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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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金城ダムへ行ってきた

行き方:最寄りのバス停は金城四丁目ですが、15号線しかなく、1日に4本しかないローカル路線のため、首里城方面へ行くバスに乗って金城町の石畳を経由して歩くか、素直にレンタカー借りましょう。

安里川の上流にあり、人の手は加えずに水流を調節しているという治水ダムです。
沖縄特有の島尻泥岩という軟弱な地盤に建てるため、国内でも珍しい施工法をしているとかで25分のビデオを見てきましたが、専門外なのでちーともわかりませんでした。
沖縄の場合、それに加えて台風もありますし、さらに文化財保護(ヒジ川橋)のためにため池を2つに分ける、などといった理由により、施工に12年もかかったようです。

座るためだけの休憩所と、管理事務所しかないため、1時間くらいで探索は終わってしまいました(たぶん遊歩道を歩けばもっとかかる)。あと、うっかりすると下池しか見ないで上池を見損ねるかもしれません(遊歩道が上池に誘導してないため)。

下池全景。


橋の上から反対側も。


こちらが上池。


途中で見かけた休憩中の猫。


側溝に子猫が2匹いて、1匹がこの猫にそっくりだったのでたぶん子猫の世話に疲れて休んでいるお母さん猫、と見ましたが、どうでしょうか。けっこう痩せてる。元気で生きていってくれい。

金城四丁目に来るバス(15号線)に乗れず、その1本北側の道路を通る7号線に乗り、金城町で下りて(わかりやすさでいえば石畳で下りた方が良かった)、案の定、道に迷い、近所の親切なおじぃに案内されたヒジガービラのダム側終点。


しかし途中で草ボウボウで石畳が消え、崩れかけていた箇所もあるので行かない方がいいです。おじぃの行っていた「森の中」はそれほど恐くもないですが、ハブには注意した方がよさげ(遭いませんでしたが)。

近所にはデザートラボショコラというケーキ屋しかなく、店内で物色してみたら、そういや、伊江島産のラムに漬けたラムレーズンサンドをオーパで売ってる店があって、そこでした(レーズンサンドを見たら記憶が蘇った)。しかし、たきがは、ラムレーズンについてはこんな記事を書いたほど一言ありまして、大好物なんですよ。期待したほど美味しくなかった(その前に甲州レーズンが完璧すぎた)ので、何も買わないで帰りました。
首里城の近辺で何かないかと思ったんですけど、石畳を登るのに疲れ切ったんで(←軟弱だから)、何も買わないでとっとと来たバスに乗りました。

帰り足に見かけたきれいな花。


首里の辺りは坂道が多くて大変ですね。

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No More 731 日本軍細菌戦部隊

15年戦争と日本の医学医療研究会編。文理閣刊。

サブタイトルは「医学者・医師たちの良心をかけた究明」で、さらに表紙に「繰り返すまい! 医学者・医師たちの戦争犯罪」とありますが、僕たち、頑張って究明したよという意識のが先に立ってしまって、肝心の突っ込みはぬるいように思いました。
と言うのも、初っぱなで常石敬一が書いていたので、その時点で怪しさ100%増し(当社比)になったので、そういう粗ばかり目についたからです。わしにとって常石敬一というのはそういう判断をする作家です。
医学者たちの組織犯罪」にて犠牲者3000人を何の断りもなしに2000人に縮小した時点で堕すべき歴史修正主義者に成り下がってます。もしも誤植なら、とんでもない誤りです。修正するべきです。それをしていない時点で常石敬一が歴史修正主義者であるという判断は揺るぎません。

その常石のはわずか4ページ足らずの小論ですが、突っ込みどころは2点。「かつて731部隊という鬼の集団がいて、ひどいことをしていました。戦争は恐いですね」ということで731部隊員を鬼として切って捨てることはできないと言っておきながら、その後の別の奴の文中に部隊長の石井四郎一人を悪魔のような描写をし、あまつさえ「石井四郎だけでも罪を償っておれば、わが国民がこれほどみじめな気持ちにならなくてすんだものと思うと切り捨てるわけです。
おいおい、この本のスタンス、どっちだよ。それじゃ、まるでヒトラー一人を大悪党に仕立てて、ほかのナチスは従っただけってのと同じだろ。そうじゃないでしょ。始めたのは石井四郎だとしても、そこに乗っかったのが731の医師たちだろ。戦争のため、お国のためと言い訳して、敗戦後もむしろ人体実験で得た知見をもとに戦犯を免罪され、ミドリ十字とか興し、京大の学長にまでなった奴だっていたじゃん。石井一人が裁かれたとしても、それで安心してんじゃないよ。みじめな気持ちとかふざけたことぬかしてんじゃないよ。だからいつまでも十五年戦争についての反省ができないんだよ馬鹿じゃねぇの。どこが良心をかけた究明なんだか教えてもらいたいわ。

