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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ローザ・ルクセンブルク

監督・脚本:マルガレーテ=フォン・トロッタ
出演:ローザ=ルクセンブルク(バーバラ=スコヴァ)、レオ(ダニエル=オリブリフスキ)、カール=リープクネヒト(オットー=ザンダー)、ほか
見たところ:川崎アルテリオ・シネマ
1986年、ドイツ

ワイマール共和国の社会主義者ローザ=ルクセンブルクと記憶していたのですが、たきがはの多大なる勘違いでもともとはポーランドの活動家でドイツに移住、以後、ドイツ社会民主党やドイツ共産党に所属し、1919年、ベルリンでドイツ革命を指導したが反対派に捕えられて虐殺された、というのが正しいところで、ワイマール共和国にはあんまり関係ありませんでした。誰と間違えたんだ、俺…

おかげで話の展開がわかりづらく、あと時間軸も、捕まっているローザから始まって、遡り、また遡りと行ったり来たりしてるもんで混乱し、とうとう沈没しました。ぐ〜…

2/3ぐらいのところで復活しましたが、最後まで筋が理解できたとは言いがたく、人間、付け焼き刃な知識で映画を見ちゃいかんなぁと思った次第。「ハンナ・アーレント(リンク先はレビュー記事)」と同じ監督で同じ主演ということで1週間の限定上映でしたが、これは見なくても良かったかも。とほほ…

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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ハンナ・アーレント

監督・脚本:マルガレーテ=フォン・トロッタ
出演:ハンナ=アーレント(バーバラ=スコヴァ)、ハインリヒ(アクセル=ミルベルク)、アドルフ=アイヒマン、メアリー=マッカーシー(ジャネット=マクティア)、ロッテ(ユリア=イェンチ)、ハンス=ヨナス(ウルリッヒ=ノエテン)、クルト=ブルーメンフェルト(ミヒャエル=デーゲン)、ほか
見たところ:川崎アルテリオ・シネマ
2012年、ドイツ・ルクセンブルク・フランス

「イエルサレムのアイヒマン――悪の陳腐さについての報告」を書かれた哲学者ハンナ=アーレントの、主にアイヒマン裁判取材からの数年を描いた映画です。二回目の上映なんですが、前回は満員のため、寸前で門前払いを喰らったため、再上映を知って再挑戦、今度はぎりぎりで入れました。ていうか、消防法とかもうるさくなってるんでしょうが、そうでなくても映画の人気が落ちている時代に満員だからと入場を断るとは、かつて満員だからと通路に座って見た(確か「エンジェル・スノー」リンク先はレビュー記事。と思って確認したら「ノー・マンズ・ランド」でした。リンク先はやっぱりレビュー記事)記憶のあるわしには、ずいぶん余裕があるなぁと変なところで感心しましたけんど。

1960年、ナチスの最後の大物と言われたSSのアドルフ=アイヒマンが、潜伏先のアルゼンチンでイスラエルの秘密警察に捕まり、じきに裁判が開かれるというニュースが世界中を駆け巡った。ドイツからの亡命者で、今は哲学者として高名なハンナ=アーレントは、ユダヤ人としてアイヒマンの裁判を傍聴したいと思い、雑誌「ザ・ニューヨーカー」に申し出、受け入れられ、エルサレムに向かう。しかし、やがて始まったアイヒマン裁判を見続けたアーレントは、アドルフ=アイヒマンという人物が自分の考えていたような殺戮者ではなかったことに気づき、その人物の凡庸さ、官僚的な姿勢こそが無類の大虐殺をもたらしたことを知っていくのだった…。

今でこそ、ハンナ=アーレントの言う「凡庸な悪」は一般的に受け入れられるようになりまして、気質が似ていると言われるドイツ人と日本人です。しかも日本では極東国際軍事裁判により裁かれたのはほとんど軍人と政治家で、ヒロヒトは言うに及ばず、ファシズム国家を支えた官僚やマスコミ、憲兵なんかはそっくり残りました。で敗戦で、そういう組織が反省し、心を入れ替えたかと言われると、昨今の報道とか見てると、全然そうは思えないわけですよ。むしろ、全然変わってないと。体質同じだろうと。そう思った時に、わしはこの「凡庸な悪」という言葉にあい、それまで感じていた官僚気質というものが、腑に落ちて、まさにすとんとこの言葉がはまって、そうでなくてもフクイチの事故をできるだけ矮小化しようとしているこの国の政府と官僚というものに対する不信感というのは日々、ふくらむ一方なわけなのでした。

