでに冷凍刑に処せられてまして、「第44話 シュバルツ死す! ドモン、涙の必殺拳」で当事者のシュバルツ=キョウジによってデビルガンダム事件の真相が語られるまで、ドモンは父の無実は知りません。で、「第47話 デビルコロニー始動! 大進撃シャッフル同盟」でかつてはカッシュ博士を裏切るもレインがウルベ少佐によってデビルガンダムの新たなパーツとして捧げられる前から叛意を示していたけどウルベによって瀕死の重傷を負わされたミカムラ博士(長い)によって解放されるまで、ずっとネオジャパンコロニーにて眠り続けていたのでした。で、「第48話 地球SOS! 出撃ガンダム連合!!」にてようやく解放され、デビルガンダムとの最終決戦に臨むドモンたちへの良きアドバイザー役として、何よりも父としてドモンたちを導くという、まことに美味しい役どころであります。

ちなみに、わしが「伝説のオウガバトル秘史」のサラディンのCVに有本さんをキャスティングしたのは(ほかに数人しか決まっていないにもかかわらず)、「第48話」でドモンと実に10年ぶりに再会(ドモンは10歳の時から師匠のもとで修行を続けており、コロニーに帰らなかったため、帰った時にはすでに母は殺され、父も冷凍刑に処せられた後だったので)したドモンに「大きくなったな、ドモン」と万感の思いで語りかけるシーンに惚れちゃったからなのでした。あ、だから、公式の設定を曲げて、サラディンを10年ぶり(公式だと24年)に復活させたわけではないんですけどね。

閑話休題。

なにしろガンダムのことについては当代随一の頭脳の持ち主ですが、コロニーの動力炉を乗っ取ったウルベとグランドマスターガンダムの元へドモンたちが向かう際も、「緊急用コードを試してみよう」とかさらっと言っちゃう辺り、「鉄人28号」の敷島博士みたいな万能ぶりが予想されてしまいます。

あと、第3形態となってドモンの前に現れたデビルガンダムが、ドモンを避けんとするレインの感情によるものだとかの解説も適確。例によって諦めの早いドモンは、最後の敵がレインでは戦えないと座り込んじゃいますけど、そこはアレンビーやシャッフル同盟の適確かつ強力なアドバイスによってレインを取り戻し、ようやくデビルガンダムを打ち倒すのでした。ここのドモンの恥ずかしい告白は、いつ聞いても胸熱で、音楽の効果(「傷だらけの夢を握り締めて」)もありまして、最高潮の盛り上がりです。

で、コロニーに降りたカラト委員長とともに市民の無事を確認しつつ、まぁ、本当の被害調査はこれからでしょうし、デビルガンダム事件の当事者として、これからネオジャパンともども大変だったんだろうなぁと思いつつも、旅立つドモンたちを見上げて、明るい明日をも宣するのでした。まとまった台詞としては、この後のドモンがレインに言う「さあ、レイン、帰ろう。兄さんとシュバルツと師匠の愛した地球へ!」でほぼ終わりなんで(シャッフルはあんまり台詞ないから。なくても通じる武闘家だから)、けっこう長く、カラト委員長ともども物語を閉めてくれます。

なにしろ話の始まった時には、もう冷凍刑という不遇な立場なんですけど、ミカムラ博士の回想シーンにも出てきたり(と言ってもミカムラ博士にはシャイニングガンダムの欠陥を指摘されるというまことに愉快ではない会話でしたががが)するぐらいで出番は少ないんですが、ドモンの父親というポジションもあって、他の並み居る脇役を押しのけて強烈な印象をわしに与えてくれたのがカッシュ博士という人物でありました。
その影に有本さんの演技があったことは疑いようもありません。

改めて、有本欽隆さんのご冥福をお祈りします。ありがとうございました 。・゚・(ノД`)・゚・。

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有本欽隆さん、お亡くなりに

「機動武闘伝Gガンダム」のライゾウ=カッシュ博士、「ワンピース」のエドワード=ニューゲートこと白ひげなど、数々のキャラクター、吹き替え、ナレーションなどを演じてこられたベテラン声優の有本欽隆さんがお亡くなりになったそうです。うう…・゚・(つД`)・゚・

わしにとってはさらにサラディン(「伝説のオウガバトル秘史」限定)のCVだったので、ニュースをひょいと見て、大ショックです。

追悼に「Gガン」見直そう…

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ウワ━.:・゚:。:*゚:+゚・。*:゚━━━━゚(ノД`)゚━━━━゚:*。・゚+:゚*:。:゚・:.━ン!!
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Episode 4(久々)

