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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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1126(いい風呂)の日記念



久しぶりに回数券を買いました。考えてみたら毎週のように銭湯に行っているので買った方がずっとお得だったのですが、すっかり忘れておりまして、まぁ4400円の持ち合わせがない日も多かったもんで、買いそびれていましたが、やっと買いました。

本当は回数券はクリーム色なのですが、なぜか青く写りました。うちのあいぽん、カメラがいかれたのか心配です。

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アイヌ民族の歴史

榎森進著。草風館刊。

ハンナ=アーレントの「全体主義の起源」を借りに行ったのですが、目の前の棚にこの本があったので手に取った次第。日本人として見逃せないタイトルですから。

アイヌ民族の歴史を縄文時代から綴った大著。「蝦夷地別件」で読んだクナシリ・メナシの戦いも綴られています。

読んでいて、これほど自分が日本人であることが恥ずかしいと思う本もありませんでした。これでもかこれでもかと搾取されるアイヌたち。それは鎖国した日本が中国の中華思想をまねたものであり、開国してからはヨーロッパをまねたものであり、最後には「日本は単一民族の国家である」とまで言いつのってしまう厚顔さでありました。

力作ですが、ちょっと誤字脱字が目立ったのが残念といえば残念。

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いまさらディアスポラの後

引き続き外伝更新です。

オウガバトルな100のお題に「005.放棄:蝶のように花のように」を追加しました。

ラストをどうやって締めようか、放置していたらえらい長くかかりましたが、ネタはけっこう早くからできていたのです、実は。

それにしても「オウガ」世界の経済はよくわかりません。「伝説」では基本の武具はみんな持ってるんで買い物はしませんが「タクティクス」と「64」では価格が全然違います。同じショートボウが「タクティクス」では400ゴートしますが「64」では30ゴート、キュアリーフも「タクティクス」では150ゴートですが「64」だと10ゴート。システムが違うのでしょうがないところはあるんですが、もうどうしろと。そして「伝説」にはキュアリーフがそもそもなくて、いちばん安いキュアポーションは400ゴートとかどうするんだと。

まじめに考えました。「伝説」はシステム的には「64」と同じなんで「64」を基準にしました。そうそう! パラティヌスとゼテギネアは大陸だけどヴァレリアは島なんで価格が高いんだろうとか言い訳も考えました。

また書けたらアップします。

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長崎の鐘

永井隆著。青空文庫刊。

「長崎の鐘」という歌がありまして、それの関連かと思ったら、長崎に原爆が落ちる前から落ちた後の原爆症についてまで書かれた随筆でした。

さすがに当事者だけあって原爆が落ちた時の様子が生々しいです。それ以上に詳しいのが原爆症についての記述でして、フクイチなんかでもかなり参考になるんじゃないかなぁと思いました。

笑っちゃったのが、被爆していながら、何しろ原子力が専門の方ですので原爆をアメリカがどうやって作ったんだと同僚と喧々諤々と論争を交わすところでした。

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ロザリオの鎖

永井隆著。青空文庫刊。

永井隆博士の随筆集ですかね。奥さんのことから原爆のこと、お子さんのこと、いろいろ様々です。

ただ、わしはどうしても映画の「この子を残して」で永井博士を演じた加藤剛さんvのイメージが強いので永井博士というと聖人君子な感じを抱いていたのですが、実際の永井隆博士はこんな方なんで全然キャラが違って、どっちかというと軍医と言った方が正しいんだろうなぁと思いまして、文章から受けるイメージもカトリックの軍医という、何かわし的には矛盾してそうな感じの方でした。
矛盾とか言っちゃうのは、永井博士はカトリック教徒なんで、神が絶対の存在としてあって、ダーウィンの進化論さえ否定してしまうほどなんですが、その一方で「天皇陛下」とか言っちゃうところもあって、そういうのが矛盾してると思ったのでした。天皇を崇めないで弾圧されたキリスト教徒の方もいたような気がしますし。わしの記憶違いかもしれませんが。

また、永井博士は長いことレントゲン科の医師でもあったので原子力へのイメージが大変前向きでして、これは時代もあるからしょうがないと思うんですが、原子力のいわゆる平和利用というのは嘘だということが今の時代、わかっております。どう逆立ちしても出てしまう放射性廃棄物を安全に処理することが人類にはいまだにできない。それがわかっています。そうとわかっているので、永井博士が「これからは原始時代だ」と言うのは無邪気だなぁと思ってしまいます。

そして、たぶん、これを聞いたら中沢啓二さんなど激怒するんだろうなぁとか思っちゃいましたが、原爆を神の御業として受け止め、長崎(博士にとっては天主堂のある浦上なんですが)に落ちたことで神が赦したという考え方は、第2次世界大戦の死者2000万人を思いますと、そうではないだろうと言いたくなるのです。まぁ、カトリックにとっては地上での生なんてのは天国での永遠の生へのつなぎにすぎんのだろうから、何千万人殺されようと「殺される者は幸いである」とか言ってそうですけど。

やっぱり、この方のカトリックの部分は受け入れられないなぁと思いました。

ただ、それでも、わしは霊魂を否定しませんし、神の存在を全面的に否定するほど唯物論に傾いてもおりません。ただ、自分の魂を誰か、神という存在でもいいですが、より上位の存在にお任せする気にはなりません。

スピッツの「潮騒ちゃん」にありますように

偉大ななんかがいるのなら
ひとまずほっといてくださいませんか
自力で古ぼけた船を
沖に出してみたいんです♪

の方がずっと共感できるのです。

でも、もともと唯物論者だったという永井博士がお母さんの死によって科学では説明しきれないものがあるのを知り、パスカルの「パンセ」によってカトリックとして目覚めたというのを読んだので、「パンセ」を読んでみようと思いました。

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