そんなことを考えながら見ていたので、ラスト、それまで批判されたアーレントが学生への講義という形で初めて行った反論、8分にもわたるスピーチでは、今の日本にも通じる言葉がたくさん詰まっているなぁと思って聞いてました。

初っぱなのアイヒマンの誘拐は台詞1つなく、わずか数分のシーンですが、緊張感のあるつかみです。でも、その後では親友のメアリーの離婚騒動と軽く入って、アイヒマンの裁判が開かれることがわかってからは緩急のある展開で、ドイツ映画は「トンネル(リンク先はやっぱりレビュー記事)」と「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最後の日々(リンク先はやっぱり)」ぐらいしか見ていないんですが、派手さはないけれど、堅実でいい映画でした。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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大間原発建設予定地に行ってこよう

無駄に長いGWは10連休。暇を持て余したたきがはは、去年、福井に行ったことに味を占めて新潟の柏崎刈羽原発に行こうと考えましたが、何を思ったか、大間原発建設予定地のど真ん中に残るという、あさこはうすさんに行ってこようと思い直し、早速、ルート検索、さっくりと14時間半と出ました。さすがのわしも14時間も車を運転し続けるのは無理です。福井は1泊コースでしたけど、青森は2泊コースが判明します。
となると1泊目と3泊目をどこで泊まるかが問題です。行き先を盛岡に変更してみましたが8時間と出まして、翌日の大間まで6時間半、行って帰ってこなくちゃならないので往復で13時間と無理な結果が出ます。
どうやら行きに盛岡で泊まるのは無理なようだと諦め、登録した大間行きのルートを眺めて宿泊できそうな大きな町を探します。大きな町を探すのは宿屋、できたら安めのビジネスホテルがあって、かつ空きもあったらいいなと思っているからです。
次に八戸にターゲットを絞り、またルート検索します。今度は9時間半と出ました。むむむ… まだ青森県の南端なので大間まで5時間もかかります。一瞬、ホテルまで予約しかけましたが、決定ボタンを押す前に思考チェンジ。予約したら、どんなに好条件でもそこに泊まらなければならなくなるので、予約はやめることにし、また地図を眺めます。
正直、八戸からの往復は10時間とあまり現実的ではありません。地図を見ていたら、八戸までは高速道路で行けますが、そこから先がほぼ一般道オンリーなことがわかりました。行ってみたら、途中で無料の高速道路がありました。
結局、1日目、最低でも八戸を目標に走ることにし、その先は着いた時間とかで考えることにします。できたら、下北半島の折れ曲がったところにあるむつまで行きたいところです。間に大きそうな町がないからです。
またルート検索をすると12時間45分… なげぇ… しかし、そこまで行けば大間は2時間弱、うまくすれば3日目にはむつにとどまらず八戸、場合によっては盛岡まで戻れるかもしれません。そうすれば帰りに福島で下りて去年行けなかった祖父母の墓参りに行くのも可能かもしれません。
というわけで目標をむつにセットして早起きを決意して、たきがはは寝るのでした。

以下は長い記事なので続きにしまっておきます。

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家族の灯り

監督:マノエル=ド・オリヴェイラ
出演:ジェボ(マイケル=ロンズデール)、ドロティア(クラウディア=カルディナーレ)、ソフィア(レオノール=シルヴェイラ)、ジョアン(リカルド=トレパ)、カンディア(ジャンヌ=モロー)、シャミーソ(ルイス・ミゲル=シントラ)、ほか
2012年、ポルトガル・フランス合作
見たところ:川崎アルテリオ・シネマ

クラウディア=カルディナーレさん、ジャンヌ=モローさんというイタリアとフランスを代表する大女優が出るんで、母が公開直後から気にしており、新百合ヶ丘に来たところで行ってきました。

