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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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ガンジー

監督:リチャード=アッテンボロー
出演:マハトマ=ガンジー(ベン=キングズレー)、カストゥルバ=ガンジー(ロヒニ=ハタンガディ)、アンドリューズ牧師(イアン=チャールソン)、記者ウォーカー(マーティン=シーン)、初代首相ネルー(ロシャン=セス)、パテル(サイード=ジャフリー)、パキスタン初代大統領ジンナー(アリク=パダムゼ)、ミラベン(ジェラルディン=ジェイムズ)、マーガレット=ホワイト(キャンディス=バーゲン)、ほか
イギリス・インド、1982年

たきがはが尊敬するマハトマ=ガンジーの青年時代から暗殺までを描いた歴史映画です。アッテンボロー監督が亡くなられた時に追悼で再見したかったんですが、見られなかったので、あと映画としても好きなので見直しました。

この映画でアカデミー主演男優賞を取ったベン=キングズレー氏(ほかに「シンドラーのリスト」「SNEAKERS」など)のガンジーのなりきりっぷりがお見事です。あんまり似てるんでインドでは「ガンジーが生き返った」とかなんとか…

対大英帝国の間は何だかんだいっても仲良くやれてた国民会議が、すわ独立となった途端にヒンズー教徒とイスラム教徒に分裂してしまったのは、日本の支配中は一丸となってた朝鮮が、すわ解放となった途端に右派と左派に分裂という歴史を彷彿とさせまして、見てて辛かったです。そういや、「イスラム教徒だけでパキスタン作る」と言ったジンナーに、ガンジーが「インドを分裂させないでくれ」と言ったシーンがなかったのは幻だったのか伝説なのか…

アッテンボロー監督のご冥福をお祈りします。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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アナと雪の女王

監督:クリス=バック、ジェニファー=リー
出演:アナ(神田沙也加)、エルサ(松たか子)、オラフ(ピエール瀧)、ハンス王子(津田英佑)、クリストフ(原慎一郎)、ほか
アメリカ、2013年

地上波でかかったんで見てみました。「美女と野獣」以後、「ライオン・キング」でディズニーには、わしの中ではけちつきまくってるんで金払って見る気はまったくありません。

アレンデール王国の王女エルサは生まれつき触れるもの全てを凍らせる能力を持っていた。ある時、妹のアナ王女をその力で傷つけたエルサを憂えた国王夫妻は城ごと閉じこもってしまうが、自らは事故死してしまう。アナはエルサの力のことをトロールに忘れさせられ、姉と触れ合わずに育つ。エルサは20歳になった時に王国を継ぐことが決まっており、久しぶりに城門が開けられ、アナも開放的な気分になる。しかし、戴冠式の前に出逢ったハンス王子と結婚の約束をしたアナにエルサは強固に反対し、それとは知らずにエルサの手袋をアナが取ったためにエルサの力が発動してしまい、国中が凍りつく。逃げ出したエルサはノースマウンテンに氷の城を築き、そこにこもってしまった。季節を取り戻すためにアナはエルサに会いに行くことにし、国をハンスに託す。途中で氷運びのクリストフ、その相棒のトナカイ・スヴェン、雪だるまのオラフに遭ったアナは、ようやく氷の城にたどり着くが、エルサに拒絶されてしまい、エルサの作り出した雪と氷のゴーレムに襲われ、さらに心が凍りついてしまう。子どもの頃はトロールに助けられたアナだったが、今度は助けられないと言われる。アナを助けられるのは真実の愛だけだとトロールに言われ、クリストフはアナを婚約者のハンス王子に引き渡そうとアレンデールに向かう。一方、アナが帰らぬことを案じたハンス王子は部下を率いて氷の城に攻め込む。力で兵士たちを撃退しようとしたエルサだったが、すんでのところで止められ、逆に囚われの身となってしまう。しかしエルサの力は牢獄を凍らせ、彼女を解放する。城でハンスと再会したアナだったが、真実の愛を求める彼女にハンスは恐るべき事実を告げる。13人兄弟の末っ子で、逆玉の輿を目指してアレンデールの王となるべくアナに求婚したが、アナを愛してはいなかったのだ。ハンスに見捨てられたアナを助けたのはオラフだった。だが、城はエルサの力で凍ってゆく。アナは自分を本当に愛していたのは身を引いたクリストフだったと悟って城を脱出、クリストフも一度はアナを諦めかけたがスヴェンの説得により、城に戻ろうとする。だが、その間にもエルサの力はアレンデール中を凍らせんとしていた。ハンスはエルサにアナの死を告げ、エルサを殺そうとするが、そこに割って入ったのはアナだった。しかしアナの身体は完全に凍りついてしまい、ハンスをはじき飛ばす。エルサは自分を庇ったアナを抱きしめて泣き崩れるが、アナの身体が元に戻り、彼女は息を吹き返す。エルサはアナの姉を思う心を知ったことで自分の力をコントロールできるようになり、アレンデールに夏が戻ってくるのだった。

有名な話なんですが、一応、あらすじを書いてみました。

ただ、突っ込みどころも多く、話としては粗も多くて、子どもだましの印象が強いです。いや、これで感動するのか。

わしがおかしいだろ!と突っ込んだところ。
1.エルサの力を恐れた両親がエルサを単に閉じ込めることで問題を先送りしたのがいちばん悪いのに、自分たちはとっとと死んで責任逃れ。

子どもの頃のエルサって、1回、アナを事故で傷つけちゃったのはあったけど、わりと力をコントロールしてますよね? それが大人になってできなくなるというのは完全に親の対策の間違いだろうと。
しかも親が途中で死んでるのに誰がアレンデール王国の面倒見たの? 大臣とか、そういうのいるの?

2.ハンスの豹変ぶりがひどり。

大まかなあらすじは知ってたんで、ハンスがアナを裏切るのはわかってたんですが、それにしても裏切るタイミングとか、アナが死んでないのに「王女は死んだ」とかザルすぎね?

3.エルサ、氷の城でどうやって自給自足したのか?

「寒くない」のは耐性があるでいいんですが、両親が死んでからずっと引きこもってたような王女がいったいどうやって暮らしていけると思ったのでしょうか?
まぁ、戴冠式からわずか2~3日くらいの話っぽいので食わなくても大丈夫でもいいんだけどさ。

最後のエンディング、ネットでは「素人のカラオケ大会」とか「番宣」とかで評判が悪いようですが、7~9時に放送しておけば、テレビを見たちびっ子が一緒に歌ったろうから、それほど悪くなかったんじゃないかと思いました。

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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少女架刑、遠い日の戦争

吉村昭著。昭和文学全集26巻。小学館刊。

「破獄」とか「戦艦武蔵」とか「休暇(レビューは映画版)」の短編がいくつか掲載されていたので読んでみたんですが、まとめてタイトル書いてるとおり、全然おもしろくなかったのでした。

まぁ、「吉村昭自選作品集 第一五巻」の感想を読めば推して知るべしなんですが(←ほとんど忘れてた奴)。

「少女架刑」というのは16歳ぐらいで死んだ少女の視点で、死体が解剖されて最後は骨にまでなっていく様を淡々と描いたもの。まぁ、スプラッタというほどではありませんが、けっこうリアルな感じだったのですが、何とか最後まで頑張って読んだんですけど、おもしろくなかったです。ああいう話はどこで盛り上がるのか… そもそも、この手の話にクライマックスなんぞ期待するのが間違いなのか…

たきがはは純文学というものは読んでいるだけで眠くなる人種なので根本的に向かないのかもしれません。

で、日が経ちまして、「智異山」読み終わっちゃったんで読みたい本がなくなりましたが、あちこちで書いているようにたきがは家には誰も読み通してない昭和文学全集と日本の古典という大作があります。しょうがないので吉村昭さんをもう一本読んでみようかと思って手を出したのが「遠い日の戦争」です。
これは偶然にも「海と毒薬」と同じ米軍の捕虜を勝手に殺しちゃった事件を扱ったものでした。
ただ、「海と毒薬」が大学の話なのに対し、こちらは通信部にいた士官の話で、戦犯として逮捕されそうになったのを2年ぐらい逃げ回ったけど、最後は捕まっちゃって、でも終身刑で済んで、最後は釈放されましたって話でした。

主人公が日本の各都市を爆撃したB29の兵士たちに恨みを持って、それで捕虜を斬り殺すという動機がわりと詳しく書かれてたんですが、先日読んだ「戦略爆撃の思想」なんかも蘇りつつ、それでも人を殺したことに違いはなく、そういうところは「朝鮮人BC級戦犯の記録」とは根本的に違うよなぁと思ったりしました。

あと、最後は陸軍大尉だったか中尉の主人公が鉄砲まで持って勇ましかったのに、逃げ回るうちにだんだん臆病になっていく展開は妙にリアルな感じで、口で勇ましいことを言う奴ほど怪しいよなぁとか、そこら辺だけおもしろいというほどではありませんでしたが、よかったです。

そして同じ本に入っていた山口瞳の「江分利満氏の優雅な生活」と「居酒屋兆治」に挫折したんで、もうこの全集いらなくねとか思った… この本、作家の数を網羅するのが優先事項なんでおもしろい話が入っているとは限らないのであった。山本周五郎氏のは「青べか物語」が入っていて、評価が高いのは知ってるんだけど、おもしろいのは時代劇の方なので。

別の本を借りてきたので、またしばらくうっちゃられるのでした。

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智異山(チリサン)

李炳注(イ=ビョンジュ)著。松田暢裕訳。東方出版刊。全2巻。

太白山脈(たまには6巻)」に先取って書かれた朝鮮戦争前後の、主に左翼に加担した若者たちを描いた大作。

1930年代から始まって朝鮮戦争終結までの若者たちの希望と挫折、それぞれの戦いを描く。

粗筋をざっくり書くとこんな感じです。全2巻ですが、上下合わせて1600ページ超の長編で、韓国では全7巻です。あと「太白山脈」よりも前で、韓国では古典として親しまれているとか。そういう古典への親しみって日本じゃ聞かないよね。平安〜江戸の古典はともかく。

「太白山脈」がわりと南朝鮮労働党に同情的に書かれていたのに対し、こちらではかなり批判的。あと南朝鮮労働党をずっと共産党と言っているのだが… 朝鮮共産党が南朝鮮労働党に変わったわけですか…
さらに「太白山脈」だと実名の人物はほんとに名前ぐらいしか出てこず、批判もされなかったと思ったんですが、こちらでは共産党の朴憲永(パク=ホニョン)からしてこきおろされまくりで、1970年代に出版された時代を考えると無理もないのか…

登場人物のうち、李圭(イ=キュ)と朴泰英(パク=テヨン)2人が主役らしく、交互に書かれるところは「火山島(適当に4巻)」と似ていなくもありません。
と思っていたら、下巻では李圭は日本、次いでフランスに留学しちゃったんで最初と最後しか出てきませんでした。ほとんど朴泰英のパートでした。
あと、「太白山脈」もそうだったんですが、下巻も中盤くらいからパルチザンの描写一色になりました。まぁ、朴泰英がパルチザンになっちゃったからしょうがないんですが、とことんパルチザンに否定的なのに「自分を罰する意味」でパルチザンを抜けない朴泰英というのは、あんまり共感できないキャラクターでした。
作者としては朴泰英や河俊圭(ハ=ヂュンギュ)にはモデルがおり、彼らの死、共産党に加担したための死に対する怒りが執筆への原動力となっていると後書きに書いてあったので、朴泰英は死を選ぶしかないんでしょうが、いろいろと複雑…

また南労党に批判的なせいか、済州島四・三事件についての記述がまったくなく、いきなりな感じで麗水の反乱事件に飛んだのですが、まだ語れない時代だったのかもしれません。

