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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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落日の死影

船戸与一著。小学館。

船戸さんが外浦吾郎名義で原作をいくつか書いていた「ゴルゴ13」シリーズのノベライズというか原作というか小説です。Wikiで調べたら、あと2冊あるそうで小説化したのもこれだけだそうです。

死霊の泉と呼ばれる猛毒の抹消を巡り、CIAと元KGBの元諜報員と、それぞれの組織に雇われたゴルゴの活躍を描く。

なんですが、「ゴルゴ13」というのはどんなプロが出てもゴルゴを越えることはないわけでして、そこがおもしろくないんで、わしはたまにしか読んでないのですよ。まぁ、全巻読破するには多すぎて気力が萎えるという問題もあるわけですが、何をやってもゴルゴ最強なんで、どんな事件があってもゴルゴが解決しちゃうという展開なんで、どんな強敵もゴルゴの引き立て役に過ぎないというのが退屈でした。

CIAと元KGBの元破壊工作員とか、最強のハニー・トラップとか、ネタはそれなりにおもしろそうなんですが、船戸さんの著作に共通の世界の辺境での扮装からアメリカとか先進国の帝国主義を抉るような展開でもなかったんで、まぁ、こんなものでしょう。

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火の鳥2772 愛のコスモゾーン

監督・脚本:手塚治虫
出演:ゴドー(塩沢兼人)、オルガ(三輪勝恵)、ロック(池田秀一)、レナ(藤田淑子)、サルタ博士(熊倉一雄)、ブラックジャック所長(伊武雅刀)、バン(大塚周夫)、ピンチョ(高橋和枝)、クラック(大竹宏)、火の鳥(竹下景子)、教官(森山周一郎)、ほか
日本、1980年

YouTubeに落ちていたんで25年ぶりに見てみました。



わしは劇場まで見に行った記憶があるんですが、漫画の火の鳥がわりと母性属性全開なところに比べて、すごく凶悪な顔で火の鳥と戦うというクライマックスが衝撃的で覚えてました。

未来の地球。試験管ベビーとして生まれ、宇宙パイロットになることを決められたゴドーはオルガという女性型の育児ロボットに育てられる。成人して最後の訓練を受けることになったが、ゴドーにはシリウス星の宇宙人を殺すことは、たとえ命令でもできなかった。やがて科学センターの長官ロックに呼び出されたゴドーは、2772と呼ばれる謎の宇宙生物を捕獲するよう命じられ、それと引き換えに町の外に出る自由を得る。そこでレナという女性と出会ったゴドーは彼女と恋に落ちるが、元老院のイート卿の娘でロックの婚約者であるレナとは身分が異なり、強制労働キャンプに送られてしまう。しかし、傷ついた仲間を助けようとして自らも負傷したゴドーにサルタ博士という囚人が脱出を持ちかける。ゴドーはサルタ博士、オルガ、レナのペットのような宇宙人ピンチョとともに宇宙に逃げ出し、荒廃した地球のために2772を追いかけることになる。レナがロックと結婚したと聞かされて、ゴドーはレナを諦めるが、慰めようとするオルガに「人間の女の子がほしいんだ」と言ってしまう。サルタ博士の古い友人で世捨て人のバンから2772について知っていると言う宇宙人プークスを紹介されたゴドーは、その通訳であるクラックもともに宇宙船に乗せ、2772が現れるという惑星に向かう。それはかつて地球で火の鳥、不死鳥、フェニックスなどと呼ばれた伝説の鳥に酷似していたが、より凶悪な存在であり、仕留めようとしたゴドーたちに激しい反撃をしてくる。その戦いのなかでピンチョ、サルタ博士、プークス、ついにオルガまで倒れた時、ゴドーは火の鳥との戦いを放棄し、オルガを直そうとする。ゴドーはいつの間にかオルガを愛していたのである。だが、その愛こそ、火の鳥の弱点だった。ゴドーに降参した火の鳥はオルガを再生させる代わりにゴドーの愛が欲しいという。遠く地球を離れた星でオルガと過ごすゴドーは、やがて地球に帰り、その星の食物を地球に植え直したいと思う。オルガは反対するが、ゴドーの要求に従い、地球に帰還する。荒れきった地球で待っていたのはロックたちだったが誰も彼もが疲弊していた。ロックはゴドーが2772を持ってきたと思い込んでいたが、そこに地殻変動が起こり、地球は崩壊の一途をたどる。目の前でロックやレナ、ブラックジャックを失ったゴドーは自らの命と引き換えに地球の再生を願う。オルガはそれを止めようとするがゴドーに従い、オルガの中に入っていた火の鳥は地球を再生させ、ゴドーは倒れる。だが、オルガは人間の女性に、ゴドーは赤ん坊に生まれ変わっていた。新しい地球で生きて行くために。

90分くらいの短さなんですが、懐かしさもありまして、さくっと見ました。ただ、公開当時はそんなに評判良くなかった気がする…。火の鳥が凶悪顔に描かれていたのが敗因か。話が漫画版のどれにも沿ってない、オリジナルだったからか。俺はおもしろいと思ったんだけど。ピンチョとクラックが好きなので、もっと活躍してほしかったなぁ。サルタ博士もそうですが、退場があっさりし過ぎ〜

登場人物は手塚先生のスターシステムで馴染みのキャラがたくさん、主役のゴドーとオルガと3人の宇宙人がオリジナルですかね。オルガは「七色いんこ」にも再登場してたけど、ゴドーは見てないかもしれないが二枚目だから、どっかで主役はってるかもしれません。
それにしてもオルガが万能過ぎてびっくりしてましたが、考えてみたら攻撃手段は持ってないのでこれぐらいはいいのかも。