ポルトガルの田舎町。老いた帳簿係のジェボは妻のドロティアと養女で息子の妻であるソフィアとつましく暮らしている。ジェボの息子ジョアンは、8年前に家を出たきり、泥棒をしたり、刑務所に入れられたりしているが、ジェボとソフィアは息子を溺愛するドロティアに真実を話さず、ジョアンが元気だとごまかしている。そんなジョアンがうちに帰ってきたが、彼は両親や妻に謝罪するどころか、そのつましい暮らしぶりを負け犬だと罵り、挙げ句の果てにジェボが持ち帰った会社の金70万レアルの大金を盗み出してしまうのだった。やがてやってきた警察に、ジェボは家族を守るために嘘をついて、自分が金を盗み出したと言うのだった。

元々は舞台劇だったようで、場面転換がほとんどありません。基本、ジェボさんちの居間というか、後は台所と夫婦2組の寝室しかない貧しい家のようなんで、大きなテーブルがある部屋に限られます。
そのテーブルでドロティアとソフィアはジェボやジョアンの帰りを待ちわび、帰ってきたジェボは帳簿をつけながら(それにしては電卓も使わず、2桁の計算をやっているだけなんですが)ドロティアやソフィアの入れてくれた珈琲を飲み、友だちのカンディアやシャミーソと話します。
ただ、基本的には上の粗筋にも書いたようにジェボとソフィアはジョアンの犯罪についてドロティアに秘密にしていますから、前半はそのジェボとソフィア、あるいはジェボとドロティアの煮え切らない会話が中心で退屈で退屈で船を漕ぎかけました。ぐ〜…
カンディアやシャミーソが来たところでやっと話が動くんで、その頃にはジョアンも帰ってきてますし、まあまあおもしろくなるんですけど、この頃にはジェボがドロティアに息子のことをちゃんと話さないのでいらいらしてきまして、2人とも演じた俳優さんが70、80とかなりのご高齢なもんで、ジョアンもそれなりに歳を取っていると思うんですよ。まぁ、甘いのは歳を取ってからの子ども、という裏設定があるのかもしれませんけど。ただ、そういう親の甘やかしがジョアンを悪の道に走らせたのだとしたら、それはやっぱり親は責任とは言わないけれど、自分の罪と向き合わなければいけないと思うんで、ドロティアにジョアンのことを誤魔化すのは良くないと思いました。
なもんで、ジョアンが金を盗んで、ドロティアが毎日、泣いているという展開に至っては、やっぱりジョアンのしたことを言わないジェボにいらいらして、ラスト、ドロティアのためにジョアンの罪をかぶるジェボという展開も、ぽか〜んと置いてけぼりを喰らったような気持ちにしかなりませんでした。

監督が105歳と高齢で、それでも毎年、精力的に新作を発表しているそうなんですが、何が言いたかったのかわかりませんでした。ぶっちゃけ、お父ちゃん、あんたの教育は間違いやと。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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マリヤの賛歌

城田すず子著。かにた出版部刊。

ある日(2013年10月頃)、twitterで流れてきたTLを追っていったら、日本人の従軍慰安婦もいて、その方の手記だというので興味を覚えました。

わしは同じ女性として、従軍慰安婦という世界でも稀な制度を大変恥ずかしいと思っており、そんなことを考え出した人間に強い怒りを感じているので「ナヌムの家」三部作を見たりして、私的に調べたりしてるんですが、日本人の慰安婦もいるだろうなと心の隅で知っていたにもかかわらず、そういう方の手記を読んだことはなかったので、興味を覚えたのでした。

しかし、例によって密林に飛んだんですが、すでに絶版、手に入れるにはどうも発行元のかにた婦人の村というところにアクセスするしか方法はなさそうですんで、さくっと検索、出てきたのは館山に拠点を置く、NPO法人でした。わしはそこであちこちをクリックしまくり、たぶん、ここがその出版元だろうと思って、問い合わせのメールを送りました。

