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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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天冥の標Ⅵ 宿怨

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第6部。全3巻。

第1部以外は1巻完結で来たシリーズですが、10部完結のシリーズがいよいよ折り返しに入ったためか全3巻と今まででいちばんのボリュームです。

救世軍の少女イサリとスカウトの少年アイネイア=セアキとの幸運な出逢いと宿命的な別れ。500年も虐げられてきた救世軍たちの怒りの爆発と、その裏で暗躍する昆虫型宇宙人カルミアンたち。救世軍に力を貸すラバーズ。救世軍を止めようとする各小惑星国家と、世界を支配するロイズ保険会社。今までの伏線を一気に回収し、また新たな謎をばらまく怒濤の展開は、さすがのストーリーテリングです。

そして、いよいよ第1部で登場した役者たちが揃ってきましたが、最後は第1部も真っ青の落としっぷり。第7部まで借りてあるので、一気に読んでしまいそうです。で、第8部もリクエストしとく。

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天冥の標Ⅴ 羊と猿と百掬の銀河

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第5部。

今作も前巻からあまり時代が離れていません。前々巻でノイジーラント大主教国と戦っていた海賊船は一掃されたことがさらっと語られます。今作は小惑星パラスで農業を営むタック=ヴァンディ(本名はタカカズ=バンダイ)と、ノルルスカインという今までの話にもちらちらと登場してきたダダーという2人(ノルルスカインは人ではありませんが)の主人公の話が交互に語られますが、時代は全然違います。タックが生きているのは24世紀、ノルルスカインは6000万年前と、ここに来て、話がでかくなります。

タックの話は重力の小さい小惑星で営む農業の厳しさや、一人娘のザリーカの反抗、地球からやってきたアニーと名乗る学者の女性とのやりとりなどが中心ですが、タックがごく身近な人にしか話していなかった自分とザリーカの秘密によって、終盤、ノイジーラント大主教国(アウレーリア一統ではありませんが)の登場と相成ります。
ノルルスカインの方はその生まれと、一風変わった生い立ちが語られ、どうやら第2部で地球全土をパンデミックに陥れた冥王斑の原因も宿敵であるミスチフらしく、ノルルスカインが何を求めて宇宙を彷徨っているのかが明かされます。たぶん。

前巻が悪かったけど、持ち直した感じです。

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ハンナ・アーレント(再び)

監督・脚本:マルガレーテ=フォン・トロッタ
出演:ハンナ=アーレント(バーバラ=スコヴァ)、ハインリヒ(アクセル=ミルベルク)、アドルフ=アイヒマン、メアリー=マッカーシー(ジャネット=マクティア)、ロッテ(ユリア=イェンチ)、ハンス=ヨナス(ウルリッヒ=ノエテン)、クルト=ブルーメンフェルト(ミヒャエル=デーゲン)、ほか
見たところ:鎌倉川喜多映画記念館
2012年、ドイツ・ルクセンブルク・フランス

母が見損ねたのでつき合って見に行きました。

思考停止に陥った官僚たちによって遂行されたショアー。今の日本がまるきり重なります。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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天冥の標Ⅳ 機械じかけの子息たち

小川一水著。早川文庫刊。シリーズ物の第4部。

出来の悪いポルノを読んでいるようで、気分悪かったです。話の大半がセックスのシーンで、第1部に登場する生体機械ラバーズたちの出自の話なんですが、メインが救世軍(冥王斑ウィルスの保有者たち)のキリアンという少年と、彼をセックスで落としたいらしいアウローラとゲルトルッドの姉妹たちがレイプよろしくキリアンに仕掛けるセックスなので、おもしろくなかったです。アウローラとゲルトルッドという姉妹が第3部でアダムス=アウレーリアに助けられた宇宙船に住む姉妹の名前だったのは何かの伏線なんでしょうが。
第1部でラバーズたちのまとめ役だったラゴスが登場、かなり長生きですが壊されない限り死なないので、28世紀まで生き延びてるみたいですが、これも何か理由があるのでしょう。

時代的には第3部の数年後くらいで、時差がありません。第3部で登場のグレア=アイザワも出ますし。

ラバーズが、もともと色事のために作られたアンドロイドならぬプロトボット(蛋白機械)なので、比重がセックスに傾くのは自然な成り行きなのかもしれませんが、全般、いただけない話でした。

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劇場版ムーミン谷の彗星

監督:マリア=リンドバーグ
原作:トーベ=ヤンソン
主題歌:ビョーク
見たところ:川崎市アートセンター・アルテリオ・シネマ
フィンランド・ポーランド・オーストリア、2010年

ムーミン好きの母につき合って見に行きました。「ムーミン」といったら岸田今日子さんのアニメしか知らない世代です。

原作者のトーベ=ヤンソン生誕100周年(2014年)、原作出版70周年(2015年)にかこつけて作られたパペットアニメーションです。

ある朝、ムーミントロールが起きると世界中に灰色の埃が降り積もっていた。物知りのジャコウネズミに聞いてみると、地球に彗星が衝突する前触れなのだと言う。驚いたムーミントロールとスニフがパパとママに相談すると、おさびし山に天文台があり、そこでならば彗星のことが教えてもらえると言う。早速、パパの手を借りてイカダを作り、ムーミントロールとスニフは天文台に向かって出発する。日曜日にはケーキを焼くから戻っていらっしゃいというママの声を聞いて。途中でスナフキンを加えたムーミントロールとスニフは、イカダを失ってしまったが天文台にたどり着き、彗星が4日と4時間4分44秒後(誤差4秒)にやってくると知り、急いでムーミン谷に向かう。途中でスノークとスノークのお嬢さんも加えて、ムーミントロールたちは日曜日までにうちに帰り着けるのだろうか? そしてムーミン谷を目指す彗星は?

行きはよいよい帰りは怖い。最初はイカダで楽に進んだものの、2日目には失ってしまい、おさびし山をとぼとぼと登るムーミンたち。彗星のことを知って急いでうちに帰らなきゃと言いつつ、スニフが具合が悪いから動きたくないだの、途中におもしろそうな店があれば立ち寄り、まぁ、言っていることとは裏腹に寄り道が多いです。
スニフはお調子者で気分屋、ムーミントロールは男の子らしくスノークのお嬢さんを助けたりするけれど、これも天文台に彗星のことを聞きに来たのに彗星そっちのけでスノークのお嬢さんに夢中だったりとピントが外れまくり。
スナフキンは同行の2人に比べると大人な感じもしますが、けっこうマイペースでそれほど頼りにならなかったり、スノークは知的なキャラのようですが頭でっかちな感じもして、「ムーミン」というのは意外とブラックな話だなぁと思ったりしました。

それにしても彗星の接近のために地表が灰色の埃に覆われたの、海が干上がったの、イナゴの異常発生だのと危機が何度もムーミンたちを襲いますが、マイペースで乗り切る辺りが、おもしろいようなおもしろくないような…

公式サイトによると、ムーミントロールとスナフキンの出会いはこれが初めてで、以後、2人は大の親友になるそうです。ムーミントロールが憧れるスノークのお嬢さんも、ここで初めて出会ったそうです。へぇ

オープニングとエンディングにビョークの歌が流れるんですが、これまた変わったパペットアニメで、不気味な感じでした。

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