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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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喜びも悲しみも幾年月

監督:木下恵介
出演:有沢四郎(佐田啓二)、有沢きよ子(高峰秀子)、有沢雪野(有沢正子)、有沢光太郎(中村嘉津男)、ほか
主題歌:若山彰
1957年、日本

灯台守の夫婦の足取りを、日本各地の風景と四季とともに描く。

たきがは家では大晦日には「年忘れ日本の歌」を見てから「紅白」に流れるのが20年以上前は好例になっておりました。わしは演歌とか特に好きでも嫌いでもないので一緒につき合って見ておりましたら、この映画の主題歌が流れまして、伸びやかに歌う若山彰さんの声に一目惚れしちゃったのでした! (*゚∀゚)=3ハァハァ

その後、この映画のことを知りましたが、見たのはこんなに遅くなってからで、若山さんの声もその間にすっかり衰えられてしまいましたが ・゚・(つД`)・゚・

それにしても佐田啓二さんは中井貴一にそっくりだな!
田村高廣さんも出てて、すごく若い!

観音崎→石狩→大島→水ノ子島(大分)→女島(長崎・五島列島)→佐渡→御前崎→安乗埼灯台(志摩)→男木島(瀬戸内)→御前崎→日和山(小樽)

と、日本全国を北に南に西に東にとあちこちに飛ばされ、すごい僻地だったりすることが多いんで、奥さんや学校をその都度転校させられる子どもたちとかの苦労も描きつつ、根っこにあるのは頼りになるお父さんと、それを支えるお母さん、というのが典型的なホームドラマですな。1932年に始まり、1955年と長い有沢一家の歴史を見ました。

でこちゃんこと高峰秀子さんは、この前に見たカルメンがちょっと足りない底抜けに明るいストリッパーかと思えば、この映画では夫を支えつつ、しっかりした、でも可愛さもある妻、という感じが得難いキャラだなぁと思いましたよ。要するに上手いということなんですけどね。芸幅の広さがなかなか好みv

日本各地の美しい風景を映したテクニカラーな映像と、木下恵介監督の人を見つめる暖かな眼差しによる確かな脚本により、映画も主題歌も大ヒット。安心の木下印の名作です。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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天使の分け前

監督:ケン=ローチ
出演:ロビー(ポール=ブラニガン)、ハリー(ジョン=ヘンショー)、アルバート(ガリー=メイトランド)、ライノ(ウィリアム=ルアン)、モー(ジャスミン=リギンズ)、レオニー(シヴォーン=ライリー)、タデウス(ロジャー=アラム)、ロリー=マカリスター(チャーリー=マクリーン)、ほか
見たところ:シネマジャック&ベティ
2012年、イギリス・フランス・ベルギー・イタリア合作

たきがは大好き監督のお一人、ケン=ローチさんの最新作にして最大のヒット作です。

生い立ちの悪さも災いして職もない、金もない不良青年ロビー。愛するレオニーとのあいだに子どもが生まれることを知り、立ち直ろうとするが、今は300時間の社会奉仕を命じられた身だ。だが、それで初めて信頼できる大人ハリーに会ったロビーは、ウィスキーのテイスティングという才能に目覚め、愛する息子ルークが生まれたものの、相変わらず前途は多難だ。しかし、ハリーに連れていってもらったウィスキーの試飲会で、最近発見された樽が100万ポンドのオークションにかけられると知り、同じ社会奉仕の仲間、アルバート、ライノ、モーを誘って、一世一代の賭けに出る。ウィスキーマニアのキルト野郎に扮した4人は、オークションが行われるバルブレア蒸留所を目指してヒッチハイクの旅に出るのだった…。

心温まるコメディー。ただ、社会派のケン=ローチ監督なんで、「ルート・アイリッシュ」とか「Sweet Sixteen」とか「麦の穂を揺らす風」とか「ブレッド&ローズ」、「ナビゲーター ある鉄道員の物語」(リンク先は全部レビュー記事)、「大地と自由」なんか見たんですが、ハッピーエンドは少ないんですよ。わしが見た中でもハッピーエンドと言えるのは「ブレッド&ローズ」くらいで、それでも主人公のマヤは不法就労がばれてメキシコに帰らされるし、めでたしめでたしで終わる話の方が少ない、という印象です。
だから、ロビーがレオニー、ルークと新たな旅立ちを迎えるラスト、エンドクレジットが流れるまで、いつロビーの親の代から敵対しているクランシーとか、2人の結婚に反対のレオニーの父とか親戚(赤ん坊とレオニーを見舞ったロビーをタコ殴りにした叔父とか)が現れて、2人の仲を引き裂くんじゃないか、あるいはロビー自身がクランシー相手に切れて、刑務所にブチ込まれるんじゃないかとずーっとはらはらして見てました。もう、エンドクレジットが流れるまで、ハッピーエンドなんか予想できなかったんで。
ロビーがアルバート、ライノ、モーと北を目指した時に、なんかいつものケン=ローチ監督と違う?と思い始めたものの、まだ安心できず、最後まではらはらしてましたよ、わしは。監督にしては中盤からコメディー色も強かったけどね!