ってわけで、常石に続いてケチがついたので、サブタイトルに反して、絶対にこいつら、同じ状況になったら平気で同じ言い訳して繰り返すよと確信しました。

んで、その後、2つほどはすっ飛ばして(全部読んだけど特に突っ込みどころがないという点で)731部隊が撒いたペスト菌がどんな「成果」をあげたのかという論文の最後で、「PX(ペスト菌)撒布作戦の初回に、在満日本人14名が犠牲になっていることは注目すべきである」というのを読んだ時に、海外で何か大きな事件や事故があっても、日本人の犠牲者がいないとわかった途端に扱いが小さくなるマスコミの報道を思い出して、ああ、これって日本人特有の考え方なのかもなぁと思いました。日本人関係なきゃ、どんな大事故も大事件もどうでもいいような、そういう根性がこういうところにもさくっと顔を出すのだなぁと。

あと、この手の歴史関係を読む時にわしはたいがい突っ込むんですが、敗戦を終戦と言う奴はろくでなしばかりだと確信しました。だからといって敗戦と言ったとしても駄目な奴は駄目ですが。

またずーっとすっ飛ばして第三部の「731部隊とワクチンメーカー製造元」という論文中に「誰一人として「自ら犯した過ちの記録」を後世に残すことは考えなかっただろう。また日本はそんな文化を持たない」というところを読んだ時には本気でこの国滅びろと思いました。

また731部隊員ではなかったけど、直接の上司であった遠藤三郎を扱った論文は二言目には「陸軍のエリート」とか言ってて鼻につきまして、やっとこ最後の方に来たのに、このまま本を放り投げようかと思ったくらいでした。しかも言うに事欠いて「性格はやさしく、人から殴られたことはあっても、自分は他人を殴ったこともない」と自叙伝での回想を何の批判もなく引用し、以後、敗戦後、平和主義者になったという遠藤を強調したがるんですが、そのわりにゃあ、日米安保条約に反対したとか、日本の再軍備に反対したという経歴はWikiにも見当たらず、大した平和主義ではないなぁと思います。だいたい自分の自叙伝で「手も付けられない腕白者」とか「乱暴者」とかなかなか書かないでしょうからねぇ… 真に受ける方がどうかしてますわ。
まぁ、何本も遠藤三郎について著作があるようなので、自画自賛の域に入ってるんでしょう。馬鹿じゃねぇの。
ついでに言えば、盧溝橋事件は日中両軍の衝突じゃなく、中国を侵略したい関東軍の謀略でしょう。そういうところ、端折んじゃないよ。
まだ言うと遠藤三郎が「戦争をすれば、たとえそれが自衛戦争であっても軍人の判断力を狂わせるものであることを実感した」と上でも書いた自叙伝に書いたそうですが、ちょっと待て。近代の日本に自衛戦争など1つもないわ。全部侵略戦争じゃ。阿呆んだら。
しかも日本国は世界に先駆けて武装を放棄し、平和国家に生まれ変わったのであるなんて著者が自画自賛してますが、おいおい、1950年には警察予備隊、1954年には自衛隊できてんだよ。それは完全に無視かよ?
んで極めつけ、侵華日軍第731部隊罪証陳列館に著者が行って、遠藤の写真を見て「「自分は今もこの場所で、あの戦争を指導した過ちを反省している」と内外の訪問者に語りかけているようにも思われた」なんて言って、何妄想に浸ってんの? おつむ、湧いてない?
最晩年の遠藤は「老兵はもはや消へ去るのみ」とどっかのマッカーサーまんまな挨拶をしたそうですが、その輝かしい理想はなおも力強く日本人の心に生きていると筆者は信じたいとか、勝手に信じてれば。そんな日本人どこにおんねん。

と最後は間接的にと言いつつも、石井四郎の上司だったんでだいぶ密接な繋がりはあったんですけど、遠藤三郎賛歌と言いたくなるような論文で占めまして、どこが「医学者・医師たちの良心をかけた究明」だったのか小一時間と言わず問い詰めたいですわ。

特大の地雷を踏んだ気分なので、次からは目次もちゃんと確認しようと心に誓ったたきがはでした。

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スティング(再見)

監督:ジョージ・ロイ=ヒル
出演:ヘンリー=ゴンドーフ(ポール=ニューマン)、ジョニー=フッカー(ロバート=レッドフォード)、ドイル=ロネガン(ロバート=ショウ)、スナイダー警部補(チャールズ=ダーニング)、キッド=ツイスト(ハロルド=グールド)、J.J.(レイ=ウォルストン)、エディ=ニールズ(ジョン=ヘフマン)、ビリー(アイリーン=ブレナン)、エリー=キッド(ジャック=ケホー)、ルーサー=コールマン(ロバート=アール・ジョーンズ)、ロレッタ(ディミトラ=アーリス)、ほか
音楽:マーヴィン=ハムリッシュ
見たところ:シネマパレット
アメリカ、1973年

