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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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カル〜tell me something

監督:チャン=ユニョン
出演:チョ刑事(ハン=ソッキュ)、チェ=スヨン(シム=ウナ)、オ刑事(チャン=ハンソン)、オ=スンミン(ヨム=ジョンア)、ほか
1999年、韓国

何回も見てる韓国のハードゴア・スリラー。惜しみない(←使い方間違い)死体と血、何回見てもすっきりしない謎をまた堪能させてもらいました。

ぶっちゃけ、わしはこの手の見てるだけで痛々しい映画というのは駄目なんですが(その代表格が「SAW」)、これは謎解きの部分というか、筋立てがおもしろいので見られるのでした。

サントラを聴いていて、「Red Right Hand」と「Crawl」がどこで流れたのか確かめたかったんですが、あそこか〜

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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黒水仙

監督:ペ=チャンホ
出演:オ刑事(イ=ジョンジェ)、ファン=ソク(アン=ソンギ)、ジヘ(イ=ミヨン)、ドンジュ(チョン=ジュノ)、マノ(カン=ソンジン)、ダルス(イ=ギヨン)、ほか
2001年、韓国

昔に見た映画をまた見たくなってレンタルしてきますた。ラブストーリーかドラマのジャンルだと思っていたら、アクションに分類されていたけど、何か間違ってないかつたや?

50年間転向せずに独房に閉じ込められていたファン=ソクが釈放された。その翌日、麻薬中毒のダルスという男が殺され、担当になったオ刑事は事件を追ううちに、朝鮮戦争にまつわるある男女が辿った悲劇的な運命を知っていくのだった…。

オ刑事が主役かと思いきや、ラストはアン=ソンギさんが美味しいところをかっさらっていくので、主役はソクとジヘのカップルと考えた方が良いようです。オ刑事は案内人ちゅうか狂言回しちゅうところ。
まぁ、彼が見つけた写真によって、最初の犠牲者ダルスの素性が知れ、持っていた写真に載っていた残り2人(ドンジュとマノ)の行方がわかり、ようやくジヘとソクが登場、物語はジヘの手記から一気に朝鮮戦争に跳びます。
労働党、つまり北側に協力するジヘのスパイ名が「黒水仙」、タイトル・ロールです。彼女は収容所に入れられた北側の捕虜たちを脱走させる手伝いをしていましたが、それがばれてソクとともに捕虜たちと隠れることになります。ダルスは南側で、自警団ちゅう感じのちんぴらです。ソクは元々はジヘの家で働く小作人の子でしたが、子どもの頃から彼女への思慕を抱いており、労働党のために働くようになったジヘも穏やかで芯の通ったソクを憎からず思うようになりますが、その活動がばれたことで恋人たちの運命は悲劇を辿ります。
でも手記はそこまでで、ソクはつい最近釈放されたファン=ソクだとわかりますが、ソクが犯人とも考えづらいところなのです。
そこで第二の事件が起こり、ドンジュが捕まった時に警察署長だったキムという男が殺されます。その犯人を偶然突き止めたオ刑事でしたが、銃撃戦の末に犯人を射殺してしまい、真相は闇の中へ。
しかし、韓国中のソン=ジヘに当たって、当のジヘを捜し出したジヘに会い、手記の続きを知ります。
ドンジュとマノはダルスの幼なじみでしたが、北側の兵士で捕虜になってました。ドンジュが隊長格。
しかし、いつまでも隠れた小学校の下から逃げ出せず、マノは仲間を裏切り、密告、ジヘ、ソク、ドンジュ以外は銃殺されてしまいます。3人は井戸から山に逃げ込みますが、ドンジュがそのうちに切れて、2人を道連れに自決しようとしたところ、ソクが囮になって2人を逃しますが、ソクは捕まり、ドンジュも自首してジヘを売り、3人とも捕まってしまいます。しかし、ドンジュはジヘに財産を手放し、ダルスに身を売るように迫り、ソクを助けるために承諾するジヘ。
その後、ダルスとともに捕虜収容所のあった巨済島を離れたジヘは、ダルスから逃れるために自殺未遂をはかり、生き延びたものの盲目となっていました。
オ刑事はジヘの話から1952年に死んだと言われたドンジュが生き延びていることを察し、墓を暴いて、死体がないことを知ります。その後、ダルスが生前会ったとした相手が宮崎県の市議・前田慎太郎と名乗る人物だったことを突き止め、宮崎県に飛ぶのです。
宮崎で前田慎太郎ことドンジュに会うオ刑事でしたが、ドンジュはオ刑事を買収しようとし、できないとわかると発砲して逃れます。しかし銃弾チョッキを着ていたオ刑事はドンジュを追いますが、ドンジュは「自分が犯人ではない」と言い残して自殺してしまい、捜査は行き詰まってしまいました。
そこへソクが「犯行を自供した」とニュースになりますが、謎の人物から「ソクは犯人ではない」と電話が入り、送られてきたのはダルス殺しに使われたナイフの鞘だったのです。さらに謎の人物はソクをソウル駅に連れてこい、従わなければ大量殺人を予告します。警察は多くの捜査官を投入して張り込みますが、オ刑事の電話にまた連絡が入って、ソクを一人で列車に乗せるよう言うのでした。
電話の声から謎の人物の居場所を推理したオ刑事はソウル駅の屋根に登ります。そこには声を変えて電話をするジヘがおり、彼女は盲目になっていなかったのでした。
2つの殺人事件は自分がプロに依頼したと言うジヘ。
彼女の話には続きがあり、釈放されたと思っていたソクが、実は彼女の罪を負って50年間も閉じ込められていたことを知り、自分たちを弄んだダルスたちへの恨みが彼女に殺人を犯させたのでした。
銃を向けるジヘに狙撃班が発砲、ジヘは屋根から墜落してしまいます。
恐らくジヘは即死でしょうが、救急隊員が彼女を救急車に乗せようとやってきますと、「誰も彼女にさわるな!」と叫んで現れたのはソクでした。
ソクは彼女を抱き上げ、歩き出します。子どもの頃、雨の日にジヘを迎えに行って、抱いて水たまりを越えたように、「あなたが死んだら自分も生きてはいない」と誓ったように。