ロックはまぁ、いつものエリート臭ふんぷんのロックでしたが、これは「火の鳥 未来編」と同じポジションですね。池田秀一さんとは気づかず。それほど好きな方ではないんで。

ブラックジャックは声が大塚明夫さんかと思いましたが、伊武さんでした。このころ、アニメの登場多かったよね。わしは伊武さんのデスラー総統が大好きでしたよvv
単なる悪役ではなくて、プロフェッショナルと侠気を感じるポジションというのはテレビシリーズなんかで登場した時も健在です。
バンはヒゲオヤジでしたが、周夫さんだって気づかなかった…。それよりも教官が森山周一郎さんだと知ってがく然としてましたよわしは… orz

好みは分かれると思いますが、これもまた紛うことなき「火の鳥」です。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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ETV特集:“不滅”のプロジェクト 核燃料サイクルの道程

ETV特集 シリーズ 原発事故への道程(前編)「置き去りにされた慎重論」と同じ、島村原子力政策研究会の録音テープが元になってます。



日本の核燃料サイクル、いわゆる高速増殖炉についての50年ですが、50年もやって駄目な上、もんじゅの無駄は有名(維持費が1日5000万円かかる上、一回も発電したことがない)なので、さっさと止めろとしか。原子力の研究は10年というサイクルじゃなくて1世紀というサイクルで見てほしいと言ってた研究者がいましたが、コンピュータなんか秒進分歩と言われてるのに、いつから1世紀前の研究が科学の分野で生きてるというか有益になったんですかね(鼻ほじ

あと、もんじゅで自殺者が出ているし、原発で働く人たち、特に下請けの人たちの被曝も知られていたはずなのだけど、そういうのをまったく考慮せずにやりたい放題というのもイラッとします。人の命を何だと思ってるんだと。それで税金を湯水のように使って、それなのに次の世代にプルトニウムという最悪の物質を残して。

日本の官僚の無責任さ、特に原子力ムラに関わる連中の行き当たりばったりさとかを知るのに消されないうちに是非。

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またブラウザを火狐に戻しました

Safariがキーボードショートカットをわざわざ設定してやったのに、マウスの軽いダブルクリックぐらいでタブを別ウィンドウにするというタブブラウザの利点を台無しにする設定をどうしても手放しやがらないのでFirefoxをインストールし直しました。

つい最近、ブックマークを整理したので、それはまるっと入れ直しましたが、もうタブブラウザの利点を台無しにする設定とはおさらばしたいものです。

で、Safariで便利だったABP(AdBlockPlus)もFirefox用のを落とし直したので、これで大丈夫なはずです。

いや〜、もうSafariなんか使ってらんねぇし ヽ(`Д´)ノ

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ドクトル・ジバゴ

監督:デヴィッド=リーン
原作:ボリス=パステルナーク
出演:ユーリ=ジバゴ(オマー=シャリフ)、ラーラ(ジュリー=クリスティ)、トーニャ(ジェラルディン=チャップリン)、パーシャ/ストレルニコフ(トム=コートネイ)、ジバゴの兄(アレック=ギネス)、コマロフスキー(ロッド=スタイガー)、ほか
アメリカ・イタリア、1965年

ロシア革命の時代に生きた医師にして詩人のユーリ=ジバゴとその恋人ラーラを巡る男女5人の愛情劇。

なんですが、誰にも感情移入できなくて退屈はしませんでしたが、おもしろくもありませんでした。200分と超大作の映画でしたが、そんなに長いとか、まだ終わらないとか観てて思いませんでしたが、つまらなかったとは言いませんが、好みではありません。

主人公のジバゴがただ運命に流されていくだけで、その場その場でトーニャだったりラーラだったりとくっついたり離れたりしてまして、そこら辺がなんともかんとも。あと、最初、ジバゴの兄が亡くなったジバゴとラーラの娘を探して、という時間軸から話が始まって、そこからジバゴが子ども時代に母をなくし、トーニャ一家に引き取られるというところから時間を遡るという展開だったのですが、なぜかジバゴのお兄さんだけ、現代(最初と最後)以外は台詞がないというシナリオで、自分語りが入っちゃうのがわからなかったのですが、要するにジバゴとラーラの娘らしいトーニャという女性にジバゴについて語っているから、そういう展開だったんだなと今気づきました。

それにしてもラスト、このままでは赤軍につかまっちゃうラーラを、コマロフスキーが助けようと言ってるのに男の意地だけで断るジバゴというのは格好悪かったです。男の意地>>>(越えられない壁)>>>愛人とその娘の命かよ!ってところが。
まぁ、コマロフスキーというおっさんは、もともとはラーラの母親の愛人として登場したのに、母親が風邪で夜会に行けないのでラーラを代わりに連れていかせて、ラーラはパーシャという恋人がいたのにコマロフスキーとできちゃって、それで母親が自殺をはかるというエピソードもあったんで、ラーラが何でそんなに男に好かれるのか、コマロフスキーも悪なんだろうけど、ラーラも悪女のたぐいに見えたんで、どっちもどっちというか、そんなことも思ってたんで、ラーラも好きになれず、かといってジバゴを待っているだけの奥さんだったトーニャも、ジバゴがパルチザンに囚われちゃうとモスクワ帰っちゃって、そのうちに亡命しちゃったとかありまして、どうなのとか。むしろ、自分の立場(共産党の極東自治政府で司法大臣)もうっちゃって、愛人だったラーラを助けようとするコマロフスキーのがいいとか思ったりしました。

テーマ曲は有名なんで知ってましたけど、トーニャという奥さんがいるのに、テーマ曲のタイトルは「ラーラのテーマ」というのが、この話を端的に説明してたんだわ。

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