ライノ役のウィリアム=ルアンさん、「Sweet Sixteen」にも主人公の友人役で出てたって… リアムのが取り立てられて、自分はないがしろにされたと思っちゃった親友か〜? でした。ピンボール、おっきくなったのね。
アルバート役のガリー=メイトランドさんも出てたけど、役柄はちょっと不明。しかし、この話はアルバートに始まり、アルバートに終わった。せっかく稼いだ2万5千ポンドも「飲みに行こう」って… でもアルバートはいい奴だ。こんな友だちがいたら、いろいろと大変そうですけど。
タデウス役のロジャー=アラムさんは「麦の穂を揺らす風」に出演。あれも悲しい映画だった。同じ自由と独立を求めていたはずなのに、別れ別れになってしまったアイルランドの物語… キャストは不明。

ただ、コメディーではありますが、そこはケン=ローチ監督ですんで、いったん底辺まで落ちてしまうとなかなか這い上がれないロビーのような人びとの立場とかもちゃんと描いているので序盤はそこら辺が重いです。立ち直りたいのに周囲の理解がない。レオニーの理解のない親戚にタコ殴りにされたり、親の代から対立しているけど、もはやどっちもただの意地になっているクランシーとか、そこら辺のロビーの切なさはケン=ローチ監督だなぁと思ったり。

アルバートは初っぱなで登場、主人公と思わせておいてロビーに話がシフトしていく辺りなんかは良かったです。アルバートのゲロ壺の中身をロビーの仲間の一人が飲み干すシーンは、なかなかえぐかったですが…

名作。お奨めです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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美しい夏キリシマ

監督・脚本:黒木和雄
出演:日高康夫(柄本佑)、宮脇なつ(小田エリカ)、日高重徳(原田芳雄)、美也子(牧瀬里穂)、宮脇イネ(石田えり)、豊島一等兵(香川照之)、日高しげ(左時枝)、秀行(寺島進)、はる(中島ひろ子)、世津子(平岩紙)、宮脇実(倉貫匡弘)、石嶺波(山口このみ)、ほか
2003年、日本

黒木監督の「戦争レクイエム三部作」の一本です。ほかは「明日 tomorrow」と「父と暮らせば」。

1945年8月の宮崎県キリシマ。学徒動員から肺浸潤のために帰郷した日高康夫は、目の前で級友が死んだことにショックを受け、無気力な生活を送っていて、元軍人の祖父から非国民呼ばわりされることもあった。広島に新型爆弾が落とされ、沖縄も失って、本土決戦を叫ぶ軍は宮崎県の海岸からアメリカ軍が上陸するとにらみ、訓練に余念がなく、住民たちも竹槍訓練に精を出していたが、その上空を我が物顔でグラマンが飛んでいくのに手を出せない。康夫と仲のいい、日高家の下働きのなつは戦死した父と家に母と弟を残していたが、その母は軍需物資の横流しと引き換えに兵隊と情事を重ね、実は康夫を襲うこともあった…。

登場人物が多くて、康夫が一応主人公なんで比重を置いて語られるんですが、話はあちこちに飛ぶもんで散漫なイメージが残りました。おそらく話は広島に原爆を落とされた8月7日から始まると思うんですが、それから康夫の話があったり、なつの母の情事があったり、はるの見合いとか、日高家は地主なんで軍の協力して物資を与えているシーンがあったりしているうちに話の中では何日も経ってそうなのに、実際は広島〜長崎って3日しかないのに、その話が出るのは半分過ぎてからだったり、まぁ、なんとも散漫な印象がぬぐえず… 1945年8月ですから、終着点は15日なのはわかりきってます。でもそこに至るまでが長く、なんかもうちっと登場人物をしぼった方が良かったのではないかと思うのですが…

タイトルが「美しい夏キリシマ」なんで、人間の醜さと対照的な自然の美しさを描きたかったのなら、問題はないのですが、「戦争レクイエム」と言うには、どの人物もあんまり戦時中に見えず… 日高家なんかいいもの食ってるし… まぁ、地主だからってせいもあるんだろうけど、グラマン飛んでるわりに軍人も緊張感のカケラもないし… そこらの雰囲気の悪さものめり込めなかった原因かも。

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八つ墓村 再び

夏八木勲さんの追悼に再視聴です。相変わらず、尼子義孝がいい感じに画面を締めていて、良かったですね。むしろ、これだけおどろおどろしい展開だと寅さんならぬ金田一さんが一服の清涼剤のよう…

夏八木さんは幅広い演技をされる方だったので、「八つ墓村」一作で追悼と言うのもおこがましいのですが、まずは故人の冥福を祈りたいと思います。素晴らしい演技をありがとうございました!

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バベルの籠城 第26話

「ウルトラ・レッド」は話の内容はともかく、絵が辛すぎて読めません。サインペンで描いてるみたいだよ、あの漫画… まぁ、ここまで警察・検察・裁判所の薄汚さが露呈してきた現在において、公安が主人公の漫画なんて原作が西村寿行とはいえ、ギャグにしか見えないけんどね

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