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場所はこちら(リンク先はグーグルの検索結果)。

先の戦争で亡くなった画学生の絵を集めた美術館です。ずーっと見に行こうと思っていたのですが、長野の北の方とちと遠い印象があったのでなかなか行けずにいました。でも、ぷー太郎で時間はあるもんですから、ちょっとMapFanでルート検索をしてみたんですよ。最近、そうでなくてもオプ子ちゃんであちこち行くのに凝ってるもんで。そうしたら、片道4時間ぐらいと出まして。4時間だったら、うちを9時に出て、およそ13時には着く計算です。1時間ぐらい見学しても18時には戻れます。実際には渋滞とか発生するでしょうし、せっかく長野まで行って、無言館だけというわけもありませんので(たきがははもったいながりやで、めんどくさがりやです)、現地で3〜4時間ぐらい遊んでくるでしょうが、十分、日帰りの範囲です。れっつごー、長野。

で、実際にはまた別に記事を書きますが(ついでと称して、上田城の桜も見てきたからで〜すv)、片道4時間半ぐらいかかり、うちに着いた時には夜中近かった上、上信越道では雪に見舞われるわ、帰りは雨だわとけっこうな道中でしたが、ま、無事に行って帰ってこれたんで、まずは無言館に行ったという記事だけアップします。写真なんかは長野紀行として、また別に。

「きけ、わだつみの声」とか読んだ人には、きっと、ああと思われると思います。絵の才能を持っていながら、不本意にも出征させられて、殺されてしまった人たちの絵です。それは、ただの遺作ではなくて、遺族の方たちが一生懸命守ってきた絵であり、若い命(大半の方が20代で、中には30代、40代の方もいましたが、40代は例外で、30代は十分若いと思います)を散らさねばならなかった人たちの心の叫びでもあるのだろうと思いました。
そして、それらの絵は、残念なことに万全の状態で残されたり、守られたりしてこなかったのがほとんどなので、画布からはがれていたり、しみがあったりしています。逆に言えば、名のある画家たちの絵はご大層に守るくせに、国のために命を捧げなければならなかった彼ら、無名の画家たちの絵を守るために、日本という国が何もしてこなかったことの証拠でもあるのです。確かに、敗戦後、日本は立ち直るために必死で、食べていくだけがやっとだったはずだ、という意見もあるでしょうが、同じ状況にありながら、遺族の方たちが守ってきたことを国ができなかったという事実は厳然として変わることはないのであり、そのための責任は問われるべきだと思います。それは、どんなにトキという鳥が日本の空を飛び、子孫を残しても、日本人が一度、ニッポニア・ニッポンという鳥を絶滅させてしまった、という事実と異なるものではありません。さらに言えば、こうして無言館という施設が建ち、絵を保存し、展示しているのも民間の努力であり、日本の公設のものではないという点からも、日本人が、将来に伝えていくべき事実をこうして見逃しているという明らかな証拠ではないかと思います。しかし、世界的に、こういう美術館というのは稀少なものなのか、わしは知らないので、これ以上の言及は避けておきます。

もっと絵を描きたかったのに、日本が起こした戦争のために死ななければならなかった人たち。
ですが、その後ろには、さらに多くの、残すべきものも残さずに死んでいった人たちがいるわけで、亡くなったという事実を確認することもできなくなってしまった人たちがいるわけで、彼ら画学生たちは、こうして絵を残すことができる点において、まだ恵まれているのだなぁと感じました。
そういう意味では「きけ、わだつみの声」に掲載された人たちもごく一部で、さらに言えば、あの戦争で日本軍が殺したアジアの人たちの声にも思い至ってしまうのです。
だからこそ、犠牲者の声は尊く、そこには動かすことのできない事実があるのだとわしは思うのです。声も出せなかった大勢の犠牲者の代わりに、声を上げることを選んだ勇気ある人なのだと思います。

画学生の人たちは全国にいたのですが、やっぱり知っている地名を見ると、親近感湧きますね。
中には敗戦後、戦死とかあって、それもうどうなのよ、と言いたいのですが。部隊長の責任とかをですよ。負け=武装解除じゃないからかな。でも、俺は「硫黄島玉砕」でも書きましたけど、負けとわかっているのに全滅するまで戦わせるトップってどうなのって思うので、おかしーなと思ったんですけど。

最後になりましたが、館長の窪島誠一郎さんが、無言館開館の日に読まれた詩を引用させてもらいます。

あなたを知らない

遠い見知らぬ異国で死んだ 画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ

あなたの絵は 朱い血の色にそまっているが
それは人の身体を流れる血ではなく
あなたが別れた祖国の あのふるさとの夕灼け色だ
あなたの胸をそめている 父や母の愛の色だ

どうか恨まないでほしい
どうか咽かないでほしい
愚かな私たちが あなたがあれほど私たちに告げたかった言葉に
今ようやく 五十年も経ってたどりついたことを

どうか許してほしい
五十年を生きた私たちの誰もが
これまで一度として
あなたの絵のせつない叫びに耳を傾けなかったことを

遠い見知らぬ異国で死んだ 画学生よ
私はあなたを知らない
知っているのは あなたが遺したたった一枚の絵だ
その絵に刻まれた かけがえのないあなたの生命の時間だけだ

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