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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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トワノクオン 第1章「泡沫の花弁」

監督:飯田馬之介
キャラクターデザイン:川元利浩
協力監督:もりたけし
出演:クオン(神谷浩史)、ユリ(白石涼子)、テイ(名塚佳織)、神無月(大川透)、キリ(早見沙織)、タカオ(入野自由)、ミウ(小見川千明)、リョウ(鈴木達央)、ユーマ(小松未可子)、上代(三木眞一郎)、アルファ(中田譲治)、ベータ(丹沢晃之)、ガンマ(三宅健太)、デルタ(寿美菜子)、イプシロン(鳥海浩輔)、ほか

「鉄腕GinRei」の監督(それしか見たことがない)飯田馬之介さんの遺作です。SFバトルアクションちゅうジャンルなんですが、なかなかおもしろかったす。

近未来の東京。異能力に目覚めた若者たちを追う組織と、それを助けようとする者があった。助けようとする者の代表的な存在がインサニアと呼ばれる能力者だった。ある晩、一人の少年が追われていた。彼は皮膚の表面を硬化させ、光球を放つ異能力を発現させて追われるが、インサニアに助けられる。インサニアの正体はクオンという異能力者だったが、彼は異能力が発言した若者たちを助けるため、長い戦いを続けていたのだった。

って感じの粗筋でして、冒頭から追われる異能力者と追う側、そこに助けに入るクオンという感じでテンポよく見せてくれます。異能力者である少年ユーマを助けてからも緩急織り交ぜた展開が小気味良く綴られて、主要登場人物も出そろった感じで、それぞれのキャラクター立ちもしっかりしていて、安心して見ていられました。わし好みのおっさんキャラがおらんけど、美形に孤独とか影のあるとかついていたら大好物だったことを思い出しました。クオンはもろにジャストヒットです! (・∀・)

キャストとかスタッフを確認するために公式サイトへ行ったら、キャラクターの紹介とかあって見てしまいました。
クオンはその台詞にもありますが「1000年」も戦ってきたようです。彼以外の能力者たちは皆、外見どおりの年齢だそうなので、なぜ彼だけ、そんなに長生きなのか、「トワ」とつぶやいたのは誰なのか、謎が多いです。
ユリはけっこうはきはきしたお嬢さんで、クオンの仲間たちのなかでは、クオン以外には彼女だけが戦えるとのこと。白い髪に赤い眼というのはアルビノなんでしょうか? どういう能力なのか、いまのところよくわかりませんが、クオンほど積極的に戦えるわけではない感じでしょうか。
テイは「クオンさま」と呼ぶ唯一の人物で、大昔、REDに「トワノクオン」の紹介記事があった時に、彼女とクオン、ユリだけが載ってました。おっとりした物言いをするキャラクターで、遠隔通信のような能力が使えるようです。
神無月は仲間のなかでは最年長っぽく、30代くらい。クオンたちがアジトにしているファンタジアムガーデン(というテーマパーク)のオーナーだそうです。クオンとの会話で昔からの知り合いとわかりますが、能力者ではないので、実年齢ままでしょうな。
キリは今回、ユーマとともにクオンたちに助けられた女の子です。祖母と2人暮らしですが、ずっと前に両親を失っており、そのショックで声が出せなくなってます。しかし、今回の話のなかで危篤状態に陥った祖母を助けるために能力を発揮して救い、声も戻ってます。敵方に襲われた時に悲鳴を上げると超音波のような攻撃を発揮してたみたいなんで、そこら辺が能力かと思いきや、治癒系の能力らしいですよ。ユーマを助けたクオン(インサニア時)に偶然会ったり、オルゴールの曲をクオンが知っているぽかったりするので、もっと昔からの知り合いか、ご先祖様が知り合いとかありそうです。
タカオはファンタジアムガーデンではシャボン玉の売店やってますが、テレポート能力者です。銀鈴みたいに命を削る危険はないですが、テレポートのたびに骨折してるのは、空間に捕らえられてしまうからだそうです。訓練すればましになるって公式サイトにあったり、ユリに「訓練さぼってるから」と言われたりしてるので、訓練した方が良さそうです。性格はもろにツンデレ。でも、理想論を唱えるクオンに現実的な面を見せるという点では他の仲間にはない得難さなのかもしれません。それでもクオンは「1000年も」とか言っちゃうんだけどな。
ミウはユーマと同じくらいの少女で、動物と会話ができるのが能力のようです。でも動物と話すにはその動物の鳴き声になるので、能力を使った後は鳴き声がしばらく続いてるっぽい。スケッチが趣味みたいですね。
リョウはハッカーで、クオンたちの戦いを影からサポート。普段はミウとよく一緒にいるみたいです。
ユーマは今回、助けられた少年で、母親に「あんたなんか生まれなければ良かった」とか言われてるあたり、能力を発揮することで虐待されてきたのがうかがえます。しかし、その能力はなかなか高く、自身の鎧化に加え、無数に飛ばす光球で触れたものを消し去ってしまうようです。虐待のトラウマや異能力を持つ自分へのコンプレックスから、一度は保護したクオンのもとから逃げ出しますが、ラスト、「もっと上手くなりたい」と前向きな発言が、素直な感じです。
上代からイプシロンまでは敵方で、オールドーという組織をバックに持った私的な機関のようです(「まだ日本政府とやりあう時期ではない」と言ってるので)。アルファからイプシロンまでの5人は、「ウドック」とかいう戦闘部隊で、サイボーグだそうです。なんでも脳と神経以外は全部機械らしい。アルファがリーダーで、イプシロンが新米。ラスト、ユーマの能力でヘルメットが消滅、素顔をクオンに見られたイプシロンは、何かこの先、あるみたいですね。

