忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ダ・ヴィンチ・コード(下)

ダン=ブラウン著。越前敏弥訳。角川書店刊。

早速、下巻を借りに行ったら、予約していた「炎の回廊 満州国演義4」も届いていたので急いで読みました。

謎解きは相変わらずおもしろかったのですが、肝心の導師の正体がええ〜?って感じで、おもしろくなかった上、ラストでソフィー(ラングドン教授と終始行動を一緒にしてきた、話の最初で殺されたルーブル美術館館長ソニエールの孫娘)が、キリストマグダラのマリアと、さらにはフランスの初代王朝メロヴィング王家の血まで引いているという結論にいたっては、どっちらけな終わり方でした。これ、映画を見に行かなくて良かったわ。たぶん、最後でちゃぶ台返してるよ、わし。

わしは、こういい「血筋が尊い」という価値観はまったく好きではないので、いくらソニエールがシオン修道会の総長だからといって、そこまでごてごてとおまけをつけなくても良かったんじゃないと思いましたし、だいたい、キリストがソロモンとダビデの末裔だってことだって、どこまでそんな血筋が残っているものやらと懐疑的な人ですんで、作者の宗教観というか、価値観が最後の最後に見えた感じで、わしはパスしたいと思いました。

最後まで悪役然としていたファーシュ警部が、実は等々力警部(「金田一」ものの)並のうっかりさんだったことも納得がいかず。途中でアリンガローサ司教と連絡取ったりしてなかったかなぁ、この人。

さらに、聖杯を追っていたはずのラングドンとソフィーが、ラストで聖杯の行方をけむにまかれたような感じで納得してるのもどうかと思うのだが… ラングドンが見つけたんだから、いいのか、これで。

拍手[0回]

PR

ダ・ヴィンチ・コード(上)

ダン=ブラウン著。越前敏弥訳。角川書店刊。

天使と悪魔(リンク先はレビュー)」を見た時に「ダ・ヴィンチ・コード」も見るとか言ってたんですが、いまだに見る気配がないので、原作本を借りてきました。

著者の聖杯やキリスト教、ダ・ヴィンチや暗号など、様々な蘊蓄が散りばめられたミステリーです。一応、ロバート=ラングドン教授の顔は、トム=ハンクスの顔を思い浮かべて読んでました。

テンポよく読めたので、下巻もとっとと借りてくる予定。そうして「満州国演義」のつなぎにしてるんだぜ。

拍手[0回]

平清盛 4回目

見る気がなくなったとか言いつつ、家族が見ているもので一緒にながら見です。ひとつには鳥羽上皇を演じる三上博史がけっこうはまってるのと、平忠盛を演じる中井貴一さんがかっちょいいからです。逆に主役2人と語りがいまいち。特に語りは、こんなところに頼朝を出す必要があったんだろうか?と思うほどで、いちいち「清盛に義朝は必要だった」とかなんとかかんとか、うるせー解説が見ていて白けます。だから登場人物に語りなんかやらせるなっちゅーの。ちゅうか、最近の某国営放送はなにしろ語りのうざさが半端ないので、それで「坂の上の雲」も1回目でやめたぐらいなんで、もうどうしようもないのかもしれません。あと、主役2人は、相変わらずで、正直、源氏の御曹司にも平家の若様にも見えません。上川さんも相変わらず鱸丸(って漁師)のまんまなんで、上川さんが平家を名乗れるぐらいまで、興味が持続するかどうかが肝です。その前に、間違いなく忠盛父ちゃん死んじゃうだろうし…。

今回は、忠盛が「王家の狗で終わるつもりはない」と言って、ようやく清盛が父と信頼関係を築くようになる回なんですが、なんというか、そこまではっきり言われないとわからんのか、薄らぼけと思いました。嫡男・家盛という存在がありながら、あえて清盛を嫡男とし、武芸を教えてきた父の苦労がこいつは何もわかってないのかと… で松山ケンイチがどうにも松山ケンイチにしか見えないので、最終回まで引っ張れるかどうか疑問です。

今回はあと、日本怨霊史のスーパースター、崇徳帝が清盛と同時代とわかったのが収穫でした。すげぇ〜 いずれ、崇徳帝が都を呪うという回は出てくるんだろうか〜と、興味は主役2人からずれているたきがはなのでしたw

