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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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赤ひげ診療譚

山本周五郎著。新潮文庫刊。

赤ひげ」の原作です。

基本的な筋立ては一緒ですが、8本の短編による連作集なのと、映画では登の成長に大きな役割を果たしたおとよや、おとよに影響を与えた長次などの扱いが大きく異なります。ただ、赤ひげ先生の台詞なんかはけっこう原作まんまなところもありまして、読んでて三船のイメージが大きくダブりまして、良かったです。

映画では赤ひげや登を中心としたヒューマニズムがかなり強調されていて、感動大作になってましたが、原作では意外とあっさりめな感もありまして、そこら辺の印象も異なります。

読んでいたら、また映画が観たくなりました。こういう原作と映画のいい関係は、わしの知る限り、滅多にないと思うので、黒澤監督は山本周五郎さんに褒められたとおり、「原作よりいい」映画を撮ったのだなぁと思いました。

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野比温泉

アクセス:京急YRP野比駅 徒歩15分
入湯料:1000円
泉質:ナトリウムー炭酸水素塩泉、弱アルカリ性、低張性

肌がとぅるんとぅるんになるという温泉です。しかし、一度、藤沢の富士見湯の軟水を体験した身には、まだ足りません。一緒に行った母が感激していたので、今度、富士見湯に連れて行くと約束しました。

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南冥の雫 満州国演義8

1942年の第8巻です。

太郎と次郎が急転直下な展開ですが、三郎は所属が変わったけど相変わらずで、四郎は軍属になったけど、それほど大変ではないです。

太郎はとうとう奥さんに浮気がばれてしまいました。その兆候は前からあったのですが、奥さんの桂子さんは浮気相手をぶっ殺し、精神が破綻、日本に帰されて精神病院に入院です。一人娘は里帰りした三郎の嫁の実家に預けられました。太郎はすっかり小物感がぷんぷんで、もともと小心なところはあるんですが、知り合いから「老けた」と言われて、モノローグに入れば、妻への自責の念でいっぱいですが、取り返しはつきません。

次郎は悪名高いインパール作戦に参加、6巻ぐらいから行動をともにしてきた戦友を失ったばかりか、自身もマラリアにかかり、とうとう生きながら蛆に食われる事態に陥ってしまいました。武闘派は死にやすい船戸小説とはいえ、1945年の満洲滅亡まで描かれるのは間違いないと思いますので、次郎にはそれまで生きていてほしいんですが、まさかの敷島兄弟、最初の脱落者になるんでしょうか? 次郎が意識を失ったところで8巻は終わっちゃったんで、次巻が待たれるところです。英軍の捕虜になるとか… その方が生き延びやすそうですが、何とか助かってほしいものです。

三郎は関東軍の憲兵隊からソ連との国境付近の部隊に配置換えです。その前に見え見えの死亡フラグ(帰ったら結婚するんですという…)を立てた部下を失い、これで失った部下は3人目な上、太郎の妻が殺した浮気相手を埋める手伝いまでしてまして、心がすさんできてます。兄弟のなかでは順風満帆な人でしたが、汚いところを見ることも多い立場なんで、間違いなく最後まで生きてはいないでしょうが、まだ、その精神力で踏ん張ってる感じもあります。まぁ、兄貴の件がなければ、それなりに順調だしな。

四郎は満映から陸軍の情報部に配属、言語が得意なもんで、翻訳とかやらされてます。彼女には振られちゃいましたが、わりとさばさばした感じで、間違いなく最後まで生き残りそうな感じです。

この巻ではミッドウェーでの敗戦もあり、日本の旗色が悪くなりますし、ドイツもソ連攻めを諦めるところです。それでも戦争を止めようとしない東条英機や、インパール作戦の指揮を執った牟田口廉也に批判的な描写が目立つのは、敗色が濃厚になったところで戦争を止めておけば、日本列島の焦土も、原爆も、沖縄もなかったのに、という船戸さんの静かな怒りを感じないでいられません。

敗戦まであと3年、敷島兄弟と真の主人公である満洲の行く末を見守りたいと思います。

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1年半ぶりに更新しました!

orz

胸張って言えることかそれ…

外伝を見直していたら、完結していて、自分でもこれでいいんじゃねと思った落ちがついていた話があったので、どうしてアップしなかったのかはもはや永遠の謎なんですが、アップします。

人が人を裁くということに、どのような結論があるのか。私はそれは1つではないと思いますし、いろいろなご意見があると思いますが、1つの答えとしてあげることにしました。

オウガバトルな100のお題に「033.醜悪:醜きもの、汝の名は」を追加しましたんで、よかったらよろしく〜

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猫を抱いて象と泳ぐ

小川洋子著。文藝春秋刊。

チェスの才能と繊細な心を持った、リトル・アリョーヒンと呼ばれた少年の物語。

なんですが、特に感動もせず、つらつらと読み終えてしまいました。うーん… 読むのに、ちょっとばかり夜更かしをしたんですが、リトル・アリョーヒンの死で終わるところが拍子抜けしたというか… リトル・アリョーヒンが象のインディラに思いを馳せる辺りはおもしろかったんですが、うーん… どこら辺でずれたんだろう…

本命は「満洲国演義8」なんで、これから読みます。

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