全6章とそれほど長くないはずなんで、続けて見ちゃおうと思います。

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灰塵の暦 満州国演義5

船戸与一著。新潮社刊。

この巻ではいよいよ日中戦争が勃発し、日本は泥沼の戦争の中へ突入していきます。そして、上海での戦いを経て、最終章では南京大虐殺を起こして、まだ続きます。年代としてはまだ1930年代なので、10巻ぐらいまで続きそうな勢い。

太郎は日本帝国の外務省の官僚から、満州国の外務省へ転勤になり、新京へ移ります。相変わらずの官僚人生一直線ですが、新京に越して家が大きくなったことで、妻の桂子に心境の変化が現れ、待望の男子誕生には至っていませんが、新しく雇った家政婦と情事を結ぶようになり、今後、どうなるか、わりと順風満帆な人生に見えただけに最終的な転落が心配な感じです。
次郎は、愛馬・雷神、愛犬・猪八戒を立て続けに亡くし、とうとう馬賊人生に見切りをつけて、背広を着、車を乗り回すようになりますが、風来坊なのは相変わらずです。太郎とは再会してませんが、三郎に会い、四郎に会いに天津へ移動。今後、どうなるのかまったくわからなくなってきました。
三郎は憲兵隊として満州から中国から忙しく飛び回っていますが、兄弟のなかではいちばん地に足がついてる感じで、奥さんとの仲も円満だし、任務に頑張ってます。しかし、最終章で南京大虐殺に遭遇したことで彼の人生にこれから変化があるのか、興味深いところです。
四郎はすっかり新聞記者生活が板についた感じで、巻の前半では北支周辺を飛び回り、後半では上海戦に張りつき、最終章では南京へ取材に行ってます。憲兵隊としてやってきた三郎と偶然に再会したりしてますが、最後では帰った模様。第4巻までの人に操られ、行く先も決められない流され人生にようやくピリオドを打てたような感じもしますが、南京大虐殺を目撃したことで、この先、どうなるのか、自主的に何かをするようになるのか、こちらも目が離せません。

実在の人物は、なにしろ時代が時代ですから、東条英機だの岸信介だの杉原千畝さんまで名前が挙って、驚いたよおいら。でも、そういう人たちはあくまでも話を彩るスパイスに過ぎず、舞台に現れることはありません。この物語を動かしているのは、裏で暗躍する、歴史に名を残した有名人なのかもしれませんが、話のなかで右往左往して、足掻いているのは架空の人物であるという辺りのこだわりが船戸さんだなぁと地に足のついた展開にほっとしてしまいます。

いよいよ発刊されている最後の巻に、次で追いついてしまいます。この国と戦争の行方はわかっていますが、そういう激動の時代に呑み込まれていく登場人物たちがどのような行く末を辿るのか、引き続き、見守りたいと思います。

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レイ=ブラッドベリさん逝去

当ブログでもいくつか記事を書いた、アメリカのSF作家レイ=ブラッドベリさんが亡くなられたそうです。91歳だって!

太陽の黄金の林檎」とか、「たんぽぽのお酒」とか「火星年代記」ぐらいは読んだんですが、雰囲気が好きな作家さんでした。

ご冥福をお祈りします。

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小さなお茶会

猫十字社著。白泉社・花とゆめコミックス。全7巻。

猫の夫婦・もっぷとぷりんがおりなすほんわかとした日常と時々出会うちょっとした不思議を描いた名作シリーズ。

いわゆるメルヘンというジャンルだと思うんだけど、毒がこれだけない話も珍しいと思う。ぷりんももっぷも、わりと普通の夫婦なんだが、お互いを思いやる気持ち、愛する気持ちというのがこれほど素直に真っ直ぐに描かれた漫画というのは、1970〜1980年代という時代を考えても貴重なんではあるまいかと思ってしまう。
基本、もっぷとぷりんだけで編まれる物語は、ほとんど舞台の広がりを見せることはなく、たまにどこかに行ったり、ゲストが現れたりするけど、たいがいは2人で収まる。第5巻からはさすがに娘が生まれ、これまた子どもらしい素直な眼差しで世界を見てという柔らかいパステルが似合う話に変化はさほどない。

こんな夫婦になりたいな〜と思いつつ、いまだに独身を貫いて40ン年。変わらぬ世界をありがとう。

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別離

製作・監督・脚本:アスガー=ファルハディ
出演:シミン(レイラ=ハタミ)、ナデル(ペイマン=モアディ)、ラジエー(サレー=バヤト)、ハッジャト(シャハブ=ホセイニ)、ほか
見たところ:横浜シネマ・ジャック&ベティ
2011年、イラン

久々のイラン映画。夫婦という普遍的な問題と、イスラム教とイランという国の特殊性が生み出す問題が複雑におりなし、ラストは親子という最も基本的な人間関係で締める緊張感のある映像。相変わらずレベルたけぇよイラン映画。

公開中の映画につき、続きは下へ。

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