忍者ブログ

されど平穏な日々

日々のつぶやきと読んだ本と見た映像について気まぐれに語るブログ。Web拍手のメッセージへのレスもここ。「Gガンダム」と「ジャイアントロボ」への熱い語りはオタク度Maxにつき、取り扱い注意! 諸事情により、コメントは管理人が操作しないと反映されません。時々、サイトの更新情報など。

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

現在、新しいコメントを受け付けない設定になっています。

河畔に標なく

船戸与一著。集英社刊。

日本人、ビルマの少数民族カチン族、華僑、刑務所の副所長、ロンドンに留学し、イエメン出身の妻を持つビルマ人の5人の視点で描かれるビルマ現代史の1ページ。けっこうめまぐるしく視点が変わり、またこの5人が複雑に絡み合っていきますが、さくさく読めました。ただ、最初は全然接点がなかったような5人なのに、華僑のかっぱらった200万ドルを巡って欲が絡み出すと、あとは船戸節の真骨頂で、血で血を洗うような凄惨な図が展開され、最後に残るのはわずか…というバイオレンスな話です。

登場人物の誰もが目の色を変えて200万ドルを追い掛けていくのに、それが手に入らないとわかった時のカチン族の大尉の諦めっぷりが、この国の少数民族の置かれた複雑な状況を示しているようでもありました。

今も軟禁状態に置かれているスー・チーさんと、独裁軍事国家というぐらいしか知らないビルマという国は、とても遠い国で、こんな機会でもないと関心も持たないのだなぁと思ったり。

拍手[0回]

PR

コメント

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

カレンダー

02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

最新CM

(06/14)
無題(返信済)
(05/29)
(04/27)
甘くない態度(返信済)
(04/26)
謹賀新年(返信済)
(01/04)

プロフィール

HN:
たきがは
HP:
性別:
女性

バーコード

ブログ内検索

かうんたあ

脱原発意思表示Webステッカー

バタリーケージの卵を食べたくない!キャンペーン