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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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赤いろうそくと人魚

小川未明著。青空文庫刊。

子どもの頃に読んだ童話があったので懐かしくなってダウンロードしました。

冒頭、人魚のお母さんが人間の世界に憧れを抱きますが、まず、そこで肩をたたいて引き留めなければ!と思いました。人間は決して優しくもないし、自分より弱いものをいじめないなんてことはない。もっと醜いものだと、これはそういう話だと思いました。ラスト、娘を香具師に売ったろうそく売りの老夫婦に人魚の母親とおぼしき女性が復讐します。そんなことをするぐらいなら、最初から人間に娘を預けなければよかったのになぁと思ったら、この話はどういう意図で書かれたのか、考え込んでしまいました。

人間の町が1つ滅んだとか、けっこう容赦ない落ちでした。

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夜明け前

島崎藤村著。青空文庫刊。

3ヶ月くらいかかって、だらだら読んでました。

馬籠の本陣に生まれた青山半蔵は、若くして国学者・平田篤胤の教えにのめり込んでいく。時は明治維新前、激動の時代が半蔵に覆い被さろうとしていた。

大変長い話でした。青空文庫でも全4ファイルという大作でスマホのページで3000ページ以上です。時間もかかりましたが、最後はけっこう一気にいけちゃいました。

わしも、こういう話を読む前の下準備というか勉強はしないので、どういう話かぐらいは知っていても、半蔵が傾倒する平田派というのがどういう主張をしているのかはまったく知りません。なので、読んでいるうちに天皇による祭政一致の政治というのが理想みたいな話で出てくると、もうどっちらけで、その理想も崩れ、それでも自分なりに追い求めようとしていった結果、だんだんと幻覚を見るようになっていくという展開は痛々しくはありましたが、まぁ、どうなんだろうという感じでした。

個人的には前半の馬籠本陣の様子、仕事などを事細かに書いた描写がおもしろかったです。

永井隆博士の著作も見つけたんで読んでみようと思いますが、この方はクリスチャンなので、また合わないこと請け合い(爆

追記:2014/11/21

平田派の考え方にわしがこうも否定的なのは、天皇制廃止主義というのもあるんですが、神社本庁で「首相の靖国神社公式参拝の推進」とか「天皇による神道政治の復活」とか読んで、もう、虫酸が走るほど神社が嫌いになったのもあるからなのでした。

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怒りの葡萄

監督:ジョン=フォード
原作:ジョン=スタインベック
出演:トム=ジョード(ヘンリー=フォンダ)、ママ・ジョード(ジェーン=ダーウェル)、ケーシー(ジョン=キャラダイン)、ほか
見たところ:うち
アメリカ、1940年

1930年代のオクラホマ。刑務所帰りのトム=ジョードは仮出所で帰宅し、家族が一家を挙げてカリフォルニアへ移住しようとしていることを知り、ともにカリフォルニアへ向かう。だが過酷な旅で祖父と祖母を失い、ようやく着いたカリフォルニアではジョード一家のような困窮した農民たちであふれかえり、地主の言い値で低賃金労働にさらされる。トムは一家と行動をともにした元宣教師のケーシーを地主に雇われた警備員に殺されたことで、なぜ自分たちがこのように搾取されなければならないのか考え始めるが、人を殺したために警察に追われ、家族と別れる。ジョード一家は仕事を求めて再び旅に出るのだった。

若き日のフォンダ氏が格好いい映画です。話の展開は暗く、希望もありませんが、今の時代にも通じるテーマだと思います。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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ワルシャワ蜂起 葬られた真実~カラーでよみがえる自由への闘い

BS1スペシャル。

1944年8月、ナチス・ドイツ占領下のポーランドの首都ワルシャワで自由を取り戻すための戦いが始められた。最初はドイツ軍に優勢だった戦いは、乏しい物資、西側諸国の援助を得られることがなく、対岸までやってきたソビエト軍の支援も受けられず、次第に苦しくなっていく。10月2日、ポーランド国内軍はナチスに降伏した。その戦いを収めた白黒のフィルムがワルシャワ蜂起博物館の手によってカラーでよみがえった。フィルムと生き残った蜂起参加者の証言などを交えて、ワルシャワ蜂起と、戦後、共産圏に組み入れられたために蜂起について語ることを許されなかった事情や、そのために奔走した人びとなどを描く。

「カラーでよみがえる」だったのでワルシャワ蜂起の話かと思ったら、それは前半でおしまいで、後半は生存者の証言と、共産党政権下で弾圧されたことなどがメインになっちゃいまして、ちょっと肩すかしでした。そのうちのお一人に「今のウクライナの気持ちはわかる」とか言わせたのなんか意図が見え見えって感じで、その時代の日本への回帰を目指している今の日本に、他国を批判する資格はないと思いまして、しらけました。

ETVのがいいドキュメンタリー作るね。

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ミレー展に行ってきた

うちのママがミレーの「種まく人」が好きなので山梨美術館に二度ほど行ったことがあるのですがボストン美術館にも同じタイトルの別の絵がありまして、それが東京の三菱一号館美術館に来るというので行ってきました。公式サイトはこちら→ ボストン美術館 ミレー展〜傑作の数々と画家の真実

結論から言うと、このサブタイトルは偽りありです。

・目玉は何といってもミレーであり、「種まく人」であるのにもったいぶって途中に来る
・それまでに似たようなタッチの別人の絵を見せられる(バルビゾン派というミレーと同じ頃、同じ村に集まった画家が同じような題材で絵を描いているから)
・目玉に着いた頃には飽きている
・山梨美術館に飾ってある方がサイズが大きく、飾り方もでかい壁にどんと1枚なのでインパクトが大きい上、先に見ているので印象が強い
・ボストンからわざわざ来た方がサイズが小さいし、周りにもごちゃごちゃ飾ってあるので印象が弱い
・そのうちにミレーとはあんまり関係ないけど、同じバルビゾン派の先輩の影響を受けたらしい三菱一号館美術館所蔵の主題も関係ない絵を一枚でどんと見せられる。どうでもいい
・途中に全然関係ない青磁や白磁が飾ってある。何の意味が?
・絵は64枚と多くないがやたらに歩かされて疲れる

という感じでした。傑作と言われても同じような絵ばかり見せられたので飽きまして、肝心要のミレーの絵より、トロワイヨンという人が描いた「罠に捕らわれたキツネ」の方が毛が輝くようなタッチ(油絵で)だったのが良かったですvv

あと、まぁ、根本的に失礼なのかもしれませんが、絵を指さしたぐらいでいちいち注意してくんな! ヽ(`Д´)ノ

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