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されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

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寒い国から帰ったスパイ

監督:マーティン=リット
原作:ジョン=ル・カレ「寒い国から帰ってきたスパイ」
出演:アレック=リーマス(リチャード=バートン)、ナンシー=ペリー(クレア=ブルーム)、ハンス=ムント(ペーター=ファン・アイク)、フィードラー(オスカー=ウェルナー)、ジョージ=スマイリー(ルパート=デヴィス)、ほか
イギリス、1965年

イギリスのスパイ映画ですが、「007」みたいな格好良さというかお伽噺みたいな嘘っぽさはなくて、渋い硬派の映画でした。原作者のジョン=ル・カレさんて聞いたことがあるかと思ったんですが、勘違いぽい…

寒い国から帰ったスパイ、アレック=リーマスは、上司のジョージ=スマイリーの引退を勧める声を振り切って次の任務に就く。それは東ドイツのスパイ、ハンス=ムントを陥れるためのもので、英国情報部はそのために念入りな準備をしてきたのだった。リーマスはオランダのハーグからドイツにつれていかれ、そこでムントの副官フィードラーの尋問を受け、ムントが二重スパイだと告発させることに成功する。だが、ムントを裁くはずの秘密裁判に、リーマスの恋人ナンシーが証人として呼ばれてしまう…。

失業して再就職がうまくいかない酔いどれリーマスの駄目駄目な話かと思っていたら、早々に英国情報部と接触、彼がスパイ活動を続けていたことがわかります。たぶん、その後、東のスパイに接触して、裏切り者として情報を売るためにオランダに向かったのに、東ドイツに連れていかれちゃったのも計算のうちなんでしょう。

しかしムントが告発されたまではよかったものの、二転三転と話が動き、落としどころが読めませんでした。ラストシーンも唖然呆然。

リチャード=バートンはエリザベス=テイラーの何人目かの旦那で、「クレオパトラ」で共演(リチャード=バートンがアントニウス役)したのがきっかけでお互いに離婚して結婚したとか…

クレア=ブルームはヒロインをはるには地味な印象ですが、イギリス映画だからこんなものかも。「ライムライト」は未見ですが、油断するとそのテーマ曲を鼻唄で歌っているたきがはだった…

たんぽこ通信 映画五十音リスト

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遥かなる甲子園 第6巻

山本おさむ著。戸部良也原作。双葉社アクションコミックス刊。全10巻。

この巻で福里は全国紙に取り上げられ、ようやく高野連に届くとともに、さまざまな支援の輪を生み出していきます。特に琵琶湖のほとりに住むという盲目のおじいさんのエピソードは10巻で再登場する孫の妙子ちゃんと知花ちゃんの交流とか、「わが指のオーケストラ」の話なんかも彷彿とさせて号泣ポイントなんですが、それだけでは終わらないのが山本おさむ節。
そもそも福里の子どもたちが聴覚障害児になったのは風疹のためでしたが、それはアメリカ基地から来たものでした。そして、そのアメリカにも母胎への風疹感染による聴覚障害児が何人もいるのです。

発端は町子たちマネージャーがボールを大事に修繕していたエピソードから。まだ正規のマネージャーではありませんが、すでに武明に「好き」告白をしちゃった知花ちゃん、気分はすっかり野球部の一員です。しかし、彼女らが拾ったボールが基地のフェンスを越えて出てきたものだったことから、福里野球部は米軍に難癖をつけられた上、加盟の申請を取り下げるよう言われてしまうのです。ちなみに基地は嘉手納。
ここで米軍兵士から侮辱された(英語はわからなくても態度でわかっちゃった)野球部員たちは兵士たちと乱闘騒ぎを起こしてしまいます。
絶望に追い込まれる武明たちは、とうとう、最大の理解者である伊波先生とももめてしまいます。ショックを受けた伊波先生はベアーズの山田監督に愚痴を言いに行ったついでにピッチングマシーンを直そうとして事故を起こし、手に大怪我を負います。
見舞いに行った武明たちを責めずにいられない山田監督の男泣きがまた泣かせる上に、その言葉に続けるように武明たちの親の話し合いがくるくる。