拍手[0回]

群狼の舞 満州国演義3

船戸与一著。新潮社刊。

満州の建国から始まる第3巻です。敷島4兄弟の環境もいろいろと変わりつつあり、特に末っ子の四郎の変貌ぶりが凄まじいです。第3巻の冒頭ではまだ上海にいたのに、最後には日本の第二次満州移民村に通訳として住み込んでいます。うーむ、第5巻では新聞記者となって南京大虐殺に立ち会うことになるそうですから、いろいろな才能はあるんでしょうが、相変わらずの流され&利用されの人生。一回、東京に帰ったものの、義母が自分を吊るし上げようとした特高の刑事と乳繰り合う仲になっちゃったのを目撃して、その刑事を射殺、逃げるようにまた中国へ戻ってます。上海では最初の慰安所なんかも作らされちゃって、これから先が心配。

武闘派の次郎も、中国北東部をあっちに行ったり、こっちに来たり。金のために、たまに特務機関に雇われたりしていますが、一ヶ所に落ち着けないたちなので、流浪の人生が性に合うようです。でも、かつては一緒に復讐もした辛雨広(部下の息子)に去られ、上海事変に関わったり、日本のために汚い仕事なんかも請け負ったことも知られて、辛雨広に命を狙われていたり。武闘派なんで、最後まで生き延びそうにありませんが、4兄弟のなかでは好きな人物なんで、ひょうひょうと生き延びてほしいもんでありますが。

長男の太郎と三男の三郎は身辺の変化は特にありませんが、仕事に忙しい毎日。あ、三郎は結婚したのか。太郎の息子が第3巻の最後で亡くなっているんですが、これはどういう伏線なんだろうか?

あと、第3巻では日本軍による中国での虐殺事件として悪名高い平頂山事件を、次郎が目撃、太郎が現場検証などを行っており、うやむやにしたり、なかったことにしたりしていないのが、さすが船戸さん。

引き続き、4巻へと読み進めたいのですが、第6巻でも完結してなそうで、著者の最長小説になりそうな感じです。

拍手[0回]

風の払暁&事変の夜 満州国演義1&2

船戸与一著。新潮社刊。

現在、「6」まで出ている船戸さんの最新作。やっと読み始めました。

それぞれに性格も仕事も異なる敷島家の4人兄弟を狂言廻しに、満州国の独立前夜から描く、壮大な叙事詩です。
長男の太郎は、外務省の官僚で、奉天総領事館勤務の参事官。結婚していて、最初は妻と2人暮らしでしたが、2巻で長男が生まれ、3巻で長女が生まれたところ。関東軍の暴走に頭を痛めつつ、日本のために立ち回ろうとするインテリゲンチャです。
次男の次郎は東京で暴行事件に巻き込まれ、片目を失ったのをきっかけに大陸へ。中国の東北部(後の満州)で馬賊となってます。1巻で部下を失い、2巻で復讐を果たすものの、馬賊には戻らず、特務機関にいいように使われている節も。
三男の三郎は関東軍の軍人で、1巻で憲兵隊に所属替え。2巻でお見合いをして、3巻中に結婚しそうです。次郎とは違った武闘派で、軍のためなら、兄に銃を向けることも厭わない石頭っぽい人物。
四男の四郎は兄弟の中で唯一の学生で東京に残っており、アナーキストに傾倒していましたが、特高に目をつけられて、義母と乳繰り合う仲になり、父の死後、上海へ送り込まれ、今も上海にいます。太郎とは違ったインテリなんだけど、なにしろ若くてものを知らないところにつけ込まれてる感じです。

この4人の視点で描かれる激動の時代、いったい、どんな結末をつけてくれるのか、楽しみに読んでいます。

ちなみに、全然関係ないんだけど、4人はそれぞれ「はいからさんが通る」の冬星さん、鬼島軍曹、少尉、蘭丸に当てはめて、よくできた漫画だったな〜と変なところで感心したり。
今のところ、無頼の徒である次郎くんがわし好みなんですが、日本の汚れ仕事なんかやらされるようになって、柳絮のように生きていくなんて口癖がちょっとむなしいのは、誰もが手を汚さずにいられない船戸小説にあっては宿命なのか…

拍手[0回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン