というわけで、ニコニコもラストになりました。今回から、原作でも敵のベラネード財団とか、ビッグファイア博士(声が中村正さんだ! 孔明の罠かッ?!)が登場し、全6回と今までに比べると長尺です。
まず、鉄人が廃棄されたところ? 「ここに鉄の塊がある」というナレーターはどこかで聞いたんだけど…
そして、今回のサブタイトル「黒龍丸事件」となって、金田博士の独白です。というか、これは誰の回想になるのだろう? 金田博士の声は飯塚昭三さん(「Aチーム」のコング、「ジャイアントロボ The Animation 〜地球が静止する日〜」の鉄牛、「Gガンダム」のベルチーノ警部とかとか…)で、初登場時の包帯を巻かれた鉄人を前に苦悩する博士です。それにしても、鉄人といったら、あのとんがった鼻がらぶりーだとわしは思うんですが、あれって、包帯の下でどうなってたの? え? 突っ込んじゃいけないって?
で、博士は、前回の梅小路綾子さんみたいに、自分が生み出した子ども同然の存在=この場合は鉄人が兵器であることに深い後悔の念を抱いており、博士はこのまま鉄人を廃棄しようとしますが、その前にビッグファイアだけは許せないと叫びます。むむむ… 初っぱなから今川節全開で、どーなっているのやら、わけわかめですが、わしはこういうところも好きなので(後から、あれはああだったのかぁッ!!!と叫ぶのも含めて)、このまま先へ進みます。
そして、タイトルロールにもなっている黒龍丸という船が遭難し、当のビッグファイアがボートに助けられているシーンが写り、今までの事件、特に戦中のあれとかが関係している不乱拳博士と怪物、超人間ケリー、ブラック博士、梅小路綾子さんと敷島博士の子どもの墓、などが次々と映されていきます。まさに、戦後のこういう闇を葬って、日本は戦後の高度経済成長に突き進んだわけですから、このアニメの指摘はしごくまっとうなものだと思うのです。逆に、こういう闇をうやむやに葬ってきたからこそ、日本はいまだに戦後を引きずっているのではないかとも思います。
で、黒龍丸という船がこの物語に現われたことは、この、一連の鉄人28号を巡る物語も終焉に近づいているのだと語るナレーション。渋くて格好いいなぁ。
そして、ベラネード財団が日本に現われます。ベラネード財団は、世界の経済を支える一大カンパニーと紹介されてますが、それって、1つの会社が世界を支配しているのも同然ってことか? すごく危険だよな…?
そこへ、飛行機から落下するロボット1体。これは〜! 「ジャイアントロボ The Animation 〜地球が静止する日〜 Episode 6 罪と罰」で登場した、十傑集が操るロボットの1体ではありませんか〜! おお、あの時は動力源がシズマドライブだったんで背中におっきなシズマドライブを刺していたけど、今回はシンプルですな。
とか言ってたら、正太郎とともに鉄人が迎撃。鉄人に抱きついて全身から棘だと〜?! さらに鉄人ごと自爆しようとするロボットでしたが、鉄人はロケットが壊されただけで無事でした。しかし、ロケットがないと空を飛べないから不便だよね…
鉄人を褒めちぎるベラネード財団の総帥。ベラネードって個人名? でも、ベラネードに鉄人を「化け物」呼ばわりされて怒っちゃう正太郎。初期とはえらい違いですなぁ。で、ベラネードは鉄人を奪う気満々でいるようですが、国をあげての歓迎なもので、大塚署長も正太郎も、まだ気づいていないようです。
で、官房長官に怒られる大塚署長。どうやら、ベラネード財団を歓迎はしましたが、経済の支配者みたいな陰口をたたかれるベラネード財団が日本で営業することを許してないんでしょうか? で、ベラネードに何かあると、日本上陸のきっかけにされるから、特に大塚署長には厳しく言ってる模様です。しかし、大塚署長って、どこかの署長じゃないんだろうか? 何で、官房長官に会えるの? もしかして、警視長官だったりする?