「私たちは選ばれたんだ…
神様に選ばれたんだ…
世界中のたくさんの母親たちの中から…
障害を持った子を育てるようにと…
神様が私を選んで下さったんだ……
神様が…
あの子を…
私に授けて下さったんだ……」

と吐露する武明のお母さんの台詞をバックに武明たちは伊波先生と和解し、そこに安永と知花ちゃんが加わります。

一方、沖縄高野連は米軍基地での騒動を理由に福里の加盟を却下しようとしますが、当の米軍基地の司令官が福里の校長を初め、野球部員たちやその父兄、さらに高野連の役員たちを呼びます。そして司令官は武明たちを処分しないように言い、「部下たちは知らなかった」と謝罪します。
実はヘンダーソン司令官の息子、ポールくんも聴覚障害児でした。彼は武明たちを弟だと言って、彼らの運命を嘆きますが、そのお母さんは武明たちの親たちと同じようにポールを授かったことを嘆くと同時に彼を愛していたと語ります。

と同時に甲子園では熱戦が続いていますが、それを見学していた高野連の早川会長がついに福里の加盟を沖縄高野連に一任、とうとう彼らは厚い壁に穴を空けたのでした。

全国紙の記事を読んで、全国から励ましの手紙が福里に届き、希望を持たせたところで以下続刊です。

考えようによってはとっても危険な巻ですが、話はまだこれからです。

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遥かなる甲子園 第5巻

山本おさむ著。戸部良也原作。双葉社アクションコミックス刊。全10巻。

この巻のメインは前巻から続く熊本ろう学校戦です。熊ろうのキャプテンらしい野田くんが「僕たち、ムツゴロウになろう」と言って試合を承諾したように、両チームの選手が泥まみれになって奮戦します。
途中でピッチャーの正が投げられなくなるというピンチに陥りますが、武明が投手をやったことがあるというので試合は続行されます。
しかし、これが2話もかけてストライクを取るという非常事態でして、言うのとやるのとでは全然違うのを描きます。
ここで健が武明にはっぱをかけるシーンがとても良い。個人でやるスポーツではない野球ならではですが、孤軍奮闘する武明の後ろに7人の仲間がいる。そのことが彼らにとってどれだけ心強いものであったか、言葉には出さなくてもよく現れているシーンです。
さらに熊ろうとの試合が長引いたため、5回で終了しなければならなくなりますが、最後のバッターはやはり武明です。
同点のホームを踏むべく激走する武明。それがアウトかセーフか審判が言う前に、そこに松葉杖をついた安永が登場、さらに沖縄高野連の理事長まで現れます。名前は次巻で登場、中山さんです。
さて、福里と熊ろうの試合を見学した理事長は、改めて福里加盟の申請を高野連に届けると約束します。
泣き出した安永を改めて野球部に誘う武明。野球部のメンバーも安永を受け入れる気になってまして、ここがこの巻の号泣必須ポイントその1。野田くんたち、熊ろうのメンバーも温かい言葉をかけ、武明たちの輪が広がっていくのでした。

さて、京都の本社に戻った小田記者は、今度は東京へ出張します。福里が高野連に加盟できないのは彼らが聴覚障害者であるためで、それを拒絶する野球憲章のせいですが、実は難聴の野球部員がいるというのです。つまり、福里の加盟を拒否する野球憲章に根拠がないということを取材に行くわけです。しかも彼はすでに甲子園に行ったこともあると言います。
やがて小田記者の記事を読んで沖縄のメディアが動き出します。

