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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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雷の波濤 満州国演義7

船戸与一著。新潮社刊。

2年チェックを怠っていたら、2冊も出てました。いよいよ、この巻にて日本はアメリカと開戦します。各登場人物が辛辣に語る政権への批判は船戸さん自身の意見も混じっているのでしょうか。

太郎は相変わらず妾宅に溺れる日々。そこが弱みですので、愛人と運転手につけ込まれ、金をせびられていますが、それ以上に問題なのが嫁の精神に異常を来していること。満州国の崩壊を待たずに破滅に陥るんでしょうか。まぁ、狂言回しなんで、最終巻まで生き延びると思いますが、無事に日本に帰れるのか怪しくなってきました。
次郎は無頼の徒なのは相変わらずですが、特務機関にこき使われるのが嫌になったのか上海を離れ、香港へ向かい、さらにマレー半島に向かいます。そうは言っても眼帯の日本人という目立つ容貌はマークされており、同時に金でどんなに荒っぽいことも引き受けるという姿勢が好まれているようでインド人の娘たちを鍛えたり、陸軍中野学校(実在のスパイ養成学校)出身の工作員と組んで、やってることは変わりません。
三郎がいちばん順調な感じで憲兵隊の花形として山下泰文のマレー侵攻並びにシンガポール攻略に従い、しばらく満州を離れてます。次郎と同じ地域にいるのですが、なかなか兄弟の邂逅はないですね。義兄(嫁の兄)が持病の悪化で日本に帰るという話はあるものの、家庭も安泰で出世街道を順調に走ってます。
四郎は引き続き満映に勤務ですが、理事長の甘粕が別の仕事を兼務してしまったために暇です。もともと文学青年ではありますが、脚本にさしたる才能があるわけでもないので、特務機関にちょっと利用されつつ、日米の開戦に胸の高鳴りを覚える日々。

で、前巻の感想を書いた時に「太郎=40代後半、次郎=40代前半、三郎=30代、四郎=20代後半ぐらい」と思っていたんですが、四郎が7巻の時点で33歳であることが判明。三郎が30代後半と修正しなければならないようです。うーん… 四郎、そんなに歳取ってたのか… 1巻でだいたい1年経つんで、1巻当時は26、7歳ぐらいだったのかもしれません。それにしては青臭かったけど…

8巻も借りようと思ったら貸し出し中だったので、船戸小説で未読の「新宿・夏の死」を借りてきました。

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GODZILA

監督:ギャレス=エドワーズ
出演:芹沢博士(渡辺謙)、フォード=ブロディ(アーロン・テイラー=ジョンソン)、ウィリアム=ステンツ司令長官(デヴィッド=ストラザーン)、ほか
見たところ:シネプレックス平塚
2014年、アメリカ

グッドナイト&グッドラック」主演のデヴィッド=ストラザーンさんがアメリカ側の司令官で出演しているという以外は価値のない駄作です。

以下は公開中の映画につき、続きにしまっておきます。

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追悼 リチャード=アッテンボロー監督

たきがはの好きな「ガンジー」の監督であり、見てないけど「ジュラシック・パーク」などに俳優として出演されていたリチャード=アッテンボロー監督がお亡くなりになったそうです。

「ガンジー」は通常の120分では入らない長い映画で、かといって保存版にしたいので3倍速で録りたくもなく、わざわざ140分という稀少なテープを買ってきて録画をした覚えがあります。当時のわしは映画館に行く習慣はなかったので映画はテレビでやるのを待つ派だったんですが、今思うと惜しいことを…

テープを捨ててなければもう一回見直そう。

ご冥福をお祈りします。

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フランケンシュタイン

メアリー=シェリー著。宍戸儀一訳。青空文庫刊。

久しぶりに読書。

ゴシックホラーの古典として名高い「フランケンシュタイン」を読みましたが、頭の中のイメージは先日観た「鉄人28号」のモンスター(リンク先は登場話のレビュー)です。あと、世の「フランケンシュタイン」と名のつく映画の怪物さんを想定して読んでいたため、中盤、フランケンシュタイン博士(怪物の生みの親)の語りになって、怪物さんが登場してしゃべり出した時はひっくり返りました。

いや〜 「鉄人28号」のモンスターもそうだったんですが、「フランケンシュタイン」って基本、しゃべれないじゃないですか〜! それが自力でしゃべり、知性を身につけ、感情を持つに至ったことを告白しているのを読んだら、どうにもフランケンシュタイン博士に同情できなくなりまして、その醜さと死体を使った(らしい。フランケンシュタイン博士が詳細を伏せているため)という生まれの不浄さを理由に生みの親からも世間からも、ひたすら嫌われ、憎まれ、徹底して排除される怪物さんにいたく同情しちゃいました。

あれほど愛しいと思っていた人間たちにも受け入れられず、でも、自分と同じ生まれの伴侶を作ってくれれば、人のいない南米のジャングルにでも行って、2人きりで生きていこうという提案を、途中までやりかけて迷った挙げ句に断られたのを見ると、そこまで冷たくせんでも…と思いました。確かに怪物さんはフランケンシュタイン憎さで弟を殺した張本人でもありますが、その知性は人間に勝るとも劣らぬもので、わかりあえるものではなかったのかと思ったり。

最後、全てを語り終えたフランケンシュタインは衰弱死してしまいます。復讐を成し遂げた怪物さんが北極の方に消える。何とも後味の悪い読後でした。

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狂気の戦場 ペリリュー〜“忘れられた島の記録”

NHKスペシャル。

立山・黒部アルペンルート行きの前日に観ました。

後の硫黄島や沖縄戦にも繋がる、日本軍の徹底した抗戦は、ここ、珊瑚礁の美しいペリリュー島の戦いがきっかけだったそうです。

アメリカ軍の死傷率が60%と高いのも、日本軍による、そのような抵抗を予想していなかったためと思われ、硫黄島や沖縄では容赦ない艦砲射撃が行われ、火炎放射器による殲滅が行われたのも、この島での死傷率の高さを鑑みたものでしょう。

アッツ島以来、玉砕を続けてきた日本軍が持久戦を命じたのも、ここペリリューが最初だそうです。

ここで辞めておけば、日本各地への爆撃も、沖縄での住民を巻き込んでの地上戦も、原爆もなかった。そう思うと、やりきれない戦いでした。
かろうじて生き残った人びとも、今も苦しんでいるという地獄の戦場。

あの時代に戻ろうとしている今、このような番組が放映されることの意義は大きいと思いました。

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