と長々と話を書いてしまいましたが、わしはアン=ソンギさんが好きなので回想シーンのなんちゃって20代も、釈放されてからのおじいちゃんも、ラストの格好良さも楽しんで見ておりましたが、ソクという人物、一本芯は通っているのでジヘが好きになる理由もわかるのですが、思想的には何もなかったりするのでした(50年も転向しなかったのも単にジヘの身を案じてだと思われます)。そして、死を偽装して日本に逃げたドンジュや、ドンジュたちを裏切ったマノ、そもそも権力の手先だったダルスなんかは小悪党になってしまい、朝鮮戦争という題材にしては、それぞれの人物像はえらい小さかったりします。
ただ、日本ロケが観光地に偏っていたり、ドンジュ役のチョン=ジュノ氏の日本語はいまいちでリアリティに欠け、死を偽装するなら何も日本にまで逃げなくても釜山辺りでいいんじゃなかろうかと思ったりという欠点とかを考えますと、これは朝鮮戦争に端を発した推理調のメロドラマという感じでいいんじゃないかと思ったりするのでした。

と、キャストとかを調べて、「中途半端」という意見を見たので、思った次第。単に俺の好みという話も。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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J-POWER茅ヶ崎研究所前に立ってきた7

日が照って暖かいかと思っていたら、早々に陽が陰って、けっこう寒い一日となりました。

11月18日、例によって1時間ばかり立ってきました。

かれこれ1ヶ月経ちますが、相変わらず一人で立ちんぼなのは、たきがはの周知能力が低いせいかもしれません… (´・ω・`) いつも立つ前にtwitterで告知してるんですが、タグに #chigasaki とか #shonan ってつけてもどっかのショップしかヒットしないので、次からはタグを変えようと思った次第。

今まではミスドでコーヒーセットか、サイゼリヤでドリンクバーしたり、ロッテリアでバーガーセット喰ったりしてましたが、どこもコーヒーがくそ不味いので、ほんとに不味いので(大事なことなので強調して2回言いました)、今度から清珍楼でラーメンを食べることにしました。うまうま (・∀・)

そんな利益を出しているようなものじゃないんだけど、自分に褒美は大事だよ!ってことで。

まだ立ちます。大間原発の建設が止まるまで、しつこく立ち続けます。

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裸の島

監督・脚本:新藤兼人
出演:妻(乙羽信子)、夫(殿山泰司)、太郎(田中伸二)、弟(堀本正紀)、ほか
1960年、日本

全編台詞無しの映画。

瀬戸内海の小島で暮らす4人家族。夫と妻は毎日、隣の島まで手漕ぎ舟で往復して水を汲みに行き、島のわずかな土地に作った畑に水をまいている。上の子は学校に通っているが、下の子は未就学なので、両親の手伝いをしたり、魚を捕りに素潜りをしたりする毎日を送っている。

