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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ヴァージン・ラビット

竹宮惠子著。竹宮惠子全集17巻。

表題作ほか「L・O・V・I・N・G」「つばめの季節」「もうっ、きらい!」「ギターと三味線」「Something Coming!」を収録した短編集。「つばめの季節」「もうっ、きらい!」「ギターと三味線」は初期作品、それ以外は中期と活躍の長い著者ならではの絵柄の変遷とかも味わえる1冊。発行元か著者の意向でテーマというか作品ごとの傾向で分けたのかという感じです。

表題作のおしゃれ感はいかにも竹宮惠子らしく、フルカラーなのにところどころ色が抜けた感じがセンスを感じます。
「つばめの季節」「もうっ、きらい!」はラブコメな短編。絵は古いけど、今の作風も見えなくはない。
「L・O・V・I・N・G」は収録されたなかではいちばん長く8回の集中連載。ただ、タイトルと内容が合ってない感じもする…。立花協という元体操選手の青年が、恩人の殺人の疑いをかけられ、それを晴らしていくという話なんですが、途中でファッションショーで「ロミオとジュリエット」があったりするのは掲載誌のせいか(確か「セブンティーン」って少女漫画以上レディコミ未満という位置づけだった気がする)。
「Something Coming!」は角川がASKAを創刊した時の連載「>5:00 REVOLUTION」の前編って感じですがろっけんろーるはたきがはの範囲外なので読んでません。
「ギターと三味線」は内容はラブコメなんですが、スパイのやりとりとかも混じってて、なんか盛り込みすぎな感じもあります。

なにしろジャンルを選ばない作家さんです。

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17th DigiCon6 ASIA

TBSが主催か協賛してるっぽいアニメを中心に集めた短編映画集でしょうか。普段、あんまり見ないんですが、たまたま気づいたんで27作見てみましたよ。最長で15分と短いので見やすかったし。

実写のもいくつかありましたがアニメの方が圧倒的に多くて、おもしろかったです。あと15分と短いものばかりなので台詞で説明しちゃうのよりも映像だけで語ってくれる方が良かったです。日本の以外は台詞も英語の字幕がついているだけなんで追い切れなかったというのもありますが。

気に入ったのは
「Forefinger town(中国)」指のように上に高く高く伸びる町、その最下層に住む老婆の家の庭に上層からゴミが降ってきて、老婆は毎日ゴミを片付けるのだけれど、やがて疲れ切ってしまう。庭に立つ仏像の周りを掘り出したら、その下にもっと大きな仏像があったけれど、老婆は家を出ていく、という話。孫悟空のお釈迦様の手のひらにも似ていますが、哀愁を感じる柔らかい絵柄と動きがいい。
「Disposition(香港)」雪山でクマのような猛獣を狩る狩人の話。全編台詞がなく、アクションだけで見せて、その動きがとても小気味がいい。
「Life Smartphone(中国)」ひたすらスマートフォンを眺める人びとの姿を描いたブラックユーモア。
「The Poppet(マレーシア)」人形と魔女の話。人形の動きが妙に可愛らしくていい。最後は魔女と精神が入れ替わっちゃった感じかな?
「The Forest Paper(タイ)」折り紙のアニメーションっぽいですがCGでしょうか。折り紙が森になり、町になり、という動きはまさにアニメーション。ラストで鳥が巣に戻るというのもいい。
「Jonny's express(韓国)」宇宙の配達員が届け物に来たはずの星でサイズのあまりの違いにより(荷物自体、250倍に拡大しないと見えない)、その星を破壊してしまうという笑えない展開が迫力満点の動きで綴られる。笑えないんだけど笑っちゃうという何ともおかしい話。

Information:さぬき映画祭にてご紹介した作品一覧(期間限定公開)|TBSテレビ:DigiCon6 ASIA

限定公開なんでお早めに。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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キッチン・ストーリー

監督・脚本・製作:ベント=ハマー
出演:イザック(ヨアキム=カルメイヤー)、フォルケ(トーマス=ノールストローム)、グラント(ビョルン=フローバルグ)、ほか
スウェーデン・ノルウェー、2003年

北欧の映画はあんまり見る機会がないので手にとって見てみました。

ノルウェーの片田舎に住む独り暮らしの老人イザックのもとにスウェーデンの家庭研究所から調査員フォルケが派遣されてくる。フォルケの仕事は独り暮らしの男性の台所における行動パターンを調べること、ただし被験者との会話は禁止、手助けもできないと決まり事もある。最初のうちはフォルケを毛嫌いし、家に入れなかったイザックだったが立ち去ろうとしないフォルケに根負けして台所に陣取らせることは許したものの、台所で食事を作ろうとはしなかった。だが、フォルケが差し出した煙草がきっかけで2人は話すようになり、次第に仲良くなっていく。フォルケの調査はクリスマスまでと決まっていたが、イザックは次第にフォルケに去ってほしくなくなっていた…。

へんてこな調査を馬がもらえるというので引き受けてしまった気むずかし屋の老人が、調査員と次第に仲良くなっていくほんわかストーリーです。

イザックには近所に住むグラントという友人がいますが、基本的には独り暮らしのため、家族がいません。死に別れたのか、そもそも結婚したこともないのか、そこら辺は語られることはありませんが、フォルケと心を通わすうちに、実はフォルケの方も孤独だったことが判明、家族は別居の叔母のみで、それだけにイザックの孤独な暮らしは身に迫るものがあったのかもしれません。