この巻のもう1つのメインが光一の手術です。光一は亡くなった祖母の夢を見ていました。おばあちゃん子の光一は、おばあちゃんから言葉を習いました。その光一がおばあちゃんに手話を教えてあげると言ったところでこの巻は閉じますが、ここのおばあちゃんとのやりとり、おばあちゃんの死を知る光一といったところが第二の号泣ポイント。
ここは「わが指のオーケストラ」で、主要人物の一作が父の死がわからないままでいたところと対比して、泣けてきちゃうのでした。

その一方で光一くんにガールフレンドができます。病気で入院している加奈ちゃんです。彼女は強豪校の南星高校のマネージャーで、七夕の竹飾りがきっかけで光一と親しくなったのです。

後に福里が高野連に加盟するための試験試合の相手を南星が引き受けるのも、加奈ちゃんも一役買っていたのかなと思うのも楽しいところです。

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遥かなる甲子園 第4巻

山本おさむ著。戸部良也原作。双葉社アクションコミックス刊。全10巻。

第4巻は福里のことを全国に知らしめた功労者、日本聴力障害新聞の小田記者が登場します。最初は知花への取材に来ましたが、彼女が野球部のことを訴えたことで小田記者は福里に戻り、以後、強力な味方となっていきます。

一方、光一の方は手術の日程が決まりますが、沖縄へ社会見学に来たっぽい熊本ろう学校の軟式野球部員が福里の事情を知って試合の申し込みに来、光一は最初で最後の打席に立ちます。途中まで自分が聴覚障害を持って生まれたこと、さらに心臓にも欠陥があることを嘆く光一ですが、最初で最後の試合に出たことで吹っ切れたのか、また戻ってくると約束して手術を受けます。
ここら辺の光一とお母さんとのやりとりが、また山本おさむ節の真骨頂で、武明や健にはない温かさと感動に満ちているのでした。

一方、熊本ろう学校との試合は次巻へ続く激戦ですが、この巻では静かな立ち上がりです。糸目のエースの野田くんがなかなかよい。

知花ちゃんの武明への「好き」宣言もありますが、彼女が野球部のマネージャーになるのはもうちょっと先です。

ちなみに軟式野球だと福里のようなろう学校が加盟してはいけないという規則はないんだそうですが(だから熊本にもあるわけですが)、沖縄には軟式野球部がなく、どちらにしても彼らは試合をできない現状にあるのでした。

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黒部の太陽

監督:熊井啓
原作:木本正次
出演:北川(三船敏郎)、岩岡(石原裕次郎)、関電社長(滝沢修)、関電常務(志村喬)、黒四事務所所長(佐野周二)、岩岡の父(辰巳柳太郎)、間組所長代理(加藤武)、その部下(大滝秀治)、佐藤工業社員(宇野重吉)、その息子(寺尾聰)、北川加代(高峰三枝子)、北川由紀(柏山文枝)、北川牧子(日色ともゑ)、ほか
製作:三船プロ、石原プロ
日本、1968年

見たことがなかったんで見てみたシリーズ。

世紀の難工事と言われた黒部第四ダム建設の苦闘、特に全長5km以上のトンネル工事を主体に描いた実録に基づく話。

監督が「海と毒薬」や「日本の熱い日々 謀殺・下山事件」「ひかりごけ」を撮った熊井啓さんだというので期待して見始めたんですが、石原プロの製作のせいか、石原裕次郎のどうでもいいロマンスがわりと比重が大きくて(しかもその妹が白血病で死ぬという手垢のついた悲劇)、後の映画で見られる社会派監督の面目躍如とはいきませんでした。

単純にな黒四ダムを造った男たちの汗と涙と血と努力と、というのを絶賛してた感じの話でした。ていうか、その路線でいいから、余計なロマンスを切り落としてほしかったよ。

ただ、出ている俳優さんは、相当な面々で、宇野重吉さんを初め、滝沢修さん、秀治ほか、劇団民藝の役者さんも多いそうです。

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