すると、返事には「当NPOは出版元ではない」とあり、かにた婦人の村が別物だとわかりました。さらにサイトをあれこれ調べていくと、従軍慰安婦の慰霊碑が、そのかにた婦人の村にあることがわかりましたが、一般向けに解放された観光地というわけではないので、個人で見学はできないとあります。ダメ元で電話してみたら、やっぱり、一応NPOを通してと言われちゃったので、NPOに電話します。

そのNPOが案内役として、かにた婦人の村も入れた戦跡コースをやっているのですが、基本、団体向けなので個人の案内はできず、まぁ、わしも素性を明かさずに電話していたのが悪かったんですが、ちょうど橋下の「慰安婦発言」騒動の直後だったもんで、いろいろと警戒されちゃいまして、どっかの団体を案内するのに合わせるなら連れていってもいいとまでは言ってもらいましたが、わしは基本、震災以来、千葉には寄りたくない人なんで、そんな館山の戦跡とか見て、長居する気はないのです。

で、またしても、かにた婦人の村にアタック、NPOに話はしたこと、団体と一緒ならいいと言われたこと、私的に従軍慰安婦に興味を持っていて慰霊碑にお参りをさせてもらいたいだけなことなどを告げて、10分ぐらいの来訪ならば、と許しをもらって、それっと館山に行ってきたのでした。ついでに海ほたるができて以来、利用者が減っているというフェリーを利用してきましたが、不便すぎて、二度と使わないと思います。というか、最後の最後で案内を放棄するな! ヽ(`Д´)ノ Uターンする羽目になったやろ! あんな不便な乗り物、二度と使わんわ! ヽ(`Д´)ノ と思ったけど、帰り、スマホがいじりたくて、またフェリーに乗ったのはここだけの話です…

フェリー乗り場から館山市までがけっこうありまして、例によって県別のまっぷるを買って、その地図を見ながら、どんと行けという感じで行ったんですけど、せっかく慰霊碑に行くんで、お花ぐらい買っていったら、わし、敵対した気持ちで来たんじゃないんですよ、って伝わるかなぁと思って、お花屋を探しながら走っていたら、こっちの方がえらい苦労しまして… 結局、農協系列の直売所でやっと見つけて、きれいそうな花束を2つ買って、なんだかんだと言っても、なんとかたどり着いたのでした。我ながら、相変わらず電突状態でぐだぐだなんですが…

何とか、かにた婦人の村に着きまして、駐車場がわからなくて、登りかけたら、オプ子ちゃんでもやばいよって幅の道路になったんで、慌てて下にバックして、何とか受付のシスターっぽい人に会って、挨拶して、慰霊碑にお参りして、帰ってきてから、この本を買って、ちょうどその時、暑かったもので南三陸で買ったボランティアシャツを着ておりましたら、「あなた、ボランティアに行ったの?」「はぁ、三度ばかり…」という話をしつつ、わしが今まで、従軍慰安婦にどういう経緯で興味を持ったのかという話もして、帰ってきたわけなのでした。

で、読み始めて思ったのは、金銭による縛りがあるとはいえ、基本、生まれ故郷から引き離された主に朝鮮の方々とは事情が違いすぎるなということでした。わしもこの本に書かれたことが全てだとは思いませんし、むしろ、酷いことの方が書かれていないのではないかとも思いますが、少なくとも著者の城田さんは自分の意志(環境に流されたり、立場上、行かざるを得なかったようなところもありますが)で行く場所を選んでいる。文面どおりに受け取るのならば、相手さえ選べるような状況にあった。この違いは大きいと思いました。

あと、わし的におもしろくなかったのは後半がキリスト教に入信し、その信者として生きる姿です。まぁ、かにた婦人の村というのはそういう施設なので宗教がらみになるのは仕方がないのですが、何というか、城田さんは教会にとって格好の宣伝材料だったんじゃないか、ということが、まぁ、本人も納得しているんでいいとは思うんですけど、苦しい時でも神も仏も拝まん主義のわしには気に入らなかったんだよという… そっちのが重要なんでしょうけどね。

一読の価値はあるし、従軍慰安婦の実態を知るのにいい本だと思いますが、他の国の慰安婦にされた方々と日本人の方々を同列に語るわけにはいかないなとも思いました。

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