今日はいよいよボルボロスに挑戦だ。村長からの依頼も★3はこれで終わりとなる。実はボルボロスには1回挑戦したことがあったが、奴のはね飛ばす泥にまとわりつかれて身動きがとれなくなったので、やめたことがあったのだ。
だけど、村長からの依頼も★3が終わりかと思うと、もうそんなことは言っていられない。
それでも事前準備だけはしておくべきだろう。
まず回復薬グレートを持てるだけ持つのはいつものことだが、今日はそれが尽きた時のために調合用の素材である回復薬とハチミツも持てるだけ持っていくことにした。
そして、防具は早々に作ってみたはいいが、見てくれが大きなピンクの熊の着ぐるみにしか見えないリノプロ・シリーズを装備することにした。当然、見てくれが気に入らないから装備してこなかったのだが、これを装備するとボルボロスの泥が効かなくなるスキルが発動するのだ。いちいち泥まみれになりたくなければ必須だろう。そのために防具のレベルも上げておいたが、なにしろ作って以来、1回も身につけていないものでレベルも上げていない。新しい設備が作れずにずっと貯めてきたユクモ・ポイントが、防具のレベルアップに必要な武具玉と交換したためにかなりなくなってしまった。
ボルボロスの生息地は砂原だ。泥に棲むくせにと思っていたら、砂原も全部が全部砂漠というわけではないので、土や泥だったりするところは多い。そのなかに泥地があり、そこにボルボロスは棲んでいるのだ。
砂原での泥地の場所はわかっているので、そこまで急ぐと、奴は泥の中から姿を現した。泥の近くにいると、例の泥はね攻撃が飛んでくるが、その泥は奴の頭がくぼんでいて、そこに貯められるようになっているようだ。変な頭だな…
だが、今回はかっこは悪いが泥は怖くない。私は奴に攻撃していった。
変な頭だが、かなり硬く、今の武器では通用しないようだ。それで私はいつものように奴の背後に廻り、主に後ろ足を攻め立てた。
あと、回避をすると奴の腹の下に潜り込みやすい、ような気がする。そこも攻撃にはいいポイントだ。逆に奴の攻撃が届きづらいので、一方的に攻められるし。ただ、あんまり長居はできないような感じだ。
奴が逃げる時は、決まって泥に潜り、泥づたいに近隣のエリアへ移動するようだ。クルペッコほどではないが、隣りのエリアに移動しないこともあるのでちょっと面倒だな。ペイントボールは切らさないようにしておいた。ただ、砂原の泥地は限られているから、クルペッコのようにどこに行ったのか見当もつかない、ということにはならなかった。
ボルボロスの攻撃は痛かったが、★3のモンスターに比べて、特にきつくなったとは感じなかった。むしろ、体力が上がっているようでなかなか倒れなかった。
それでも攻撃をし続けていたら、徐々に奴が足を引きずるようになり、こうなるとたいがいのモンスターはあと一押しなので、先日の制限時間ぎりぎりで倒したクルペッコをまた思い出したが、あそこまで時間がかからずに倒せることができた。
初めてクルペッコを倒した時は、村のみんながいろいろと言ってくれたものだが、初めてのボルボロスでは何もなかった。ちょっと残念。
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