全編こんな感じの映画で、そのほとんどは夫婦の農作業に費やされます。隣の島まで水を汲みに行き、手漕ぎ舟で帰って、急斜面を天秤棒で担いでのぼっていき、水をまく。また水を汲みに行く、という淡々とした展開。
上の子は学校に行っているので、隣の島まで手漕ぎ舟で乗せていき、ついでに水を汲み、迎えに行ったついでにまた水を汲むという生活の繰り返し。
妻がよろけて斜面で水をこぼせば、夫は平手打ちをし、ただ黙々と水をやる2人。
それでも一日が終われば、ドラム缶で湯を沸かし、五右衛門風呂に入り、疲れを癒す。
たまの雨には縄をない、草履を作り、子どもが鯛を釣れば、尾道まで出かけていって売り、外食を楽しんだり、新しい服を買ったり。

でも最後、太郎が高熱を出してしまい、夫が医者を呼びに行ったけど、間に合わずに死んでしまい、担任が坊さんと同級生と一緒にやってきて、そこに建てられた墓碑で初めて「太郎」という名前がわかったり。
それでも繰り返される農業の営みに、一度は号泣してやめた妻が、また水をまき、元の生活に戻るという流れに、「一枚のハガキ」にも通じる、大地に根を張って生きてきた日本人を見る思いがしました。

そして、今の日本でこれと同じようなことをしようと思っても難しいんだなと思ったら、その方が泣けてきたヨ ・゚・(つД`)・゚・

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山の音

監督:成瀬巳喜男
原作:川端康成
出演:尾形菊子(原節子)、尾形修一(上原謙)、尾形信吾(山村聡)、尾形保子(長岡輝子)、事務員(杉葉子)、池田(丹阿弥谷津子)、房子(中北千枝子)、絹子(角梨枝子)、ほか
1954年、日本

鎌倉に住む尾形信吾は老いを自覚するようになったが、息子の修一の浮気による嫁の菊子の苦悩と、嫁がせた娘の房子の嫁ぎ先での不和に悩んでいた…。

主題は老夫婦の嫁に向ける情愛なんでしょうが、そうして嫁を可愛がる理由の裏に息子の浮気に対する申し訳なさがあるんで、根本的に息子の浮気を何とかしろよ!というわけで、お父さん、東奔西走します。ただ、お父さん、息子が同じ会社で働いていることからもわかるように、なんちゅうか、根本的に息子に甘いです。うーん、嫁を「子ども」呼ばわりして愛人と毎日のように遊び歩いて、愛人のうちに行って酒かっくらって無理難題を言ったり、蹴ったりするようなバカ息子を雇用し続けるというのもどうかって気もする… ビジネスマン以前に人間として駄目だろう、それ。

あと、お母さんに突っ込まれてますが、お父さん、動くのが遅くて、愛人と別れさせようとした時には、嫁はもうせっかくできた赤ん坊を流してしまっているんですよ。つまり、舅・姑との仲のいい関係を保ち、子どもを育てるということに逃げようとせず、夫婦関係の基本、夫との関係をこれ以上、続けたくないという結論に達してしまうわけです。

ラスト、具合が悪いと言って実家に帰った菊子はお父さんとどこかの公園で待ち合わせ、離婚の意思を告げます。お父さんも、信州の家に帰ると言い出しますが、その場合、房子は夫とよりを戻しそう(お父さんにも菊子にも知られていないが、修一が房子の夫と話し合っているので、完全な駄目人間ではないようですが、妹のことの前に妻を見ろよ!な気もする)なので、鎌倉の家には修一一人が残されるということで良いのでしょうか? (´・ω・`)
そして、タイトルの「山の音」というのは何のことだったのか、最後までわからず。

原作が川端康成で、信吾の菊子に寄せる情愛が美しいと評判のようですが、自分には女房もいて(ただし、本当に好きだったのは今の女房の姉で美人だったし、菊子も美人なので相当な面食い)、菊子にも修一という夫がいての舅と嫁の関係なので、川端康成はやっぱり変態だな〜という結論に達しました。「山の音」は、きっと映画では描かれなかった信州の話なんでしょう、きっと。そのうちに原作も読んでみよう。

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