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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ETV特集 シリーズ 原発事故への道程(後編)「そして“安全”は神話になった」

引き続き後編を視聴。



安全性とか基礎をかなぐり捨てて経済性と電力が必要の大合唱だけで突っ走ってきた日本の原子力政策。原発の立地を進めるために「安全」だと二言目には言ううちに原子力ムラは原発の安全神話に染まっていく。

しかし一方、アメリカでは1979年にスリーマイル原発事故が起こり、1986年にはソ連でチェルノブイリ原発事故が起こり、100万分の1の確率と言われ、想定する必要もないと退けられた原発事故は広範囲な地域に多大な被害を及ぼしていく。

それでも「いまさら基礎なんて」という理由で足元を固めない日本の原子力政策は、いまもこの会合を続けているというが、出席者全員の共通認識は「日本には原子力が必要」であると。
馬鹿かと。もう馬鹿かと。

そして世界的に技術が確立されてもいないのに動かそうとする核燃料サイクルとか、本当に馬鹿かと。結果的に日本中の原発には使用済み核燃料と廃棄物が溜まり続け、それを置く場所もない。自分たちの足元を自分たちで勝手にぶち壊しているという茶番。フクイチの事故を経験しながら、まだ目が覚めないのか、まだ理解する気がないのか。

この列島の未来は世界の放射性廃棄物の最終処分場、ほかにどんな未来もあり得ない。

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ETV特集 シリーズ 原発事故への道程(前編)「置き去りにされた慎重論」

2011年のNHKはこんな力作を作れていたのに最近の体たらくはどうなんじゃ。



著作権とか言い出して映像が消されないうちに是非。

わしはかなり切れ切れで見ました。正直、1990年代のまだ原発の事故なんてのが起きないと信じられていた時代(しかしチェルノブイリでは起きていたのだから、そういう発想自体がお花畑だという自覚もない)に、こんなことやっちゃったんだてへぺろなノリで1950年代からの原発導入の流れというのはむかつきます。

しかし、内容はむかつきますが、日本がいかに安全性を軽視して経済性だけで原発を導入していったか、政界・財界・経済界が一体となって安全性を棚に上げて、まさに赤信号みんなで渡れば怖くないのノリで突っ走ったかを知るには大変いい資料だと思いますので一見をお薦めします。しかし前後編で合わせて3時間の長編なので、覚悟してください。

それにしても正力松太郎の罪状は数えきれませんな。

あと基礎的な技術も置き去りにして導入した原発が事故起こしたってのに「日本の技術力の高さで解決」とかそもそもあり得ねぇだろうということがわかってがく然としました。

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プライム・ローズ

手塚治虫著。少年チャンピオンコミックスエクストラ。全4巻。

いつの時代か、どの場所かもわからない世界にグロマンとククリットという2つの王国があった。2つの王国は長く続く戦争に嫌気がさし、互いに王子と王女を交換して平和を約束しあったがククリットはグロマンに占領された。それから16年後、ククリットの貴族に育てられたグロマンの王女エミヤを巡る物語。

なんですが、途中までエミヤが考えなしの馬鹿娘で、それなのに3人の男性に思いを寄せられているというハーレム状態なことに加えて、タイムスリップとか出てきちゃうわ、最後は強引な力業で収めて、手塚治虫の漫画にしては凡作かなという印象です。

手塚漫画は、わしはわりとヒロインが好きになることが多いんですが(「ハトよ天まで」「火の鳥 望郷編」とか)、この漫画はヒロインが駄目でした。かといってヒーロー属性のタンバラ=ガイがいいかと言われると、これもあんまり… おっさん好きとしてはルンペンのジンバさんとか良かったですが第2巻で消えちゃうしね。

ただ、第2巻でジンバと修行中のエミヤに、ククリット人が元はニッポン人だったという話が出たあたりで疑問符がつき始め、ガイの弟のブンレツが登場した辺りでSFちっくというか、タイムパラドックスというかになり始め、最後の落ちにいたってはずいぶん力業で収めたなぁと思ったのですわい。

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太白山脈

金達寿著。筑摩書房刊。金達寿小説全集7。

以前に「太白山脈」という映画を見まして、その当時は韓国映画を見始めたばかりだったもので登場する役者さんたちが見分けられず、ただアン=ソンギさんだけ覚えて、いいなぁと思って、朝鮮戦争の話なんだけど、左と右に分裂して、対立して、同じ民族なのに血で血を洗うような惨劇を繰り広げてというところまでは理解できたんですが、細かいところがわからなくて、もう一度見たいなぁと思いつつ、なかなか機会がなくて、そのうちに原作になった小説があることを知りまして。それも長い大河小説だと。ならば映画を見直すよりも小説を読もうと思って、タイトルだけメモして図書館で検索して、引っかかった小説がこれだったんですが、読み始めたら、わしの記憶も曖昧だったもので確か朝鮮戦争の話だったはずなのに、この小説は朝鮮の解放直後から話が始まるんですね。で、朝鮮戦争はその前夜である済州島四・三蜂起を含めても1948年からなんだけど1945年とはずいぶんと気長な展開だなぁと思って、でも1冊しかないのに展開はあんまり早くなくて、そのうちにもう1回ちゃんと調べたら、実は「太白山脈」というタイトルの小説はお二人が書いていて、わしが読みたかったのは別の方のだったことが判明、図書館で検索し直したら、読みたかった方は置いてなかったことも判明、しょうがないので最後まで読みましたが、ちゃんと最初に調べようよ俺… orz

というわけで、ちゃんと調べたら、こちらの「太白山脈」は朝鮮が解放される前の「玄界灘」という小説の続きで、まったく別物であることがわかりまして、不勉強もいいところですよ…

それでも完読したけどね。小説を途中で放り出したことはあんまりないんで。

日本の敗戦により解放された朝鮮の主にソウルを舞台に、右派と左派の人びとを交互に描き、解放だったはずがアメリカの思惑により、そうではなくなっていく朝鮮を描いた小説です。1946年の南朝鮮の一斉ゼネストで終わっているのですが、続編は書かれなかった模様。

時代的には少し空いて「火山島」、そして朝鮮戦争へと続きます。

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マウス アウシュヴィッツを生きのびた父親の物語

アート=スピーゲルマン著。小野耕世訳。晶文社刊。全2巻。

20年くらい前に読んだことがありまして、本も持ってたんですが、在庫一掃セールで手放してしまいまして、久しぶりに見たんで、懐かしくなって借りてきました。

サブタイトルのとおり、アウシュヴィッツの生還者である両親を持つ著者が、1982年まで生存していたお父さんにインタビューして、ユダヤ人=ネズミ(タイトルはここから)、ドイツ人=猫、ポーランド人=豚、フランス人=カエル、アメリカ人=犬、スウェーデン人=鹿、ジプシー=蝶と大胆な隠喩をしたことで世界的なヒットとなった漫画です。

お父さんのヴラデック(ポーランド系ユダヤ人)がカリカチュアされたユダヤ人そのまんまに吝嗇なところや、アウシュヴィッツでは「本当に良き人びとは皆帰らなかった」と言われるとおりに様々な知恵を働かして生きのびること、それにはどうしても人より優れていて、人より役に立つとナチスやカポー(監視役の囚人)に思わせなければならず、それはすなわち、隣人たちの死を意味していたこと、そんなことを赤裸々に綴られた漫画です。

ホロコースト物としては異色ですが、お薦めです。

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