釜山から巨済(コジェ)島に移動しました。その時に買ったバスのチケット。
バスで2時間くらいかかったかな。
釜山には市外バスのターミナルが2ヶ所ありまして、ソウル行きはどちらからも出てるんですが、全羅道(チョルラド)、慶尚南道(キョンサンナムド)は地下鉄2号線・沙上(ササン)のターミナルからが多いようです。
地下鉄1号線・老圃洞(ノポドン)は忠清道(チュンチョンド)、京畿道(キョンギド)、江原道(カンウォンド)なのかな。
ただ、大邱(テグ)、大田(テジョン)、光州(クァンジュ)のような大都市行きのバスはどちらにもあるのかもしれません。
ちなみにこのバスの発車時間、この後に行った晋州(チンジュ)、済州島でも書いてあったりなかったりしまして、うっかりこの時間のバスに乗り損ねてもバスの乗車券販売の窓口のお姉さん曰く「No Problem!」でして、金さえ払えば、時間にはこだわらないという韓国流は、時間にずぼらなわしにはありがたいシステムでした。それもどうだ。
朝鮮戦争で北側の捕虜を収容したなかでも、いちばん大きな収容所です。
巨済島の古県バスターミナルからタクシーで1か2メーターぐらい。目の前にバス停もありますが、行き先がわからなかったので帰りに使いました。でもターミナルに行くかわからなかったので見覚えのあるところで下りた。
「
黒水仙」や「
太白山脈 第9巻」に登場したところです。
朝鮮戦争の1作戦なので興南撤収作戦の碑もありました。こちらは「
国際市場で逢いましょう」の最初のエピソードですな。
ただ、この先、朝鮮戦争関連の記念館はどこもそうなんですが国連軍ありがとう(=アメリカ軍ありがとう)の展示色がすごく強く、朝鮮半島を焼け野原にしたことはいいのかと突っ込みたくなります。
また、わしの心情的にはパルチザンの方に加担しちゃうもので一度は釜山周辺まで攻め込んだ北側が、仁川上陸作戦で巻き返され、鴨緑江(アムノッガン)まで追い詰められたところに中華人民共和国軍が参戦したという辺りの展開は、軍事力の圧倒的な差により、また巻き返されるのはわかりきってるんですが、ちょっとわくわくというか、中国来た━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!! という心境にならなくもないので、今少し冷静な視線も欲しいなぁと思ってしまうのでした。
まぁ、日本にありそうな北側=野蛮国みたいな展示にはならないのですが、多少、そこら辺の事情というか、日本以上にアメリカに負っているところの多い国の事情に対して配慮というか、さっ引いて読まないとまずいところもあるのかなぁとは思います。
一応、記念碑には殊勝に手を合わせるわたくし。
「黒水仙」のセットがあったそうですが、撮り損ねました。うう…
釜山の釜山近代歴史館、日帝強制歴史館を初めとする日帝が朝鮮になした傷痕と、その後に続く済州島4・3事件、朝鮮戦争にまつわる記念館巡りの始まりです。
それにしても日本での関心の薄さはどうかと思います。「地球の歩き方 韓国2016年版」において、わしが行ったところはどれ1つ載ってませんでした。
あと日本人と思しき観光客は天安(チョナン)の独立記念館で遭った2人組だけでした。
しかし、その分といいますか、韓国の人たちの自国の歴史への関心は高いもので、夏休みというシーズンもあるのでしょうが、どこに行っても親子連れ、カップル、団体を見ないではいませんでした。それは中国でも同じです。
対して日本人の自国の歴史、それが被害一辺倒の偏った歴史でも関心はいかがなものでしょうか?
知覧特攻平和会館(「平和」とついているが特攻隊員を英霊と奉っている時点で靖国神社と大差ない愛国精神押しつけが丸出し)とか人は大勢いましたが、広島の原爆記念館とかどうでしょうか? しかも自国の加害者としての歴史を解説した博物館は日本にあるでしょうか? 記憶にありません。たぶんないでしょう。これからも作られることはないでしょう。
日本人として自国の加害の歴史に関心がない、そういうことを学べる機会がないことに愕然とします。この国の行く末は本当に暗いと思います。
過去に目を閉ざすものは現在も見えなくなる。非人間的な行為を心に刻もうとしないものは、又そうした危険に陥る(元西ドイツ大統領・故リヒャルト=フォン・ワイツゼッカー)
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