監督:ツイ=ハーク
出演:黄飛鴻(李連傑)、十三姨(ロザムンド=クァン)、フー(マックス=モク)、鬼脚(熊欣欣)、黄麒英(劉洵)、ほか
1993年、香港
ジェット=リー主演の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ」シリーズでは3作目にして最終作となります。これも初見なんですが、いちばんおもしろかったよ! (・∀・) 黄飛鴻、十三姨、フーという師弟と叔母のトリオは変わらないんですが、最初は敵役だったのに、負傷して黄飛鴻に傷を手当てされ、「師匠」と呼ぶまでになった鬼脚がラブリーだ! (・∀・) さしずめ「
ダニー・ザ・ドッグ」を彷彿とさせるキャラで、良かったです。
十三姨との結婚を許してもらうため、北京に父を訪ねた黄飛鴻は、西太后の主催する獅王争覇という大会がもとで、武術家同士の対立が激しくなっていることを知る。一方、獅王争覇に乗じてロシアの公使らが李鴻章の命を狙っていることを知り、黄飛鴻は獅王争覇への参加を決めるが…。
初めて登場のお父さん・黄麒英。北京で同郷人の集う広東会館を主催、薬の工場も経営とは、黄飛鴻のように広州中心に活動してないのは何ででしょ?
3作目とラストなもんで、1作目の再会から、2作目でやっと「名前で呼んでくれた」と進展した黄飛鴻と十三姨の関係も結婚に。しかし、血のつながりがないとはいえ、叔母と甥の関係なもんで、お父さん、「息子が義弟になるのか?」と複雑そうです。
フーは相変わらずお調子者で、あんまりデリカシーがありませんが、時々見せる侠気が憎めないキャラ。ただ、途中で弟子入りした鬼脚の方が実力は圧倒的に上そうなんで、この後があったら、やばいかも。と思ったら、フーと鬼脚は同一人物という説もあったり、李連傑の出演しない続編では鬼脚がレギュラーになったりしてるんで、フーの地位に問題はないみたい? 一応、一番弟子らしいので。
鬼脚は最初は黄飛鴻と敵対する武術の流派にいて、町中でその名のとおり、凄い足技を披露しますが、その後、フーを追っかけたことで自慢の脚に大けがを負ってしまい、役立たず呼ばわりされて、偶然、広東会館の前で倒れていたところを黄飛鴻に治療され、これをかたくなに拒んだんですが、黄飛鴻に「傷が治ったら、また相手しよう」と言われちゃって、あんまり頭は良くなさそうで、でも忠義は高くて、足技は凄くて、そこのところを前のボスにいいように使われていた感じだったんで、黄飛鴻の情と、その直前に傘をさしてくれた十三姨の優しさに、初めて人の優しさに触れたような感じの男泣きっぷりがもろに「
ダニー・ザ・ドッグ」まんまで、可愛いのでした (・∀・) 獅王争覇でも、旗持ちを勤め、フーが途中で負傷のために退場しちゃったんで、黄飛鴻と一緒に獅子舞を勤め(そもそも「獅王争覇」という名前は獅子舞をしながらの武術の技を競う大会にちなんでいるんだけど、鬼脚が所属していた太平堂というのがやたらに功名心が強くて威張り散らしているもんで、何か物騒な大会になっていて、町中でも流派同士の争いに発展していたので、元来、争いごとを嫌う黄飛鴻は「大会を辞めるよう言おう」とか言い出しちゃったりしてたんですが、李総督が獅王争覇で暗殺される計画があるってんで参加したという経緯があったんでした。長い)、なかなかな活躍っぷり。演じた熊欣欣という人は何と! 「阿羅漢(李連傑主演)」にも出演していたと言うんで、けっこう縁があるんですネ (・∀・) と思ったら、「天地大乱」では白蓮教の教祖やってたってよ! 気づかなかったよ! (´・ω・`)
黄飛鴻はなにしろギネスにもなるくらいの数の映画だの芝居が作られている人なので、シリーズはまだ続いてるんですが、李連傑の出演はここまでなんで、わしもここで終わりです。
そうそう、「機動武闘伝Gガンダム」の四天王・獅王争覇グランドガンダムの元ネタはここでいいんかな?
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