いよいよ最後の章です。
さらわれたテイやトワ、タカオたちを助けるため、クオン、瞬、ユリ、ユーマはクーストースの本部に乗り込む。アルファとデルタ・ひずるの待ち伏せに瞬は「自分の決着をつける」と2人の相手を引き受け、満身創痍となりながら、2人を倒す。ユリとユーマもクオンと別れ、テイやタカオの居場所を探すが、その頃、テイはトワを目覚めさせるべく、実験にかけられていた。ようやくトワのもとにたどり着いたクオンだったが、数々の能力を身につけた上代の力は圧倒的で、歯が立たず、倒されてしまう。しかし、上代の反逆を知ったオールドーがクーストース本部を壊滅させるべく、攻撃を開始していた…。
上代が去り、クオンは後を追いかけようとしますが、神無月やユリたちに止められます。まぁ、そちらの人間だった瞬にまで「クーストース本部に入るのは難しい」と言われてはどうしようもありません。
でも、こんな時にはハッカー・リョウの出番で、以前、瞬のメンテナンスをした時に読んだデータから逆ハッキング。つくづく仲間とはありがたいものであります。
その前に神無月がクオンの素性について語りますが、この世界、人間はみんな力を使うことができたって台詞は、キリや瞬にも繰り返し語られます。それにしても、神無月のご先祖が神無月そっくり…
ユリはクオンに「身近に感じられて嬉しかった」と告白しそうないいムードですが、クオンはテイとユリとどっち派なんだろう?
まぁ、そこにミウがお邪魔してしまいますので、2人の関係はそれ以上に発展しそうにないんですが。
クーストースへの潜入はクオン、瞬、ユリ、ユーマの4人です。まぁ、力を考えると妥当な選択。
しかし、彼らが侵入した途端にアクセスが切られ、クーストース側はクオンたちの侵入を予想していたのでした。まぁ、そうだろうな…
しかも初っぱなからアルファとデルタが現れたので、瞬がここで離脱、「俺なりの決着をつける」と言って、2人の相手をします。
死闘の末、アルファを倒すも、ひずるには「君とは戦いたくない」と言って、復活したアルファに背後から襲われてしまう瞬。でも最後に瞬を庇ったひずるは、その生を終えるのでした。お互いに好き合ってた関係なんか… ( ´Д⊂ヽ
一方、クオンとユリ、ユーマも途中で別れ、トワを探すクオンと、テイたちを探すユリ、ユーマとなります。
ここでユーマくん、攻撃に力を発揮、きっと、一生懸命練習したんだろうなぁ。ユリは基本、移動力が高いだけみたいなんで、なかなかいいコンビです。
しかし、2人を迎えたのは銃を構えたタカオでした。でも、銃口に身をさらけ出すユリやユーマの説得、さらにクーストース本部のシステムダウンと自壊システムの作動により、ようやくタカオも自らの過ちを認め、テイのところにみんなでテレポートしますが、大人数でのテレポートはあんまり経験がないらしく、両足を骨折してしまいます (´・ω・`) まだまだ修行が足りないな、タカオ…
ユリとユーマはテイを機械から解放し、技術チーフさん(最後まで名無し!)も「我々はお払い箱か」と自壊システムの作動に気づいたようです。
でも、システムダウンも悪いばかりでなくて、ここでリョウとの回線が復活したもので、ユリたちは逃げに入ります。
しかし、その前に「みんなに伝えて」ってテイに頼んだユリちゃん、みんなというのが今まで自分たちを迫害してきたクーストースのスタッフを含んでいるとは、なかなか言える台詞ではないですよ… ユリ、いい子や… ・゚・(つД`)・゚・
一方、ようやくトワのもとにたどり着いたクオンでしたが、上代の力の前になすすべがありません。
しかも彼の目論みどおり、兄の声に応えてトワが目覚め、とうとう上代に、その能力を奪われてしまいます。
クオンは何度も立ち向かいますが、上代に反撃さえできず、倒されてしまいます。
脱走ルートを探すユリたちは、いつかクーストースのスタッフたちと合流していました。しかし、最後のドアが爆発で閉ざされ、全ての希望が奪われたかと思った時、満身創痍の瞬が現れ、ドアを破壊します。
