監督:ブラッド・バード
出演:少年(イーライ・マリエンタール)、ジャイアント(ヴィン・ディーゼル)、ほか
アメリカ、1999年
どなたかが「泣いた」と言っていたんで、せっかくだから観てみました。
1957年、アメリカの片田舎の町に落ちた巨大ロボットを巡る騒動と顛末を一人の少年の視線で綴ったアニメ。
母一人子一人の家庭で育った少年(名前忘れた)が、町で起きた停電をきっかけに巨大ロボットと知り合い、仲良くなります。
このロボット、実は宇宙から飛来してきた上に鉄を食べるという習性があり、終盤では理解のない軍隊に襲われて、これを逆に圧倒的な力で撃退、しかも、たとえバラバラにされても自動で修復するという、恐るべき高性能だったりします。しかも人格を備え、学習能力もあるので、まさにスーパーなロボットと言えるでしょう。
少年と彼が仲良くなったスクラップ売りなのか廃材利用のアーティストなのかわからなかったんですが、そのおじさんが友だちとなり、スクラップの集積場は郊外にある上、ロボットの食べる鉄もあるので、好環境なわけです。
対する軍のエージェントっぽいおっさんは、終始ロボットに敵対的で、最後は上官さえ、圧倒的な力の差を知って攻撃を諦めるところを、あくまでもロボットを撃破しようと(恐らく)原爆か水爆の発射命令まで出してしまいます。
さすがの超高性能ロボットも、直撃を受けてはたまらず、壊れてしまい、町には少年とロボットの出会いを讃えたようなおじさん作のオブジェが置かれますが、壊されたと思われていたロボットは、また自己修復していました、という落ちでした。
細かいところがよくわかってないので感動とかしなかったんですけど、以下の点が特によくわからなかったです。
1,ロボットが地球に来たのはなぜ?
これだけの超高性能ロボットが遊びに来たとは思えませんが、そういう存在はいっさい示されません。そもそも誰が、何のために作った?
2,軍のエージェントのおっさんはなぜロボットの破壊にこだわったのか?
むしろ懐柔して味方にすべきじゃあ? まぁ、そんなこと言ったら話が進まないんですが。それとも時代が冷戦まっただ中なのでソ連製と思っていた? そういう描写はなかったようですが。
3,ロボットは何かの暗喩なのか?
しかし現実のアメリカを脅かすほどの勢力もなし。
と、いろいろ考えてしまい、感動にはほど遠かったです。
言葉を持たないロボットがものの数分で少年とコミュニケーションとってるのは話の都合でいいよもう…
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