でも、大塚署長、気を取り直して、例の男が巣鴨プリズンを出所します、と官房長官に報告。例の男というのはビッグファイア博士のことでした。なんでビッグファイアなのに巣鴨に入れられていたの? それはそれとして、張っている関刑事、ビッグファイアにばればれです。大塚署長の部下で準レギュラーなんだけど、上司が上司だから、あんまり有能そうじゃないな…
ただ、ビッグファイアのことは敷島博士に任せてと言う官房長官。いいのだろうか、あんなマッドな人に…
で、相変わらず正太郎に運転させてる大塚署長。小学生のくせに!という突っ込みはニコニコでもよく見たけど、原作だともっと凄いからなぁ、正太郎は。このアニメでは原作の身体は子どもだけど中身は大人と違い、正太郎も子どもらしさを残しているそうで、署長に謝っちゃうところなんか可愛いよ、正太郎(でも大作のがずっと好きvvv)。
どっかで描かれたのか、原作の設定なのかわからんのですが、大塚署長は正太郎にとっては育ての親だそうで、だから大塚署長って、正太郎のことをこんなに可愛がっているようなんですな。だから、正太郎に「署長さんの邪魔をしているかも」と言われても即座に否定しちゃう大塚署長。署長は署長でいい味出していると思うんだ。
ところが、正太郎と大塚署長の目前で殺人事件が発生。撃たれた男は「海底の墓場 バギューム 黒龍丸」という謎の言葉を残して息絶えます。
そして、その連絡が官房長官に行くと、どうも官房長官は何かほかにこっそりやりたいことがあって鉄人を認知したらしいことが判明。何を隠したかったんだ、このおっさんは?
驚きを隠しきれない正太郎は敷島重工へ行きました。そうしたら、鉄人がばらばらにされていたのも驚きなんですが、そこに巣鴨プリズンから釈放されたばかりのビッグファイア博士が登場、実は日本に帰化してまで鉄人計画を手伝っていた人なんですが、戦後は戦犯として巣鴨に入れられていました。そう考えると、もっと鉄人のことに詳しそうな敷島博士が戦犯を免れているのも不思議な話なんですが、そこら辺は政府と取引があったのだろうか…? 敷島重工なんて立派な会社まで作ってるし。なんか、その万能な頭脳で免除されてそうな気がする…
で、ビッグファイアに「君だけ無罪放免、うまくやったねぇ」と言われて眉をひそめちゃう敷島博士。何か裏取引がありそうですネ。
で、これからは敷島重工の指揮はビッグファイア博士が取ると言い出す敷島博士。それは鉄人の整備も含めてのようで、自分は社長業が優先とか言ってます。うーん、どう考えても、社長に向いてそうな人じゃないんだけど…
そんな敷島博士の裏で、ビッグファイアは「この工場は自分のために動く」とか言ってます。どー見ても乗っ取りじゃあるまいか?
そして、ナレーションも、ビッグファイアの登場が正太郎と鉄人を「時代の坂道へ傾けていくことになる」って、転がり墜ちていくってことですか〜?!
そして伊豆半島沖で起きた謎の爆発が、これからの事件の発端となるようです。
沈んでいる船を捜索しようとしたら、中から光がぴか〜って、よく船が無事だったな…
このニュースをそうとは知らずに見ている大塚署長たち。
ビッグファイアも見てますが、ぼろいテレビのために映像が途切れがちで怒っちゃってるのがちょっと可愛いです。
この事件が何か知っているのは、どうやら官房長官のほかには敷島博士とかビッグファイアとかのようです。官房長官は「何としても隠し通さねばならん」と言って、たぶん、敷島博士の電話の相手だと思うんですけど、鉄人が使えないので別のロボットを使わせる模様。何かあったっけ?