コメディ映画に分類されているようですが、わし的には大物ギャングのロネガンを伝説の詐欺師ゴンドーフが大がかりな芝居で引っかけるピカレスク・ロマンです。

アカデミー賞の主演男優賞にはロバート=レッドフォードがあげられてますが、どっちかという狂言廻しの役で、主役はゴンドーフの方だと思います。というか、主役を張るにはフッカーのガキっぷりがルーサーが殺されるまで鼻について好きになれないので、初っぱなこそだらしない(初登場シーンは高いびき。泥酔して二日酔いを水シャワーで覚ます。情婦の経営する屋内遊園地兼酒場でヒモ暮らし)ですが、後は尻上がりに格好良くなっていくゴンドーフのが絶対に魅力的だからです。だいたい、ルーサーの敵討ちということでロネガンを詐欺に仕掛けるきっかけとなったのはフッカーですが、それだって大金を手に入れて一晩で使っちまうというフッカーの軽はずみさがさっさとばれる原因でもあったりするので一応、フッカーの成長も描かれてはいますが、最後までゴンドーフが詐欺の仕掛け人の主役なもんで、フッカーの軽薄ぶりは主役ではないよなぁと思います。

あとはテーマ曲の軽妙な格好良さと、ゴンドーフの右腕ともいえるキッド=ツイスト、J.J.、エディ=ニールズの有能っぷりと、地味な食堂のウェイトレスと思わせておいて意外なロレッタの正体と、ダニのようにフッカーにつきまとうスナイダー警部補の古今東西を問わぬ嫌らしさと、そこまでも利用したゴンドーフの仕掛けを楽しみました。

で、この後はまた2本ほど空いて(「時計仕掛けのオレンジ」は1回見てるので何回も見たい映画ではないし、「テルマ&ルイーズ」は興味が湧かない)「レオン」までお休みです。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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ある弁護士の生涯

布施柑治著。岩波新書刊。

サブタイトルが「布施辰治」とあるように、朴烈裁判で弁護人となった布施辰治弁護士について、息子が書いた本です。途中まで「」の正木ひろし弁護士と勘違いしていましたが、途中で朴烈の弁護をしたことが出てきたんで修正しました。考えてみたら、1944年に首なし事件に関わってた正木弁護士は関東大震災直後の朴烈裁判とは無縁でしたネ。

布施弁護士が死刑廃止論の理由に
判決は被告のなっとくするものでなければ道徳的効果がない。人間は自分が死刑になることをなっとくできないのが原則であるから刑罰として死刑は廃止されるべきだ
というのは、厳罰による抑止論が言われる死刑への賛成論を聞いていると、まだ納得できないでもないなぁと思いましたが、逆に自分を死刑にしろという犯人に対し、今度は逆効果になるのか、それもしょせんは口先だけの威勢だと思ってて、心のなかでは人は皆、死にたがらないものだと思っているのかは不明でしたが…

まぁ、トルストイの弟子を自称するだけあって、いろいろとあるんでしょうけど。

あと「密偵」で主人公のジョンチュルが警官でしたが、そのモデルが実在していたみたいで、その義烈団事件の弁護にも布施弁護士が関わっていて、この人はどっかの自称「朝鮮の友」みたいな似非じゃなくて、本当に朝鮮や台湾のことを案じていたのだろうなぁと思いました。だからって日本のしたことが責められてはいけないとか言いませんけどね!

また、たきがはが親近感を覚えるギロチン団の弁護にも立ったと知ると、布施弁護士が感銘を受けたというこれらテロリストたちの心情、「悲しい涙に泣く多くの人のために彼らをしいたげた奴らに一撃を加える」は、わしも深く共感するところがあるだけに、そうだろうと頷いたところであります。

それと金子文子が自殺したことは「金子文子と朴烈」にも描かれてましたが、その遺骨を引き取って朝鮮の朴家の墓地に埋葬するよう手続きしたのも布施弁護士だと知ると、韓国行った時に寄ってこなかったのをしみじみと後悔するのでした… orz

この本の半分は、そういうわけで布施弁護士の誕生から死までなんですが、後半は布施弁護士が弁護士を懲戒免職された時の裁判を綴っていて、日本が戦争に突入せんとしていたあの時代の司法の無茶苦茶さと、今の時代の共通点を見出して暗澹たる気持ちにさせられます。

岩波新書らしく、コンパクトにまとまった名著です。そういや、「昭和史」が新装版で出ていたけど欲しいなぁ…

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43回忌 横浜市緑区米軍機墜落事件

1977年の事件です。

去年、同様の記事を書いた時に比べると那覇の上空を米軍機が飛び交うことが格段に多くなりました。危険は去っていないどころか、ますます増しているのです。

あの事故で亡くなった2人のお子さんたちと、生きのびたものの、痛ましい最期を遂げられたお母さんのことをわしは決して忘れないでしょう。

沖縄の大多数の人たちはまるで上空をそんな物が飛んでいることなど忘れているか、忘れようとしているかのようにオスプレイの不快な震動が響き渡っても話題にもしません。
でも、住宅地の上で訓練をしている限り、その危険は決して去りませんし、そもそも米軍の最近聞こえる不祥事は、些細なこととは言いかねるほど、危険性を自ら増しているとしか思えません。東電同様、そういう物を扱う資格を抜本的に持っていないのだと言わざるを得ません。

それでも同じような事故が繰り返されぬよう、わたしたちは祈るしかできないのでしょうか? そんなことを思いながら、毎日、OHアラートを眺める日々です。

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