忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

るきさん

高野文子著。ちくま文庫刊。

10年以上前に立ち読みで済ませたのですが、久しぶりに読みたくなったので新刊で買いました。

HANAKOという雑誌に連載された、るきさんとえっちゃんの30過ぎた女同士の友情とか日常を軽妙なタッチで綴った2ページ漫画です。

在宅のるきさんとOLのえっちゃんは、あんまり共通点がないように見えますが、ひとたび出かければバーゲンに、喫茶店に、また日常にも篤い友情を発揮し、この上なく親しい友人同士に思えます。

ラスト、集めた切手を売り払ってナポリに移住したというるきさん。憧れがいっぱい詰まった漫画なのです。

拍手[0回]

PR

詩の中にめざめる日本

真壁仁編。岩波新書刊。

たきがはは、実はあんまり詩集を読みません。「原爆詩集」が例外で、あんまり詩集に興味がありません。ですが、先日読んだ「獅子ヶ森に降る雨(簾内敬司著)」の中で真壁仁という詩人の「冬の鹿」に言及しているくだりがあり、最近はそういう派生で本を読み続けているので図書館で検索したら、詩集はなくて編集した詩集が見つかったという。目次をパラ見したら「原爆詩集」の峠三吉氏のお名前があったので借りてきました。

もともとは「月刊社会教育」という雑誌に同じタイトルで連載された詩の紹介記事だったようです。
よって、あんまり有名な詩人は少なく、農業者兼詩人、子ども、主婦兼詩人といった市井の人びとの詩が多いのが特徴ですが、意外なところでは上に書いたような峠三吉氏や、東大の安保闘争で亡くなった樺美智子さんの詩とかが載ってました。
主題もそれこそ千差万別で、労働のこと、家族のこと、自分のこと、なかにはアウシュヴィッツに寄せたものなどもあり、興味深く読みましたが、わりとあっさり流しました。

その中で印象的なものがあったので転載します。

にほんのひのまる
なだてあかい
かえらぬ
おらがむすこの ちであかい

拍手[0回]

白痴(何度目か忘れた)

監督:黒澤明
見たところ:鎌倉川喜多映画記念館
日本、1951年

早田雄二さんというカメラマンの方の写真展をやっておりまして、主に女優さんを撮った方なので、その被写体になった女優さんの映画がお一人1本くらいな感じでかかりまして、たきがはの大好物「白痴(黒澤版)」がかかったので行きました。あと「浮き雲」も月末にかかるので、これも見たいのです。さらにGWには「別離」「大いなる沈黙へ」「ハンナ・アーレント」が3日おきにかかりまして、相変わらず掘り出し物が多い映画館です。

何度目かでやっと気づいたのですが、亀田の愛し方というのはキリスト的だなと思いました。博愛主義というんですか。たぶん、いちばん好きなのは妙子なのかもしれないけれど、綾子も好きだし、赤間も好きだし、みんなみんなに幸せになってほしい。ただ、妙子の場合は、ほかの2人に比べると傷ついた魂をより癒したいと願っているので、どうしても綾子や赤間よりも優先してしまうんだろうけれど、綾子の何不自由なく育った傲慢さとお嬢様然としたところも、粗暴な性格の裏に隠れた赤間の純真さも好きだし、救ってやりたいのだろうと。
だから、亀田は妙子や綾子、赤間からやいのやいのと責められて、悲しいかな、白痴でもあるので良い知恵も浮かばず、最終的には赤間ともども破滅してしまったのではないかと思いまして、ああ、これはキリスト的、それも神のいないキリスト的な人物なんだろうなぁと思いました。

で何ですか、たきがはの好きなポーランドの監督アンジェイ=ワイダさんが坂東玉三郎をナスターシャ役で「ナスターシャ」という映画を撮っていたとか。ジェラール=フィリップ主演の「白痴」(フランス映画)は退屈だった記憶しかありませんが、こっちはちょっと興味あるなぁ。

それにしても、同じ年に原さんは「めし」(成瀬巳喜男監督)にも「麦秋」(小津安二郎監督)にも出演してます。それも主役です。凄いことだなぁと感嘆することしきりです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

拍手[0回]

デルスウ・ウザーラ 沿海州探検行

ウラディーミル・クラウディエヴィチ=アルセーニエフ著。長谷川四郎訳。東洋文庫刊。

黒澤明監督の「デルス・ウザーラ」の原作です。

まだロシアだった1907年、シベリアの沿海州で2度目の調査を行った著者に同行したのがゴドリ人(ロシア人の呼び方で自称はナナイ人)の猟師デルス=ウザーラでした。1度目の沿海州の探検で著者に同行しており、2度目の調査にも著者の頼みで同行、その深い知恵と知識で著者の一行をたびたび救いましたが、57歳と高齢で、天然痘で身内を全て失ったためもあり、猟師としての能力(視力)を失い、著者に誘われるままにハバロフスクに移住しますが、あまりに暮らしぶりの違う都会での生活に慣れられず、山に戻ったところで何者か(著者はロシア人ではないかと推測)に殺され、殺された場所に近いコルフォフスカヤ駅の近くに埋葬されますが、著者の3度目の探検ではその墓の場所はすでにわからなくなっていたとか。

わし好みの博物誌的な探検行で、タイガ(シベリアの密林)の様子が詳しく書かれているのがおもしろかったです。

デルス(作中ではデルスウ)も、アニミズムな世界に生きる猟師というのが良い。それだけに視力を失い、猟師として生き続けられなくなり、という終盤の展開は映画と同じでしたが辛いものがありました。猟師としては生きられなくても、その知恵でもって、タイガで生を全うした方が良かったのではないかと思いますが、そこのところはわかりません。

翻訳が満洲の時代に出されたもののようなのはいいんですが、地図もその時のままとは平凡社仕事しろと思いました。

東洋文庫は今さらながらわし好みの本が多いようで、読破してみたいと思いましたが、ちょっと金石範さんの「火山島」が読みたいのだ…

拍手[0回]

惑星(ほし)のかけら

3枚目。

3番目に聞いたアルバムです。全部のアルバムのなかでも、かなりロック調が強いアルバムだと思っています。スピッツって、そういや、ロックバンドだったなぁと後で知りましたが、初めて聞いた時には「ハチミツ」「空の飛び方」のポップスなところが好きだったので、ちょっと抵抗がありまして、またしばらく間が空きます。

ただ、それでも何度か聞いているうちに好きな曲(スピッツの曲には嫌いな曲というのはありません。聞いていてピンとこない曲も、この曲のここのギターがいいとか、ここのドラムスがとか、この間奏が〜というのはたいがいあります)もいくつかできて、だんだんスピッツとして違和感が失せていきました。まぁ、聞き慣れたとも言いますが。

「僕の天使マリ」「波乗り」が好きな曲です。「波乗り」は初っぱなの「僕のペニスケースは 人のとはちょっと違うけど そんなことはもういいのさ」でのけぞりましたが、曲調としてはむしろ爽やかな印象なんですよね〜 なぜ「僕のペニスケース」w

拍手[0回]

カレンダー

10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン