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船戸与一著。新潮社刊。

2年チェックを怠っていたら、2冊も出てました。いよいよ、この巻にて日本はアメリカと開戦します。各登場人物が辛辣に語る政権への批判は船戸さん自身の意見も混じっているのでしょうか。

太郎は相変わらず妾宅に溺れる日々。そこが弱みですので、愛人と運転手につけ込まれ、金をせびられていますが、それ以上に問題なのが嫁の精神に異常を来していること。満州国の崩壊を待たずに破滅に陥るんでしょうか。まぁ、狂言回しなんで、最終巻まで生き延びると思いますが、無事に日本に帰れるのか怪しくなってきました。
次郎は無頼の徒なのは相変わらずですが、特務機関にこき使われるのが嫌になったのか上海を離れ、香港へ向かい、さらにマレー半島に向かいます。そうは言っても眼帯の日本人という目立つ容貌はマークされており、同時に金でどんなに荒っぽいことも引き受けるという姿勢が好まれているようでインド人の娘たちを鍛えたり、陸軍中野学校(実在のスパイ養成学校)出身の工作員と組んで、やってることは変わりません。
三郎がいちばん順調な感じで憲兵隊の花形として山下泰文のマレー侵攻並びにシンガポール攻略に従い、しばらく満州を離れてます。次郎と同じ地域にいるのですが、なかなか兄弟の邂逅はないですね。義兄(嫁の兄)が持病の悪化で日本に帰るという話はあるものの、家庭も安泰で出世街道を順調に走ってます。
四郎は引き続き満映に勤務ですが、理事長の甘粕が別の仕事を兼務してしまったために暇です。もともと文学青年ではありますが、脚本にさしたる才能があるわけでもないので、特務機関にちょっと利用されつつ、日米の開戦に胸の高鳴りを覚える日々。

で、前巻の感想を書いた時に「太郎=40代後半、次郎=40代前半、三郎=30代、四郎=20代後半ぐらい」と思っていたんですが、四郎が7巻の時点で33歳であることが判明。三郎が30代後半と修正しなければならないようです。うーん… 四郎、そんなに歳取ってたのか… 1巻でだいたい1年経つんで、1巻当時は26、7歳ぐらいだったのかもしれません。それにしては青臭かったけど…

8巻も借りようと思ったら貸し出し中だったので、船戸小説で未読の「新宿・夏の死」を借りてきました。

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