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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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アッシャー家の崩壊

エドガー・アラン=ポー著。佐々木直次郎訳。青空文庫刊。

タイトルだけは知っていたのですが読んだことのない話だったので手を出してみる。滅びの美学ともちと違うような… 怪奇物?

学生時代の友人ロデリック=アッシャーの懇願で、その屋敷を訪れた私は、ロデリックのやつれように驚く。私はロデリックの気を慰めようといろいろと試みるが、不治の病に取り憑かれた妹のマデリンの死とともにアッシャー家の屋敷は崩壊してしまうのだった。

と、友人のアッシャーの頼みで屋敷を訪れた私ですが、その気を紛らわせる策も虚しく、屋敷ともどもアッシャーも死んでしまうという何とも救いのない話で、そもそもアッシャー家にどうしてこんな不幸が取り憑いたのかは明らかにされないところがすっきりしませんでした。

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黒猫

エドガー・アラン=ポー著。佐々木直次郎訳。青空文庫刊。

久しぶりに読みました。意外と短いんでびっくりした。

子どもの頃から動物を可愛がったわたしが、大人になって同じような性格の嫁までもらったのに酒に溺れて動物嫌いになってしまったという筋書きはきれいに忘れて二度びっくり。
タイトルの黒猫が最初に飼われていた猫だけでなく、新たにもらってきた猫という展開に三度びっくり。

ラストだけ覚えていたとおりでした。

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今さらキャラメイク話(4割達成)

「オウガバトルな100のお題」に「083:資質:星の定めしところ」をあげました。

Stage 1の前、外伝の時間軸だと「040:冷酷:冷酷さの仮面」の前の話になります。

キャラメイクを話に仕立てたものですので、6枚のカードを引いて、選択肢を選んで、最後に1枚のカードを選ぶという展開は同じですが、実はグランディーナの回答だと戦士系になりません(爆

魔術士毒薬戦:2魔:4僧:1獣:4
死神裏切り者には死を戦:3魔:3僧:2獣:5
和解のために使者を派遣戦:1魔:2僧:3獣:2
吊られた男自分のミスをくやむ戦:1魔:2僧:5獣:2
隠者指導力の不備戦:1魔:5僧:2獣:4
太陽共に戦った仲間に戦:1魔:3僧:2獣:3
合計-戦:9魔:19僧:17獣:20

はい、見事に獣使い系になりました。うーん、「64」のデスティンならちょうどいいのか(爆

実際にプレイする時は意図的に戦士系になるように選択肢を選びますが、まぁ、それだと個性もへったくれもないんで、こうなりました。

で、Webに上がっていない3本の話も含めて、130話のお題、4割達成です。姑息な数字合わせですが、目標はあった方がいいということで… 次は65話分。いつになりますやら。

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ルバイヤート

オマル=ハイヤーム著。小川亮作訳。青空文庫刊。

イスラム圏ペルシアの詩人でありながら、酒こそ全てな詩を書いたぶっ飛んだ詩集。

4行詩なんで簡潔、言いたいこともストレートです。日本ならさしずめ種田山頭火が似たような感じなのかもしれませんが、ハイヤームは「生きてたってどうせ死ぬんだから酒飲もうぜ」なお酒に前向きというか、酒以外、この世の浮きを晴らしてくれるものはないって思想が根底を流れているのに対し、山頭火は酔っぱらいな俺でごめんて感じが漂うので正反対とも言えます。

もう全編「酒こそ全て」な詩集で、確かにこれはペルシア語圏で最高の詩人ですわ。

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イワンの馬鹿

レフ=トルストイ著。菊池寛訳。青空文庫刊。

馬鹿のイワンが陥れようとする悪魔を逆にやりこめる話。もともとはロシアの民話に登場するキャラクターで、トルストイが小説にしたようです。
兄が2人いて、シモン、タラスというのですが、シモンは明らかにロシア系じゃない名前だと思っていたら、菊池寛の訳の問題でセミョーンというロシアっぽい名前が一般的なようです(シモンはフランス系だと思っていたら、ギリシア系だそうです)。なので兄2人は外国人、イワンをロシア人に例えた諷刺話かと思っていたら、それは深読みのしすぎだった模様。
ただ、愚直に働くイワンは、ロシア人の大多数を占めたであろう農夫そのもので、最後には軍人のシモン(セミョーン)でもなく、商人のタラスでもなく、イワンが残るというのは、やっぱり庶民なんだろうなぁと思いました。

イワンの奥さんがもともとはお姫様なのに、イワンが「王様なんかやってられない」と言って農民に戻るのを一緒についていくという展開が痛快。

「戦争と平和」なんかより、ずっといいと思いました。

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