監督:押井守
出演:後藤副隊長(大林隆介)、南雲しのぶ(榊原良子)、篠原遊馬(古川登志夫)、泉野明(冨永みーな)、太田功(池水通洋)、荒川茂樹(竹中直人)、柘植行人(根津甚八)、ほか
見たところ:うち
日本、1993年
GYAO!でただで見られるというので「パトレイバー」は一本も見たことなかったし、漫画もまともに読んだことはなかったのですが、押井守さんが監督だったので興味を覚えて見てみました。わしの記憶だと泉野明が主人公で篠原遊馬とカップルのような相棒のような関係だったはずなのですが、今回は後藤副隊長と南雲隊長が主役で自衛隊の荒川という胡散臭いおっさんや、元PKOの柘植という、これまた胡散臭いおっさんが前面に出張っていて、けっこうわし好みのおっさん臭い、中盤の緊張感もなかなか良い映画になっていました。ただ、ラスト、後藤さんが特車二課を率いて事件の解決に向かう辺りはちょっと緊張感が薄く(太田のキャラのせいもあると思うんですが)、ちょっと残念な気もしました。
1999年、東南アジアでPKO部隊として派遣された陸自レイバー部隊は、戦闘車両を持つゲリラ部隊に襲われ、発砲の許可を得られないまま、隊長の柘植1人を残して全滅する。それから3年後の2002年冬、横浜ベイブリッジの謎の爆撃事件を皮切りに自衛隊によるクーデターに結びつきそうな動きが首都圏を中心に起こる。警視庁特車二課の南雲しのぶと後藤喜一は、事件の裏に柘植がいることを自衛隊の情報部・荒川から知らされるが…。
ゆうきまさみさんの漫画のイメージが強かったのに(冒頭にもキャラクターデザインで出てましたし)、キャラの顔立ちが意外と地味だったので驚きました。見てたら、もともとの主人公だった野明と遊馬は出番が少なく、後藤さんと南雲さん、それに荒川さんの出番が多くて、「パトレイバー」にもいろいろあるのだなぁと思った次第。
荒川さんはキャラ的にはいちばん好きでした。「MONSTER(浦沢直樹著)」でもルンゲ警部がいちばん好きだったので、たまにピンポイントに入るという…。声は竹中直人に似ているなぁと思っていたら、本人でびっくりしましたが、この時期の竹中さんはあんまり濃くないので、こんなものかも…。
柘植さんが根津さんだと気づかずにまたびっくり。
中盤、自衛隊機が出動してきて東京を支配するような展開は緊張感があっていいなぁと思ったんですが、ラストの太田はいまいちだったかなぁ…
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