彼は妹を守れなかったばかりか、自らの手で殺してしまったことを悔い、「今頃は幸せな家庭を築いていたかもしれない」と自分を責めます。「でも、もう俺は逃げない」と言って、その力で閉ざされたドアを破壊する瞬。最後に満足げに微笑んでいたのは、テイやユリたち、仲間を守れたことへの喜びでしょうが、瞬にも最後、笑って立っていてほしかったよ、おいら! 。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン
おかげでユリたちは地上に脱出しますが、まだクーストースの本部の上のようです。そして、あちこちが爆発し始めてしまいましたが、今度はユーマの力でクーストースのスタッフも含めて守ることができ、大した成長ぶりです。
一方、倒れたクオンが目覚めた意識の深層では、わしの推測ですが、守れなかった村の人たちや、たぶん、クーストースに奪われた能力者たち(なぜか、クオンの前にいるのは第3章で助けたツトムくんなんですが)ではないかと思われ、クオンは自分は精一杯戦ったかと訊ねますが、ツトムくんに否定されてしまいます。
倒れかけたクオンは再度、戦う決意を固めますが、トワの力も手に入れた上代に翻弄され、大ダメージを受けてしまいます。
しかもユリたちの見える範囲に現れた上代が、スタッフたちの能力を開眼させて、能力に目覚めなかった者がパニックに陥り、ユーマも第1章での硬化という事態に。
しかし、クオン、今度は諦めません。しつこく上代に食い下がり、とうとう腹を破られるのと引き換えに「やっと手が届いた!」と上代の腕をつかみます。
ここでクオンはやっとトワに再会しますが、トワは自分一人が助かろうと逃げ出し、クオンの力をあのような形で目覚めさせてしまったと責めます。兄が手を汚したことを恐れたトワでしたが、その力もトワが目覚めさせたものだったんか… (´・ω・`)
でも、さすがに1000年も生きてきたクオン、トワに「1000年前の決着をつけよう」と手を差し伸べます。
どうやら、これで上代からトワの力を奪ったようで、能力に目覚めたスタッフたちが収まります。
さらに上代の攻撃をいなすクオンは、その姿をインサニアから別のものに変えるのでした。
上代はクオンに次々に攻撃をしますが、もはや効きません。しかも力の使いすぎで急速に年老いていってしまう上代。最後には全ての力を失ってしまいました。
しかし、クオンは上代にとどめを刺そうとして、ユーマや子どもたちに責められたことを思い出し、止めます。
その時、クーストース本部が爆発しますが、間一髪、上代も欠けることなく、皆は生き延びていました。
ユーマ曰く「クオンが助けてくれたんだ」って!
警察と消防が駆けつけるなか、手当を受けるタカオ。
そこへ神無月、リョウ、ミウ、若月先生が迎えに来て、神無月はクオンに再会します。
今まで、どんな傷を負っても治していたクオンでしたが、今は傷を負ったままでした。
「トワが呪縛から解放してくれた」と言うクオン。「長い間、止まっていた僕の時が動き出したんだ」で、エンディングです。
オールドーという敵は残ったまんまだし、「神無月の暴挙も不問に帰せない」とか言ってるので神無月のその後も心配なんですが、「トワノクオン」というタイトルのとおり、「トワ」と「クオン」の物語としてはここで決着ということになるのかなぁと思いました。ただ、トワが出てきたのが第5章と遅かったんで、あんまり感情移入しづらく、わし的にはやっぱり戦うクオンや瞬に感情移入しちまいますんで、逃げ出したトワはどうなの?と思わなくもありませんでした。
一人ひとりのキャラクターが個性的で、それぞれに立ち位置があって、存在しているというのは見応えのあるアニメでした。音楽も良く、キリの挿入歌もいい雰囲気出してる。主題歌はロック調なのが、ちょっと内容的に乖離してるような気もするけど…(「この世界の矛盾をぶっ飛ばしたい、それだけ〜♪」なのはクオンじゃないと思うんだ… (´・ω・`))。
改めて、飯田馬之介さんのご冥福をお祈りします。ありがとうございました!
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