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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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コンパス・ローズ

アーシュラ・K・ル=グウィン著。越智道雄訳。ちくま文庫刊。

これも短編集なのですが、正直、あまりおもしろくなかったです。なかには何が言いたいのやら、とんとわからぬ話もありまして、ル=グウィンさん、難しい…。

「バラの日記」「白いロバ」「船内通話器」「目の変質」「グイランのハープ」「マルフア郡」くらいか、おもしろかったのは… 「船内通話器」はスペオペのパロディだと思ってたら、その形を借りた妊娠した女の子の話だそうで…

「スール」はアムンゼンより先に女性の探検家たちが南極点に到達していたという話だったんですが、どうもフェミニズムを前面に打ち出すようになってから、おもしろくなくなった気がするな…

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新宿・夏の死

船戸与一著。文春文庫刊。

新宿を舞台にした連作短編集。

主人公が引退した狩猟愛好家、おかま、高利貸し、右翼の鉄砲玉、棋士崩れ、ホームレス、調理師、元婦人警官とばらばらで、それぞれの展開もバラエティに富んでいて飽きさせません。

わし的には船戸与一初のおかま主人公「夏の渦」がいちばんおもしろかったです。終わり方もいちばんすっきりしてたし。

主人公やそれ以外の登場人物の死で終わる「夏の黄昏」「夏の流れ」「夏の残光」「夏の曙」、死んではいないけれどもっと悪い終わり方の「夏の星屑」は後味が悪かったです。特に「夏の星屑」はわかりやすいフラグを立てちゃったのが興ざめでした。女性が主人公というの船戸小説ではなかったと思うのですが、ちょっと無理があったかも…。

「夏の雷鳴」「夏の夜雨」は主人公も罪を犯しているのですが、よりあくどい連中を訴えるという終わり方は、この中ではすっきりしてました。

いや〜 まさか、船戸さんでおかまが主人公の小説読めると思いませんでしたよ (・∀・)

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多毛留(たける)

米倉斉加年著。偕成社刊。

米倉斉加年さんが亡くなったと聞いて、大昔読んだなぁと思って、図書館で借りてきました。

わしは、こういう、繊細なタッチの絵は子どもの頃は好かんかったので、どんな話だったのか覚えてませんでしたが、読んでいたら、ああ〜と記憶が蘇ってきました。

奴津(なのつ。現在の博多)に阿羅志(あらし)という漁師がいた。18の時に物言わぬ乙女を連れ帰り、2人の間には多毛留という男の子が生まれた。乙女、多毛留の母は何もしゃべらず、おしだと思われていた。多毛留が15の時に2人の親子とおぼしき男が漂着した。すると母が多毛留の知らぬ言葉でしゃべり出し、2人を看病した。2人が母の家族であることを多毛留は理解した。しかし阿羅志は2人を「百済人!」と言ってもりを振り上げたので、多毛留は父を殺してしまう。異国の男2人は母と帰ろうとするが、母は多毛留とともに奴津に残ることを選ぶのだった。

「百済人」という言葉や、しゃべり出した母の挿絵にハングルが描かれているところ、後書きを見ると日本にとって近くて遠い朝鮮半島とのやりとりなのだとわかります。米倉さんは「自分の創作だ」と断っておられますが、似たようなシチュエーションはいくらでもあったろうと思います。それぐらい近い国です。けれど日本が植民地化し、大勢の人を駆り立て、殺し、その謝罪を行わないことによって、どこよりも遠い国でもあります。

悲しくて強い絵本だと思いました。

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血笑鴉

横山光輝著。講談社漫画文庫刊。全1巻。

秘剣・霞の小太刀を使う暗殺者・鴉を主役にした異色時代劇。全部で24話ありますが、個々の話につながりはなく、連作短編集です。

鴉のキャラが「顔がまずくて 背は低く 少し猫背」と作中で他の人物に言われているように、間違ってもイケメンなヒーローではないのがまず異色。
さらに鴉が当初、記憶を失っており、自分の名も、霞の小太刀をどこで覚えたのかも知らないという導入が異色。
さらにさらに、鴉の性格が感情移入しづらい外道であり、女好きの博打好き、生き延びるためなら女だろうが容赦しないのも異色なら、そんな鴉の活躍を読んでいるうちに、金に汚い鴉より、さらに汚い人物が出てきて、いつの間にか鴉に感情移入しちゃってるという展開も異色で、痛快とは間違っても言いがたい話ですが、なにしろ問答無用におもしろいです。これだけ変わってると。

実写化するなら、亡き蟹江敬三さんをちょっと太らせて鴉を演じてもらいたかったなぁと思いました。

第4話に登場した山崎先生という凄腕の浪人が、酒好きでひょうたんから飲む仕草が戴宗の兄貴を彷彿とさせて、それもまたよし (・∀・)

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ハムスター記念日

この人がいいねと君が言ったから
8月31日はハムスター記念日


念願のジャンガリアンハムスターのサファイアブルーの男の子を引き取りに行った日、残っていたのはノーマルカラーの2匹でした。

わしが手を入れると、1匹の子がするすると乗ってきました。

「この子にします」と里親さんにお願いして、譲ってもらいました。

まいたんとの運命の出会いでしたvvvv

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