ここだけ主役が戴宗と楊志になるEpisode 4です。ラストでまた大作にバトンタッチしてますけど、ほとんどのパートは兄貴と姐さんが主役です。

久しぶりに見るもんで、わりとだらだら書き連ねてますが、上のような理由でEpisode 3ほど突っ込みどころはありません。今回の気づきは次のとおり。

・兄貴の「未練だぜ」はアルベルトと決着をつけるのに力いっぱい戦えなかったことによる

というのはEpisode 1でも書きましたけど、戴宗が常日頃、わりと力を抑え気味で、基本、一線から一歩下がったところにいる保護者ポジションのためだと思うんです。ただ、Episode 1にてアルベルトに襲われた大作たちを守り、Episode 2にかけてアルベルトとの戦いを繰り広げた時は、そういう自らに課した枷を取っ払って、それでああいう悪役顔になったんだろうなぁと思いました。
ですが、当エピソードでは一転して電磁ネットワイヤーのセンターメカを守りながらアルベルトと戦い、結果、アルベルトに敗れ、大怪球の最大攻撃を受けて上海もろとも倒れてしまいます。それというのも大作の声に応えなくなったロボが大怪球に踏みつぶされそうになっており、そのためにたとえ大怪球を宇宙に上げられなくなったとはいえ(と実際に兄貴がゆった)、ロボが破壊されれば、ことが原子力だけにその被害は甚大なものとなる(とこれもゆった)し、今後の戦いにロボが必要なことは兄貴はよくわかっていたと思うのでロボを逃がすため、大怪球を少しでも長く足止めしなければならなかったからです。つまり、兄貴はそこにアルベルトが現れても当然、アルベルトとの戦いに全力を尽くすわけにはいかず、結果、破れることになったんじゃないかと。
逆にそういう制限もなしに戦っていれば、一度はアルベルトの片目を奪った戴宗のことですから勝つこともできたかもしれないし、結果的に破れたとしても「未練だ」とは思わなかったのではないかと。そう思いました。
戴宗が倒れた後でグレタガルボにてその死を嘆く大作たちのシーンに移りますが、銀鈴が「どこで倒れても誰も悲しまないから、どんな任務にも耐えられる」という戴宗の台詞を紹介しますけど、まぁ、その心境のままだったんだろうなと思うのです。ただ、大作も銀鈴も鉄牛も嘆いたように戴宗の死を悲しまない者がいなかったはずがなく、兄貴がどれだけ本気でそう思っていたかは疑問が残るところですが、少なくとも伴侶の楊志は戴宗と「どっちが先に倒れても戦い続ける」というぐらいの約束は交わしてそうに思いました。ちゅうか、そういう約束ができたから、楊志と伴侶になったのかもしれないと思いました。

・大作はすでにフォーグラー博士を悪人だと思えなくなっている

というのはコエンシャクに攻め込まれて、銀鈴が「私のためにごめんなさい」と謝るシーン、大作がえらく複雑な表情をしているのは「謝られても銀鈴さんでも許せない」じゃなくて、「そんなこと思ってないんです」と言いたかったんじゃないかと思えるんです。だって、フォーグラー博士は銀鈴のお父さんなんですもの。それだけで世界の破壊者とか思えなくなったんじゃないかと思うんです。後のエピソードを鑑みますに。
なぜなら一清に指摘されたように、大作の父、草間博士もまた、ジャイアントロボの開発者でした。大作と幻夜が表裏一体の主人公であることは有名ですが、となると大作と銀鈴もまた無関係ではないでしょう。少なくとも姉弟くらいには近い立場なわけです。となると大作が親近感を覚えるのも不思議はないですし、Episode 5以降、フォーグラー博士に寄せる「銀鈴さんのお父さんがそんな恐ろしいことをする・考えるはずがない」という大作の思いは、裏返せば、「僕のお父さんがそんな(たとえば世界征服みたいな)恐ろしいことをしようとした・考えたはずがない」なんです。Episode 6で村雨に言ったとおりに。

・幻夜の父親へのイメージはフォーグラー博士の姿を模したものではないのか

幻夜&銀鈴(エマニュエルとファルメール)」とかあちこちの記事で書き散らしてますけど、幻夜だけが見たという最後のフォーグラー博士の姿って、やっぱり狂人なのかなぁと思いました。そんな感じでコクピットに登場しましたよね。まぁ、Episode 1での初登場時から復讐鬼フォーグラー博士というイメージを前面に押し出してますけど、これって幻夜の演出ですよね。復讐が幻夜自身の願望だというのはわしの持論ですけど、それにしても第三のサンプルを前にしてはしゃぎすぎだよね、博士というか幻夜。
でも、これって後のエピソードを見てるから思うんですけど真実のフォーグラー博士の姿って穏やかで知的で子ども思いで地球のエネルギー問題を心の底から憂えていたすごく良心的な科学者なんですよ。特にLast Episodeのフォーグラー博士の真の遺言は、Episode 6で「明日への希望」とともに登場した博士の姿に見事にリンクするんです。その姿とあまりに乖離してるわけです、今回の登場シーンは。
そもそもなんでここで幻夜がフォーグラー博士の姿を模したのか、たぶん、銀鈴が妹のファルメールじゃないかと思って、父親の姿で行ったら籠絡しやすいだろうと考えたからじゃないかと思うんですが、それにしても自分に正直すぎるんですよね、幻夜が。あんな風に復讐を前面に打ち出さないで、あくまでもファルメールが覚えているままのお父さんならどうだったろうかと思うんです。そうなったら鉄牛に簡単に阻止されるだろうから、結局、幻夜に戻らざるを得ないでしょうが…。ただ、策を弄したにしては復讐鬼フォーグラー博士はやりすぎじゃないかと。でも、それが幻夜が覚えている父の姿だとしたら、それが今回の地球静止作戦を生じさせたとしたら、やっぱり幻夜の悲しい思い込みなんじゃないかなぁと思うわけでした。

盛り上がりまくってるんで、あと3エピソード(やっぱりとか言っちゃ駄目)見るぜ!

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