終盤、すっかり仲良くなった2人は、規則違反でありながら、イザックの誕生日をお祝いし、お酒まで飲みます。そして、クリスマス前に帰るというフォルケに、一緒に暮らさないかと切り出すイザックには、物語初めのころの偏屈なじいさんのイメージは失せてます。

しかし、フォルケのしたことが規則違反だと言うので、上司のマームバーグ(この人もこの変な調査の最高責任者ではなく、中間管理職だったりするので同情の余地はあったりするわけなんですが)によってクビを言い渡されてしまうフォルケ。
しかも、そのままイザックの家に残ることはできず、契約でフォルケがそれまで暮らしてきたトレーラー(3畳くらいの広さはありそうな引っ張れるお部屋。ただし台所設備はなさそうでベッドとテーブルのみと思われる)を国境まで返せと言われて、スウェーデンとの国境まで持っていったものの、そこで堪忍袋の緒を切らしてしまい、そのままノルウェーにとんぼ返りしちゃうフォルケは、春になって、イザックの家に暮らしていましたという落ち。

イザックを演ずるヨアキム=カルメイヤーさんは、ノルウェー演劇界の重鎮だそうです。役が役なだけに、あんまりそうは見えませんが。

グラントが強制収容所帰りだったり、設定は1950年代となってますが、あんまりそういうことは気にしないで見てました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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変奏曲

竹宮惠子著。サンコミックス・ストロベリー・シリーズ。全3巻。

まだ続きそうな終わり方だったんでググってみましたが、収録されてない短編がいくつかあるものの、シリーズ自体は未完のようです。

天才ヴァイオリニスト・エドアルド=ソルティ(エドナン)が天才ピアニスト兼指揮者のハンネス・ウォルフガング=リヒター(ウォルフ)との友情と2人がおりなす音楽に、2人の共通の友人であり、シリーズのさまざまなエピソードで狂言回しも勤める評論家ホルバート=メチェック(ボブ)、ウォルフの妹アンリエット(アネット)、さらにエドナンの息子ニーノやウォルフの息子アレンなどの世代も描くクラシック音楽漫画。

主人公2人が天才なことに加えてボブも若き俊英評論家、アネットも妖精の雰囲気を醸し出すモデル兼女優、2人の息子たちも天才と、いい加減、天才にげっぷが出ました。いや、ほんまに。

まぁ、クラシック音楽という、ある種、特別な世界に携わる人びとなんで、そんじょそこらの凡人ではやってられないところもあるんでしょうけど、こうも天才ばかり出るとちょっと退屈。

さらに加えて、ウォルフは心臓に疾患があって若くして夭折、エドナンはスペインからの留学生で一度、フランコ政権打倒のために祖国に帰還と、この当時の少女漫画って、病気は欠かせなかったなぁとしみじみと思いました。

もともとは「エドアルド・ソルティーを記述する試み」とかあったのですが、2巻の終わりには話の主軸は息子の世代に移っているので、自信家で情熱的で天才なエドナンよりも、父親譲りの才能(+伯父がウォルフなのでサラブレッドもサラブレッドな血筋)を持ちながら、控えめな性格に加えて、エドナンのウォルフの忘れ形見アレンへの偏愛もあって、音楽から一時離れたニーノの方に興味が移ったらしく、はっきり「第二部」と言われてますが、こちらが未完です。
たぶん、音楽や父から逃げ出したニーノが、コペンハーゲンで音楽活動を再開、それがボブの目に止まり、最終的に故郷のヴィレンツに戻るところで終わってるのですが、エドナンのような型破りな天才や、ウォルフのような正統派の天才に対し、どういう天才像を描き出すのか、作者の興味が薄れたのかなぁなんて邪推してます。

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花ぶらんこゆれて…

太刀掛秀子著。りぼんマスコットコミックス刊。全4巻。

わしが中学生のころの少女漫画です。中途半端に読んだことがあったらしく、タイトルだけ覚えていたんで手にとって読んでみました。

フランス人とのハーフの少女・篠原るりは、父が再婚し、母の抄(こずえ)、兄の真幸(まさき)と家族になり、妹の唯(ゆい)も生まれるが、父の茂はるりを生んだ後で逃げるようにフランスに帰った前妻ソニアの面影をるりに見出すようになり、そんな父の姿に母はるりを憎み、唯を溺愛するようになっていく。だが唯には生まれつきの心臓疾患があり、長期入院で勉強が遅れることを案じた母は大学生を家庭教師に雇うが、彼、安積惣一郎は真幸の同級生だった…。

途中で唯が死んじゃったり、惣一郎の父親が茂を商売敵と恨んでいたり、るりが失明したりと波瀾万丈な展開。それにもましてハードなのが、継母との確執で、けっこう長くるりを苦しめます。また、義兄の真幸も最初のうちはるりを庇う優しいお兄ちゃんだったのに、母の苦悩(前妻にいつまでも心を囚われている夫)を知ってから逃げるように高校の寮に入り、と一昔前の少女漫画って甘々なだけじゃなかったよね〜と懐かしかったですよ。

タッチは柔らかい感じの絵柄ですが、それだけに次々にるりを襲う試練がなかなかしんどいのですが、母と和解して、惣一郎とも思いが通じ合ってと、最後は堂々のハッピーエンド。読ませてくれました。

Wikiとかで情報を探していたら、1986年が最後の作品を発表した年で、まだご存命のようですが引退されちゃってました。惜しいなぁと思う半面、あの当時の少女漫画家の方々がけっこうレディコミとかハーレクインとか描いてて、線も弱々しくなっているのを見てしまうと、引退という選択肢はありかなとも思います。

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