個人的には2人のとっての恩人で東京外国語大学まで卒業した知識人でありながら、持病のためにデカダンな生活を送る河永根(ハ=ヨングン)の友人で、虚無主義者の権昌赫(クォン=チャンヒョク)の透徹した眼差しが好きだったりしましたが、この2人も朴泰英がパルチザンになるとまったく出てこなくなっちゃうので、そこはちょっと寂しかったです。
ただ、日本敗戦からのあの時代、そこまで半島の行く先を見通していた人がいたのか、もしもいたとしたら、今の分断や朝鮮戦争などは起きていなかったのか、それでも起きるべくして起きたのが朝鮮戦争だったのかとか、いろいろと思うところは尽きません。

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U・ボート

監督:ウォルフガング=ペーターゼン
出演:艦長(ユルゲン=プロホノフ)、ヴェルナー少尉(ヘルベルト=グレーネマイヤー)、機関長(クラウス=ベンネマン)、ヨハン(アーウィン=レダー)、ヒンリッヒ兵曹(ハインツ=ヘーニッヒ)、トムゼン(オットー=ザンダー)、ほか
音楽:クラウス=ドルディンガー
ドイツ、1981年

大昔に見たきりだったので観てみました。ドイツの戦争映画の傑作とかどこかで絶賛されていたんですが、これじゃなかったっけ…

1941年秋、ナチス・ドイツの支配下にあるフランスの軍港ラ・ロシェルから一隻のUボートが出航する。その任務は大西洋を航行する連合国の護送船団への攻撃だった。Uボートの戦いを取材するために乗り込んだ報道班員のヴェルナー少尉は、敵船団の索敵と攻撃、敵駆逐艦からの索敵に身を潜める恐怖などを味わう。乗組員たちはクリスマスにはラ・ロシェルに戻ることを願っていたが、艦長が受け取った命令はイギリス軍の支配するジブラルタル海峡を抜けてイタリアへ向かえという過酷なものだった。一度は沈みかけたものの、機関長らの努力の甲斐あって、ようやくイタリアに到着するUボート。しかし、そこに連合国の爆撃が加えられ、Uボートはヴェルナーの目の前で沈んでしまうのだった。

ディレクターズ・カット版で見たもんで3時間超の大作でしたが、そこは手堅いドイツ映画、出撃前の乗組員たちの馬鹿騒ぎ、出撃、食事、索敵、嵐、敵への攻撃、駆逐艦の反撃と緩急をつけた展開で時間を感じさせません。また当時の金で40億円もかけて作ったという実物大のUボートのセットがリアルで、狭い艦内での工夫とか、苦肉の策(ソーセージの束とかバナナがあちこちにぶら下がっている)とか、最初はみんなできれいな顎だったのに、だんだん髭もじゃになってくところとか、まぁ、男だけの色気のない映画ながら、その汗臭さ、塩水のべたべたした感じまで伝わってくるのはなかなかの描写です。

しかもラスト、楽団や一般市民の出迎えを受けていたところに敵の飛行機が急襲、15時間もかけてジブラルタルから復帰したUボートはもちろん、それまで雄々しく戦ってきた艦長までも呆気なく殺されてしまう辺りなんかは、Uボートの進軍のたびに流れていた雄々しいテーマ曲が何だったんだと言いたくなるような空しさに満ちてました。

Uボートというと「海の狼」みたいな敬称でドイツ海軍の強さを象徴するような存在みたいな扱われ方でしょうが、実際は乗組員の3/4が戦死したという過酷さとか、1941年ってまだナチス・ドイツがいけいけでスターリングラードの戦いも始まってないのに、艦長が見せる厭戦の空気とか、そういうのが凝縮された映画でもありました。

密林のレビューを見てたら、「ラストのシーンいらない」みたいな意見がありましたが、あれがなかったらただの戦争礼賛の映画に陥っちゃうと思うんだが、まぁ、そういうのが見たい人はいらないと思うのかもな。

ジブラルタル海峡を突破してイタリアに向かえと言われたUボートがスペインのビゴ(ビーゴとも)で補給してきますが、どこかと思ったら、ポルトガルの上じゃった。巡礼で有名なサンティアゴ・デ・コンポステーラと同じガリシア州だそうで。
そして、せっかくスペインまで行ったのに、グラナダでもバルセロナでも海も見なかったことを思い出して、地中海ぐらい見てくれば良かったのにと激しく後悔。

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