そして、敷島博士は、そのロボットの操縦を正太郎に依頼します。すげぇな、少年探偵。引っ張りだこ。というか、いつからロボット操縦の第一人者になったんだろう…? まぁ、関係者はほとんど亡くなっている状態なんで、鉄人が動かせるってだけでも凄いことなんでしょう。ただ、そのリモコンを「鉄人と同じにしておいた」とあっさり言っちゃう敷島博士もどうかと思う。ほんとに万能すぎるよ。
で、調査してもらいたいのが黒龍丸という船だと写真を見せると、正太郎、殺された男がと言います。狼狽えちゃう敷島博士。話せ! 知っていることを全部話してから行け!!!って、誰も突っ込まないんだよなぁ… 官房長官が「隠したい」と言ってたのもきっとこの船で、この船には戦中にビッグファイアが乗っていて、どうも途中で遭難して、何が乗ってるんだろう? そんなに必死こいて隠したいことって、国家機密?
しかし、相変わらず全てを話さない敷島博士は、正太郎に「何を見ても落ち着いて判断しろ」とか無茶言ってます。いくら少年探偵だからってさぁ、やっぱり何があるのかわからないでそんな無茶を言うなよ… っていうか、敷島博士は中に何があるのかわかってて言ってるんだろうなぁ。
そして、そのまま死亡フラグが立たされてしまう敷島博士。今のところ、いちばん好きなキャラなんで、もうちょっと出てもらいたいなぁ。
そうとは知らぬ敷島博士(いくらマッドサイエンティストでも、自分の死までは予知してないと思うんですが…)は明日の準備に余念がありません。そこに訪ねてくる某国のスパイ。綾子さんのところを訪ねていたのと同じなのかッ?! 不乱拳博士に刺されたのと同じ奴なのかッ?!
ところが敷島博士、「あなたは」と言ってしまいます。お知り合い?
で、案の定、早朝の待ち合わせに来なかった敷島博士。大塚署長はベラネード財団の護衛で東京を離れられないとか。
それで、正太郎は関刑事とともに黒龍丸の探索へ向かいます。
爆発のあった現場では大量の魚の死骸が浮いていました。爆発に巻き込まれた漁船の乗組員も全員死亡という物騒なところです。核爆発? そこで、登場したのが不乱拳博士のブラックオックスでした〜! わ〜い、猫耳v そう言えば、ずいぶん前にアメリカだかで修理とかなんとか言って、敷島博士が持ち出していたっけ…
しかし、いくらオックスが高性能でも水圧とか、塩水とか平気なんだろうか…? でも目にカメラ仕込んで船上で見られるなんて高性能…
それにしても「爆発でできた亀裂」って、あれだけの爆発で船が無事ってどうなんだ〜?!と突っ込みたいところですが、オックスで捜索開始。
でも、蟹ロボットが現われ、オックスの腕をもぎ取ってしまいます。前回の鉄人といい、毎度、腕がもがれますな。
でもオックス強い! 蟹ロボットを一撃で倒して、中へ。
ところが中にあったのが「正太郎」と描かれた、第1回で登場の鉄人搭載のミサイルみたいなものだったもので正太郎が動揺。その隙を狙うように第二の蟹ロボットが現われて、今度はオックスごと自爆してしまいました。
結局、オックスを失って成果なしで戻る正太郎と関刑事。いいんだろうか、官房長官が必死で隠したがっているのに…
でも正太郎、名前の書かれたロケットがよほどショックだったらしく、関刑事にも言いません。第1回からの伏線か〜
で、ここで敷島博士の言葉を思い出す正太郎。しかし、博士の言うように落ち着いて判断しても、正太郎にどうしろと言うのだ、博士? 落ち着いて「正太郎」を引き上げろと? それを隠したいんじゃないんかい?
ところが、大塚署長に報告に行ったら、大塚署長は更迭されてしまい、クロロホルムという人物が座っているではありませんか! 外人でもなれるのか、署長にはッ?!
そして、クロロホルムとともに村雨健次が記者として復活〜! 相変わらず、敵なんだか味方なんだかわかりにくい言動だなぁ。
で、大塚署長が更迭されたのが、警視庁の前に現われた謎の恐竜みたいなロボットの攻撃を防げなかったからなのか〜? そんな、誰だって無理だろう、それは…
でも、これで終わりではありません。数日後、敷島博士が自殺で発見されてしまったのです!!!
怒濤の展開で次回へ続く!なんだけど、DVD買ってでも見たいんだよ!!!
[0回]